SIerでPMとしての経験を積み、現在はSHIFTのコンサルティング部で活躍しているF.T.。
コンサルへの転身後、見事に飛躍していることを証明するかのように、彼は入社2年で、「ITコンサル/シニアマネージャ検定」に合格しました。
この検定はSHIFTグループ従業員を対象とした社内制度。コンサルタントしての実力・コンピテンシーを含めて評価の対象となる上位層向けの検定です。
選抜試験を実施し、通過者のみ3日間の研修に参加、最終日の筆記試験とロールプレイング(以下「ロープレ」)型試験で合否が決定します。
「事前の勉強はしませんでした。というか、勉強のしようがなかったんです」
そう笑いながら語るF.T.だが、なぜ受かることができたのでしょうか……ヒントを探るべく詳しく話を聞いてみました。
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サービス&テクノロジー本部 デジタルサービス統括部 コンサルティング部 コンサルティング4グループ F.T.
新卒で大手SIerに入社し銀行へのシステム導入に携わり、開発工程を一通り経験。その後、2019年10月にSHIFT入社し、コンサルティング業務を担当、多岐にわたる業種の案件に取り組んでいる。クライアントのビジネス課題を洗い出し、最適な解決策を提案することで、クライアント企業の成長に貢献することをモットーとしている。
目次
「自由にやりたい」と「何をしてもいいよ」が出会って
───F.T.さんは前職は大手企業でPMを務められていたとか?コンサルタントへの転身に苦労はなかったですか?
F.T.: なかったというと嘘になりますね(笑)
前職でも仕事に対して不満はほぼなかったのですが、「より自分の考えで、自由にやってみたい」と思いSHIFTに入社しました。それについては入社後もギャップがなかったんですよ。どの企業よりも一番自由な、「何してもいいよ」というカルチャーを感じてSHIFTへの入社を決めたのですが、まさにその通りで。
一方で担当するお客様が決まった後の進め方は個々に委ねられますし、提案内容も自社製品や考え方に縛られることもありません。その分、責任や個々のスキルが求められ、局面によっては手探りな状態もあり苦労もありましたが、トライアンドエラーで突き進んでいくのが楽しくもあって。
SHIFTのコンサルティングの強みはまさに「自由度が高い」に尽きると思います。自分たちの部署だけでむずかしいことも別部署に相談してみたら別の解決策が見いだせることもあり、お客様には幅も深みもある提案ができるんです。「できません」では終わらないということでもあります。
根底には、何事も実際にやってみなくては身にならない、やったほうがいい、というSHIFTのカルチャーがあるのだと思います。挑戦を重ねることでできることが増えていき、コンサルティングスキルの精度向上にもつながっていきますね。
事前の検定対策は、できなかった
───自由度の高い提案を醍醐味に2年間過ごされ、キャリアUP制度「トップガン」のコンサル検定にも見事合格されていますね。どんなふうに勉強されたんですか?
F.T. :実は事前の勉強はしませんでした。というか、当時はまだコンサル検定が発足してすぐの段階で、いまほど詳しい情報がオープンになっておらず、勉強のしようがなかったんです。(笑)
実際に受けてみても対策のしようがないというのは感じましたね。というのも当日課題が出されて、それに対しての解決策を短時間で考えなくてはいけないんです。まさにコンサルティングの現場を再現されたものでした。
たしか私のときは、考える時間は30分~1時間程度だったかな。その後のロープレでは、やりとりのなかで瞬時に適切な判断をして、課題解決ができるかが見られていたように思います。
直前にあらゆる知識を詰め込んでおくことももちろん重要なことですが、合格するために必要なのは、これまで現場で培ってきたコンサルタントとしての経験値だと思いました。
設定された課題もかなり難易度が高く、検定の設計意図も直前の対策だけで合格する、ではないのだろうなと感じています。
───短期的な知識のインプットだけで合格できる検定ではなさそうですね。実際のロープレはどんなふうでしたか。
F.T.: お客様役の面接官に対して課題の抽出や整理を行うのですが、実際の打ち合わせさながらでした。ホワイトボードも使いながら、そもそも問題として提示された「課題」が本当に課題なのかといった考えから仮説をもって臨みましたね。
ちなみに終了後すぐに細かなフィードバックがもらえました。「こういうふうにまとめたのがよかったね」「こう切り返したらもっとよかったんじゃないか」のように、よかった点も含めて改善ポイントを指摘してもらえたことが大きな収穫でした。
ロープレ試験と同じシーンは、日々の業務にもある
───合格だけでなく、「力試し」とか「足りないポイントを知ることができる」といったメリットもあるんですね。
F.T.: はい。日々の業務のなかでもロープレ同様のシーンはあります。もし受検前に準備できることがあるとすれば、日々の業務で都度うまくいったときの流れやよかった点を振り返り、まとめておくことは勧めたいですね。
逆に改善が必要だと思ったポイントは、改善をあらかじめ考えることを習慣化しておくのがよいかと思います。
その意味では、とにかくたくさんの現場経験を積み、これらを繰り返し行うことが必要だと思います。私は入社して2年ほど経って受検しましたが、きっとコンサルタントになってすぐの1年目で受けていたら合格できていなかったと思います。
経験を通じて、知識や考え方が自分の血肉になってきたかもしれないと感じたときがコンサル検定を受けるタイミングかもしれませんね。
提案の過程が、いまが、楽しい
───合格して何か変化したことはありますか?
F.T.: 実際に昇給はありました。それ以外にまわりの環境変化はないのですが、受検内容が日々の業務にも役立つシーンはありますね。
前述したフィードバックを実際のお客様と接する場面で意識することでうまくいったり、開発工程のマネジメントやコスト管理など、自分のなかで足りない知識についても資料を見返したりしています。
───これからどんなことに挑戦したいですか?
F.T.: 何か「これが目標だ」というよりは、お客様の課題を探り、それに対して提案していく過程が、「できなかったことができるようになる」感覚で本当に楽しくて。 SHIFTがもつ自由さを最大限活かして、提案の幅と深みを増していくことを究めていきたいですね。
───これから受検する人にメッセージをください。
F.T.: 合格することも大切ですが、それ以上に自分の腕を試す場・知見を新しく得る場と捉えてぜひ頑張ってもらえたらと思います。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)