【ショート連載#1】Native AI時代を見据えて。SHIFTが挑むビジネスモデル改革の真意 

2026/06/15

SHIFTが「AIネイティブのSIカンパニーを目指す」と宣言したのは2025年4月。それから約1年。

世のなかが生成AIの「活用方法」を模索するなか、SHIFTはその先、すなわち「AI前提の組織・事業構造への転換(Native AI化)」を本格化させています。 

この舵取りを行う取締役・小林元也にインタビュー。2011年にテスト事業へ大きく舵を切ったとき以来15年ぶり、SHIFT史上最大級と小林も語る変革、その裏側にある想いに迫ります。 

  • 取締役 小林 元也

    2003年 東京工業大学大学院 理工学研究科修了。株式会社インクス(現:SOLIZE株式会社)に新卒入社し設計の標準化システム開発、超精密電子・精密自動車部品・精密光学機器の設計工程改善に携わりSHIFT参画。品質保証部で業務工程改善に従事したのち、ソフトウェアテスト事業を立ち上げ、事業部長としてさまざまな管理案件に携わる。2014年以降、取締役として事業管理全般を管掌。

関連コンテンツ

――前回(2025年4月)の取材では、「AIの徹底活用」を強調されていました。しかし、2026年4月の決算発表では「AIを事業の中核に据える」という強いメッセージを感じました。ここまで大きく舵をきった背景は? 

小林:AIの猛烈な進化を体感して、歴史からの学びが確信に変わりました。かつてワープロが「文字専用機として残る」といわれながらパソコンに飲み込まれたように、いま我々が提供している開発やテストも、その多くの工程がいずれAIに置き換わるだろう。そう直視せざるを得ない状況にきました。 

引用:2026年8月期第2四半期決算説明資料P.10

1年前は「AIを使って生産性を高める」というニュアンスが強かったかもしれませんが、いま我々が向き合っているのは「AIに置き換わることを前提とした未来」です。

だからこそ、あえてこの10年で50倍成長を遂げた成功体験に縛られることなく、エンジンを載せ替える決断をしました。 

――具体的に、どのようなエンジンに載せ替えるのでしょうか。 

小林:一言でいうなら、AIによっていまの開発スタイルや仕事がなくなることを直視し、AIを使って仕事が増える構造をつくるということです。 

具体的には、きたるNative AI時代を見据えてAIモダナイゼーション・AI BPaaSを主力サービスとすることを発表しました。 

これだけ大きい変革は、2011年にコンサルからテスト事業へ舵を切ったとき以来、最大級です。 

――― こうした変革下で、グループシナジーもさらに大きくできそうですね。 

小林:その通りです。これまでは、AI BPaaSにおけるSHIFTPLUSのCS技術、AIモダナイゼーションにおけるシステムアイの開発、テスト設計のAIエンジンを誇るDeMiAなど、各社が独自の強みを尖らせてきました。 

しかしこれからは、それらを機能単位で切り売りするのではなく、複合的に組み合わせてお客様の課題解決に繋げていくフェーズに入ります。幅広い技術を結集し、グループとしての「総合力」でお客様のイシューを解決する――。 

加えて、インフラ面の統合も加速させています。販管部門をSHIFTに吸収合併して集約し、業務の共通化とAIによる効率化を図る「バックオフィスCoE」を推進することで、経営基盤のさらなる筋肉質化を進めていこうとしています。 

引用:2026年8月期第2四半期決算説明資料P.11

これだけの大きな変革。その裏側には、上場企業としてのプレッシャーともがきつづけた泥臭い1年がありました。 

第2回「25億円の先行投資。正解なき挑戦、経営陣と現場がもがきつづけた1年」へつづく 

関連コンテンツ

この記事のタグ



記事を探す

  • 職種

  • 対象

  • 記事カテゴリー