「キャリアの壁をぶち壊せ!SHIFTで見つける一次商流への道。」イベントレポート

2025/07/23

2025年3月27日、SHIFTは「キャリアの壁をぶち壊せ!SHIFTで見つける一次商流への道」と題したPM向けオンラインセミナーを開催しました。

IT業界にはびこる多重下請け構造を改革するべく、これまでSHIFTはさまざまな工夫を重ねてきました。

本セミナーに登壇した流通物流事業部の髙力(こうりき)は、SHIFTに入社してプライム案件に多く携わり、お客様のことを考えつづけていくことで、キャリアを築いてきた人物です。

なぜSHIFTでキャリアの「壁」を打破できたのでしょうか。SHIFTが提供できた環境に迫ります。

目次

健全な開発体制と、質の高いプロジェクトマネジメントを目指して

司会:まずはSHIFTについて、流通物流事業部・事業部長の櫻井さんから紹介をお願いします。

櫻井:はい。SHIFTは2005年9月に設立された会社で、ソフトウェアの品質保証を軸に、総合事業を展開してきました。

ポイントは大きく3つあります。まず、日本の年間システム投資費用約17兆円のうち、ウォーターフォール開発と考えると約3分の1にあたる5.5兆円がソフトウェアテストです。

そのブルーオーシャン市場を開拓し、圧勝しています。

次に、第二新卒など他業種からの人材を積極的に採用し、品質保証エンジニアとして育成している点。未経験メンバーが全体の2~3割を占めています。

これにより、IT人材不足に早期からメスを入れています。

そして3点目は、ソフトウェアの品質保証の強みを武器に、DX推進、ITコンサル、セキュリティ、インフラ、UI/UXデザイン、人材育成など、システム開発のあらゆる工程・フェーズを支援できる総合的なサービス展開をしていることです。

SHIFTはIT業界では後発ですが、従来の多段階な下請け構造が当たり前だった日本のシステム開発に対して、革新的なアプローチをとっています。

ちょっと強い言葉ですが、「多重下請け構造を破壊する」という考えのもと、プライム、つまり一次商流でお客様と直接契約することを重視しています。

そのため、SHIFTからの再委託は1社まで、という明確なルールがあります。

お客様への関わり方は大きく3つのパターンがあります。

  • 全体PMO…お客様PMの右腕として、事務局的な役割に留まらず、プロアクティブなプロジェクトマネジメント支援を行います。
    ルーティンワークとなる事務局的な仕事は部分的な対応にとどまり、主務として対応することはほぼありません。お客様のPMをいっしょに同じ目線で行うため、難易度もFeeも高いポジションです。前職では開発PMOをされていた方が多いですね。
  • 品質PMO…全体PMOと同じ目線なのですが、品質というスコープに特化しているポジションです。
    全体のテスト計画作成やそれに紐づく個別テスト計画作成、計画に基づく運営推進を品質というカッティングで行っていく、クライテリアを自分でつくりその通りにプロジェクトをまわしていく、品質管理のコントロールタワーとしての役割を担います。
  • 品質保証PM…SHIFTがお客様からテスト業務を委託された際に、そのテストチームをマネジメントする役割、SHIFTのテストチームのPMです。
    お客様と密に連携して、しっかり向き合う必要があるのと、開発そのものは行いませんが、横並びのベンダーのPMとやっていることはほぼいっしょです。

SHIFTならキャリアが花開くと確信

司会:櫻井さん、ありがとうございます!ここからは、髙力さんにパネルディスカッション形式でいろいろ聞いていきたいと思います。まずはSHIFT入社前のキャリアについて教えてもらえますか?

髙力:私はIT企業で最初はプログラマーとしてコーディングから携わり、徐々に設計や要件定義といった工程まで、アプリケーション開発を一通り経験しました。

並行して、インフラの設計・構築にも携わる機会がありました。

その後、2016年にサービスベンダーに転職し、そこでは自社サービスをお客様に導入するプロジェクトのPM、および導入部隊のグループリーダーとして活動していました。

お客様に適した適した導入方法やその後の利活用についても重きを置きながら提案し、プロジェクトを推進することがミッションでした。

司会:ありがとうございます!ここで改めて櫻井さんも自己紹介をお願いできますか?

櫻井:はい。前職では12年ほど、SEとして通信系と金融系のPJTに携わり、開発リーダーやPMOをやっていました。

SHIFTに入社してからは、さまざまなインダストリーの組織で働いており、現在は流通業界に向き合う事業部の責任者を務めております。

司会:では櫻井さんといっしょに、髙力さんに質問していきたいと思います。まずSHIFT入社前から遡りたいのですが、髙力さんはなぜ転職を考えたのでしょうか?

髙力:一番のきっかけはキャリアアップです。前職はいい会社でしたが、従業員数200~300人規模で、グループリーダーの先のキャリアパスが限られていると感じていました。

会社の規模的にも、次のステップに進むための選択肢が少なかったのです。

それに加えて、自社製品を扱っていることのメリットはありましたが、一方で提案内容に制約があると感じることもありました。お客様に対してもっと自由に、幅広い提案をしたいという思いが強くなっていきました。

司会:髙力さんはSHIFTにどのような可能性を感じたのでしょうか?

髙力:そうですね、SHIFTが「ITの総合サービス・総合商社」であるという点ですね。

正直、最初は「SHIFTはテストの会社」だと思っていました。でも、話を聞いていくうちに、テストを軸に多様なサービス、ソリューションをもっていることがわかり、非常に魅力に感じました。

櫻井:実はわたしが面接官だったんです。

髙力:そうでしたね。櫻井さんと会話するなかで、私が抱えていた「自由に提案できない」という課題を、SHIFTなら多様なソリューションを組み合わせることで解決できるのではないかと感じたんです。

また、キャリアパスについても、現場で活躍しながらステップアップできる道筋や、ラインマネジメントに進む道筋など、多様な選択肢があることを示していただき、ここなら自分のキャリアを広げられると確信しました。

司会:ソリューションの垣根がない、特定の製品に縛られないという点は、ほかのSIerや品質系の会社でもあり得ると思うのですが、そのなかでもSHIFTを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

髙力:たしかに、さまざまなサービスを手掛けている企業はほかにもあります。ただ、SHIFTの「品質を起点にする」というアプローチが非常に面白いと感じたんです。

というのも、下流工程、例えばシステム運用やテストを経験すると、上流工程の課題が自ずと見えてきます。

司会:といいますと?

髙力:例えば、わたしが経験したような運用を担当していると「もっとこうやってアプリをつくってくれれば運用しやすいのに」と感じたり、アプリ開発をしていると「もっとこういう要件定義をしてくれれば開発しやすいのに」と感じたりすることがありますよね。

テストをしっかりと押さえると、「品質をどこでつくり込むべきか」という勘所がわかってくるので、PMとしてプロジェクトを推進する際、上流工程で何をすべきか、どうすれば品質を高められるか、という点で必ず活きてくると考えました。

櫻井:開発ベンダーから入るのとは逆のアプローチですね。

髙力:そうです。その逆転の発想がSHIFTの強みであり、面白さだと感じました。

上記画像の動画リンクはこちら
(※こちらをクリックすると、該当シーンから閲覧できます。)

培ってきたスキルが「プロジェクトの健全化」に活きる

司会:SHIFTのユニークな点に魅力を感じて入社された髙力さんですが、入社後はどのような業務に携わってきたのでしょうか。

髙力:SHIFT入社直後はPMとして働いており、先ほど櫻井から説明があったお客様との関わり方でいうと、パターン2の「品質PMO」やパターン3の「テストチームのPM」としてプロジェクトに参画することが多かったですね。

現在は、サービスエキスパート(以下、SEP)という役割で、お客様と密に連携をとり課題の本質を解決するよう努めています。

具体的な案件でいうと、最初は、小売企業様の、ECサイト立ちあげ、UAT支援をしていました。

UAT後に、品質の問題点の指摘と改善案の提案もさせていただくと、「品質保証の計画を立てられますか?」「システムテスト以降のところもできますか?」とご相談いただけるようになったプロジェクトでしたね。

冒頭に説明のあった参画パターン③から入って、パターン②を担うようになったケースです。

さらにエンハンスがつづくなかで、「要件定義からテスト計画や移行計画までつくってほしい」とご相談いただき、パターン①のところを、PMといっしょにPMOとして支援するというのをやってきました。

司会:SHIFTのナレッジや強みが活きた事例ですね。現在進行中のプロジェクトはいかがでしょうか?

髙力:現在はお客様の社内システムの品質保証を担当しています。エンハンスではなく、上流工程の支援を求められています。

SHIFTの上流工程支援は、いわゆる単に要件をとりまとめることではなく、「どうすればプロジェクトが健全に進むのか」「どうすれば品質が向上するのか」という視点でお客様に提案しています。

品質はソフトウェアテストだけで担保するものではなく、開発の初期段階、つまりつくり込みの段階から高めていくことが重要です。

その点をつねにお客様に訴求し、「テストだけでなく、もっとこちらに注力すべきではないですか?」といった提案をしながら、価値提供を行っています。

司会:SHIFTはプロダクトの品質だけでなく、プロジェクトそのものの品質、さらには事業やビジネスの品質向上まで支援する、というまさにその好例ですね。

ユーザー企業/ベンダーと「いいたいことをいえる」独自の関係を築ける

司会:SHIFTに入社されてから驚いたことがあればお聞きしたいのですが、これは櫻井さんにも伺いたいです。

櫻井:SHIFTに入って改めてすごいと感じたのは、ユーザー企業側の立場で、かつ第三者的な意見をいえる環境があることです。

具体的には、発注側であるユーザー企業と受注側であるベンダー、そのどちらにも偏らず、ときにはベンダーの仕事ぶりを評価し、時にはユーザー企業の課題を指摘する。

こんな「いいたいことをいえる」仕事があるのかと、入社当初は驚きました。これはいまでも、ビジネスモデル的に、当社以外にはない立ち位置かと思います。

司会:まさに、唯一無二のポジションで、お客様と同じ目線で伴奏しつづけるパートナーですね。

櫻井:ですね。もちろん、お客様はSHIFTに対して非常に高い期待を寄せています。特に品質に関しては「SHIFTは専門家でしょ?」という目で見られます。

その期待に応えつづけることで、ユーザー企業からもベンダーからも「SHIFTがいてくれたからプロジェクトがうまくいった」といってもらえる。そんな関係性を築けるのは、SHIFTならではの魅力だと感じています。

髙力:私がすごいと思ったのは、テストに関する知見が体系的に整理されている点ですね。SHIFTには、テストに関する体系的なドキュメントやフレームワークが整備されています。

例えば、SHIFT独自の品質フレームワークである「SQF(SHIFT Quality Framework )」も、そうした体系的な知見をベースにつくられています。

そして何よりすごいのは、SQFのようなフレームワークが、現場で実践できる形でしっかりと落とし込まれていることです。

書籍にある理論的な知識だけではなく、現場に届けるためにはどうすればいいかが考えられているので、経験の浅い品質保証エンジニアからベテランまで、誰もがその知識を習得し、活用できるような仕組みになっています。

さらに社内には、そうした知識を学べる独自のキャリアUP制度「トップガン」(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内制度)というのもあって、みんな目標をもって取り組んでいますし、櫻井さんをはじめ、会社としても応援してくれていますよね。

櫻井:そうですね。がんばりを称賛しあう文化があると思います。

司会:トップガン検定は、SHIFTの研修文化を表す代表例です。さまざまな職種やレイヤーに応じて複数の検定が用意されており、強制ではなく、学びたい人が学びたいときに受けられるようになっています。

特徴的なのは、合格するとそのレベルに応じたプロジェクトへのアサインが決まり、昇給にも直結する点です。そのため、受検率も合格率も年々向上しています。

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変化を楽しむ、挑戦したい、着実に…多くの人がマッチして働ける場へ

司会:最後に、今後のキャリアの展望を教えてください。

髙力:はい。私は現在、SEPとして案件を拡大していく役割を担っています。個人としてお客様に提供できる価値を高めていくという目標はつねにもっています。

しかし、一個人の力には限界があるとも感じています。チームメンバー全員の力を合わせて、組織全体の売上を大きくしていく方が、会社への貢献度はより高くなると考えています。

周囲と協力してみんなで成長していくことに貢献したい。

必ずしもラインマネジメントという形ではなくても、現場で日々メンバーと接するなかで、教えられることや牽引できることがあるのではないかと思っています。そうした活動を、引きつづき現場で実践していきたいです。

司会:ありがとうございます。SHIFTは、この規模になってもベンチャースピリットが強く残っている会社です。

環境の変化を楽しみ、ご自身の成長や年収アップといった目標に向けて積極的に取り組みたい方には非常にマッチすると思います。

必ずしも全員に「がむしゃらにがんばってほしい」というわけではありません。

「変化を自らつくり出したい」という意思をおもちの方、そういった経験はなくてもこれから挑戦したいというキャリアビジョンをおもちの方には、そのためのステージを数多く提供できる会社です。

全編を知りたい方はこちらの動画をご覧ください

(※本記事の内容は、イベント開催当時のものです)

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