「これぞSHIFT」な熱気。楽しみながら挑戦するAI徹底活用、現場発の取り組みを一挙に紹介

2025/07/17

SHIFTでは、全社をあげて生成AIに限らないAIの徹底活用に取り組んでいます。過去には、その一例を取り上げたインタビュー記事をまとめた記事を公開しました。

しかしSHIFTには、特集記事では取り上げなかった取り組みがまだまだあります。そこで、本特集記事では、「SHIFT社内」におけるAI活用の取り組みをまとめました。

勉強会やオンラインコミュニティ、教育や情報発信など、各取り組みから楽しみながら挑戦する、熱気ある「これぞSHIFT」な社内の様子を垣間見てください。

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目次

1)AI関連のオンラインコミュニティ、勉強会

・AI Lab
「AI活用を推進したい」「ボトムアップでAI活用のイノベーションを起こしたい」という想いから現場発信で立ちあがったコミュニティです。

AIを使ってものづくりをするエンジニアが主となり、Teamsにはプロンプトでのつまずきなどを相談できる「AI活用お悩み相談」や、社内外のAIソリューションについて語り合える「井戸端ディスカッション」といったチャンネルがあります。

生成AI関連のニュースや新しいサービスのレビュー、AIを活用するうえで必要なマインドなど、チャンネルの参加者にとって有益な情報も積極的に共有しています。

また過去複数回にわたってAI活用を推進するためのMeetupを開催しています。

これまで取り上げたテーマとしては、注目度が高まっているアプリ開発プラットフォーム「Dify」を使ったAIアプリ開発をはじめ、Difyで開発したAIチャットボットの共有があります。

さらに、生成AI基盤に関する座談会を実施したこともあります。

・AIネイティブ・フロンティア
前述のAI Labが現場発信だったのに対し、こちらは数多くの社内検定を生み出している能力開発部による施策とコミュニティです。

全社員を対象に、特にAIに不慣れな層やエントリーレベルの方でも一歩踏み出せるよう「生成AIの魅力を知ってもらい、使い倒してもらう」ための環境を整備しました。

e-learningやTeamsなどで、生成AIのホットなニュースや最新ツールの活用方法を紹介するほか、SHIFTが開発したプロンプトを意識することなく使える生成AIツール「天才くん」の作成方法がわかるワークショップ、同じくSHIFT開発の生成AIツール「GAI-Chat」の利用方法がわかるハンズオンセミナーを開催することもあります。

2)職種・部門別でのナレッジ共有

各部門でも、AI活用のためのナレッジ共有が行われています。

例えば、営業部門では、お客様先を訪問する前の事前リサーチや訪問時の議事録作成にAIを活用して効率化につながる取り組みも推進中。

また、AI活用に関する勉強会なども定期的に開催し、個人でもっているナレッジを共有する動きも実施しています。

コンサルティング部では、「上司が生成AIを”最速の部下”として活用してしまうと、若手の成長機会が喪失してしまうのではないか、ではどうする?」という問いから、

「AI活用時代における”若手”コンサルタントの生き残り方」についてディスカッションし、今後のキャリア形成を考える勉強会を実施したことも。

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勉強会イメージ

AI徹底活用という企業文化の発信地として自らを捉えている人事部門では、AIプロダクト開発部門から派遣されたAIエヴァンジェリストが講師役となり、AIリテラシーの底上げを目指す勉強会が複数回開催されています。

加えて、AIにくわしくないメンバーが興味関心をもつきっかけになるように、AIにまつわるニュースやすぐ実践できるTipsなどをAIエバンジェリストが毎朝発信しました。

現在ではこの取り組みを人事メンバー自身が引継ぎ、AI活用のナレッジをリレー形式でシェアしています。

こうした取り組みや勉強会を通して得た知識は、応募書類の整合性チェックやスカウト施策の改善などに役立てられています。

3)内製開発のAIツールが多数誕生

SSS(SMART SHIFT SEARCH)は、社内手続きの申請方法や問い合わせ先などを気軽に調べられる生成AI搭載のチャットボットです。

各部署が有しているポータル情報やナレッジを集約しメンバーからの質問に即座に対応しています。

特筆すべきポイントは、社内の有志メンバーが通常業務と並行して1ヶ月で開発した点。

あえて内製したことで、めまぐるしく更新される情報を、従業員に対して迅速に届けられるようになりました。

SSSを導入した結果、問い合わせ対応の工数を約40人月削減することができました。

利便性、回答の精度向上に向けたアップデートも随時行っており、現在では数秒の処理時間で約80%の回答率に達しています。

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ちなみに・・・そのほかにもこんな社内開発も。

・勤怠報告AI管理ツール:Teams上の勤怠報告チャンネルへのメッセージ投稿をトリガーにして、LLMで予定を正規データ化。

クラウド上のExcelファイルに氏名、日付、休暇種別などの情報が記載されます。休む日当日には、朝会チャンネルにも自動投稿されます。

・ネガティブメールAI検知ツール:メールの文面にネガティブな内容が含まれるかをAIがフィルタリングし、チェックするもの。

例えばビジネスパートナーやお客様からの「今月の請求書が届いていません」のような文面を検知し、とるべきアクションの提案を含めて通知してくれます。

・アサインAIマッチング:AIが案件情報を自動で構造化し、複数にわたる社内データベースに登録された人材のスキルやキャリアを加味してマッチ度を算出、一覧で候補者を提示する補助ツール。

詳細比較機能では、複数候補者のスキルや単価、業界経験などを並べて比較でき、最適なアサイン判断を支援します。

4)トップガンの検定開発/採点/受検者へのFB /学習 に活用

独自のキャリアUP制度「トップガン」の検定開発/採点/受検後のフィードバック/学習に生成AIを活用し、大幅な業務効率化と学習体験の向上を実現しています。

最初に導入されたのは採点業務で、受検者の増加による負荷に対応するため、AIによる自動採点を導入。

以降、問題作成やレビュー、フィードバックの生成にもAIを活用し、検定開発全体のスピードと品質を両立しています。

また、トップガン10テスト設計受検者向けには、生成AIを活用した「因子・水準問題の学習サポートくん」(天才くん※詳細は次章を参照)を提供し、受検前の理解促進と学習効率の向上を支援しています。

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学習サポートをする天才くんのイメージ

特にフィードバックでは、個々の解答内容に応じたパーソナライズを進め、学びの深さを高める工夫を重ねています。

開発段階では、AIと過去データをもとに精度を高める試行錯誤を重ね、従来に比べて高品質な検定をより短期間で構築可能に。

今後もAIを標準手法として活用し、受検者一人ひとりの成長を支援する仕組みづくりを推進していく方針です。

5)AI関連の自社サービスに触れ、活用する機会を創出

・天才くん
SHIFTが開発したノープロンプト生成AIツール「天才くん」。外部へのサービス提供もはじまっている同ツールの使い方を指南する勉強会も開かれています。

天才くんには、AIを活用したい業務工程に即した活用テンプレートがプリセットされており、またユーザー自身もテンプレートをつくることができます。天才くんは、プロンプトを意識することなく使える、つまり使用者のスキル/リテラシーに依存しないAI活用の道を切り開きました。

天才くんの詳細はこちら

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この勉強会の前半では開発部門が天才くんを実際に利用してみせ、後半では参加者が思い思いの「オリジナル天才くん」を作成。

ChatGPTなど自由度の高いAIツールの活用はむずかしいのでは、と考えていた従業員がAIにふれるきっかけを創出しました。

・TD AI Assistant
テスト設計支援ツール「TD」にAIを取り入れた「TD AI Assistant」に関連する勉強会も開催されています。

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TD AI Assistantドッグフーディング会は、TD AI Assistantを実際に操作することで、理解を深めたり実務で活用できるようになったりすることを目指す勉強会です。試用する範囲は実施回によって異なり、過去回では画面定義書から仕様書を生成したり、テスト設計を行ったりしました。TD AI Assistantにまつわる勉強会として、ハンズオンセミナーも開催されています。

・AIドキュメントリバース
生成AIによるSHIFT独自のリバースエンジニアリングツールを用いた、マイグレーション支援サービス「AIドキュメントリバース」の勉強会も行われています。

AIドキュメントリバースは、ソースコードから詳細設計書レベルのドキュメントを生成できるというもの。SHIFTが展開する多様なサービスと組み合わせてお客様に提供することで、お客様が抱える幅広いDXの課題を解決できると期待されています。

サービスの詳細や利用するお客様にとってのメリット、導入事例などを営業担当者向けに開設する座学研修が行われています。

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6)技術ブログで社外へのナレッジ発信も

SHIFT Group 技術ブログでは、生成AIなどの旬な技術から専門的な分野までテック記事を中心に幅広い領域の知見を発信しています。

その一環として、日々の業務効率化のためにSHIFT従業員が生成AIを徹底活用した実践記事を集めた「SHIFTのAI徹底活用マガジン」もあり、読者が効率よく内容を把握できるよう整理しています。

この技術ブログは、「書いて伝える文化」を醸成すること、そしてまだSHIFTを知らないお客様に「技術力の高いこの会社は何だろう?」と興味をもってもらうため立ちあげられました。

今年4月には、「コンテンツマーケティング・グランプリ2024」の「技術ブログ部門」においてグランプリを受賞しました。

みんなの書きたい気持ち、ブログを盛りあげていこうという気持ちにブレーキをかけない、そんな想いで運営中です。

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まとめ

「AIネイティブのSIカンパニーを目指す」と打ち出しているSHIFTでは、これからも全社をあげてAIの徹底活用を進めていきます。

新しい挑戦にも、楽しく取り組むのがSHIFTらしさ。

みなさんが考える「AIとの歩き方」はどんなものでしょうか?SHIFTにジョインした際にはぜひ発信したり、周囲を巻き込みながら具体的な施策にも取り組んだりしてみてください。