SHIFTで叶った「宮城に住みながら東京の仕事」。そのリアルと本音を地方在住ITエンジニアが語る

2024/06/14

2024年3月14日、宮城県仙台市でオンライン説明会が行われました。 

“地方”で転職をお考えのITエンジニアの方々に向けて、SHIFTに入社して2年目の開発エンジニアが働き方や昇給など、詳しく語るイベントです。

地方に住みながら「東京の仕事」をするとはどういうことなのか、地方在住メンバーの本音に迫ります。

本日のアジェンダ

1.SHIFTについて

この日のイベントはSHIFTの会社概要の紹介からスタート。2005年に設立されたSHIFTはソフトウェアの品質保証を起点にIT総合サービスを手がける会社です。 

2024年4月現在、グループ会社は40社、グループ全体の従業員数は1万3,000名を超えています。

2014年に東証マザーズ上場を果たし、2022年には東証プライム市場に移行し、急成長を遂げています。その背景にあるのが3つのポイントです。 

1つは、5.5兆円のブルーオーシャン市場で圧勝していること。 

2つめは、非エンジニアでも活躍できる市場をつくったこと。 

3つめは、「品質保証」という強みを軸に、IT総合サービスを展開する企業であること。 

そんなSHIFTが大切にしているのは、従業員の「やりがい」と「報酬」。昇給やキャリアアップにつながる独自の社内検定制度のほか、明確な評価制度に則り、半期ごとに評価のタイミングが設けられています。 

ちなみに、平均年間昇給率も11%(FY2023実績)と高く、入社年次や経験にかかわらず、頑張りが評価される風土が特徴です。

引用:採用活動における会社説明資料(2024年3月時点)

2.登壇者紹介

今回のトークセッションの登壇者は仙台オフィスに在籍するDAAEテクノロジーグループの森本です。SIerや複数の事業会社で開発責任者としてPMを担当したほか、司法書士資格を活かした勤務経験もあります。 

ずっと東京で働いていた森本は仙台にIターンし、2回の転職活動を経験。その後2022年5月にSHIFTに入社し、現在はさまざまなプロジェクトのPMを担当しています。 

トークセッションに入る前に森本が仙台で転職し、SHIFTに入社した経緯を話しました。 

森本:もともと東京でISPの企画職をしていた私が仙台で転職したのは、妻の地元・仙台に移住することになったのがきっかけです。その際に感じたのが、IT系の事業会社が少ないということ。 

大手メーカーに入社しないとプライム案件に関与できないため、PMの経験を活かしにくく積みにくいと感じました。仙台の中堅エンジニアの相場は約500〜550万円。

それ以上の年収アップを目指すなら、エンジニアのスキルに加えて管理職や営業コンサルタントなどの役割を担う必要があると思いました。 

いくつか内定をいただいたなかで、パッケージベンダーにPMとして入社して経験を積み、開発執行役員に昇格しました。

しかし開発の方針に対する考えが会社とあわなかったため、2度目の転職を考えるように。 

ただ、仙台で転職して執行役員レベルの年収を維持するのは厳しいと考え、首都圏などの企業のリモートワーク求人を中心に検討することに。

一方で、仙台に貢献したい気持ちもあり、年収が高そうなコンサル職も検討しました。 

ベンチャーキャピタルからITコンサルの内定をいただいたのですが、当時の自分の年収よりアップした金額でPMの内定をもらったSHIFTに入社することにしたのです。

楽しく働いているいま、個人的にSHIFTの推しポイントは次の4つだと思っています。 

1. PMや管理職ではない中堅エンジニアでも仙台の相場より高い年収帯を目指すことができる

2. プライム案件が多いので、PL以上のマネジメント経験を積むことができる 

3. 従業員数も多く経験豊富で優秀なメンバーと働いて刺激を受けることができる

4. リモート勤務が可能なので、柔軟な働き方で家族との時間を大切にできる

では、森本は具体的にどんな仕事をし、日々何を感じているのでしょうか。つづくトークセッションで話してくれました。 

3.理想は叶った? 地方在住メンバーの本音

トークセッションで森本の本音を聞き出すのは、人事部の漆山です。山形県出身の漆山は新卒で上京し、IT業界の営業を経験したのち、仙台にJターン。

人材紹介営業を経験後2022年8月SHIFTに入社し、現在は地方採用を担当しています。 

漆山:まずは現在の仕事について教えてください。 

森本:駐車場管理システムを開発する企業のシステム開発のPM(規模:300人月)をしています。約20名のチームで約20ヶ月間進行しています。 

漆山:入社して2年の間にどのくらいの案件を担当してきたのですか?  

森本:担当したのは3〜4件です。定期的に行われる面談で、こういうのがやりたいという話をしているので、上司が希望を考慮してくれたうえで「こういう案件がありますが、どうですか?」と聞かれてやりたいと答えるとアサインされる形です。 

漆山:フロントエンド、バックエンドといろいろなプロジェクトがありますが、フルスタックでやられているのですか? 

 森本:自分でコードも書いてマネジメントもするPMもいますが、私は開発のPMなのでマネジメントを行っています。ただ、プロジェクトとしてはSHIFTがまるまる手がけることが多いですね。 

案件によっては、デザインやインフラ構築はお客様側の社内デザイナーや社内インフラ部隊が担うケースもあります。

いまの案件ではお客様側にも開発部隊がありまして、バッチやAPIなどの既存部分はその開発部隊が担当し、残りをSHIFTの開発チームが担当しています。 

漆山:入社して2年たちますが、SHIFTでどんなスキルが得られたと思いますか? 

森本:これまで私がキャリアを積んできたのはPMが自分一人という小規模な会社でした。入社後は大手メーカーで実績を積んだ上司からマネジメントについて教えていただき、刺激を受けています。

周囲にはいろいろな大手企業出身者がいるので、人によって少しずつ異なる考え方を聞けるのも面白いですね。 

漆山:森本さんが在籍する仙台オフィスの雰囲気はどうですか? 

森本:人数がそこまで多くないこともあって、お互い顔を覚えられやすいですよね。漆山さんとも休みの日にピザを食べに行ったり。 

漆山:行きましたね(笑)。私はずっと出社しているのですが、森本さんはリモートワーク中心ですよね。お客様やチームメンバーとどのようにコミュニケーションをとられているのでしょうか。 

森本:プロジェクトによりますが、社内メンバーとは朝会でコミュニケーションをとっています。そこにお客様が参加してくださることもありますね。

また、お客様のもとへ出張し、忘年会などで直接コミュニケーションをとることもあります。 

漆山: 森本さんは育児休暇を取得されましたよね。 

森本:はい。SHIFTの公式ブログにも育休を取得した経験について書いているのですが、社内ではエンジニアでも男性でも約半数の方が育休を取得しているんですよね。上司も慣れているので、育休申請もスムーズでした。 

漆山:SHIFTに入社した前後で感じたギャップはありますか? 

森本:二つあります。一つは人材について。募集要項の年収のレンジが高かったので、「凄腕のPMやエンジニアしかいないのでは」と思っていたんです。

でも、実際には大手メーカー出身者から私のような中堅エンジニア、そして若手まで、非常に多様な人材がいるなと感じました。 

二つ目は、風土についてです。SHIFTには強みである品質保証のナレッジが蓄積され、社内のドキュメントやツールが整っています。

私が所属するITソリューション部は約400名、さらにDAAEテクノロジーグループには約80名が在籍し、開発のナレッジも蓄積されていますが、品質保証に比べて改善の余地はあります。 

私自身が働きかけることもできますし、上司が改善しようとしているので、会社規模は大きいのに、ベンチャーっぽいというか、やるべきことがたくさん残っているなと感じます。 

漆山:SHIFTは「これをやりたい」という人の背中をチームや横のつながりで後押ししてくれる風土がありますよね。

今日のこのイベントも、森本さんに登壇をお願いしたら二つ返事で引き受けてくれましたし。風通しがよく、挑戦できるのはありがたい環境だなと感じていますね。 

森本:同感です。人が多い分、やる気がある人、さまざまな人がいますし、いろいろな人とコミュニケーションがとりたいからと入社した人も多いですよね。

思いをもった人がたくさんいるので、勉強会をしたいときや困ったときに支えてくれたり、話を聞いてくれるのがありがたいなと思っています。 

漆山:森本さんのチームでは勉強会は開催していますか? 

森本:定期的にありますね。会社としても部としても勉強会に力を入れていまして、私が所属するDAAEテクノロジーグループではPM向けの勉強会や経験共有会、デザイナーがUIやUXを学勉強会、エンジニアが生成AIを学ぶ勉強会など、さまざまなテーマで毎週または隔週で行われています。 

部としても自発的な勉強会が頻繁に開催されています。私も1度だけ、デザインのUIやUXに関する勉強会を開きました。 

漆山:今後の目標やビジョンを教えてください。 

森本:上司や先輩を見ていると、私はPMとしてまだまだなので、スキルや知識を身につけて大規模プロジェクトを経験し、強いPMになれたらと考えています。 

4.NGなしで答えます! 質疑応答タイム

トークセッション後はNGなしの質疑応答タイムです。参加者の皆様からの質問に、漆山と森本が答えました。 

─────メンバーとのコミュニケーションで大切にしていることは? 

森本:PMとして特に重要視しているのがインフォーマルなコミュニケーション、雑談や業務に直接関わらないコミュニケーションですね。ありきたりな内容かもしれませんが、朝会を開いたり。 

アジャイル開発だとレトロスペクティブを設けることが一般的ですよね。私がいま関わっている案件はウォーターフォールなのですが、あえてレトロスペクティブ(振り返り)の時間を設けてメンバーと話をすることもあります。 

最近では、オンライン会議に常時接続しておいて、「ちょっといいですか」とコミュニケーションがとれる環境にしています。

また、プロジェクト以外でメンバーとコミュニケーションをとる際は、積極的に「仲良くなりたいんだ」「これがやりたいんだ」という雰囲気を出しますし、ウェルカムな空気を出すよう意識しています。 

新しく入ってきた人に対しては特に、緊張しなくていいし、遠慮せずに話していい場なんだよと伝わるような雰囲気づくりを心がけていますね。 

─────SHIFTでの開発における共通言語は?どのような言語を学べますか? 

森本:開発言語に関しては、共通したものは特にないと思います。お客様がお使いのソフトウェアのバージョンアップや保守を依頼されることもあります。

お客様から特定の言語やフレームワークが指定されることもあります。ただ、私が所属するグループで扱う案件ではTypeScriptやJavaScript、モダンなフレームワークであるReact、Angularなどが多いですね。 

─────入社後に研修はありますか?研修はどのように行われるのでしょうか。 

漆山:入社後、最寄りの拠点に出社して約1週間の基礎研修を受けていただきます。ただし、仙台オフィス在籍者として入社された方は東京オフィスに出張して研修を受けていただいています。

その後は部署ごとに分かれてOJT形式の研修が行われます。 

森本:SHIFTは中途入社が多い会社。仙台オフィスはまだ少人数ですが、リアルな研修を受けることで、中途入社でも同期のような存在がたくさんできるんですよ。

私も社内チャットなどで同期と結構つながっていますね。なので、リアルな研修はすごくいいと思います。 

─────どのような開発エンジニアが活躍している、評価されていると思いますか? 

森本:やはりお客様や社内に貢献していて、喜ばれるエンジニアではないでしょうか。

技術があるのはもちろんですが、お客様と信頼関係を築いていい提案ができる人、社内のほかのメンバーをフォローができるエンジニアは新しい仕事を任される機会も増えると思いますね。 

─────人によっては裁量労働制とのことですが、どんな風に働くイメージでしょうか。 

森本:自分のスキルに応じたアウトプットは求められる前提で、仕事の合間に家族と食事する、育休中の妻とランチに行くということも可能です。メンバーやお客様との打ち合わせもありますから、そこはうまくやりくりしています。 

─────出張はありますか?  

森本:あります。頻度はプロジェクトや人によりますが、私は2年ちょっとで2〜3回ですね。お客様によっては端末の指定があるので、その端末を受け取りに行ったことも。 

私は仙台オフィス在籍ですが、いまのプロジェクトには北海道、東京、大阪と拠点の異なるメンバーがいますし、他社のパートナーの方もいます。

所属オフィスに関係なく、協力してプロジェクトに取り組んでいるのがSHIFTの働き方の特徴かもしれませんね。 
 

具体的な質問が多く寄せられた質疑応答。なお、今回のイベントの参加者には、応募書類の書き方と、面接での想定質問集が提供されました。 

この記事を目にしてSHIFTに興味を持っていただけたら、ぜひ募集職種やほかのライブラリ記事ものぞいてください。