テクノロジーの発展と共に生きてきた。「技術」に没頭した経験をモダナイゼーションに活かす

2024/04/19

1980年代後半、新卒で入った金融系SIerでCOBOL&メインフレームでシステムを構築。

その後もノンバンクの社内システムの構築や、使ったシステム構築と運用……とエンジニアとして、長年にわたってキャリアを歩んできたのが森脇です。 

そんな森脇が、2021年7月から在籍しているのがアプリケーションサービスグループ。 

レガシーシステムのモダナイゼーションを中心に、システム移行はもちろん、幅広なシステムの構築、運用などで活躍しています。50代後半にしてなぜSHIFTを選んだのか? ベテランこそが輝ける理由とは? 歩んだ軌跡から紐解いてもらいました。

  • アプリケーションサービスグループ 森脇

    1965年生まれ。学生時代はロックバンドに没頭、大学では音声認識を研究するも、新卒で金融系SIerに就職。システム構築や保守運用を12年弱手がけた後、リースなどをメインとする大手総合ファイナンス会社の社内エンジニアを21年務める。2021年SHIFTに転職。現在にいたる。

  • 22歳

    信託銀行系SIer入社。

    リース・ローンなどを扱うファイナンス会社のシステムの再構築のアプリケーションフレームワークの設計・開発を担当。

  • 31歳

    年金信託システムの郵便番号7桁化対応、2000年対応に携わる。

  • 34歳

    システム再構築に携わったファイナンス会社に転職

    EUC推進、会社合併、オープン化、デスクトップの仮想化などに携わる

  • 37歳

    住宅ローン会社立ち上げに参画。

    ハウスメーカー向けWebシステムの開発を主導 

  • 45歳

    システム運用責任者 人財育成を担当

    メインフレーム廃止対応にも参画。

  • 55歳

    SHIFT入社。

    メール(Outlook)のクラウド(M365)移行のPMOを担当。

  • 56歳

    UNIX上のアプリケーションをLinuxへ移行するプロジェクトなどに参画。

  • 58歳

    サービスマネージャー※に。現在に至る。

    ※複数案件を管理し、滞りなくサービス提供ができるよう責任を担う立場  

目次

音楽、回路、プログラム。「つくる」のが好きだった  

――かつてはプロのミュージシャンを志したことがあったそうですね。 

森脇:40年以上前の高校時代の話ですけどね(笑)。 

小6でギターをはじめ、KISSやQUEENのライブを武道館で生で観るほどロックが好きでした。仲間とバンドを組んで演奏していました。

大学に入ると広島の音楽フェスに出て、コンテストで入賞したこともありました。大学も音響工学を学べる理系大学の電子工学科を選んだほどです。 

ただ、大学生のころが80年代なかごろで、ちょうどパソコンが世に出はじめたころ。実験のレポート作成に必要で、8ビットのパソコンを購入し、プログラムを動かすのに熱中しはじめました。卒論は情報工学系の研究室で書いたほどでしたから。 

――音楽を演奏するように、パソコンでプログラミングをしていたわけですね。 

森脇:何でも自分の手でものづくりするのが好きなんです。技術・家庭科の教師だった父の影響もあるのかもしれません。

考えてみたら中高生のころも、自分で回路を組んで、ハンダゴテでギターのエフェクターも手づくりしていましたね。 

――本当にもの作りが好きなんですね。大学卒業後は、金融系SIerに就職されます。 

森脇:80年代なかごろは、バブル直前の円高不況だったため、就職は簡単ではありませんでした。

ただ建築や金融など、これまで文系学生ばかりとっていた業界が、理系人材をとりはじめたタイミングだった。そこで、信託銀行系のSIerに入ったのです。 

社内やグループ内より、外部の委託で基幹システムの設計、開発や刷新をすることが多かったでしょうか。

具体的にはリース・オートローン・クレジットカードなどをメインにしたファイナンス会社のシステムを担当。当時ですからメインフレームで、言語はCOBOLを使っていましたね。 

――当時の仕事はいかがでしたか? 

森脇:いろいろと任されていたので、楽しかったですよ。プログラムをつくるにあたって業務やビジネスのロジックを理解したうえで、フレームワークのようなものを自分でつくり、処理構造に落とし込む。

自ら手を動かしながら、システム全体を設計できた。やりがいもあったし、性にあっていました。 結局、8年ほどそのファイナンス会社で仕事をした縁で、「うちにこないか?」と誘われ、転職をしました。 

――転職先ではどのようなお仕事を? 

森脇:当初はメインフレームとは離れて、EUC(エンドユーザーコンピューティング)を採用するため、全国の事業所のスタッフがデータベースを触れるような仕組みをつくり、レクチャーまで担当していました。「ユーザーに近いところで仕事がしたい」と考えていたので、幸いでしたね。 

ただ、2000年ごろ、金融系の合併が相次ぐなかで、系列のリース会社と合併。私がいた会社が他社を吸収する形でしたが、大規模なシステム統合の必要性に迫られて、3年ほどはその対応にずっとあたっていました。 

その後は新しく立ち上がったグループ会社に出向してJavaのシステム構築やネットワーク運用、あるいはMtaframe(現:XenApp)を使った3,000人規模の仮想デスクトップ環境を某通信系IT企業と構築するなんて仕事も手がけました。 

余談ですが、後者は、いわゆるVMwareやリモートデスクトップのような仕組みなのですが、まだネットワークが細い時代に3,000人規模の環境構築は世界でも先駆けた試みだったと聞いています。 

――言語やテクノロジーの進展と重ねあわせるように、ずっとものづくりの前線で活躍されてきたのですね。そして2021年、50代後半にして、SHIFTに転職されます。きっかけは? 

森脇:仕事がね、あるときから、あんまりおもしろくなくなったんですよ。 

手を動かせる仕事を、まだまだつづけたい

――仕事がおもしろくなくなった理由とは? 

森脇:契機となったのは、2020年ごろに再度あったM&Aです。合併によるシステム統合の仕事も手がけていましたが、会社規模も巨大になり、システムより報告書ばかりつくるようになっていたのです。 

――自らものをつくるのが好きだった森脇さんにとっては、著しくモチベーションがさがる状況になったわけですね。 

森脇:そのとおりです。 

また私の場合、2人いる子どもも、すでに独立して、教育費などお金が入り用な時期は過ぎている。そうなるとなお「我慢して、やりたくない仕事をしたくない」と考えるようになりました。 

そして転職を決意。エージェントを通して数社紹介されたうちのひとつが、SHIFTだったんですよ。 

――なぜSHIFTを選ばれたのでしょう? 

森脇:3つあって、1つ目は「マイグレーション(移行)」の仕事がメインだと聞いたこと。前職でデータ移行の仕事を多く手がけていたので、経験が活きるだろうと感じました。 

2つ目は「定年制度が70歳まで」だったこと。70歳まで働くかどうかは別として、多くの企業が60歳を過ぎると定年になって嘱託扱いで給料も仕事のレベルも下がることが多い。 

先輩方を見てきて、自分はまだまだ働きたい、手を動かしていたいなと思っていたので、定年がまだ先であることが魅力的でした。 

最後は、半年ごとに評価があり給与に反映されること。同じ仕事をするならば給与が多いほうがいいですからね。仕事を正当に評価して、従業員を重視している証左でもあると感じました。 

――なるほど。そしてアプリケーションサービスグループの前身であるマイグレーショングループにジョインしました。印象深い案件はありましたか? 

森脇:いま手がけているマイグレーションの案件でしょうか。 

システムをUNIXからLinuxに移行しているのですが、C言語を使っているんですね。実は私は仕事ではCの経験はゼロ、大学の研究室時代に少しだけ触わったことがある程度でした。 

それでもネットで調べたり、あるいは社内の人にアドバイスをもらいながら、進めるうち「あっ、C言語、いけるな」と不安が自信に変わった。 

この年で、手探りであれこれ思案したうえで、成長実感があるのは、なんだかうれしかった。飛び出してよかったなと実感しますね。 

――年齢を重ねると「知らないものが怖い」「新しい学びが億劫だ」と感じる方も少なくないと思いますが、森脇さんはむしろ逆ですね。 

森脇:ええ。昔から、新しい言語が出てきたら、とにかく使ってみたくなる性分なんです。仕事で使わずとも、家で勉強したりする。いまもこっそりKotlin(コトリン)を使って、Androidアプリをつくって公開していたり、マイクロソフトのF#なども触って遊んでいますからね。 

そもそも新しい言語もテクノロジーも、ある程度コンピュータやネットワークの基礎や仕組みを理解していればあまり怖くない。実際はどんな言語もマシン語に落とし込まれて、フォン・ノイマン方式のコンピュータで動作しているわけですからね。 

そういう意味では、古くからキャリアを積み上げて、いろんなテクノロジーの変遷を見てきたからこそ、環境の変化には対応しやすいんじゃないかなと、実感しています。 

――いわゆるレガシー技術をもったうえで、新しいことに意欲的なベテランエンジニアの方には、SHIFTは活躍しやすい環境といえそうですか? 

森脇:間違いなくそうですね。ベテランの方こそ、メモリエラーで頓挫したり、はやさが出なかったり、ハードウェアの知見までもっていたりしますしね。実際、SHIFTには多くのベテランが生き生きと働いているので間違いないでしょう。 

――コーポレートカルチャーや働き方は、フィットしていますか? 

森脇:違和感ないですね。ベテランが多い一方で若手も多く、刺激になるところはあります。 

――今後、SHIFTでなしえたいことは? 

森脇:住宅ローンアドバイザーや貸金業取扱主任者といった資格や、ノンバンク系金融の業務知識などをもっているんですね。こうした金融系の知見を活かして、何か新しい試みができたらおもしろそうだなとは考えています。 

あとは先にもいいましたが、70歳までじゃなくても、できる限り長く、手をつかってものづくりできていけたらいいかなあ、くらいですね。いろいろと悩み、面白がりながら。 

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)