マイグレーション数十年、幸せな集大成を。熟達者たちがさらなる技術研鑽を重ねる組織で 

2023/06/21

SHIFTでは2021年にマイグレーションに特化した部を創設。

現在はお客様のDXを技術とマネジメント両面から課題解決をしているITソリューション部に所属し、「アプリケーションサービスグループ」なっています 

お客様の業務システムのモダナイゼーションを含めた現状分析・マイグレーション計画支援やテスト計画の策定といった上流工程から、開発やテスト工程、保守運用まで一気通貫で対応しています。さらにプロジェクト全体のPM/PMOとしての移行推進も担う彼ら。

急拡大するSHIFTのマイグレーション領域。ここには経験豊かな技術者が多数活躍しています。 

 「ずっと第一線の現場で技術に触れていたいのに、現職では管理職にならないと年収が上がらない」 

 「大規模なプロジェクトの一部にしか携わることができない」 

 「これまで大変な目にあってきた。品質やPMに高いナレッジをもつSHIFTなら……」 

 「60歳の定年退職まで残り少し、もう一花咲かせたい」 

など、一人ひとりSHIFTに参画した理由は異なるものの、共通しているのは「これまでの知見を現場に活かしたい」という熱意です。

アプリケーションサービスグループ長の山崎 満もその一人。SHIFTに集まる技術者を采配して新たなビジネスを創出するミッションを背負っています。

山崎はどのように考え、どんなことに挑戦しているのでしょう。そしてどんな未来に向かっていくのでしょうか。グループの立ち上げから現在までの想いを語ってもらいました。

  • ITソリューション部 副部長 兼 アプリケーションサービスグループ グループ長 山崎 満

    独立系SIer約30年勤務。情報システム部、ネットワーク部担当部長、金融事業本部の副事業部長を経てITインテグレーション事業本部長(執行役員)に従事していたものの、勢いあったSHIFTに魅力を感じて2018年6月に参画。入社後は、金融ビジネスユニットに配属となり、インスペクション、テスト自動化を武器に社内の証券および決済マーケット立ち上げに従事。その後、金融第2ビジネスユニットの責任者となり、さらに当時の品質・技術統括部技術サービス推進部へ転属、インフラビジネスの立ち上げを経て2021マイグレーションビジネスの立ち上げを担い、今日に至る。 

目次

SHIFTにできるの?」という声を、一つずつ覆していく 

マイグレーションサービスを立ち上げてから、売上としては右肩上がりで順調に伸びていますが、振り返ると大変なことの連続でした。 

一般的に「SHIFT=テスト」というイメージが強いので、「マイグレーションの全工程を任せてください」といってもなかなか話を聞いてもらえません。「SHIFTにそんなことできるの?」というのが社会的な評価だったからです。 

それをどう突破していくか。 

その鍵は、SHIFTのテスト領域での高い評価にありました。通常、マイグレーションを生業にするベンダーの多くはシステムテスト領域まで踏み込まず、単体テスト領域までで終了してしまいます。外部結合などの後工程のテストはお客様自身でやるのが一般的です。 

マイグレーションプロジェクトは現新比較などのテスト工程が占める割合も多く、成功するためには重要ですが、他社のベンダーは人手不足や負担も大きいのでやりたがりません。 

しかし、SHIFTはテスト部隊を別にもっているので、テストまで支援できるのが強みです。 

そんな、「テスト工程を担って品質を保証してくれるなら、前工程もSHIFTに少しだけ任せてみよう」といってくださるお客様が現れるようになりました。 

もちろん、最初はWindowsサーバーを移行するといった小さな仕事。ただ、そのオーダーに対して一つひとつ向き合っているうちに「やるじゃないか、SHIFT」と高い評価をいただくようになり、次第にWindowsサーバーからUNIX、小さなECサイトから金融系のシステムなど開発スケールも大きくなって案件が一気に拡大したのです。 

最近ではレガシーマイグレーションをマストとして、その延長線上にある運用保守などの派生案件もいただいています。人員もマイグレーショングループを立ち上げた当時は10名弱でしたが、毎年マイグレ経験者を数多く採用。現在では50名ほどのメンバーを抱える組織になりました。(2023年6月現在) 

驚異の「トラブル0」。分析に徹底的に時間をかけること、知見を総動員すること 

それでもまだ、マイグレーション領域におけるブランドを確立したとは思っていません。「SHIFTの強み」を明確化することが重要です。 

そもそもSHIFTは、人的ミスや無駄を排除するために効率化・標準化を徹底するのが社風。 

隣の部署で得意なテスト自動化、下記の図のようなCI/CD、そして自身のグループではさまざまな言語の変換ツールなどのソリューションがありますので、それらを用いることで高品質を担保しつつ無駄なコストや時間を徹底的に削減することで、その分の予算や時間をお客様は本業のビジネスに充てられるのです。 

そのため要件定義や基本設計に入る前に必ず1ヶ月ほどPoCの分析期間をいただきます。そこで、「As is」「To be」を徹底的に練り上げます。 

「コンバイルしてエラーが出たら潰せばいい」と考えているお客様もいますが、それではいつまでもモグラ叩きがつづく。前段階できちんと方針を固めて、お客様にアグリーをもらってから実際の開発フェーズに入る。それが私たちのスタイルです。 

 マイグレーションはトラブルの多い世界ですが、SHIFTではこれまでのところ大きな事故に繋がるトラブルが発生したことはありません。さらに、「できないことはできない」とお客様にはっきりお伝えしています。それは、僕も含めてエンジニアたちが過去にたくさん痛い目にあってきたからです。 

グループチャットに「こんな新しい案件をやるけど、経験している人はいない?」「どこにリスクがある?」と発言すると、「何年か前にやった」「こんなトラブルがあった」とみなさん答えてくれます。 

SHIFTがマーケットに高く評価されている根底にあるのは、こうしたマイグレーションやSIに関する高い知見を有する技術者たち集まっているから。 

彼らがお客様の困りごとの解決や開発時のトラブルを未然に防ぎ、高い品質を保証しながらもコスト削減や短納期を実現しています。個々人のナレッジを総動員して開発に活かす。それによってお客様に貢献できているので、非常に満足いただいています。トラブルなく見積もった工数通りになるから、プロジェクトに参画したメンバー達の働き方も「前職から残業時間が大きく改善された!」と喜ぶ声を聞くとうれしいですね。 

後発だからこそ、技術面もサービス開発も新たな挑戦をしていく 

SHIFTはマイグレーション業界では後発ですので、やったことのない仕事に挑戦していかないと生き残っていけません。だからこそ積極的に新しい技術にも取り組んでいます。 

医療系調剤システムをリプレイスする案件では、VBからAngularなどの新しいプログラミング言語に変えつつ、SPA(Single Page Application)という付加価値を加えながら、クラウドにのせかえるモダナイゼーションをおこないました。 

私たちにとって初の試みです。新しいプログラミング言語に変換するのでPoCのプロセスを踏みながら検討したアーキテクトが正しいか見極めながら進めたのですが、経験したことのあるエンジニアがSHIFTに在籍していたことも幸いしました。 

また、どうしてもレガシーマイグレーションはプロジェクトが大規模で、実際のエンジニアにとっては局所的な仕事が中心になりがちです。 

けれどもSHIFTではプロジェクト全体に関わりたいとか、インフラもやりたいと思えばできますし、下記の図のような新しい技術であるマイクロサービス化やAPI化やUX/UIの推進などの技術をさらに広げていくこともできる。50代になると新しい技術を勉強するのは大変ですが、それによって組織も個人も新たな未来がつくれるのです。 

これまで頑張ってきたエンジニアが、幸せに、もっと活躍できる環境を 

アプリケーションサービスグループの平均年齢は50歳ぐらい。みなさんニコニコしながら仕事されていますよ。現在もっているスキルセットを10〜15年は活かせますし、現場にいても評価次第で年収が上がります。何よりも、若い人から「◯◯について知っていたら教えてください」と頼りにされるのはうれしいですよ。 

ただ、長年の仕事スタイルをSHIFT流にあわせることは必要です。 

 例えば、SHIFTは年功序列なんてまるでなく、若い人もどんなキャリアがある人でもつねにフラットな立場で会話しています。 

技術にもシビア。特にアプリケーションサービスグループは実働部隊を集めていますので手が動くことが前提です。 

ただ、みなさん本当に若返ります! 

スーツを着てカッチリした髪型が当たり前だった人がSHIFTに転職するといつの間にか髪型も身だしなみも若返っている(笑)。会社全体の平均年齢が30 代前半ぐらいですから、若い人とフラットに会話するのです。僕も息子や娘と話しているようで毎日が楽しいですから。 

ぜひ、あなたの経験値をSHIFTで有効に活用してください。個人的には商売っ気のある人と一緒に働きたい。流行りの技術をビジネスに取り入れる、お客様が喜ぶプランニングをするなど、一緒に未来を語り合い、追いかけられたらうれしいですね。 

外部協力:林 康章(執筆)

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)

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