コンビニエンスストア、アパレル、百貨店やドラッグストアなど、DXが盛んな流通産業のお客様に特化。ソフトウェアテストやPMOサービスで支援しているのが、SHIFTの流通・物流領域です。
前回の記事では、「入社後、どんなキャリアパスが描けるのか?」「何を評価され、どんなカルチャーがあるのか?」など、採用候補者の方が抱かれる数々の疑問に、部長の櫻井が答えました。
本記事では、「メンバー」「リーダー」「マネージャー」と大きく3段階あるキャリアパスのなかで、「マネージャー」(以下スライドにおける「マネージャー」と「サービスマネージャー(※)」)に求められるスキルと資質について、より具体的に聞いてみました。
※複数案件を管理し、滞りなくサービス提供ができるよう責任を担う立場。
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流通物流サービス部 部長 櫻井 優
独立系IT企業に12年在籍し、通信(大手キャリア)や金融(メガバンク)などで開発リーダー、PMOなどとして活躍。その後、2016年11月にSHIFTにジョイン。金融部門配属後、保険大手のお客様を主に担当。流通部門に異動後は巨大アパレル企業をはじめ小売り・物流のお客様を複数担当しながら、2020年9月よりビジネスユニット長補佐に。2021年9月から現職を務める。
目次
チームを束ねる責任者、新たな仕事も拓く
Q1. 流通・物流領域における「マネージャー」の役割とは?
櫻井:現場で活躍してくれる「メンバー」。それを束ねる「リーダー」。彼らすべてを支えて、SHIFTのサービス全体の“責任をとる”のがマネージャーの役割です。
SHIFTのマネージャー職は、2つに大別されます。ひとつのプロジェクト担当となる「プロジェクトマネージャー」からはじまり、その後、一般的なIT企業のシニアマネージャーにあたる「サービスマネージャー」となります。
サービスマネージャーになると1社以上のお客様と向き合って、複数プロジェクトを管掌、サービスのデリバリーを担当します。
お客様とのリレーションを育んだうえでのクロスセルやアップセルも、大切な仕事に位置づけられます。
Q2.具体的にはどのような案件に、どのように関わっているのでしょう?
櫻井:無人レジの導入やECサイトの充実、倉庫の自動化など、流通業界におけるDXの支援を、テストやPMOを通して行うのがSHIFTの流通・物流領域のミッションです。
そうした案件においてお客様の要望を伺い、最適な人員をアサイン。プロジェクトの進捗と全体のアウトプットを俯瞰でみる。SHIFTのサービスの責任者として手綱を握ります。
また複数プロジェクトを円滑に推進管理しつつ、お客様が新たに大きなプロジェクトを計画中だといった情報をつかみ、「そちらのPMOもやらせてほしい」などと提案。
営業担当に連携して、営業の下地をつくることも大切な仕事です。
直近も、とあるサービスマネージャーがクロスセルで別のPMO案件も提案営業、結果として数億円規模の新たな受注を得る例がありました。
特にいまは全社的に、SHIFTの原点であるソフトウェア事業の拡大にも改めて尽力しているところ。
PMO案件を手がけながら「テストの設計・実行をチームで担うことができます」「もっとテストを充実させてみるのはいかがでしょう」とPMOから波及する形でテスト案件も獲得することが増えています。
背中を見せて、利他の心を
Q3.マネージャーに求められる資質は、何でしょうか?
櫻井:大きく3つあります。1つ目は「正しく背中を見せられる人であること」。
よくいわれることですが、「ボス」と「リーダー」は違います。「ボス」は台座に座って、その台座を引っ張るメンバーに、後ろから指示を出します。
しかし、「リーダー」は違う。リーダーはメンバーとともに引っ張ります。しかも、先頭に立って「あそこに向かって進もう!」と背中を見せて、メンバーを鼓舞します。
SHIFTにおけるマネージャーには、そうした意味での背中を見せるリーダーになっていただきたい。特にお客様である流通業界は現場を大切にする傾向が極めて高い。
しっかりと現場に出向き、メンバーと同じ目線でビジネスを理解していることは信頼につながります。
2つ目は「利他の心が強いこと」です。 自分目線が過ぎるタイプはマネージャーには向きません。
上に行けば行くほど、自分より先に、メンバーやリーダーを含めた周囲の人の幸福を求められる人間でなければ、大きなチームや大きなプロジェクトを円滑にまわせません。
3つ目は「言語化力が高いこと」です。「やれ!」「がんばれ!」では人は動かない。「ここからここまでをこれぐらいの精度でやってほしい」といった具合に、やるべきことと責任の分岐点を明確に示せば、人は迷わず、動ける。
下につくリーダーには「一を知って十を知る」タイプが多いとしても、それにかまけずチーム全体の認識をずらさずに共通化するのが優れたマネージャーだと思います。
そして「責任は自分がとるから、とにかく自分を出しきってほしい」と本気で思い、伝えられるか否かもとても大切です。
あわせると、やはりリーダー以上に人に向き合い、人に時間を使うことを厭わないタイプが、SHIFTではマネージャーとしてロールアップしていますね。
Q4.マネージャーを評価する際のポイントとは?
櫻井:「高い対人能力を、社内でも社外でも効果的に成果につなげていること」でしょうか。
今年2月に40代前半でジョインしたCさんは典型です。ジョインしたときはPMとして50人ほどのチームの大規模なテスト案件を手がけてもらいました。
ところが、この案件でトラブルが発生。90人ほどにまでメンバーを増やして対応する事態になったんですね。
リモート主体のプロジェクトだったため、お客様との関係性もむずかしい状況になりつつありましたが、Cさんは「直接お会いし関係性を築きたい」と、とことん現場に出向き、毎日現場でお客様と膝を突きあわせて問題点を整理、「どう着地させるか」の設計を緻密に計画していきました。
そして粛々とリカバリーを果たして、気がつけば、お客様から絶対的な信頼と評価を得ていました。マイナスからのスタートだったのに、プラスの評価へともっていったのです。
こうした高い対人力と行動力が評価されて、Cさんは入社半年を待たずしてサービスマネージャーに昇格しました。
やり方は人それぞれでいい。Cさんのように真摯に実直にお客様と向き合うタイプもいれば、自分をさらけ出し人柄をみせてお客様と関係を構築するタイプの人もいますから。
しかしマネージャー以上の役職で、目立って優秀なのは「対人能力が高く、それをしっかりと成果につなげている」人ばかりですね。
Q5.どんな人にマネージャーとしてジョインしてほしいか?
櫻井:あまりあるチャレンジ精神をもつ人です。「チャレンジ精神がある人がほしい」なんて、どこでも聞く言葉だと思いますが、SHIFT、とくに流通物流サービス部には本当にチャレンジングなステージが待っていますので(笑)。
そして挑戦の場数を踏むことが、マネージャーの器を必ず大きくしてくれます。そうした機会があることに心踊る方にはぜひマネージャーを任せたいし、いっしょにSHIFTを伸ばしていただきたいのです。
(※本記事の内容は、取材当時のものです)