まるで隣にいるような存在感を生む。沖縄から働く私のコミュニケーション術とモットー 

2023/11/16

いかに自身の存在感を放ち、チームに貢献できるか。

つねにこの考えを意識して働いている。そう話すのは、地方に住みながらSHIFTのDAAE戦略部でエンジニアとして働く、B.K.。

B.K.はSHIFTにジョインしてわずか1年ですが、新しい知識をチームメンバーにシェアする勉強会を積極的に開催したことが評価され、新人賞を獲得しました。プライベートでは2児の父。夫婦それぞれの実家のある青森や沖縄を転々としながら、働いています。

モニター越しの取材にも関わらず、聞き手も思わず笑顔になり、ファンにさせられるB.K.のコミュニケーション術とは。そしてチームで働くうえで意識していること、大切にしていることについて聞いてみました。

  • DAAE戦略部 DAAEグループ B.K.

    2022年9月入社。 Web制作会社2社を経て現職。前職では複数のプロジェクトにて、CMS開発やマークアップに関するフロントエンド業務に従事。現職においてもフロントエンドを主軸とした制作業務に従事。 

目次

数字だけではわからない。グラデーション部分にある感情を表現するのが大事 

―――SHIFTに入社されて1年ほどがたちました。入社当初は青森に、そして最近は沖縄に移住されたそうですね。 

B.K.:妻の実家が青森で、私の実家が沖縄なんです。現在2歳と5歳の幼い子どもを育てているので、どちらかの実家の近くで生活するのが一番メリットが大きいと感じ、それぞれの地域を選びました。 

元々私がリモート勤務のスタイルを確立したのが、結婚してすぐのころ。沖縄にいながら東京の企業に、リモートで働くことを承諾いただいて就職しました。その後、子どもが産まれ、妻の実家がある青森へ移住したんです。 

エンジニアのなかでも、私の職域的にお客様先に出向くことはほとんどなく、一人で黙々と作業することが多いので、いまのところ業務上の不都合はほとんどありません。 

―――前職を含めると、リモートワークで5年以上がたちますが、働くうえで意識していることはありますか? 

B.K.:とにかくチーム内で自分の存在感を示すこと。これに尽きます。 

コロナ禍を経て在宅勤務の体制が整ったとはいえ、出社しているメンバーと比較すると、自分の状況がまわりに伝わりづらいことも多くあります。 

だからこそ私が意識しているのは、オンラインでのコミュニケーションの仕方。例えばモニター越しに、普段より倍以上の笑顔を見せること。それからSlackなどのチャット上の文章では、意識的に丁寧に書くことなど。当たり前のように見えますが、意外とこれが大事なんです。 

タスクの管理についても、自分の忙しさがどの程度なのかを、適切に表現することを心がけています。例えば大変だ、余裕がまだあるなど、表現の内容はさまざま。正しくチーム内にアピールしないと、自分のキャパ以上の依頼がきてしまい、結果としてチームとしてのアウトプットに影響してしまいます。 

いまでこそ笑って話せていますが、前職でまだリモートワークに慣れていないころ、孤独な環境下で抱えきれない量の案件をさばきつづけ、体調を崩してしまったことがあったんです。こうした経験をふまえ、現況を正しくアピールすることの大切さを学びました。 

もちろんタスク管理シートで、つねに案件の進捗管理はしています。ただし「70%の進捗」とあっても、そのシートではパーソナルな一面まで計れていません。同じ70%でもしんどいと感じている人もいるし、余裕のある人もいる。精神的な感じ方は人によって異なります。 

コミュニケーションもタスク管理も、ゼロイチの間にある微妙なグラデーションの部分の表現が大事ということですね。 

以前は体調を崩すこともあった私ですが、いまはそうしたコツをつかんでまったく不安はありません。アクが強い私は、地方にいたほうがちょうどいいくらいですよ(笑)。 

「仲よく、正直に」がモットー。ファニーさを武器に意見を伝える 

―――勉強会を積極的に開催して、新人賞を受賞したそうですね。その背景には、どんな考えがあったのでしょうか? 

B.K.:自分自身、インプットの価値を最大化するためには、アウトプットが必要だと感じたことがきっかけでした。 

いま所属しているDAAE戦略部では、つねに新しい技術の習得が求められます。だから私もインプットをしつづけないといけません。 

私はフロントエンドエンジニアとしてのキャリアを積んでいきたいと考えていて、関連の勉強会を定期的に開催することによって、その希望を社内にアピールできるメリットもあります。 

さらに地方在住で離れていても、自分の存在価値を高めていくこともできる。まさに一石三鳥。やらない理由は見当たりません。 

こうして自分自身のためにやったことが、結果的にチームやまわりの方のためになり、それが一つの実績として評価していただいたことは、素直にありがたく、うれしいですね。 

―――B.K.さんが「チームで働く」うえで、大切にしていることはなんですか。 

B.K.:私が大切にしていることはシンプルです。それは「仲よく、正直に」ということ。 

チームで開発することが多いので、「仲がいい」ということは大前提です。私はそのためにミーティングのアイスブレイクとして、一見すると無駄とも思えるようなプライベートな話を自らオープンに話すようにしています。 

「仲よく」と同列で「正直に」とあるのは、仲のよさにもプロとしての線引きが必要だと考えているから。 

仲がよくなりすぎていいたいことがいえなくなったり、骨抜きになって切磋琢磨できなくなるような関係性は建設的ではありません。 

だから相手に求めたいことがあれば、正直に、オブラートに包まず“ファニーに”、ちゃんと伝えること。そして背伸びして、自分の能力を過信したり、嘘をついたりしないことが大切です。 

例えば開発の現場において、他人が触ることを前提としていないコードを目の当たりにしたときなどは、きちんと相手に伝えます。「わかりづらいですよね、もっとこうしたほうがいいんじゃないですか」と。 

一方で相手も自分のやり方が正しいと思ったうえでの意見のぶつかりは健全なので、積極的に話しあうようにもしています。 

そんなふうに成果物の品質維持のために、互いにプロの目線を向けあって、日々切磋琢磨しているところです。 

いい塩梅で「遠慮しない」こと。それこそが「正直に」と私が考える裏側にあることなのかもしれません。 

自分の価値、そしてファイティングポーズを示しつづける 

―――ご自身の理想の暮らしや、働きかたを実践しつづけていくうえで、意識されていることはありますか? 

B.K.:これから先もしばらくは子育てにフルコミットしなければいけないので、つねに最適な環境を考え、フレキシブルに暮らしは変化していくでしょう。 

だからこそ職場も暮らす場所も、あまり環境に依存されないことが大切なんでしょうね。それができるのは、自分の長所でもあるような気がします。打ち解けるのが得意で、すぐに人に心を開いてしまうからかもしれません。今後もどんなチームとも連携できるようになりたいです。 

―――地方に住み、リモートで働きたい方へのアドバイスをお願いします。 

B.K.:どんなに体制が整ってきているとはいえ、オフィスに出社して働く人と比べると、「頑張る様子のわかりづらさ」は、強く自覚する必要があると感じます。 

だから大事なのは、自分の価値を正しく示すこと。そして自身の状況をコミュニケーションを通じて、正しく伝えられること。 

この二点ができるのであれば、出社する人と同じように働けるのではないでしょうか。 

私はこれから先も、フロントエンドに絞ってキャリアを積んでいきたいと考えています。今後はDAAEグループのなかでよりスピードを上げて開発をするための、新しい挑戦をしようと画策中で、いまからワクワクしているところです。 

従業員一人ひとりの「やりたい」を尊重し、働く環境を提供してくれるSHIFTで、いっしょに働ける日を楽しみにしています。 

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)



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