「19年勤めたSIを、次の転職先を決めずに辞めた」
一度キャリアをリセットするという勇気がいる行為に対して、表情を変えずに語るI.S.。その後は派遣社員として開発に従事。営業職にも挑戦した彼女は、2021年にSHIFTに入社しました。
「❝SHIFTならブランクがあっても大丈夫だよ❞と背中を押してあげたい」と語るI.S.のこれまでと、入社後の仕事ぶりからSHIFTのカルチャーを紐解いていきます。
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サービス&テクノロジー本部 産業流通サービス部 産業サービス1グループ I.S.
金融系SIで19年、保険関連プロジェクトのPMとして要件定義や概要・外部設計などを担当。キャリアを一度リセットしたいと思い退職し、派遣スタッフとして複数社でRPAに関わる業務などを担当。さらに新たなチャレンジをしたい、PMで培った説明力を活かしたいと考え、生命保険の営業に転身。2021年、もう一度、正社員として開発にとり組みたいと考えSHIFTに入社。
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22歳
新卒で金融系SIer入社
プログラマーからスタートし、業務要件定義やプロジェクトマネジメントを担当するまでに情報処理技術者試験などのIT関連資格を取得。また金融系の業務知識を習得するためにFP2級を取得、市が主催する手話奉仕員養成講座を受講するなど、IT以外の知見も広める
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41歳
金融系SIerを退社
5ヶ月のリセット期間(無職) → 中国・インドの茶園ツアー
エンジニア派遣でRPA業務に従事(17ヶ月)
保険営業職に従事(9ヶ月月)
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45歳
SHIFT入社
目次
「一度リセットしたい」。思い切って19年のキャリアを脱却
―――新卒から保険関連のSIで19年間、勤務されていたそうですね。なぜ転職したのですか?
I.S.:プログラマーからはじまり、PMとして設計や要件定義などをひと通り経験しました。けれどこのままずっと、同じようなメインフレームばかりをつくりつづけて良いのだろうかと疑問を抱くようになったのです。
当時の私は仕事とプライベートをきっちり分けるタイプ。スーツを着てキャラまでつくって仕事は全力で頑張り、いただいた給与で旅行やファッションを楽しんでいました。
ところが、不意に燃え尽きてしまって。オンとオフを割り切る生活に限界がきたんですね。ちょうど今後のキャリアにも悩んでいたので、一度リセットしようと思い、先のことを何も決めずに辞めました。
辞めたあとは、元同僚にも友人にも「キャラが変わった」と驚かれましたね。プライベートでしか会わない人にすら「前よりゆるい雰囲気になった」と言われたくらい(笑)。
―――そうだったんですね。では、辞めたあとは何をしていたのですか?
I.S.:これから何をするか、ゆっくり考えたかったけれど、生活するにはお金が必要。そこで正社員より気が楽かなと思い派遣スタッフとして、複数社でおもにRPAに関わる業務を担当しました。ところがコロナ禍に入ると、求人がなくなってしまって。
だったら別のことをやってみようと思い、慣れ親しんだ保険業界で営業スタッフとして働きはじめました。1年くらい勤めていたのですが、教育体系が整備されておらず自力で頑張るしかない保険営業を、未経験で頑張るのは本当に大変で。
伸び悩んでいたのと、そこを踏ん張ってまでやりたい仕事ではなかったので、PMに戻ろうと考え、これまで培ったRPAの経験を活かせるSHIFTに転職しました。
個々の“いま”何がしたいかを受け止めてくれる
―――業務内容を教えてください。
RPAをやろうと思って入社したのですが、実は違う業務をやっています(笑)。
最初は営業同行からはじまり「SHIFTはRPAでこんなことができます」とアピールするためのデモンストレーションを、営業メンバーの横で実際に見せて。
その後、品質管理のためのプロジェクトマネジメント手法をお客様へお伝えする役割で、2案件に参画。ISO9001の品質マネジメントシステムを実体化させていくところを担ったのですが、特定のプロジェクトの品質を担保するだけではなく、将来のプロジェクトの品質保証に貢献できるところにやりがいを感じていました。
ほかには、前述の2つのプロジェクトの一環として、社内規程やマニュアル・テンプレートを作成していました。
何で入社間もない私が?という感じですが、上司は私が1社目で同様の経験をしていることを知っていたので、アサインしてくれたようです。
―――個人の経験や思考から、案件をアサインしてもらえるのですね。
はい、SHIFTの良いところですよね。各人がやりたいことができる場所、向いている場所を考えてくれる上司がいるし、自分でやりたいことを決められます。それは採用面接のときから感じていたこと。
多くの会社は横道に逸れた経歴を好まず、その理由などを結構聞かれます。けれどSHIFTの面接では「こういう経験があるなら、こんなことができるね」と、私のキャリアを肯定的に捉えてくれたのです。
この会社は、私が“いま”何をしたいのかを柔軟に受け止めてくれる会社なんだと、安心感を抱きましたね。実際「このポジションで入ったけど、品質マネジメントシステムを整備するのが面白かったから、もう少し突き詰めたい」なども相談ができます。
これまでは、何かやりたいことができたら転職しないといけないと思っていましたが、SHIFTはまず社内に相談できる環境があります。システム開発に関わる限り、SHIFTを辞める必要はなさそうだと私の場合は感じています。
「仕事用のキャラ」を脱いで、自分らしさを確立していく
―――以前は会社でキャラをつくっていたとおっしゃっていましたが、いまはどうですか?
I.S.:つくっていませんね。仕事中は目一杯集中して頑張っているのは変わりませんが、仕事をするためのキャラはつくっていません。例えば最近まで担当していた案件では上司と1日30分MTGしていましたが、次第にプライベートの話もするようになっていました。以前の私では考えられないことです。
これは時代とSHIFTの環境のおかげ。働き方を変えられたのが大きな要因だと思っています。自宅でリモートワークができるようになり、ロケーションを考慮しなくて良くなったんです。いま一緒に仕事をしているメンバーのなかには、SHIFTのオフィスから遠い自宅で子育てしながら働いている人もいます。
ガッツリ仕事にコミットするフェーズの人もいれば、子育てや親の介護などと両立しながら働いている人もいる。互いの環境を尊重しながら、相談し合ってうまく働けるのが良いですね。
―――今後、挑戦したいことをお聞かせください!
I.S.:自分の居場所をつくりたいですね。
いまの部署にはあまり例のないポジションでいろいろな案件に参画させてもらうなかで、私は社内のどこにいるのがベストなのかなと模索しているところなんです。いまはイベントにキッチンカーを出店している気持ち。
社内で職級テーブルが用意されていてかなり細かく定義づけがされているのですが、それでも私の場合はドンピシャで該当するものがなくて。自分自身で目標を設定して、ここまでできたらこのランクと上長とすりあわせをして決めています。
これだけの規模の企業になっても柔軟性を一定もっているのはポジティブに捉えています。
それからSHIFTは社内のキャリアUP制度「トップガン」が用意されています。テスト設計者やPMOといった職種ごとの検定に合格することがスキルの証明となり、最適な案件にアサインされやすくなります。
私は「トップガン PMOスペシャリスト」に合格したことで、周囲から「私はこういう人」と理解してもらいやすくなりました。社内評価もされ裁量が大きくなり、できることが増えたように感じます。
今後はより、目に見える形で自分にできることを確立し、私だけの看板をつくっていきたいですね。
あとは、今後のキャリアに迷っている30代の人たちにとって、将来こんな働きかたもあるんだなと「選択肢の一つ」となれるような存在になりたいです。
私のようにモヤモヤを抱えて会社を辞めたけれど、いまはあまり責任を負いたくない人には「テストからまたやってみない?」とSHIFTをすすめたいし、別の業種に挑戦したけどミスマッチを感じている人には「SHIFTならブランクがあっても大丈夫だよ」と背中を押してあげたい。
住まいやライフステージによるキャリアの限界を感じている人なら、SHIFTはどこに住んでいても同じ評価のしくみが適用されるし、自分のフェーズに合った働き方ができると教えてあげたいです。
そして一緒に、自分らしく働き、日々を楽しく充実したものにしていきたいと思っています。
※キャリアUP制度 「トップガン」はSHIFTグループ従業員を対象とした社内制度です。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)