通称「タイガーチーム」。金融・IT業界で屈指のキャリア・スキルをもつ人材が集まる金融BA・PMグループを社内ではこう呼んでいます。
元々は軍隊用語で、難所を少人数で突破し、本隊の活路を拓く精鋭チームのことを指すこの言葉。
「まさに私たちのミッションも同じです。むずかしい案件に挑み、SHIFTという会社の信頼度を高め、サービスを拡げていくのです」と、同チームのグループ長、K.M.はいいます。
スペシャリスト集団「タイガーチーム」を束ねる彼の過去を振り返りながら、自身もプレイヤーとして活躍するいま、今後の目標についても語ってもらいました。
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サービス&テクノロジー本部 品質サービス統括部 金融サービス部 金融BA・PMグループ グループ長 K.M.
前職は大手保険会社で主にシステム企画部門、総務系DX部門に従事。またグループIT企業出向中にシステム開発(IT企画、開発~PM)、ITビジネス全般(企画、営業、提案、契約、組織管理 など)を経験。金融・IT業界での豊富なキャリアを活かし、現在はSHIFTにて金融BA・PMグループのグループ長を務めている。
目次
自身のキャリアが、そのままSHIFTの成長ブースターに
新卒で保険会社に就職し、支社に配属。その後は情報システム部門・グループIT企業出向の十数年でホスト開発をはじめ、PMやコンサル、ソリューション営業、ビジネス企画などさまざまな業務を経験しました。
その後は本社に戻り、システム企画部門、総務系DX部門などを担当しました。
転職のきっかけは50歳のとき、自身のキャリアを振り返る機会をもったことです。これからの会社人生を考え、仕事面でも待遇面でも向上心をもちつづけて働きたいという思いが沸きました。自身のキャリアが世の中にどう評価されるかも確認してみたくなったのです。
SHIFTからオファーを受けたときには「テスト専門の会社で自身のキャリアが役に立つか」ピンときませんでした。
ただその後、「IT業界の多重下請け構造の是正」、「IT人材不足の解消」、「地方創生」など、代表の丹下がもつ大きな理想「社会課題を解決する会社」としてのSHIFTの目指すところを知り、興味をもちはじめました。
当時のSHIFTは銀行業界でビジネスを拡大していましたが、保険業界はまだまだこれからというところ。保険業界を熟知した人材がいませんでした。
そして、保険業界の経験だけでなく、IT分野でこれまで培ったスキルや人脈、組織運営など、自身のキャリアすべてがSHIFTの成長ブースターにぴたりと当てはまる。そう感じてSHIFTへの入社を決めました。
SHIFTのビジネスステージをあげ、IT業界の常識を変えていく
金融BA・PMグループは、元大手SIerの熟練PM、銀行のIT担当役員、証券会社の経営企画部長、世界的企業の品質部門統括者など、業界屈指のスキルと経験をもったメンバーが集められ、「タイガーチーム」とも呼ばれています。
「タイガーチーム」とは、元々は軍隊で難所を攻略する特殊部隊の名称だったようですが、現在では、難易度・重要度・緊急度の高い案件を解決する専門家集団に使われるそうです。
重要顧客のむずかしい課題にしっかりと結果を出し、SHIFTの信頼を高め、サービスを拡げていく。まさに私たちが期待されている役割です。
SHIFTはこれまで、品質・テストといった領域で躍進してきましたが、これからはより高度な専門分野においてもお客様の評価を獲得し、一段も二段もステージを上げたビジネスを展開していくことが求められる段階になっています。
そのための実績づくりが、私たちのミッションの一つでもあります。
DXとはビジネスモデル変革そのもの。経営とITが一体化するなか、従来のようなIT開発の丸投げでは対応できない時代がきています。これからは欧米のようにインハウスでの開発内製化が日本でも進んでいくでしょう。
また一方で、2025年の崖に象徴されるようにIT人材の絶対数の不足は深刻な状況です。
第三者による品質保証、開発とテストの分業による品質・生産性向上など、SHIFTの提供サービスが求められる機会はこれから益々拡大していきます。
実際すでにお客様からは、テストチーム導入の進め方や開発プロセスの見直し、品質向上施策導入といったテーマで相談を受けることが多く、大きな変化のうねりを感じます。
過去の大規模障害や数年間の障害発生傾向などを分析し、課題を抽出し、改善施策を提言するといった案件も増えています。
タイガーチームには品質管理や障害分析に長けたプロフェッショナル達がいて、分析結果・改善施策の提言内容だけではなく、分析手法や観点まで参考になると軒並み高い評価を得ています。
また、金融業界特有の複雑な事務運用、税制解釈、規制対応といった業務分析・設計に精通したスペシャリスト達もおり、自身で業務設計をするだけでなく、お客様側での有識者育成を任されるケースもあります。
数多の難案件を対処してきた腕利きのプロジェクトマネージャー達も多く、たしかなマネジメントスキル、業界事情の理解に加え、失敗も含めた豊富な経験がお客様にとっては大変貴重で心強い支えになっているようです。
SHIFTは大航海時代の航路開拓船。未来は自分達で創りあげていく
金融業界におけるITの重要性は私が入社したころには想像できないほど高まっています。ITは経営戦略の大きな比重を占め、効率化の手段だけではなく、ビジネスモデルに組み込まれ、競争力の源泉になっています。
とはいえ、多くの金融機関のIT現場では、公共インフラとしての絶対的な品質確保と絶え間ないコスト抑制圧力、複雑・巨大なレガシーの対応と進化しつづけるテクノロジーの取り込みといった二律背反の命題に苦慮しているのが現状です。
一方で、2025年の崖に象徴されるようにIT人材の絶対数の不足は深刻な状況です。
こうした金融業界の抱える課題の解決は個々企業の取り組みだけではむずかしく、IT業界の構造変革が求められます。
SHIFTは、いわば大航海時代に新規航路発見を目指した航路開拓船のような存在です。
航路や寄港地が決まっている大型定期航路船のような従来企業では、踏み入れられない海に乗り出し、新しい航路を開拓し、新大陸を目指します。
行き着く先もまだ見えず、リスクがないわけはありませんが、世の中を変革するにはこうした冒険的な試みも必要なのです。
SHIFTはいま、グループで1万人を超え、まだ成長しつづけています。巨大船団となったSHIFTがIT業界の構造変革を力強く推し進め、多くの金融機関の課題解決に貢献することで、これまでお世話になった業界への恩返しができると考えています。
個が強いタイガーチームを組織として成長させ、SHIFTの航海の強力な推進力としていく、そのためには、力強い仲間がもっと必要です。
金融業界におけるITの常識を変え、社会課題を解決していく。そのような挑戦に共感し、我こそはと思う方にはぜひ、SHIFTに参画し、航路開拓の力となっていただきたいです。
未来を自分達の手で創りあげていきましょう。
外部協力:林 泰章(執筆)
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)