2014年に新規事業部として発足後、約10年にわたりゲーム開発時の課題解決のために邁進してきたSHIFTのエンタメ事業。
ゲーム業界でキャリアを積むことを目指される方々に、もっとSHIFTについて知っていただきたい。
今回のインタビューでは、ゲーム開発プロジェクトマネージャー(以降 ゲーム開発PM)、ゲームプランナーとして実際に現場で活躍される二人に、日々の仕事について具体的な話を聞きました。
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サービス&テクノロジー本部 エンターテインメントサービス部 上流支援グループ N.K.
京都の高校を卒業後、9年間インディーズレーベルに所属し、音楽フェスへの出演やCD制作などの音楽活動を行う。その後、自社サービスをもつゲーム会社2社にて合計5年間、プランナーやリードプランナーとして経験を積む。各タイトルのKPIや結果分析、デジタル広告の数値などのデータをもとに、改善サイクルを主導。2020年11月にSHIFTへ入社。大阪在住のため、今回のインタビューにはオンラインで参加。
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所属同上 S.H.
音楽大学を卒業後、自社サービスをもつゲーム会社2社にてプランナーとして約5年間、新規ゲームの立ち上げから既存ゲームの運用まで幅広く経験を積む。レベルデザインやクエストのバランス設計、ガチャの内容設計などのほか、音に強みがあること活かしサウンドクリエイターを担当した実績もあり。
2021年7月に契約社員としてSHIFTへ入社し、2022年9月に正社員となる。
目次
キャラクターの仕様決めから、PMとして外部ベンダーコントロールまで
───さっそくですが、お二人がSHIFTでどんな業務を担当しているのか教えてください!
S.H.:僕は入社して1年と少し経ちまして、2つのプロジェクトを経験しています。
1つ目のプロジェクトは、いわゆるSHIFTのプランナーとしての業務でして、ある新規アプリの開発案件にて、バトルまわり全般の仕様作成に携わり、主な業務としてはキャラクターの行動ロジックやダメージなどの計算ロジック、エフェクトの仕様決めなどを行っていました。またインゲームチームのとりまとめとしてリーダー的な役割も任されていました。
───ゲームにおけるすごくコアな部分なので、そこはゲーム会社様が決められるのかなと思ったのですが、SHIFTでも関わっていけるんですね。
S.H.:そうなんです。僕も想像以上に、根幹にかかわることができ、驚きました。
───やりがいもあって、面白かったでしょうか?
S.H.:もちろん面白かったですが、同じくらい大変でした!(笑) もう、考えることが多すぎて。前職ではチームの別メンバーが対応していたような業務もはじめて自分自身でやることになり、1から勉強したことも多かったんです。でも結果として、新たな知識や、チームをまとめる経験ができてすごくよい機会になりましたよ。
2つ目のプロジェクトでは、アサインされた当初の予定ではバランス調整担当だったのですが、進行管理としてPMを補佐するような業務にあたることになりました。
───このプロジェクトでお客様先の月間MVPを受賞されたんですよね!
S.H.:はい。アサインされた当初はまだ開発の途中で、進行管理をお願いしたいということなり、3ヶ月間 PMとともにチームの管理を行ったところ、光栄なことに、月間MVP賞をいただけました。
───何が受賞のポイントだったのでしょうか?
S.H.:受賞理由としては、『俯瞰的な視点からさまざまな業務効率の提案を行い、高い機動力をもって実行された』とコメントをいただきました。
僕が進行管理を担当したチームは、仕様が途中でガラッと変わって、予定が大きく崩れたところだったんです。そこに対して、いまどんな課題があるのか、どうしたら解決するのか?と考えていき、フローの整理や業務の洗い出し、タスクの再振りわけなど、みんなが働きやすいように整えていくことを心がけました。
それがみなさんのお役にたったようで、とてもうれしく思います。さらに、1つ目のプロジェクトでチームをとりまとめる経験ができたので、どう動いたら効率的なのか掴めていた部分があり、結果として月間MVP賞をいただけるほど貢献できたと考えています。
SHIFTには、それまでの経験を活かしつつ、さらに成長させようと後押ししてくれる環境があります。入社後に順調にスキルアップできていると感じており、達成感がありますね。 こちらのプロジェクトもいまは開発が進み、当初の予定であったバランス調整業務を行っています。
───N.K.さんは大阪にお住まいなんですよね。大阪のお客様のプロジェクトを担当されているんですか?
N.K.:僕も入社してから2つのプロジェクトに関わりまして、1つ目は東京のお客様のプロジェクトにテレワークで参画して、2つ目のプロジェクトは大阪のゲーム会社様のためお客様のオフィスに出向いています。
───それぞれ、どんな業務をされたか教えてください。
N.K.:1つ目は、東京のゲーム会社様のプロジェクトで、外部ベンダーコントロールの役割をPMとして担いました。開発の途中からSHIFTは参画したのですが、そのときすでに大きな手戻りが発生していました。
外部開発でも内製と変わらない品質を保つことをお客様から期待されていましたので、開発プロセスが円滑に進むよう、お客様、ベンダー様双方とコミュニケーションをとりながらリードしました。
現在参画している2つ目のプロジェクトは、ディベロッパーとしてゲームを開発している企業様にPMとして入っておりまして、プロジェクトの計画作成、進捗管理や、パブリッシャー企業様との納品物すり合わせなどを行っております。
───どちらの案件も、PMとして参画されているんですね。難易度が高そうに感じましたが、SHIFTに入社前は、同様の経験をされていたんですか?
N.K.:いえ、実はPMという立場になること自体が、このときはじめてだったんです。前職ではリードプランナーとしてディレクションやメンバーのサポートをしていたのですが、プロジェクトを推進する立場というのははじめてでして。
───え!プランナーではなくPMとしてのアサインは、N.K.さんのご希望だったんでしょうか?
N.K.:はい、僕から上長に希望を出したんです。これはSHIFTに入社したいと思った理由でもあるのですが、今後はゲーム業界で、PMとしてキャリアを積んでいきたいと思っています。
経験はなかったのですがPMになりたいと伝えました。そうしたら、「新しく学んでもらうことが多いから最初は大変かもしれないけど、サポートはするから」といって、上長である井手さん(第1弾記事に登場)がシニアPMとして一緒に案件に参画するかたちをとってくれました。心強かったですし、最初のプロジェクトからたくさん学ぶことができました!
───よかったですね!そのようなお声をきけるのは、人事としてとてもうれしく思います。N.K.さんが、PMとしてのキャリアを目指したいと思われた理由も聞いていいですか?
N.K.:長期的に、キャリアを築いていけると思ったからです。ゲーム会社ですと基本的に、リードプランナーの次のキャリアとしてはディレクターやプロデューサーと呼ばれる立場になるのですが、その枠はとても少ないんだな、ということは働きながら感じていました。
中小規模の企業だと、その会社に2~3名しかいません。果たして自分はそこにいけるんだろうか…と。そんなふうにキャリアを考えて迷っていたときに、SHIFTのPMの求人を見つけ、会社としてキャリアップ・スキルアップができる環境があり、それを支援する仕組みがあることにとても魅力を感じました。
そもそもSHIFTはゲーム業界だけではなく、IT業界全般に対しての開発支援を行っており、ソフトウェア開発におけるプロジェクトマネジメントにも強みをもっています。
エンターテインメントサービス部でも、「PMO標準」という、PM業務をするうえでの注意点や、進め方のガイドラインを用意しています。PM経験のあるメンバーを中心にいまなおブラッシュアップしているものですが、未経験の人でもそのガイドラインを活用していくことで、スムーズに業務を進めることができるため、PMにチャレンジしていきたい人にとってはとても心強いツールだと思っています。
自社開発ではないからこそ。幅広い経験が積めるところが魅力
───そもそも、なぜSHIFTを選ばれたのでしょうか?
S.H.:たくさん理由はありますが、一番は、面接時にお話しした面談官の方(第1弾記事の井手と第2弾記事のS.H.)とフィーリングが合った、ぜひ一緒に働きたいと思えたということがきっかけでした!
───業務の内容はもちろん、一緒に働くのはどんな人たちなのか、どんな考えをもっているのかは大切ですよね。具体的にはどんな部分に魅力を感じましたか?
S.H.:しっかりとパフォーマンスを発揮しつつ、長期にわたって働いていけるよい環境だと思いました。実は前職で月の残業時間が80時間を超えたりと、無理な働きかたで身体を壊しそうになったことがありました。いまに繋がるスキルを得ることはできたのですが、今後はそれを活かして、安定した働きかたもしたかったんです。
あとは、自社開発をしていない会社で、いろいろな経験を積みたいと思ったことも大きいです!SHIFTに入社前は自社開発をしている2つの企業でプランナーとして働いていましたが、その企業がつくっているタイトルにしか関われないというのに、ちょっと物足りなさがあったんです……
───ゲーム業界あるあるの悩みですよね。自社タイトルに関わらなくなることに迷いはありませんでしたか?
S.H.:正直それはちょっと、迷いました。自社タイトルでないと100%愛情を注げないのでは?と思ったんですよ。でも入社後に、その悩みは杞憂だったとわかりました。お客様のタイトルであったとしても、自分が情熱を注いで関わっているので愛情はばっちりです(笑)
今後もいろんなゲーム案件に携われることにワクワクしています。N.K.さんも話していたとおり、SHIFTは従業員の希望をくみとってアサインをしようとしてくれるのがいいところだと思います。いまの案件が終了するときには、そのときに携わってみたいと感じているゲームを上長に伝えるつもりです!
N.K.:僕は、先ほどお伝えしたようにPMとしての道に魅力を感じたことに加えて、SHIFTであればより成長しつづけていけるな、と感じたことが理由にあります!
前職では数年単位で1つのタイトルに関わっていたので、得られるスキルや知識に限りがありました。それに伴って、最近新たな学びがないな~と感じることが増えていて、このままでいいのかという焦りがあったんです。
SHIFTであれば、PMとして、幅広い案件、タイトルに関わる機会があることを魅力に感じましたし、入社して2年のいま、自身のスキルアップも感じられています。
あわせて、頑張りに応じて昇給がされる、SHIFTの評価制度も魅力に感じています!年2回の評価のタイミングで、上長から細かなフィードバックをもらい、今後のキャリアについて話せるので、次にすべきことがクリアで、とてもやる気がでますね。
───SHIFTは評価制度をとても大切にしていますからね。N.K.さんは、案件以外にも勉強会のようなものに携わっていると伺いましたが、どんなものですか?
N.K.:これは、部内の有志にて実施しているものでして、PMの教科書のようなものを僕が中心となって資料にまとめているんです。
感じている課題感として、SHIFTだけでなく業界全体でみても、ゲーム業界にはPMという、プロジェクト管理の経験とスキルをもった方が少ないんです。
かつその方が過去に関わられたタイトルによって経験することも異なるのでプロジェクト管理の標準値というものがない状態だと考えています。ですので、まずは僕たちSHIFT発信で、PMの在り方をまとめていこうと、動いています!
ゲームづくりに情熱がある方、成長していきたい方へ
───お二人が、SHIFTの環境があいそうだな、一緒に働きたいなと思うのは、どんな方でしょうか?
N.K.:まずは何より、ゲームが好き、よいゲームをつくりたいという熱い気持ちをもっている方とぜひ一緒に働きたいです。あとは、向上心をもっていて、目標に向かって少しずつでもいいので着実に努力していける方がSHIFTにあっていると思います。
SHIFTには、案件ごとに進みたい方向性やキャリアを上司に相談できる環境がありますので、いまの自分から変わりたい、成長したいと思っている方には、魅力的な環境だと思います。
S.H.:僕も、N.K.さんが話されたゲームに対する想いについては同意見ですね。 個人的には、素直に人の意見を聞き入れられる方が素敵だなと思います。その下地があれば、多くを吸収できますし、SHIFTはやる気があれば若手にも積極的に裁量の大きな仕事を任せてくれますので、トライアンドエラーを繰り返してどんどん成長していけると感じています。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです