行動指針とは一般的に、従業員の「規範となる行動」を明文化したもの。 SHIFTの行動指針は、代表の丹下が一緒に働きたいと思った人の共通点を言語化したもので、社内では「クレド」と呼んでいます。その内容は……
ふてくされない、素直に受け入れる
できないとは言わない、できると言った後にどうやるかを考える
我々はビジネスの世界におけるアスリートである、脳で汗をかけ
楽しいと思えることを提案し、自ら仕事を創りだす
つらいときこそ、笑顔
このクレドに込められた思いや、現場でクレドを感じるシーンについて聞いてみました。
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人材戦略統括部 統括部長 上岡 隆
2012年12月入社。新卒でSIerに就職し、システムエンジニアとして5年間勤務。退職後、ひとり世界一周旅行へ。帰国後はコーヒーショップでアルバイトをしながら、友人とともに保育園事業で起業。2年間の挑戦の後、SHIFTへ。おもにエンタープライズ領域のグループ長として活躍後、2018年より人事領域に異動。休日は自宅のある片瀬の海を見て過ごす。
目次
脈々と受け継がれ、すでにそこにあるクレド
ときにハードで、スピード感のある仕事をいかに「楽しく」やり切るか。丹下さん(※)が、過去の経験を通じて感じたことを言語化したものが、このクレドです。その内容から、人によってはSHIFTの仕事って大変なんだ、という印象を抱くかもしれませんね。
※社内では社長とは呼ばず、みんな「丹下さん」と呼ぶ。
確かにハードシングスはあるとは思いますが、それはSHIFTに限る話ではなく、働いている人なら誰でも直面すること。一方でSHIFTの平均残業時間は、8時間(正社員のみ・2024年8月期実績)。 SHIFTではメリハリある働き方を推奨しており、長時間労働を推奨するカルチャーはないのでご安心ください。
一つ一つのクレドに込めた思いを誤解なく理解いただくため、入社時研修でもしっかりとその意味合いをお伝えしています。クレドは創業当時からあるのですが、一言一句覚えたり、浸透のためにポスターを掲示したりというようなことはしていません。
でも不思議なことに社内で活躍する人、楽しそうに仕事をしている人はクレドを満たしているんですよね。
大きな声に出して言わなくても、すでにそこにあり、脈々と受け継がれているもの。それがSHIFTのクレドなんだなと感じています。
日々の仕事に見出すクレドと、“SHIFTの流儀”
ここからは、クレドの一つ一つを見ていきましょう。SHIFTのカルチャーや流儀を感じ取ってもらえると思います。
SHIFTでは中途入社者が多く、みな違った経験をしてきています。自分より経験のある人が部下として入社することもあれば、自分より年下の上司のもとに配属されることもあります。
そうしたメンバーが皆、力を出し惜しみせず、大きな目標に向かっていく。そのためにも、役職や立場に関係なく、言うべきことはフランクに伝える文化があります。実際の制度としても、年功序列や入社年次は意識していません。
そんな環境の下で、互いに敬意をもちながら、忌憚のない意見を交わす。たとえ自分より年上だったり、経験も豊富な人が部下として入ってきたりしても、チームで一緒に考えて前に進めていくことがSHIFT流。
自分とは違う経験をしてきた人、自分より年下の人からのフィードバックにふてくされたり、過去の栄光を引きずるような方は、“SHIFTでは”活躍できないこともありますね。
ぜひ一度、他者からの意見は素直に受け入れてもらいたい。その後に本当に必要なことや大切なことを考えてもらえたらと思っています。
上司や客先からの無理な要求も、なんでもやらなきゃいけないの!? と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でもこれはそういうことではなく、”思考停止”しないでほしい、という意味合いなんです。
確かに顧客からの依頼は、時に実現が難しい時もあると思います。でもその時に、「それは無理です」「できません」と言ってしまうと、そこで思考が止まってしまう。実現できる可能性を自ら0にしてしまうことになります。
顧客の言葉をそのまま聞いていいのか本質に立ち返って、本来達成したい目的は何かを考えてみてほしいです。
例えば「今週中に10名のエンジニアをアサインしてほしい」という、急な依頼があったとします。他社では「うちにはいません」と言って終わりでも、SHIFTなら「その背景として、いつまでに何を完了したいのか」を確認します。
そのうえで、例えば先ずPM人員を1名、実施担当者を2名確保して優先度の高いタスクの切り分けと、実施までを行う。納期に若干余裕のある残りの部分は少人数&長期アサインでやり切る。
さらに質の担保のために、レビュー体制を構築するなど、顧客が本当に達成したいことは何かを考え抜き、提案をします。
「無理でした」や、「5人しかアサインできませんでした」ではない、こうしたSHIFTの姿勢は、私がデリバリー部門で実際にお客様と接していた時にも評価いただいている点でした。
とある顧客提案のレビューにて、私自身「それって脳で汗かいてるの?」と問われるシーンが、過去ありました。それだけ「考え抜いているのか」と。
仕事に本気になればなるほど、企業によっては「そこまでしなくても」「私たちがやるべき範疇を超えている」などと言われてしまうこともあるかもしれません。
けれどSHIFTでは前述したエピソードのように、どうすればお客様が本当に達成したいことに貢献できるのか、それは本当にお客様のためになるのか、最良の提案を生むために妥協せず徹底的に考えぬくのです。
「なぜそれを考えきれなかったんだろう」と思うことが起きないように、提案のストーリー設計を徹底していくことは、私は今も意識しています。それでも未だに、指摘にハッとさせられる瞬間があって。
考える、といっても一人でできるようになるのが理想ではありますが、SHIFTのマネージャー陣は、悩んでいるなら一緒に考えようというスタンスの方がほとんど。寄り添う姿勢が何よりも有り難いですね。
私が入社時研修で話しているのは、「皆さん得意なこと、やりたいことがあって入社されていることと思います。それがいまSHIFTにはなくても、“まだないだけ”です。ぜひつくってください。それがSHIFTでは応援される」ということです。
例えば私の経験ですが、入社当時は海外との仕事に興味があったので、当時存在したインドの拠点と連携して、国内の大手企業からテストの自動化案件を企画・提案し、受注したことがあります。
過去の経験を生かせる案件に異動したり、自ら習得したい技術領域を顧客提案し、ともにつくり上げたり、さらには自分で得意な技術を新サービスとして立ち上げて、部門長になった人もいます。
ただ仕事を創り出すといっても、「楽しいと思えること」を自ら仕事にできる点が、SHIFTならではといえるでしょう。自分がやりたいことは、つくればいいんです!
泣いたらだめということではありません。「ピンチこそ、チャンス」と考えるのがSHIFTの性質なんです。
例えば2020年4月に緊急事態宣言が発出されたとき、急遽全員をリモート勤務にしないといけない、案件さえもなくなるんじゃないかという危機でした。
でも状況を悲観するのではなく、「リモートなら働きたい、という人が採用できるかもしれない」「お客様がコロナ禍で前に進ませられずにいることを、SHIFTが代わりにできるのではないか」など。どこかによりよく私たちが進化するためのチャンスがあるんじゃないかと捉える。
膨大な量のテストケースがあっても、メンバー全員で誰が一番早いかを競争する(もちろん品質担保は前提ですが)。ゲーミフィケーションの要素を取り入れてみる。
とにかく前向きに乗り越えていく、楽しんでいこうとする姿勢が、SHIFTには根強いんです。
まとめ
それぞれ短い文章でできているクレドについて、その背景をお伝えしました。
冒頭にお伝えした通り、SHIFTのクレドはトップダウンで語られるものではありません。むしろ日々の業務で自然と体現している人が、私の周りにもたくさんいます。そういった人たちがSHIFTでは活躍し、成長し、楽しそうに仕事をしている気がしますね!
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)