PMOになるには5年、いや10年。
年功序列が徐々に薄れてきた社会においても、上位職になるには時間がかかるというのは根深い常識となっています。だが「その常識、変えてみせる」を掲げたSHIFTには飛び級で上位職になれる独自のキャリアUP制度「トップガン」(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内制度) があります。
今回はトップガンの内容や、合格までのサポート、実際に合格した方から届いている声を紹介しましょう。
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能力開発室 N.F.
2019年2月入社。金融領域のRPAを担当したのち、能力開発室へ。各種検定の運営を担っている。主に検定の広報・運営・受講者フォロー・お困りごと解決担当。好きなものは韓流と名がつくもの。
目次
SHIFT社内のキャリアUP制度「トップガン」とは?
───まずは「トップガン」の概要を教えてください。
N.F. :合格すれば対応する上位職へのアサインが確約され、そこで成果を発揮すれば給与アップに繋がるというSHIFTグループ従業員を対象としたキャリアUP制度です。
特にテスト設計者になるための検定は、未経験で入社した方にとっての登竜門。短期間でキャリアアップを狙えるため、2021年9月~2022年8月の1年間で700名を超える受検者がいるほど社内では浸透しています。
最近は、身近に検定に合格し活躍している方を見て、自分もやってみようと思ったかたも増えてきました。非常に嬉しいことです。
出題される科目は、基礎関数を問うExcel、報告資料の作成スキルを問うPPT、パターン表の作成などテスト設計に関するもの。合格率は20%ほどですね。
───それほど多くの方が受検されているとなると、合格者が増えすぎてアサインする案件がない、なんてことはないのでしょうか?
N.F.:それは全くないですね。SHIFTの昨今の成長を見てもわかるように、テスト設計者のニーズは安定して増加しています。
ですから私たち能力開発部としても、できるだけ多くの方に合格してもらえるよう、教材の提供はもちろん、受検者サポートも行っているんです。毎回の試験後、間違えた方の多かった問題や傾向を発信したり、採点講評会を行って質問を受け付けたり。
また、なかなか合格できない人や、モチベーションが下がっていそうな方に対してミーティングを実施してコミュニケーションをとり、どんな支援があれば合格に近づけそうか、ご本人と話し合います。
一領域が苦手で合格点に達しない方には、過去のご本人の答案をまとめて振り返り、苦手を克服できるよう一科目強化のサポートも行っています。受検者同士で教え合い、いい意味で競いあってもらえるように、グループチャットでファシリテートもしますね。
合格者の声は?
───実際に合格した方からはどんな声が届いていますか?
N.F. :毎月、資格試験に関する社内イベントを開催して、合格者の方に登壇いただいているのですが、「お給料があがりました」だけではなく、「会社に認められていると感じた」「現場のメンバーに自信をもって指導できるようになった」などの声をいただいています。
テスト設計者の検定を7回目でやっと合格できた方、上位級を一発で合格した方など、さまざまな方がいらっしゃいます。
前者については当時、同期が受かっていくなかで取り残されたような状況で、本人も「何をどう勉強したらいいのかわからない」状態でした。サポート後、2回目の試験でやっと合格できたときは、私自身も本当にうれしかったですね。
反対にテスト設計者の更に上の、テストPLを目指す検定に一発合格した方は後にも先にもいまだに一人だけなのですが、その方は検定に合格するために、まずその職種で求められる指標を頭に叩き込んだと言っていました。回答すべき方向性を日々の業務でも考えていたからこその一発合格だったのではないかなと思います。
検定の種類、テストエンジニアからのキャリアMAP
───テスト設計者の検定以外に合格した後も、引き続きキャリアアップを狙える検定はあるのでしょうか。
N.F. :はい。順番に受ける必要はないのですが、いくつか種類があります。経験者の方であれば上位の検定をいきなり受ける方もいます。どれにおいても、合格すれば対応している職種にアサインが確約されるのは、テスト設計者の検定と同じです。
それぞれ簡単にご紹介しますね。
トップガン(PMO補佐):PMOチームのメンバーとして活動できるスキルを判定します。Excel、プロジェクトコミュニケーション基礎、PMOアソシエイト基礎、プロジェクト基礎知識が出題されます。PMOチームリーダーやPMをサポートしプロジェクト成功に向け、適切な考え方や行動ができるかを問う問題が、記述式で出題されることが多いですね。
トップガン(ERP案件のテスト設計者):テスト設計者の検定にERPの専門知識を追加した検定です。ERPに関するベーシックな問題として、主要な業務フローに関する科目、ERPのカスタマイズと検証に関する科目、アドオン開発のプログラムに関する科目の3科目で構成されています。
トップガン(テストPL):テスト設計上級としてシナリオテスト、Excel上級ではVBA、プロジェクトマネジメントのスキル、顧客提案資料としてのPPTスキル、リーダーシップが問われます。リリース直後は合格率1%でしたが、現在は8%ぐらいになっていますね。
トップガン(PMO):単独もしくはPMOチームのリーダーとして、プロジェクト成功に向け、PMを中心としたプロジェクト活動全体をサポートし、自らが主体的に活動できるスキルを判定します。テストPLの検定と同様のExcel上級とプロジェクトマネジメントの問題、そしてPMO知識、品質分析(テスト)に関する問題が出題されます。
トップガン(ERP案件のテストPL):テストPLの検定の5科目すべてとERPの専門科目3つで構成されています。上級の検定でもあり全試験時間は合計約8時間になりますが、科目毎に分割して受検してゆくことが可能です。
トップガン(ITコンサル/シニアマネージャ):選抜試験を実施し、通過者のみ3日間の研修に参加、最終日のロールプレイング型試験で合否が決定します。コンサルタントとしての実力・コンピテンシー含めて評価の対象となっています。
───色々あるので少し混乱してしまいそうです。キャリアアップの流れについて、イメージしたいのですが。
N.F.: 一例ですが未経験のテストエンジニアからのキャリアマップをお見せしますね。
───今後もトップガンの種類は増えていくのでしょうか?
N.F.:はい、まだまだ増えていくと思います。デリバリーの部署から「お客様にこういった人材を求められている」といった声が挙がってきていますから。その要望を満たす人材を生みだせるよう、能力開発部一丸となって頑張っていきたいと思います。
一方で、勉強は苦手だなとか、検定という言葉に壁を感じるかたもいらっしゃるかと思います。私自身も勉強はとても苦手ですから、同じ気持ちの方に寄り添っていきたいと思っています。苦手意識の払しょくのためにも、たくさんの合格者の合格までの道のりをコンテンツにしたいなと個人的には考えているんですよ。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)