「福岡生まれ、福岡育ち。この街が好きすぎて、もう離れられません」
H.Dは、屈託のない笑顔でこう語りました。
SHIFTの主力拠点のひとつ、福岡オフィスに勤務するH.D。大手医療機器メーカーからの転職を考えたとき、第一条件はずばり「福岡で働けること」でした。
「加えて、いちエンジニアとしてIT業界に戻りたいという気持ちもありました。そうなると、希望を叶える会社はごくわずか。ですからSHIFTの求人を見たときは心が躍りましたね。事業内容はもちろん、成果主義であることにも惹かれました。『成果と報酬はセット』という考えがベースにあるので」
成果にこだわる、と明言するだけのことはありそうです。2019年9月に入社してからの彼の活躍ぶりは目覚ましく、またたく間に拠点に欠かせないエース社員になりました。マネジメント職に就いてからは、まもなく1年が経ちます。
H.Dは自身のキャリア、そして福岡オフィスの未来をどう描いているのでしょう。これまでとこれからについて語ってもらいました。
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サービス&テクノロジー本部 品質サービス統括部 産業流通・通信サービス部 産業サービス1グループ H.D.
2019年9月入社。SHIFTでは、テスト設計/実行/管理の一連、品質管理としてテスト計画立案や品質分析、PMOとして炎上プロジェクトの立て直しなどを担当。直近は、主にエネルギー系の事業会社様にて、基幹システム関連案件の品質コンサルをメインに、複数案件のマネジメントを実施中。福岡にいながら、東京の案件に従事。
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24歳
新卒で某電機メーカーのグループ企業である情報システム会社に入社、東京勤務
デバイス・部品系の基幹システムにSEとして携わる
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28歳
同会社で福岡へUターン転勤
半導体系の基幹システムに携わり、各種プロジェクトのPL/PMOを遂行
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34歳
医療機器メーカーに転職、システム部門に配属
福岡から中国・四国・九州のシステム営業~導入までを担当
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39歳
SHIFT入社
某ベンチャー企業のテスト支援からスタート
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43歳
現在
複数のエネルギー系案件のサービスマネージャを担当
目次
“縦横”組織で事業エリアが拡大。躍進する福岡オフィスで、マネジメント職に
SHIFTの一員となってから、早4年。入社当時は20名弱だった福岡オフィスも、いまでは300名以上が勤務する一大拠点へと成長しました。事業内容は本社と同じく、ソフトウェアテスト・品質保証、ITプロジェクトの管理を支援するPMOサービスをメインに展開しています。
2021年9月からは社内の組織が本社・拠点を区分しない“縦横”体制に。縦軸には業種・業態別に顧客ビジネスの変革・成長の実現を支援する部門を、横軸には品質テスト、インフラ、セキュリティ、DX支援などのサービス部署を配置して縦横で協業しています。
この改革により、福岡オフィスを含む各拠点は、全国の案件をカバーできるようになりました。以前はそれぞれに営業活動を行い、地域の仕事を中心に受注していましたが、現在はこれまでにないスケール感で業務に取り組んでいます。
私は産業流通・通信サービス部という横軸の部署に所属。メインで担当している大手電力グループ企業の案件は、エネルギーインフラ事業部という縦軸の部門と連携して行っています。
マネージャー職に就いたのは2022年9月から。「仕事を楽しむ」ことをつねに心がけてきました。マネージャーが、つまらなさそうに仕事をしていると、まわりも仕事がつまらないし、何事もうまくいかなくなる、というのが私の持論。では、楽しく仕事をするにはどうしたらよいか。自分で決めたことは、最後までやり切る。この一言に尽きると思っています。
医療機器メーカーから再びIT業界へ。「くすぶっているPMはくるべき!」というメッセージに背中を押された
ここで私のこれまでの経歴について、簡単にお話しさせてください。
大学院卒業後は、大手電機メーカーのグループ企業に就職。社内システムの保守・開発業務に10年間従事しました。「開発に携わりたい」「業務改善に貢献したい」という想いがありましたが、当時はグループ全体の業績が悪化していた時期。新たなシステムをつくってビジネスや業務改善に貢献する感覚には至らなかったため、転職を決意しました。
2社目は福岡に拠点がある医療機器メーカーに入社しました。担当は、生理検査関連システム。製品企画からプリセールス、フィールドエンジニアまで、一連のプロセスに携わりました。
直接お客様と接しながら企画ができることにやりがいを感じる一方で、ITとのカルチャーの違いを痛感。5年がんばりましたが、IT業界に戻ることを決めました。エンジニアとしてキャリアアップするには、それがベストな道だと考えたのです。
冒頭でも触れましたが、SHIFTに籍を転じたのは、福岡勤務、IT企業であることに加え、成果主義の会社だったからです。さらにいうと、転職活動中にたまたま見かけたデジタルサイネージ広告にも背中を押されました。
たしか「くすぶっているPMは我が社にくるべき!」といったようなコピーだったと記憶しているのですが「この会社だったらいまの年収より下がったとしても盛り返せるし、キャリアも積めるはずだ」と確信した覚えがあります。 いま、その通りになっているところをみると、自分の勘もまんざらじゃないなと思います(笑)。
必要以上の見栄は張らない。誰に対してもリスペクトをもって接する
2023年8月現在は、大手電力グループ企業の案件のほか、5つの案件のマネジメントを担っています。メンバーは総勢30名ほど。福岡、大阪、東京、仙台に散らばっており、全員と対面で会える環境ではありません。物理的な距離が離れていてもいち早く報告、連絡、相談が受けられるよう、メンバーへの情報共有と関係づくりにはより一層力を入れています。
私のモットーは「変なプライドや必要以上の見栄は張らない」。自分ができることは、本当に小さなことだけだと自覚しているので、お客様に限らず、社内メンバーなどコミュニケーションするすべての人に対してリスペクトをもって接しています。
日々心がけているのは、一人ひとりと向き合うこと、そしてなるべく率直に話すこと。年齢や経験もさまざまなので、例えば熟練メンバーにはより敬意をもって、若手に対しては頭ごなしにいうのではなく伝わるように話す、など接し方を変えています。
コミュニケーションの方法については、2ヶ月に1度の1on1は必ず実施する、一番利用頻度の多いTeamsではテーマごとにスレッドを立てて進捗が見えるようにするなど、試行錯誤しながら模索をつづけています。
正直なところ、マネジメントをはじめてまだ1年足らずなので、メンバーの成長を促すような取り組みの実施までは至っていません。それでも、自分の提言で自ら計画を立てて動き出すようになったり、前向きに仕事に取り組んでくれたりするメンバーがいるのはうれしいですし、とても励みになります。
貪欲に売上を伸ばしながら、福岡オフィスのプレゼンスを高めていきたい
特にマネージャー職に就いてからは、エンジニアとして手を動かす機会はほとんどなくなりましたが、売上をつくる立場でいられることに喜びを感じています。
私が売上に貪欲なのは「お金がないとよい仕事ができない」から。
以前いた会社で、我ながらよいチームビルディングが実現できたと自負できる案件がありました。しかし突然、志半ばで解散することに。理由は予算不足でした。どうすることもできない自分の無力さを感じると同時に、お金の大切さを痛感した瞬間でした。
もうひとつ、これまでいた職場に、優秀な人材が多かったことも起因しています。「こんなに頭のいい人たちと同じ職場で生き抜くためには、そういった人たちのフォロワーでありつづけること」というのが私なりに出した結論でした。
このような経緯もあって、成果主義であり幅広い業務を経験できるSHIFTは、自分の市場価値を高めるうえで、最高の環境だと思っています。
将来的には、福岡オフィスをSHIFT一優秀なエンジニアが集まる拠点にしたい。そのためにも本拠地である東京の案件に積極的に関わりながら、徐々に福岡オフィスのプレゼンスを高めていきたいと考えています。
何度も口に出していってしまいますが(笑)、私は福岡が大好きです。人が温かいし、食べ物は美味しいし、街が小さいから小回りが利いて便利。とにかく暮らしやすい。
この街のよさを知り尽くしている人も、まだ知らない人も。ぜひ進化しつづける福岡オフィスの一員になっていただけたらうれしいです。きっと、いままで見たことのない景色が見られるはずです。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです。記事内に発言のある”縦横”体制については、その後、体制変更しています)
外部協力:福嶋 聡美(執筆)