
事業会社のお客様からの「開発をまるっとお願いしたい」、SIer、SESなどパートナー企業の「エンジニアに開発案件を経験させたい」という双方の声から生まれたエンジニアプラットフォーム(以下EPF)サービス。
SHIFTが開発/統括PMを担い、案件に見合ったチームを組成。マネジメントに取り組んでいます。
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「事業として特定のインダストリーを担っていないので、受注する案件に新規性があるんです。それがEPFサービス部のPMとして感じる一番の面白味ですね」
こう話すのは、2024年10月に入社したばかりの渡辺。その隣でうなずくのは、同部のキャプテンを務める白畠です。
ともに前職の大手SIerでは管理職に就いていました。なぜSHIFTに転職してまで、現場主義を貫いているのでしょうか。同部で働くやりがいも含めて語ってもらいました。
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EPFサービス部 白畠
大手SIerに入社後、主に中央官庁や地方自治体のお客様を担当し各種システム開発に従事。メインフレームの時代から、オープン化の波を経て、昨今のモダナイゼーションの時代へと三つの時代を経験。2017年9月のSHIFT入社後は、大型プロジェクトの立ちあげや難航しているお客様プロジェクトの立て直し支援、そして社内的には新部門の立ちあげなど、さまざまな役割に従事している。
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EPFサービス部 渡辺
大学卒業後大手SIerに入社し、キャリアの前半ではアプリケーション設計やインフラ構築、保守に、後半ではプロジェクトの管理、および上流工程の対応などに従事。2024年10月のSHIFT入社後は、システム再構築プロジェクトの統括PMに従事している。
目次
お客様、業界、チームメンバー……すべてにおいて新規性の高いEPFサービス部の仕事
──渡辺さんがSHIFTに入社されて半年がたちました。どんな案件に携わっているのか教えていただけますか。
渡辺:入社直後から、システム再構築案件を担当しています。ポジションは統括PM、エンドユーザーは教育機関、チームメンバーは20人超の数億円プロジェクトです。
昨今、問題となっている教育現場の業務負担の軽減を目的としたシステム再構築に取り組んでいます。
──前職とSHIFTのPM業務では、どんなところに違いを感じますか?
渡辺:SHIFTは、あらゆる点において“新規性”がありますね。
例えば、案件の種類。SHIFTの他事業部も含め、ほとんどのSI組織では担当するインダストリーが定められています。
でも、EPFサービス部はソリューションそのものをあらゆる業界に提供しているため、業界や技術の内容などどんな案件が舞い込んでくるのかまったく読めないんです。
ちなみに前職は、生命保険・銀行・製造業を担当していたので、教育分野に関わるのは今回がはじめてでした。
チームメンバーにも新規性があります。
パートナー企業のエンジニアのなかから、案件内容やフェーズに適したメンバーをアサインする際には、馴染みのある企業やエンジニアばかりではなく、毎回新たな人員を集め、チームビルディングをしながら目標達成に励みます。
いまの担当案件には、チーム編成された状態から加わりましたが、規模の拡大に応じてメンバーの追加を繰り返すうちに、この半年で10人のエンジニアをアサインしました。

転職のきっかけは「60歳以降の年収ダウン」。お客様の課題に寄り添い、成長する姿勢に共感して応募
──そもそも大手SIerに長く勤務されていた渡辺さんが、SHIFTへ転職したきっかけは何だったのでしょう?
渡辺:還暦を過ぎた先輩たちから「会社に残ったけど、年収はかなり下がったよ」と聞かされていたことですね。このままここにいていいのか、かすかな不安を抱えていました。
そんななか案件が落ち着いてひと息ついた瞬間があり、何となく転職エージェントに登録。当初は「いい条件の会社があれば、外に出てみてもいいかも」と考えていました。
SHIFTのことはエージェントから紹介されたことをきっかけに、WEBサイトなどを調べました。
これまで開発の現場で、テストフェーズで苦しんでいるお客様の姿を幾度となくみてきたので「品質を軸に、急成長を遂げているなんてすごいな」と純粋に共感。SHIFTの70歳定年制も魅力に映り、応募しました。
入社した決め手はいくつかありました。まず、面接でざっくばらんに話ができたので「自分がSHIFTで働いている姿」が明確にイメージできたこと。
次に、EPFサービス部から、いい意味での“ウェットさ”が感じとれたことにも背中を押されました。
話の端々からメンバー同士が助けあっている印象を受けたんですよね。ほかにもいくつか内定をいただきましたが、他社はどちらかというとドライなイメージでした。
白畠:そもそも部長の伊藤さんがウェットですから、部全体も自然とそうなりますよね(笑)。
渡辺さんの2次面接以降は私が担当したんですが、途中から「渡辺さんはSHIFTに合う!」と感じ、終盤はひたすら口説き倒しました(笑)。

ここに“着陸場所”はない。EPFサービス部で活躍するための「3つの適性」とは
白畠:渡辺さんには主に3つ、適性を感じたポイントがあります。
1つめは、金融領域など難易度の高いソフトウェア開発を数多く経験してきた練達だったこと。
2つめは、話をしているなかで「新たなチャレンジを望んでいる」節が随所にみられたこと。そして、チャレンジしつづけるということは「まだまだ第一線で活躍したい」という成長欲の現れ。そんな可能性を感じました。
渡辺さんのような40~50代以降のエグゼクティブクラスには「そろそろ着陸体制に入りたい。だから、次の転職先をキャリアの最終目的地としたい」と考えるタイプもいます。
後ほど詳しくお話ししますが、SHIFTには自己を成長させる機会が豊富にある会社なので、“着陸場所を探す”場ではないと思うんですよね。
──たしかにそうかもしれませんね。3つめのポイントは?
白畠:課題が発生している案件の現場に入り、対策を講じた実績を多数もっていたことです。私自身も前職では、いわゆる「火消し」を行っていたんですが、その経験がいま、非常に役に立っています。
SHIFTでは、受注から案件開始までが非常にショートです。現場に入って状況をキャッチアップしながら、与えられた役割をまっとうする必要があります。
誤解を恐れずにいうと、問題が発生している案件への対応方法と似ているんです。
「自分がなんとかしないと、と思わせられる状況は嫌いじゃない」と明言した渡辺さんはきっと、SHIFTのプロジェクトを円滑に立ちあげていける。
開発全般における盤石な基礎もあるから、初動後の推進も問題なくできる……そう確信しました。
──実際に渡辺さんが入社されてから、どんな印象をもちましたか?
白畠:まさしく期待どおりでした。案件に入ってもらって、私の手が離れるまでに1ヶ月もかかりませんでした。3ヶ月はかかるだろうと予想していたんですけどね。
渡辺:でもその裏で私は、SHIFTのスピードに追いつくため、ひとり全力疾走していました(笑)。「30年ほど過ごした前職は、とてものんびりしていたんだな」と、そのときはじめて気づきましたね。
スピード以外でもう1つ新鮮だったのは、さまざまなバックグラウンドをもったメンバーが毎月何十人と入社してくること。
EPFサービス部ではベトナムでのオフショアにも力を入れているので、毎日のように多種多様なエンジニアとの出会いがあり、刺激があって面白いです。

30年の経験がありがたがられる、そう思っていたら
──白畠さんの転職理由も教えてください。2017年に、大手SIerからSHIFTに入社しました。
白畠:転職したのは、「現場が好きだったから」の一言に尽きます。
担当案件をもちつづけるPMでいたかったんですが、昇格するに従い現場に割く時間がどんどん少なくなってしまい、思い切って転職を決意。現場でバリバリ働けそうなSHIFTへ転職しました。
8年前のSHIFTは売上約60億円、従業員数200人程度の会社でした。私は希望どおり、PMとしてデリバリー部門に配属。
その後、大規模案件の受注をめざすプロジェクト推進部、自社開発を担うDAAE推進部(当時)を部長として立ちあげたあと、1年ほど前に新設されたEPFサービス部へ。部長とともに初動をリードしました。
──さまざまな立場で手腕を発揮してきた白畠さんですが、入社された当初、SHIFTに対してギャップはありましたか?
白畠:会社というより、自分自身にギャップを感じましたね。私、実は「教えたがりのオヤジ」だったんです(笑)。
大手SIerで30年間培ってきた経験や知見は、きっとベンチャー気質の強いSHIFTのメンバーにありがたがられるはずだと勝手に思い込んでいました。
でも実際は違いました。SHIFTには既存の大手SIerをめざす人はいないんです。SHIFTは独自の路線で新たな世界を切り拓こうとしています。
だからほかの会社で経験を積んだ人に、その経験を教わろうとする考えはとても少ないのだと思います。
50歳前後になると「これまでの経験を後進の育成に役立てたい」という気持ちが芽生えがちですが、この考えをSHIFTで実現しようとする方はカルチャーフィットしにくいように個人的には感じていて。
「経験は自分を助けるためのもの」と肝に銘じ、自己研鑽をつづける方がSHIFTでは活躍するのだと思います。
大切なのは、年齢関係なく「一皮も二皮も剥けて、成長していきたい」という気持ち
──最後に、EPFサービス部のPMを志す方へメッセージをお願いします。
渡辺:経験値の高いベテランPMの方は、きっと腕が鳴る場所になると断言できます。繰り返しになりますが、新規性と難易度の高い開発案件が主なので。
白畠:お客様、業界、技術など“はじめてづくし”なので、経験の幅がものすごい勢いで広がっていきますよね。
念押ししてしまうようですが、この場所で活躍するには、年齢関係なく「一皮も二皮も剥けて、成長していきたい」という気持ちが不可欠です。
私は現在60歳を超えましたが、これからも“経験して失敗して成長する”サイクルをまわしつづけていきたいと息巻いています。当然、着陸場所など探していません(笑)。

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)