「部の枠をこえて、グループ全社をつなぐのが私たちの役割」
そう話すのは、2024年3月にコンサルティング部部長に就任した小林哲也です。
彼はいまや300名を超える大規模組織となったコンサルティング部を次なるステージへとリードするため、新たなMVVを策定し、研修教育制度の改善にも乗り出しています。
既存のコンサルティング部の枠組みをこえ、SHIFT全体の新たなビジネスモデルを構築する勢いの小林。お客様のビジネスの成功に徹底的にコミットする、その想いの全貌を語ります。
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コンサルティング部 部長 小林 哲也
鉄鋼メーカー、野村総合研究所を経て2017年にSHIFT入社。品質保証事業の流通業組織をリードし、コンサルティング組織の立ち上げを行う。その後デジタルサービス領域を統括する立場として、お客様のDX推進やIT開発支援、また「売れるサービスづくり」を目指した新たなサービス/プロダクトの立ち上げを担い、現在はVPoE、を主務とし、コンサルティング部部長も務める。
目次
支援範囲が拡大。背景にあるSHIFTコンサルティングの強み
2019年に17名からスタートしたコンサルティング部は、2024年春時点で300名を超える組織へと急成長しました。
この1年を振り返ると、大型案件がかなり増えています。 SHIFTの強みであるプロジェクト推進支援に注力するなかで着実な成長を遂げた結果、上流工程支援の実績を掴んだという印象です。
弊社コンサルタントが案件を担当するなかで、現場ならではの視点で状況を可視化し、お客様も気づいていない課題を見つけ出して提案をする。
そのような基本姿勢がDX推進や戦略企画支援といった支援範囲拡大につながった結果かなと。
DXに取り組んできたが、目的を達成できなかったというお客様も多いですが、SHIFTは現場で伴走することで足元を固めつつ、先を見据えたロードマップを策定する点を高く評価いただいています 。
こうした状況を採用候補者の視点でみると、上流工程から品質をつくりこめる点や、既存のソリューション・製品にとらわれずに提案できる点が魅力に映るようです。
SHIFTならITや開発といった手法にさえとらわれず、お客様の課題解決にコミットできる。そんな想いをともにする仲間が集まって、先に述べた大型案件にも対応しながら、さらなる事業拡大に貢献してくれています。
「覚悟」をもつコンサルタントとして、ひたすら考え、とにかく奔走する
そういった状況のなかで、コンサルティング部はいま、既存の事業領域を超える役割を経営層から期待されています。
そのため「上流から下流工程までを、絵に描いた餅にせずやり遂げる」という設立以来のSHIFTの強みを、さらに強化しようとMVVを新たにしました。
お客様のビジネス成功に徹底的にコミットする
↑新しく策定されたミッション
メンバーに求めるのは「お客様の経営課題の本質や解決方法をひたすら考えて解を見出し、解の実現に向けて奔走する」こと。コンサルタントにとって「成功にコミットする覚悟をもつこと」は何より重要だと考えているんです。
だから、お客様も見えていない課題を可視化して解決するために、“ひたすら考え”とにかく奔走する。
担当領域だけに閉じず、利己的になりすぎず、お客様の立場で考えることを何よりも大切にする。これは新卒の新入社員でも60歳代のキャリアのある方でも同じだと考えています。
そうした思いを込めて、コンサルティング部の行動指針には「お客様の課題を解決するために最適な方法をデザインする」というものがあります。
SHIFTのコンサルタントは、つねに「このお客様の課題にフィットするソリューションはあるかどうか」という、お客様軸で物事を考えます。無理矢理、既存のソリューションに当てはめないということです。
もしフィットするものがなければ、新しいソリューションをつくればいいというスタンスだからこそ、的確な解決策を見いだせるともいえます。
決して「ソリューションありき」でスタートしない。SHIFTの柔軟性でもあり、決してくずれることのない確固たる信念でもあります。
包括的な支援のため、全社をつなぐ。モデルケースも
SHIFTサービスサイトにおける、サービスメニューの表現も刷新しました。
引用元: https://service.shiftinc.jp/consulting/
SHIFT全社として提供できるコンサルティングサービスには3つあります。1つは伴走型経営コンサルティングサービス「EVAC」。事業成長と株価上昇を同時に実現して企業価値を向上させるために生まれたサービスです。
そしてHRコンサルティングとITコンサルティングです。後者がコンサルティング部のメインとなる領域で、上図のとおり業務改善・DX推進支援、組織支援・戦略支援、開発・運用が含まれています。
しかし私たちコンサルティング部はその領域に閉じるのではなく、「ONE-SHIFT」として価値提供するために何をすべきかを考えているんです。
例えば、お客様のビジネスを成功させるためには、「企業価値向上」「人事戦略」「マーケティングデザイン」「広報メディア」「M&A/PMI」「知財戦略」「事業開発」「IT構築運用」「プロダクト企画・IT企画」などの、さまざまな要素が必要だと私は考えています。
これらの要素を包括的に支援するには、コンサルティング部だけでなく、お客様とSHIFT全社およびグループ内のさまざまな部署、そして社外関係者をつなぎ、高度な事業戦略からIT開発や運用まで「各領域の実行支援」と「領域を統合した包括的な推進」を担っていくコンサルタントが必須となります。
実際の成功事例もあります。DAAE※関連部署が中心となって支援した、大手エネルギー会社のEV充電サービスが1つのモデルケースといえます。
※ SHIFTが提唱するモノづくりの概念。デザイン(Design)、迅速性(Agility)、組み合わせ (Assembly)、経済品質(Economic quality)に由来。
企画や仕組みづくりの初期段階から、ロードマップや方向性ポジショニングマップづくり、アプリ制作、規約特許、さらにはロゴデザインやステートメント、EVのスタンドデザインまで、1年間かけて伴走し、2024年春にローンチ。社外の専門家も含め30名規模のチームで取り組みました。
このような流れもありコンサルティング部としても、最近ではビジネスデベロップメントに興味のある人を採用しはじめています。また重要性が高くなっているデジタルマーケティング領域の強化にも積極的に取り組んでいます。
コンサルティング部は、既存の枠をこえて大きく変わろうとしている最中なんです。
300名を超える組織を、筋肉質にしたい
メンバーの出自や得意領域が多彩であることもSHIFTの強みです。
大手のSI出身者はもちろん、コンサルファームで豊富な経験をもつコンサルタント、デジタルマーケティング領域で実績を積んできたメンバーもいます。
部としては、個々の多様性を尊重しながら組織の方向性を見定めつつ、無駄のないコミュニケーションを目指しています。
「失敗してもいいじゃないか」という空気をつくりだし、その分、PDCAを高速でまわして成長するという土壌を築いていこうともしているんですよ。
繰り返しになりますが私たちに求められているのは、課題を見つけ出し解決すること。 高度な事業戦略からIT開発や運用まで、「各領域の実行支援」と「領域を統合した包括的な推進」を担っていく組織として筋肉質な体制を目指しています。
個人においても自分の能力に制限をつけずに、究極の多能工としていろんなことができる人材になることで、市場価値は自ずと高くなるでしょう。
組織や業績も大きくなりましたが、まだまだチャレンジする領域は多くあります。
ぜひ新しいことにも主体的に挑戦し、多くの人を巻き込みながらやりきることができる方といっしょに働けたらうれしいです。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)