「主役」として大きく動く。最後発ERPコンサルだからみえる、先駆者たちを抜き去る景色

2025/11/14

群雄割拠のERPコンサルティング業界。

SHIFTにも、テストや移行に限らずERPの上流工程から下流工程までをワンストップかつシームレスにご支援しているグループがあります。エンタープライズコンサルティンググループです。

「まだ小さい組織ですが、大きく動ける。他部署やグループ会社と連携し実績を積み、業界のトッププレイヤーたちをいつかスマートに抜き去る。それが目標です」

グループ長を務める戸川に、SHIFTならではの“主役になれる”環境、そして最後発だからこそみえる景色についてくわしく聞いてみました。

  • 基幹・ERP事業部 エンタープライズコンサルティング部 エンタープライズコンサルティンググループ グループ長 戸川 慶太

    SIer、BPOベンダーを経て2018年12月より現職。SIerでは大手通信業向け業務システムのJava保守開発に携わり、BPOベンダーでは給与計算アウトソーシングサービスの導入PM・コンサル・部門長を経験。SHIFT入社後は、大手小売事業者向け基幹システム再構築プロジェクトのUATリード/PMOとして、UAT推進から稼働後安定化まで幅広い支援を行う。その後ERP領域のアカウントマネージャー(※)としてERPビジネスの拡大に貢献。現在はERPコンサルティング事業の立ちあげ・デリバリーマネジメントに携わりながら、自らSAP S/4HANA Cloud Public Edition保守開発プロジェクトのPMも務めている。
    ※ お客様単位での案件管理や、すでにお取引のあるお客様の課題に対する提案活動・折衝を行うポジション

目次

大規模プロジェクトの超上流工程支援が増えてきている

――群雄割拠のERP業界において、SHIFTもコンサルティンググループを立ちあげました。強みはやはり「品質」にあるのでしょうか。

戸川:品質やテストといったバックグラウンドがあるのはほかのコンサルファームとのわかりやすい違いです。

一方で私たちのグループはテストや移行に限らず、ERPの上流工程から下流工程まで、開発も含めワンストップかつシームレスにご支援しています。

まだ12人ほどしかいない小さな組織ですが、同じ事業部の基幹・ERPサービス部の数百人、さらに開発部門やグループ会社というリソースと組み合わせることで、すでに中堅のコンサルファームと同程度の規模やサービス内容を提供できる体制になってきています。

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――すでに数千億円規模のプロジェクトも支援したとか?

戸川:ある製造業のお客様向けに、大規模なグローバルERP導入プロジェクトのRFP(提案依頼書)を作成する支援ですね。

SHIFTの組織は現在インダストリーカットになっていて、業種ごとの事業部があります。私たち基幹・ERP事業部はそれらとクロスする形で存在していますので、この案件も事業部から紹介がありご支援がスタートしました。

最近ではこういった大規模プロジェクトの超上流支援の相談なども増えています。

前人未到の挑戦SAP S/4HANA Cloud Public Editionの大手企業での活用

――ほかにも事例を教えてください。

戸川:いま私が直接関与していて組織としても戦略案件と位置づけているのが、とある社会インフラ企業の案件です。

SAP S/4HANA Cloud Public Editionを導入されていたタイミングで、2次開発と運用保守支援のご相談をいただいたのです。

提案活動には1年ほどかけ、最後は「熱意が伝わった」と言葉をいただいて受注が決まりました。

――「熱意」ですか。

戸川: SAP S/4HANA Cloud Public Editionは本来、大企業向けではなく、中小企業向けのパッケージライクなクラウドERPです。

カスタマイズを前提とせず、“Fit to Standard”志向が強い製品で、それを大企業に導入するということ自体がかなりチャレンジングな試みであり、その困難なプロジェクトに真摯に取り組む姿にまず我々は感銘を受けました。

SHIFTのクレドにも「できないとは言わない」というものがありますが、我々もお客様の課題と真摯に向き合い粘り強く提案をつづけ、その熱意が伝わったことが決め手だったのではないかと思います。

――実際には、どんな体制で参画しているのでしょうか?

戸川:2次開発チームと保守チームがあり、それぞれのチームにコンサルメンバーと開発メンバーがいて、コンサルメンバーがお客様と要件を詰め、開発者が実装していく、という役割分担になっています。

地方在住のメンバーもいるので、日々コミュニケーションを密にとりながら業務を進めていますね。

「500分の1」の自分で終わらない、主役になれる舞台がある

――後発のSHIFTが優秀な人材を採用していくのは簡単ではないと思いますが、どのような方がエンタープライズコンサルティンググループに入社しているのでしょうか?

戸川: 私がいまいっしょに働いている方は40代で、前職は大手外資系ファームに在籍していました。

次の転職で最後にしたいと考えていたなか、候補だった他社は組織が縦割りで、SAPの部署に配属されるとSAPばかりになってしまう。

一方でSHIFTはSAPに限らずいろいろなソリューション、何でも上流工程から関わることができるよ、という意味でまずキャリアの可能性が広いと感じたそうです。

その方のバックボーンにある技術的な強みをもっと深めたいという場合も、「One SHIFT」で考えればほぼすべての領域がカバーできていますから。

そして最後発である我々が、先行企業を追いかけていつか抜き去っていくんだ、というメッセージが刺さったと聞いています。

すでに大手ファームを経験しているので、大きな組織ならではの動きづらさを感じていたのでしょう。だからこそ、我々のような小さいけれど大きく動ける組織に惹かれたのかもしれないと思っています。

――小さい組織で大きく動く。

戸川:誕生から数年なので私たちのグループはまだ小さいのですが、サービス部や事業部を超えたコラボレーションがあります。意思決定がはやく、引き出しはいっぱいあるというのが、私たちのグループの強みです。

――大手コンサルファームで「グローバル」や「大規模プロジェクト」の経験を積みたいと考える方も多いと聞きます。そういった方々に対して、どのようにSHIFTの魅力を伝えたいですか?

戸川:大手ファームで例えば500人規模の巨大プロジェクトの一員として働く経験も貴重だと思います。

一方、弊社では母数がまったく違い、15名のなかのひとり、最初のフェーズでは3人ではじめるようなこともあります。つまり500分の1か、3分の1かという違いです。

3分の1からはじまって、自分の力で何十、数百人にまで大きくしていくという面白さがある。英語ができるならば自分で提案書を書いてグローバル案件をとるところからはじめてもかまいません。

――歯車ではなく「主役になれる」というイメージが浮かびました。

戸川:そうかもしれません。入社していきなりスポットライトが当たるようなポジションも、選ぼうと思えば選べますよ。

――戸川さんは2018年に入社されています。ご自身が、SHIFTに入ってよかったなと思う点は?

戸川:チャレンジする人を歓迎し、その結果をきちんと評価してくれたり、役職に抜擢してくれたりするところですね。

私自身、SAPコンサル未経験でグループ長をやっているという事実が、それを端的に表していると思います。

チャレンジしたことがきちんと評価されるというのはうれしいですよ。失敗して責められた記憶はありません。

何か課題があれば上司やさらにそのうえに相談することができます。どこかでちゃんとみてくれている人がいますし、動くべきときには動いてくれる会社です。

ビジネス拡大に向け体制強化中。次の時代を見据えた人材戦略

――今後注力していきたいことや、求めている人材について教えてください。

戸川:事例としてあげた S/4HANA Cloud Public Editionは、これから波がくると考えています。時代のトレンドでもありますし、S/4HANA Cloud Public Editionのデリバリー体制を強化していきたいです。

S/4HANA Cloud Public EditionではBTPという基盤上で拡張開発を行うケースが多いので、BTP開発のノウハウとナレッジを蓄積していきたいと考えています。

――そのために、どのような人材を求めていますか?

戸川:開発経験がありいざとなったら自分でコードが書ける方が理想ですね。ABAPやJavaなどの開発経験を積んだうえでコンサルタントになっている方はフィットすると思います。

――SAP未経験でも構いませんか?

戸川:キャッチアップする意欲があれば問題ありません。

実際にSAPの実務経験がないメンバーが認定試験を取得し、SAPプロジェクトにアサインされてから実務経験を積んで、特定領域の主担当を任されて活躍している例があります。

――最後に、今後についてどのような展望をおもちですか?

戸川:明確なゴールはありませんが、行けるところまで行くという考えです。

「追うものは追われるものに勝る」という言葉が好きで。追いかける側の方が絶対に強いと思っています。偉大な先駆者達を追いかけながら、いつか気づいたときには抜いている、というイメージです。

――後発だからこそ、これから先行企業を「追い抜いていく」景色がみえるということですね。

戸川:そうです。一番後ろからしかみえない景色があるはずです。そして存分に挑戦できる環境がそこにはあります。主役として活躍したい方、熱意をもっていっしょに挑戦してくれる仲間を求めています。

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)

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