<後編>セキュリティ若手座談会。資格取得のモチベーション、成長を支える部のカルチャー

2025/10/29

「会社としての資格取得のサポートに加え、部でも予算をとるなど継続的なスキルアップを支援してくれます」

「資格に合格して一番変わったのは私自身のマインドだと思います。仕事を『もっとがんばろう』と思えるようになりました」

「チャレンジの機会を与えてもらっている実感があります。本人の希望を叶えようとしてくれるので、希望はどんどん伝えていきたいです」

こんな発言が印象的だったのは、セキュリティ・ネットワークサービス部で破竹の勢いを見せる3名の新卒従業員の座談会です。

Cisco Certified Network Associate (CCNA)や、 Splunk Core Certified Consultant など有名・難関資格を取得している3名に、資格取得のきっかけをはじめ、セキュリティ・ネットワークサービス部内の雰囲気など幅広く聞きました。

  • セキュリティ・ネットワークサービス部 佐藤

    2025年新卒入社。大学では経済学を専攻しつつ、ゼミではAndroidアプリを開発するなど、かねてよりIT業界に興味をもっていた。大学在学中に基礎情報技術者試験と応用情報技術者試験に合格する。SHIFT入社後は CCNAを取得し、Security Service Edge(SSE)製品運用の技術支援を担当する。

  • セキュリティ・ネットワークサービス部 葉(よう)

    2024年新卒入社。大学では、コンピュータビジョン(コンピュータに高精度な視覚をもたせるための研究)を専攻していた。SHIFT入社後はSplunk Enterprise Certified Architect とSplunk Core Certified Consultantを取得し、 Splunkの設計・構築から運用までを幅広く担当している。

  • セキュリティ・ネットワークサービス部 桒原(くわはら)

    2023年新卒入社。大学では法律を専攻していたが、2年生のときに受講したPerlプログラミングをきっかけにIT業界を志すようになる。SHIFT入社後は基本情報技術者試験、Splunk Enterprise Certified Admin 、CCNAなど幅広い資格を取得し、Splunkの設計・構築や運用保守、QA対応などの業務に知識を生かしている。

関連コンテンツ

目次

実機を使う使わない?私の勉強方法、苦労もさまざま

――資格勉強のなかで工夫したことや自分ならではの勉強方法を教えてください。

桒原:スイッチとルーターの実機を買って、勉強がてらいじって遊んでいました。中古のジャンク品ですが、実際にふれるほうが楽しいですね。

佐藤:私は実機を買っていませんが、 Cisco Packet Tracerというソフトウェアを使用して学習していました。実機は研修で使った程度です。

桒原:ベテランのネットワークエンジニアは、実機を買って学習しているイメージがありますね。勉強方法も時代とともに変わってきているのかもしれません。

佐藤:以前、先輩従業員にわからない箇所を聞いたら、ツールが生まれた経緯までさかのぼって教えてくれました。歴史がわかると、勉強にも取り組みやすくなりますよね。

葉:Splunkは自分のパソコンにインストールすればさわれますが、実際のログを収集できるわけではないですし、十分なスペックのサーバーを複数用意するのも簡単ではありません。

その意味で、実際に本番と同じ環境を構築することができない」むずかしさはありました。

――ほかにも苦労したこと、悩んだことはありましたか?

葉:先に合格した人が社内におらず、相談できる相手がいなかったため、情報収集から対策までひとりで行うのは大変でした。

Splunk製品の勉強会は社内でも開催され、Splunk社をはじめとするベンダー主催のイベントに自主的に参加することはありましたが、資格に特化した勉強会は当時なく、インターネット上にも情報がほとんど出回っていなかったため、そういった点も苦労しました。

佐藤:私の場合、いままで学習したことのない分野の資格勉強をはじめるため、最初のうちは用語もまるでわかりませんでした。基礎知識がつく一歩手前の状態が辛かったですね。

桒原:ネットワーク領域は覚える量が多いですよね。

Aについて調べても、「AとはBのことです」と解説されていて、Bが何かわからないから理解できない。Bについて調べると、「BはCです」とわからないものが新たに追加されてしまうこともありました。

また、私は勉強を習慣化するのが大変でしたね。夜に勉強するのが苦手で朝やっていたのですが、その習慣をつけるまで苦労しました。

三人三様の原動力。昇給、学ぶ楽しさ、ポジションを確立

――そこまで大変な想いをして資格取得をする、その原動力を教えてください。

桒原:私の場合は、将来に対するポジティブな気持ちです。例えば、「この資格に受かったら昇給するだろうな」「仕事でいい結果を残せるだろうな」「自分が設定した目標を達成できるな」というものです。

学ぶ楽しさ自体も原動力の1つですね。勉強していてわからなかったことが「こういうことだったんだ」とわかってくることがモチベーションになっていました。

佐藤:私は、「合格します」と周囲に宣言することで自分を追い込んでいました。上司からの期待を感じられて、なおかつ時間に比較的余裕がある研修段階で勉強しました。

通勤中も問題集を解いていましたし、土日も家での勉強に疲れたらカフェへ移動して勉強していました。

葉:モチベーション維持がむずかしくありませんでしたか?

佐藤:「合格したい」というよりは、「知りたい、勉強したい」という知識欲がモチベーションになっていて。

学習したことが研修や業務で出てくると、以前はまったくわからなかったのに、内容を理解できるようになっているんです。勉強したことが自分の身になっているんだと実感できて楽しいですね。

葉:同期には、社内キャリアUP制度「トップガン」(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内制度)など社内資格の取得に注力する方もいるのでは?

佐藤:そうですね、全員何かしらの資格を取ろうとしていました。いっしょに勉強したり、教材を紹介しあったりしたのもいい思い出です。

そういえば研修期間中のことですが、部長から「同期むけに勉強会の講師をしてください」といわれたことがありました。驚きましたが、こうした経緯で同期とは教えたり教えられたりする関わりあいができました。

葉:私の原動力はいくつかありますが、一番は「部内で自分の立ち位置を確立したい」という思いです。

当時は自身を表す肩書きが「新卒」しかなかったため、「この製品のプロフェッショナルです」と自信をもっていえるような存在になりたいと考えていました。そうした思いが原動力になっていたと思います。

資格を取得すると、業務内容も変わりました。Splunkに関する知見をもつメンバーとして案件に参画する機会が増えたほか、最近ではSplunk Observability Cloudという別製品のPoCを担当するなど新しい分野にも挑戦しています。

資格取得で新たな挑戦の場を与えてもらえることも、モチベーションの一つでしたね。

技術の奥深さに気づかされる。活動は幅を広げる

――いま葉さんが変化についてふれてくれましたが、みなさん資格を取得して、何か変化はありましたか?

桒原:一番変わったのは私自身のマインドだと思います。仕事を「もっとがんばろう」と思えるようになりました。

学んだことを活かしてチームに貢献できていることを実感したいというのが一番のモチベーション。今後は私自身の学びを技術ブログなどでシェアする活動にも取り組んでいきたいですね。

佐藤:私は研修中の資格取得でしたので業務の変化はありませんが、心境の変化はありました。CCNAに受かって、まだまだ学びが足りないことが見えてきたんです。

上位資格である「Cisco Certified Network Professional (CCNP)もとってほしい」といわれた意味がわかった気がします。知らなければならないことが積み重なっていて、技術の奥深さを痛感しているところです。

葉:私は、「ゆくゆくは特に技術面でプロジェクトをリードしていってほしい」と周囲から期待されるようになったと感じています。

資格を取得したことをきっかけに、資格取得を目指す方から相談を受けたり、Splunkを扱ったことのない人向けの勉強会を開催したりするなど、「Splunkにたけている人」として見られる機会も増え、後進の育成にも携わるようになりました。

「やりたい」を叶えてもらえる、挑戦の機会が多い

――目標にしている人や、今後挑戦したいことはありますか?

佐藤:私は、技術面でチームに貢献できるようになりたいですね。誰かを目指すというよりも、周囲のPMから一人前と認めてもらえるようになりたいです。

桒原:私は、セキュリティを軸にネットワークやAWSなど、ほかの領域にも精通している人を目標にしています。自分のできることも広げていきたいです。

葉:私は、技術に関する後方支援のような、自分も手を動かしつつ周囲をサポートできる人になりたいですね。

案件が増えているので、私が複数の案件を横断してサポートできるようになれば、人をうまくまわせるようになると思います。

――最後に、入社してから現在までを振り返って、「SHIFTに入ってよかった」「この成長ができたのはSHIFTだからだな」という経験はありましたか?

佐藤:研修で講師役を務めた経験を踏まえて、チャレンジの機会を与えてもらっている実感があります。本人の希望を叶えようとしてくれるので、希望はどんどん伝えていきたいです。

桒原:私も同感です。「Splunk以外の案件も関わってみたい」と上司に伝えたところ、EDRを扱うまったく別の案件に入れました。

いまはSplunkに戻ってきていますが、それも含めて個人の想いを大事にしてくれるカルチャーがあると思います。

葉:現場での努力や成果を発表するS-1グランプリ※で、社長や役員の前でプレゼンする機会をもらえるなど、新卒1年目からチャレンジの機会が多いと思います。

これからも、自身の努力をアピールできる場では積極的に発信していきたいと思います。

※多様化するお客様ニーズに応えるためのさまざまな取り組みについて、地道な努力や試行錯誤を称える社内イベント

――今日はありがとうございました!

※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです

サイバーセキュリティエンジニアの求人はこちら

ネットワークエンジニアの求人はこちら