SASEとSSEで再び人生の花が開く。喜びを胸に、ネットワークとセキュリティ両面から支援

2025/08/21

「『喜ばれて喜ぶ』という言葉が好きなんです。私は、技術でお客様を喜ばせたいし、その姿を見て喜んでいる人材でありたい」

本記事の主人公は、セキュリティ・ネットワークサービス部のN.K.です。

「はやくあなたに出会えていたら」とお客様からいわれるほど頼られるN.K.にも、過去には裁量権ややりがいといった観点から、キャリアに悩んだ日がありました。

N.K.がSHIFTと出会い、入社を決断したきっかけとは。入社後、お客様とどのように向き合い、信頼を勝ち得ているのか。インタビュー形式でN.K.に聞きました。

  • セキュリティ・ネットワークサービス部 N.K.

    新卒で大手SIerのグループ会社に入社、保守開発としてPOS保守開発を経験。その後、ネットワーク事業立ちあげのために大手SIerの親会社に出向してさまざまな業種のネットワーク設計・構築を中心にPM/PLとして活動。転職前の2年間は公共・文教領域のゼロトラストモデル開発に従事。SASE、SSE領域に関する最新技術やソリューションに貢献するため2024年9月SHIFT入社。

目次

ネットワーク一筋のプロが選んだ、次なる舞台

――まずは、これまでの経歴を教えてください。

N.K.:はい。私は大学卒業後、大手SIerのグループ会社に新卒で入社し、SHIFTに入るまでずっと同じ会社に勤めていました。キャリアのほとんどをネットワーク畑で過ごしてきましたね。

――ネットワークの世界に入ったのはいつごろだったのですか?

N.K.:キャリアのスタートは、POSシステムの保守開発だったんです。転機は24歳のときでした。

まだ「ネットワーク」という言葉も一般的ではなかったころに、会社がネットワーク事業を立ちあげることになり、その一員としてスキルを学ぶため親会社に出向することになったんです。

仲間といっしょに新しいサービスを立ちあげ、会社も成長していくというなかで得られた達成感は何物にも代えがたかったですね。

そのあとは官公庁、学校、病院、通信キャリアなど、本当にさまざまな業種のネットワーク設計・構築に携わりました。

幅広い領域で学びを得たのが、私のキャリアで最も活きている経験です。

転職を考える直前の2年間は、GIGAスクール構想第2期に向けた文教領域で、国が掲げるゼロトラストのモデル設計やセキュリティ領域の戦略的な部分に関わっていました。

――そこから転職を考えはじめたきっかけは何だったのでしょうか?

N.K.:その2年間はバックヤードのモデル開発が中心で、お客様と接する機会がほとんどありませんでした。

「やはり自分は、お客様と直接関わるのが楽しい」という思いが強くなったのが1つです。

さらに、「裁量権」の問題もありました。

ビジネスプランを進めるにも、立場を越えて積極的に動けないところがあり、私がいうのと裁量権をもつ人がいうのとでは、まわりの動きが明らかに違う。

自分の力で物事を動かせない歯がゆさがありました。

それに加え、会社の方針としてネットワーク事業が以前ほど重要視されなくなってきた感覚もありました。

このまま60歳の定年を迎えたら、再雇用でさらに裁量権がなくなる。

「自分はまだいろいろやりたいのに、このままでいいのか」という違和感や、子どもが社会人になり子育ての責任を終えたことも転職への最後の一押しになりました。

――そうした状況で、SHIFTとはどのように出会ったのですか?

N.K.:私は、リファラル(知人紹介)でSHIFTに入ったんです。毎年年賀状のやりとりをしていたのですが、そこで「そろそろ転職を考えています」と書いたら、連絡をいただいて。

彼がSHIFTにいるとは知らなかったのですが、仕事内容やクラウドにも力をいれていることを聞いて「カジュアル面談を受けてみよう」と思ったのが、私の本格的な転職活動のはじまりでした。

これまで人脈づくりに積極的ではなかった自分を反省していたので、SHIFTならいろいろな人と出会い、新しいチャレンジができるかもしれないという期待ももてました。

――カジュアル面談での印象はどうでしたか?

N.K.:対応してくれたのがいまの上長だったのですが、「セキュリティをやるにも何をするにもネットワークは必須。

その知識をもっている方にご入社いただきたいです」と言ってもらえました。

その言葉を聞いて、「もしかしたら、ネットワーク事業の立ちあげを、もう一度経験できるかもしれない」とわくわくしました。それが、入社を決めた大きな理由の1つです。

加えて、70歳定年制度も大きな魅力でした。実際、入社時研修では、私より年上の方も若手の方もいて、多様な年齢層のメンバーとのグループワークがとても刺激的でした。

裁量と信頼を手に――SHIFTでかなえた理想の働きかた

――入社してからは、どのような業務を担当しているのですか?

N.K.:SASE(Secure Access Service Edge)、SSE(Security Service Edge)といった、いままさにお客様の関心が高まっている領域で、ネットワークとセキュリティ両面の知見を活かして技術支援を行っています。

現在に至るまで、教育系で2案件、省庁や防衛関係ありましたね。最近だと、技術支援で一ヶ月にFAQ数十件ほど対応することもあります。

ネットワークベンダー様とともにお客様支援にあたっているのですが、SHIFTとの最初の取り組みである案件に私がアサインされました。

支援領域は要件定義からテストまで開発工程の全領域で、例えば「リモートアクセスでこういうことがしたいがどうすればいいか」といったテーマに対して提案をします。

あとは、まだはじめたばかりですが、SSEやセキュアアクセスといった製品の習熟度トレーニング、いわゆる学習コンテンツの作成にも携わっています。

実はアサインから約4ヶ月後にはネットワークベンダー様から「これからは、プロジェクトをSHIFTがリードしてくれないか」というお話をいただきました。

私にとっては大きなチャレンジでしたが、自分の裁量で「やります」と即答しました。

さらにその3ヶ月後には、SHIFTがリードする案件が3件に増え、全体としても5案件に。お客様との信頼関係がこうした形として表れています。

――まさに望んでいた裁量権を発揮されているように見えます。

N.K.:遠慮なく意見をいえますし、それを受け入れてくれる環境がある。期待以上に前向きに仕事ができています。

お客様からは「もっとはやくN.K.さん、SHIFTに出会いたかった」と嬉しい言葉までいただき、必要とされている実感があります。

最近では、「新しい座組みでいっしょにビジネスを展開していきませんか」という提案もいただいています。ビジネス創出にまでつながっていて、やりがいをとても感じています。

――短期間でそこまで信頼を勝ち得た背景には、どんな仕事へのスタンスがあるのでしょうか?

N.K.:私は、松下幸之助さんの「喜ばれて喜ぶ」という言葉が好きなんです。「技術でお客様に喜んでもらいたい。

その姿を見て私も喜びたい」という思いが、自分の原動力ですね。

単に技術だけを提供するだけでなく、先方が「なぜこれを必要としているのか」をきちんと聞き、信頼関係を築きたいと考えています。

――泥臭い部分も厭わない、と。

N.K.:はい。リモート対応が多いなかでも、なにかあったら「いっしょにお客様を訪問しませんか」と積極的に声をかけています。

そういう動き方は、これまでのビジネスパートナーにはなかったかもしれませんね。

――前職での経験は、いまの業務にどう活きていますか?

N.K.:ネットワークは道路のようなもので、そのうえにサーバーやクラウドがのった環境を、セキュリティで守っています。

私は前職でその全体像を見てきましたので、お客様と話す際も多角的な視点から提案をします。

例えば、「この学校なら、このクラウドサービスを使っているだろうな」という知識が役立つことも。

前職では、複数のメーカーの製品を組み上げてSASE同等のものをつくる、ということをやりました。

その経験が、いままさに案件に関する最先端のサービスを深く理解する助けになっています。

成長も、挑戦も、人とのつながりから生まれる

――N.K.さんから見て、SHIFTの技術的な強みはどこにあると感じますか?

N.K.:私が前職から取り組んでいたゼロトラストセキュリティの要となる「認証認可」と「ログ管理」の2つに対して、非常に強い会社だと感じます。

それに加えて、やはり人材が豊富な点も強みですね。さまざまなバックグラウンドをもつ経験豊かな方が多く、セキュリティ領域に関しては本当に強いと思います。

それをベースに、いまはSASE、SSEといった領域でサービスを立ちあげようとしているので、インフラまわりも含めてさらに強くなるのかなと。そんな期待をもっています。

ネットワークの知識があるかどうかで、クラウドやアプリケーションの理解度は大きく変わります。

ですから、ネットワークの知識を土台に、上流工程やプロジェクトマネジメント、新しい技術に関わっていきたいという志向性の方には、SHIFTは最高の環境を提供できると思いますよ。

――では最後に、N.K.さんの今後の目標をお聞かせください。

N.K.:基本的な業務への向き合い方は変わりません。技術でお客様に喜んでいただくことを原動力に、お客様目線を貫きたいです。

そして、日々の業務を通じて、お客様やビジネスパートナー、SHIFTのメンバーといった「つながり」を大切にしていきたい。

信頼関係があるからこそ、新しいチャレンジが生まれると信じています。

あとは、自分の経験を若い人に伝え、彼らの成長を後押しできるような人材になりたいですね。

――本当に生き生きと仕事をされている様子が伝わってきました。本日は貴重なお話をありがとうございました!

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)