
「これまで複数社のSIerを経験してきましたが、SHIFTほどPM業務に専念できている実感のある企業はありませんでした」
このように話すのは、アプリケーション開発テクノロジーグループの小川です。
前職ではWebディレクター業務とPM業務を同時並行で行っていた小川は、今後PMとしてのスキルを極められるのか不安に感じ、転職を決意しました。
SHIFTのアプリケーション開発テクノロジーグループが実際に引き受けている案件の内容を聞き、PMとしての成長意欲を満たせると判断したといいます。
入社後に彼が感じた、アプリケーション開発テクノロジーグループにおけるPMの特徴とは?
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ITソリューション部 アプリケーション開発テクノロジーグループ 小川
新卒でビジネスシューズブランドに入社、販売員として1年接客業を経験。その後1年Webデザイン・ディレクターの専門学校に通いメーカーのハウスエージェンシー、大手印刷グループのシステム開発会社を渡り歩きWebディレクターとしてWebシステムの構築を中心に活動。その後大手マーケティング会社に転職、そしてグローバルで展開するコンサルティング会社の合併を経てWebディレクター・PMとシステム開発に従事。PMの知識を深めるため2022年5月SHIFT入社。
目次
システム全体を管掌する信頼重視のマネジメント
――まず、小川さんが現在ご担当されている業務の内容、役割教えていただけますか?
小川:現在は、専門性の高い情報をユーザーに提供し、その情報を分析する大規模システムのバックエンドとフロントエンド、両方の刷新に関わっており、私はこの2つのチームを統括するPMを務めています。
バックエンドチームはデータ更新用バッチシステムの刷新を2026年3月までに完了させる予定です。一方、フロントエンドチームはデザイン刷新も含めて2024年の5月に完了し、現在は機能改善のフェーズに入っています。
プロジェクトのピーク時には両チームあわせて38名ほど参加していましたが、現在は11名体制で効率的に運用しています。
――40名近いプロジェクトだったのですね。現在の具体的な業務内容についてもお聞かせいただけますか?
小川:PMとして、見積作成、全体スケジュール管理、遅延リスクの洗い出しと対策、品質管理、リスク管理、そしてプロジェクト計画書のメンテナンスなど、多岐にわたります。
日々の業務としては、仕様確認や課題解決のためのミーティングへの参加、各領域を担当するプロジェクトリーダーとの連携が欠かせません。
フロントエンドとバックエンド双方に遅延が発生しないよう、全体を見渡しながら優先順位や作業の見直しを検討するためです。
大規模なシステムなので、調整に多くの労力や時間を割くことになります。結合テスト、総合テスト、並行稼働といった各工程においても、全体の流れを整理・理解するには高い理解力と多くの時間が求められますね。

靴屋からPMへ――異色のキャリアを形成するまで
――次に、小川さんのこれまでのご経歴をお伺いしたいと思います。
小川:私のキャリアは少し変わっていて、社会人としてのスタートは靴屋の販売員でした。友人の話からWeb業界に興味をもち、専門学校を経てWebディレクターとしてのキャリアを歩みはじめました。
最初はWebサイト制作が中心でしたが、徐々にシステム開発の知識も必要だと感じ、大手印刷グループのシステム開発会社に転職してバックエンドの知識を深めました。
――靴の販売員からWebディレクターへ、というのは大きな転身ですね。その後、システム開発の分野へ軸足を移されたのは、どのようなお考えがあったのでしょうか?
Webデザインの仕事も興味深かったのですが、やはり見た目だけでなく、その裏側にあるシステムを理解していないと、ディレクターとしてユーザーに本当に価値のあるものを提供できない、という危機感を強くもつようになりました。
――なるほど。Webディレクターながら、システムへの理解までしようと。その後、PMとしてのキャリアを意識されるようになったのは?
小川:システム開発会社で働くうちにWebディレクターとしてのスキルをさらに高めたいと考えるようになり、大手マーケティング会社に入社しました。
その会社がグローバルで展開するコンサルティング会社と合併したのですが、そのころから徐々にPM的な役割を求められました。
Webディレクターの業務は、スケジュール管理や見積作成、進行管理、課題管理など、PMの業務と共通する部分が多いんです。
当時はWebディレクター業務と並行して、中小規模の案件のマネジメント、具体的には見積もりから設計、スケジュール管理、要件定義、さらにはフロントエンドチームのとりまとめなども担当していました。
――まさに「二刀流」で活躍していたのですね。Webディレクターとしての経験は、現在のPM業務にも活きていますか?
小川:そうですね。特に現在のプロジェクトではフロントエンドのデザイン刷新も担当しているので、ディレクターとしての経験からデザインの課題や矛盾点などを具体的に指摘できます。
社内のデザイナーが作成した提案をお客様に出す前に、内部で「ここはこうした方がいいのでは?」とフィードバックすることで、より品質の高い提案ができ、お客様との深い信頼関係につながると思います。
現在携わっている案件のお客様は、特にコミュニケーションを重視される会社。
従業員数は数十名と少数精鋭で、長年勤めている方が多い、信頼関係を非常に大切にされるんです。さまざまなクライアントと折衝してきた経験は確実に活きていますね。
このままでは中途半端なスキルしか身につかない、という危機感
――話を遡って、前職でPM的な業務も経験するなかで、転職を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
小川:当時はWebディレクターとPM業務を兼任していましたが、PMとしての専門性を深めたいという思いが次第に強くなりました。
「このままでは、どちらのスキルも中途半端になってしまうのではないか」という不安を感じはじめたのがきっかけです。PMとして本格的にキャリアを築いていきたいと考え、転職を決意しました。
SHIFTを選んだ理由としては、面接の際に、いま私が所属しているグループが実際にどのような案件を手がけているのか、具体的な話をくわしく聞くことができたのが大きかったです。
そこで伺った案件内容が非常に魅力的で、「ここでならPMとして大きく成長できる」と直感しました。純粋に「PMになりたい」という私の思いと、SHIFTが提供できる環境が合致したのだと思います。

PMに専念できる環境。「テストの会社」だけではなかった
――実際にSHIFTでPMとして働いてみて、以前の職場と比べてどのような違いを感じますか?
小川:一番大きな違いは、「PM業務に専念できる」という点ですね。これまでいくつかのSIerを経験してきましたが、これほどPM業務に集中できている実感がある企業ははじめてです。
先ほど、大規模なシステムを扱う案件では、調整などのPM業務に労力と時間がかかるとお話ししました。これは、裏を返せばPM業務に専念できるからこそ実現できた働き方だと思います。
――その背景には、どのような要因があるのでしょうか?
小川:SHIFTでは、各専門分野の役割分担が非常に明確なんです。例えば、品質管理には専門部隊がいますし、営業やプリセールスも専門の担当者がしっかりと機能しています。
以前の職場では、PMが営業的な動きや契約周りの細々とした調整まで幅広く担当することがありましたが、SHIFTではそういったことがありません。
また、プロジェクト管理ツールなども全社で標準化されているものが多く、複数のツールを使いわけたり、案件ごとにお客様のツールにあわせたりする手間が少ないのも助かっています。
そのおかげで、プロジェクトの計画、実行、監視、コントロールといったPMの本質的な業務にしっかりと時間とエネルギーを注ぐことができています。
――PMとして専念できる環境に加えて、SHIFTで働く魅力としてほかに感じることはありますか?
小川:PMとして成長できる環境が整っている点も魅力です。
SHIFTではPM向けの勉強会が定期的に開催されることに加えて、社内のナレッジ共有システムが充実しているので、ほかのPMが経験した事例やノウハウを学ぶ機会が豊富にあります。
これらの取り組みが、個々のPMのスキルアップだけでなく、組織全体のPM力の底上げにつながっていると感じます。
――組織としての学びの文化があるのですね。職場の雰囲気はいかがですか?
小川:私が所属するアプリケーション開発テクノロジーグループは、非常に風通しがいいと感じています。上司や同僚にも気軽に相談しやすい雰囲気ですし、自分の意見も言いやすいです。
何か問題があってもひとりで抱え込まず、チームで解決していこうという文化がありますね。
正直なところ、入社前は「SHIFT=テストの会社」だと思っていたんです。
もちろんテスト事業が大きな柱であることは間違いありませんが、実際に入社してみると、開発の分野でも非常に高い技術力をもっていることに驚きました。
特に私のようなPMにとっては、開発からテストまで一気通貫で品質の高いサービスを提供できる体制があるというのは、大きな強みだと感じています。

手をあげればチャンスが巡ってくる場所で
――今後のビジョンについて教えてください。
小川:今後は、PMとしてのマネジメントスキルに加えて、技術的な知見もさらに深めていきたいと考えています。
技術的なバックグラウンドを強化することで、よりはやい段階から案件獲得に関われたり、超上流工程でお客様に価値ある提案ができたりするPMを目指したいです。
SHIFTには、手をあげれば任せてもらえるチャンスがたくさんあります。新しい技術や領域に挑戦したいという意欲があれば、それをサポートしてくれる環境がありますし、実際にそういったメンバーが活躍している印象です。
SHIFTは、個々人がもつ強みや個性を活かして、それぞれ異なる形で輝ける場所だと感じています。私も自分らしい輝き方をみつけて、会社に貢献していきたいですね。
――今日は、ありがとうございました!
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)