「2024年9月に金融事業部長に就任しましたが、それまではずっと年下の上司のもとで働いていました。
でも、SHIFTでは相手の年齢が以前と違ってまったく気にならない。むしろ楽しめるんです(笑)。
この不思議な感覚を、多くの人にぜひ味わっていただきたいですね」
こう話すのは、金融事業部で部長を務める田中信一です。彼は大手SIerで金融事業部長、グループ会社の社長を歴任した人物。
田中が牽引する金融事業部でいま、積極的に募集しているのは金融PMや金融業界向けコンサルタントを担える人材です。いわゆる即戦力といわれる金融業界でのIT経験者がSHIFTで働くと、どんなやりがいを見出せるのでしょうか。
田中自身の所感も交えながら語ってもらいました。
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金融事業部部長 田中 信一
沖電気工業株式会社に入社後、金融および運輸流通・製造業向けの事業拡大をリード。2015年より金融を中心としたエンタープライズ事業を統括する事業部長としてDX領域の拡大を統括。2019年にソリューション・サービス本部の執行役員を経て、2021年より従業員1,200名を抱える株式会社OKIソフトウェア 代表取締役社長に就任してソフトウェア事業を統括。2023年6月にSHIFTに転職。現在、SHIFTの仲間との仕事を楽しみながら、お客様に寄り添うサービス提供でSHIFTの事業拡大に貢献中。
目次
品質保証という土台に、最先端技術を駆使したサービス群が合わさることで稀有な存在に
──はじめに、金融事業部の概要についてお聞かせください。
田中:金融事業部は、金融営業部と金融サービス部によって構成されています。
金融営業部のメンバーは約30人。銀行、保険・証券、決済・リースとお客様の業態ごとにチームを組んでいます。
金融サービス部のメンバーは約700人。金融系の事業会社やSIerで業界知識を磨いてきた専門集団で、デリバリーのみならず、プリセールスも展開しています。
営業部と同様にお客様の業態別でチームを組むほか、領域横断のプロフェッショナル人材グループを有しているという特徴もあります。
領域の取引先は230社を超え、売り上げはFY2023対比125%で成長をつづけています。金融システム全般の品質保証や開発、さらには上流工程支援など、お客様のニーズにあわせ、柔軟なサービスを提供しています。
──田中さんが入社して1年半が経ちました。この間、SHIFTの金融系サービスにどんな変化がありましたか。
田中:お客様からの引きあいが増え、依頼内容の幅が格段に広くなりました。考えられる理由としては3つあります。
1つは、多様なジャンルの金融経験者を積極的に採用したことで、ほぼすべての領域のお客様をカバーできるようになった、という私たち自身の成長。
2つめは、金融系エンジニアの不足が業界内でも顕著になりつつあること。
3つめは、金融機関にIT組織再編の動きがあることです。
金融機関はこれまで、システム開発のほぼすべてをベンダーに依存していました。
そのためにいくつかの大きな事故が起こったことを反省し、各社で開発ベンダーとの関係性を見直したり、システムの一部を内製化する動きが出てきています。
こうした状況下で求められるのは、必要なエンジニアを確保でき、かつ、最新テクノロジーを駆使したサービスを提供できるベンダーです。
SHIFTは豊富なリソースを有するだけではなく、生成AIやアジャイルといった先進的なサービスを提供できる稀有な存在。
さまざまな引き合いをいただく背景には、私たちが品質保証のプロとして培った業界内における信頼があります。
テスト分業化によるエンジニアのリソース最適を図り、開発プロセス自体の効率化やプロジェクト品質を上げることに貢献してきたからこそ、と分析しています。
上流工程も下流工程も支援できるユニークな存在。「SHIIFTらしさ」が生んだ好循環
──必要なリソースや最先端技術を駆使したサービスを提供できる、というSHIFTの強みが発揮された事例はありますか?
田中:某ネット銀行のお客様の、基幹システム更改案件がわかりやすいかもしれません。
「プロジェクトの進行が難航しているので、業務知見のあるメンバーを集めてほしい」という急な依頼を受けたことが取引のはじまりでした。
現在は、担当領域が上流工程へと広がり、銀行側と開発ベンダー側、双方の支援をしています。
──SHIFTはリソースが豊富だから、あらゆる工程での支援が可能、ということでしょうか。
田中:そう、だからたとえ課題が発生していても、上流工程と下流工程のメンバーが連携して収束を図ることができます。
あと、SHIFTは絶対に逃げませんので(笑)、トラブルが生じているプロジェクトにもお声がけいただけるんだと思います。
さらに、この案件では自社開発の生成AIを活用したリバースエンジニアリングも行いました。システムを改修している最中で、設計ドキュメントに立ち返る必要があったからです。
本番稼働を迎えるまで、まだまだ気は抜けませんが、SHIFTらしさを発揮できた案件じゃないかと。
SHIFTらしさとは、つまり「できることは率先してやり、お客様からの信頼を獲得すること」。これによって、お客様からレベルの高い案件を次々と任せていただけるようになる。好循環が生まれていると感じます。
──SHIFTがソリューションフリーであることもお客様のニーズを満たす一因となっていると感じますが、その点についてはいかがですか?
田中:特定のパッケージ製品をもたないスタイルは、間違いなくお客様と社内にWIN-WINをもたらしていますね。型にはまらない支援ができるため、よりお客様のニーズに応えられるし、メンバーの貢献意欲もあがります。
またSHIFTでは請負契約を原則しないので、納品に追われることなく、「その案件が本質的に目指すべきもの」を追求できますし、なによりエンジニアの負担も軽減されます。
SHIFTの多重下請け構造の打破を標榜する姿勢、エンジニアを大切にする文化は、私自身がSHIFTに入社する動機となりました。
これまで、激務に苦しみ体調を壊してしまった若いエンジニアを数多く見てきて、「この悪循環を断ち切りたい」という思いをずっと抱えてきたんです。ですから、代表の丹下の考えには心から共感しています。
「日本の金融ITを世界一に返り咲かせる」。楽しさの先に見出した野望
──いま、田中さんは、どのような気持ちで仕事に臨んでいますか。
田中:とにかく、めちゃくちゃ楽しい。この一言に尽きますね(笑)。SHIFTには「楽しめないんだったら、仕事してもしょうがないよ」という考え方が根底にあるんです。
当然、楽しめる要素はたくさんあります。何かをやりたいといったら、上司が必ず背中を押してくれること。いままでこんな上司に出会ったことがなかったので、最初は驚きました。
さらに定年が70歳であること。年齢やポジションを問わず、成果を出しつづければ昇給できる評価制度であることも、おもいきり仕事に打ち込める理由の一つです。
──本当に楽しそうな様子が伝わってきます。金融事業部では、どんなタイプの人が活躍できると思いますか?
田中:自分の考えをもって、やりたいことを明確に語れる人ですね。SHIFTでは会社のケイパビリティを理解しながら、お客様のための施策を自ら考える機会がとてつもなく多いためです。
だから「何か私に仕事をください」というような受け身の人はこの会社に向いていない。
実は私は、壮大な夢をもっているんです。それは、日本の金融ITシステムの質を世界1位に返り咲かせること。
社会人になりたてだった80年代半ば、日本のIT技術はピカイチでした。私は現場のエンジニアとして誇りをもって仕事に励んでいた。
いまの日本では例えば大手SIerが次々と基幹システム開発事業から撤退するなど衰退を感じざるを得ないのですが、底力はあるので、絶対に復活できると見込んでいます。
お客様をあらゆる側面から支えられるように、まずはコミュニケーションを強化したい
──金融事業部のビジョンをどのように描いていますか。
田中:今後、国内金融業界ではIT投資額が上がりつづける一方で、事業会社の内製化は進み、エンジニア不足はより深刻化していくでしょう。
内製化に向けた動きでいうと、すでにSHIFTではプロジェクトにPM、PMOとして入りながら、金融機関のお客様に対するエンジニア教育を展開しています。
エンジニア育成に加えて、品質保証もつねにSHIFTが支えていく。多くのお客様とこうした関係性を構築できると、私たちはもっと強くなれると確信しています。
また、エンジニア不足は、各社で起こっているベテランエンジニアのリタイアも大きく影響しています。
業務知見やノウハウをもつ人が現場から去ってしまうと、基幹システムの移行時などでトラブルが発生するリスクが高まってしまう。
私たちの部署には若手・中堅から各領域の熟練者までさまざまなメンバーが在籍していますので、こうした課題もカバーできますし、ベテランメンバーが若手・中堅メンバーに対してもノウハウを伝達することができます。
──未来に向けて、体制強化をどのように図っていきたいとお考えですか。
田中:これからさらに部署が拡大することを見込んで、意識的に取り組んでいるのがコミュニケーションの活性化です。
組織のパフォーマンスをあげるためにも、メンバー間のコミュニケーションは必須。約730人もいる大所帯だからこそ、私自身、メンバーに対して積極的にチャットを送ったり、対面で会話する機会を増やすよう努めています。
教育については「トップガン」という社内キャリアUP制度と並行して、OJTも積極的に取り入れていきたいですね。特に、お客様に対するコミュニケーションスキルは現場で学んでいくものだと思っているので。
──最後に、採用候補者のみなさんにメッセージをお願いします。
田中:SHIFTは、老若男女フラットに何のしがらみもなく、のびのびと働ける職場です。
好きなだけお客様に尽くすことができ、お客様から直々に感謝されて、会社からも評価される。業務を通じて、最新技術のアーキテクチャーを学ぶ機会もあります。
個々の希望を重視する社風があるため、キャリアパスも自由自在に描けます。冒頭でお話しした、SHIFTならではの“不思議な感覚”をぜひ味わっていただきたいです。
※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです