SHIFTのクレド(行動指針)の1つ、「できないとは言わない、できると言った後にどうやるかを考える」。こうした柔軟なカルチャーを武器に、取引数を急伸させている部署があります。
2024年9月に発足した製造ソリューション事業部。“モビリティ以外の製造業”※を担当領域とし、幅広いお客様に向けたDXや品質保証、上流工程支援などにあたっています。
※モビリティは独立した別組織が存在。
「製造業は、いまも変わらぬ日本の基幹産業です。ITの力で、ものづくりに付加価値をつけていくのが私たちの役割。アジャイルも積極的に取り入れながら、業界全体を盛り上げていきたい」
こう意気込むのは、製造ソリューション事業部で事業部長を務める宮田です。
今回は、同事業部に含まれる製造ソリューション営業部 部長の赤堀、製造ソリューションサービス部 部長の小濱とともに、いま力を注いでいること、組織として目指す姿などを語り合ってもらいました。
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製造ソリューション事業部 事業部長 宮田
独立系準大手SIerに新卒入社。通信業を対象に品質保証エンジニアからキャリアを開始。その後ユーザー側にまわり、システム化企画・要件定義・PMとして多数の案件を経験。2016年にSHIFT入社後は、メガバンク対応チームの立ち上げから参画、PM・アカウントマネージャー※として品質向上支援を行う。金融・公共全領域の事業責任者を務めたのち、2024年9月より現職。
※お客様単位での案件管理や、すでにお取引のあるお客様の課題に対する提案活動・折衝を行うポジション。現在は組織編制に伴い同ポジションはなくなっています。
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製造ソリューション営業部 部長 赤堀
1993年生まれ。独立系SIerへ入社し、ERPパッケージの営業職に従事。 食品業界を中心にプロセス製造業に対して、 基幹システム刷新プロジェクトを複数経験。 のちにSHIFTに入社し、現在は製造ソリューション営業部 部長としてマネジメントに従事。
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製造ソリューションサービス部 部長 小濱
SIerへ入社し、ERPに携わり、自社開発Webシステムの製品開発から保守運用まで一連してプロジェクトを遂行。のちにSHIFTに入社し、通信領域の立ち上げ、アジャイルサービス部の部長を経て、現在は製造ソリューションサービス部の部長としてマネジメントに従事。
目次
業界全体に不足するITリソースを、品質保証やアジャイル支援などでカバー
──はじめに、製造ソリューション事業部の組織構成と担当領域について教えてください。
宮田:総勢320人の部署です。担当するお客様は、家電、電子部品をはじめとした機械産業のほかに、食品、薬品、化粧品などの消費財、鉄鋼や製紙などの素材メーカーなどかなり広め。
支援内容も、DX、アプリやシステム開発の品質保証、アジャイル支援など多岐にわたります。
社内で最年少の営業部長である赤堀率いる営業部は20人。20代から50代まで各年代が在籍する、バランスのいいチームです。
年功序列などしがらみのない環境のなかで、若手とベテランが協力しながら、自由闊達に動いています。
小濱率いるサービス部は300人。うち160人が東京オフィス、140人が大阪オフィス在籍者という、社内では非常にめずらしい布陣なのですが、理由は、関西を拠点にする製造業のお客様が多いから。
新規開拓を進め取引先を増やすために、大阪に一定数の人員を採用しました。
──業種、エリアともに、とても幅広いお客様の支援をされていますが、共通する課題やトレンドは?
赤堀:IT人材の不足が全体的な課題となっています。製造技術や業務知識は豊富にあっても、ITの知見を必要としているお客様がとても多い印象です。
近年、企業に対して業務効率化の必要性を訴える「2025年の崖」が話題となっており、お客様の関心の高さは最高潮に達しています。しかし、いざ、社内に向けてDXを推進しようとしてもITリソースが足りない。
それは社外への取り組みに対しても同様で、ユーザー向けアプリやシステムの開発に着手しても、なかなか進まないケースが見受けられます。
小濱:IT関連の取り組みに限っていえば、品質保証上の課題も各社に共通しています。だからこそ、SHIFTのIT技術、品質向上の視点が活かされている実感がありますね。
DXやアプリ開発などはアジャイル、基幹システムはウォーターフォールというふうに、ハイブリッドに支援できることが私たちの強みですね。
ソフトとハードの境目で起きやすい不具合。自分たちの価値を魅せ、戦略パートナーのお声がけも
──具体的な事例について教えていただけますか?
小濱: 例えば、顔認証システムを使用したゲートのようなソフトウェアやアプリケーションが絡む機械は、それぞれを別々の会社が開発して連結させることが多く、不具合が生じやすいんです。
日本で開催される国際的なイベントで使用される製品にも一部関わっています。
赤堀:ソフトの指令がハードに伝わりにくいために、認証が遅くなったり、ゲートが開かなかったり。どこがどう悪いのか把握しきれないから、原因や責任の所在も曖昧になってしまうんですよね。
小濱:ハードとソフトの境目で起きる品質問題に対して、私たちが最適なテストを行い、原因究明をして解決へと導く。
SHIFTの主軸事業である品質保証サービスが、製造業界にこんなにも刺さるとは、と驚いていますし、自分たちが後発組であることすら忘れてしまうほどの手応えも感じています。
宮田:たしかに、製造業のお客様との相性はかなりいいかもしれません。
実際に、依頼される内容は、1プロジェクトの品質支援から「戦略パートナーになってほしい」という大手企業からのお声がけまで急激に範囲が広がっています。
──「戦略パートナーになってほしい」という引き合いがあるのはすごいですね。
赤堀:一般的には同じ規模の企業どうしがパートナーを組むケースがほとんどなのですが、大手コンサルやSIerは価格が高め。
「大規模案件は受けるが、中小規模のものは……」というスタンスの会社も数多く存在します。協力先が見つからず、困っている大手メーカーは少なくありません。
こうした状況から、規模は多少小さくても、サービスラインナップが幅広く柔軟に対応できるSHIFTにも注目していただけるようになりました。
宮田:おかげさまでさまざまなお客様から幅広いご相談が寄せられています。なかでもプライム案件をはじめ、PMとして自己成長ややりがいを感じられるプロジェクトが多いですね。
事業会社上層部との関係構築もできつつあります。今後は経営に直結するようなDXや基幹システムの品質向上に取り組める機会も増えると見込んでいます。
“3年かかることを半年でやり切る”会社。経験を積む速度・濃度が高く、自己成長がはやい
──いま“戦略パートナーとしての働きを期待される案件”という話がありましたが、そのほか、SHIFTで働くやりがいはどんな点にあると感じますか?
宮田:SHIFTは3年かかることを半年でやり遂げる会社。社内の意思決定がはやく、経験を積む速度、濃度が高いため、すさまじいスピードで自己成長できます。
私自身、SHIFTに転職して8年ほどになりますが、すでに20年くらい在籍しているような感覚です(笑)。
さらに、組織がフラットで、経営陣にも日常的にコミュニケーションがとれるため、経営の手ざわりを実感できる。グループ従業員1万人規模の会社ではあまり聞いたことのない稀有なカルチャーです。
総じて、いまお話ししたことが、やりがいだと思えるひとにジョインしていただきたいですね。
──赤堀さん、小濱さんはどんな人材を求めていらっしゃいますか?
赤堀:いまのお話にプラスして「何らかの野望をもつひと」ですね。
私の場合は、企業が特定のベンダーに依存する“ベンダーロックイン”を解消したいという思いから、SHIFTへの転職を決意しました。
過去にはベンダーロックインの影響でスタートアップやベンチャーが開発したすばらしい製品・サービスが採用されにくい現状を目の当たりにしてきました。
SHIFTはベンダーフリーで、製品にも取引先にもしがらみをもちません。さらにIT業界にはびこる多重下請け構造を打破する取り組みも実践しています。
私の野望は一例ですが、何らかの課題意識をもち、改善に動きたい方は、SHIFTの環境が有利に働くと感じます。
小濱:野望、大事ですよね。私は、SHIFTのもつIT、品質保証の力で製造業を席巻していき「気がついたら、製造業の真ん中にSHIFTがいる」という状態にもっていくのが目標。
ともに楽しみながら高みを目指し、前に進めてくれるメンバーを募りたいです。
また、複数案件を管理するサービスマネージャーをはじめ、リーダー層にとっては、自らのマネジメント力を発揮するには最高の場所だと感じます。
私自身、「何人までマネジメントできるんだろうか?」というチャレンジ精神でSHIFTに入社しましたが、まさか300人のチームをリードすることになるとは思ってもおらず(笑)。
当然、苦労もありますが、それ以上に面白味ややりがいを感じています。
日本の基幹産業をITの力で支えるために。プロセスを楽しみながら、事業成長したい
──最後に、今後の展望を教えてください。
宮田:製造業は、いまも昔も変わらない日本の基幹産業です。私たちの役目は、ITの力で、ものづくりに付加価値をつけること。
まずは、チーム一丸となって、IT業務の現場にアジャイルなど場面に応じた適切な開発を広め、製造業界全体のスピードアップに貢献していきたいですね。
また、今期から営業・サービス部門が同じ事業部となり、目線をあわせてお客様と対峙できるようになったことには、すでに手応えを感じています。
多くのお客様を支援するためには一定以上の規模が必要となりますので、3年後にはいまの3倍近い組織、売上もそれに応じて、というのが目下の目標です。
赤堀:営業部としては、主体性をもった動きができる組織を目指したい。そのなかで、サービス部は役割分担をあえて明確にはせず、柔軟な連携をとっていきたいですね。
すでに、既存のお客様に対しては、協力しあいながら案件を推進できているので、今後は0→1の動きをつくっていけたら。
小濱:そうですね。まさに新たに組織を立ちあげて、みんなでサービスを広げていこうとしているフェーズなので、やりたいことは山のようにあるし、行動に移せば成果も出やすいですよね。
メンバー一人ひとりが、いまだけでなく、この先もずっとこの仕事を「面白い」「楽しい」と思いつづけられるような組織にしたい、というのが私の願いです。
※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです