挑戦心、やり遂げる強い想いをもつこと。若きPLが次に目指す、DAAEを体現するPMとは

2024/10/24

「売れるサービスづくり」のため、SHIFTがつくり上げたモノづくりの概念、DAAE(ダーエ)

デザインDesign、迅速性Agility、組みあわせ Assembly、経済品質Economic qualityに由来しています。

どのDAAEPMも、困難を乗り越えてやり遂げる思いや、新しいことへの挑戦の思いが強いと感じています。役割に制限を設けず、自分から積極的に他チームに働きかける人も多いですよ

このように話すのはお客様支援のなかDAAEを推進するグループでPLとして難度の高いプロジェクトを担当している野上です。

以前は物流大手のシステム子会社で、SEPMOとして従事していたという野上。 PM候補としてSHIFT入社した彼はどんな役割を果たしているのでしょうか。

そして周囲のPMからどんなことを学び、どんなPM像を目指そうとしているのか?じっくりと聞いてきました。

  • DAAEテクノロジーグループ 野上

    大学卒業後、物流大手のシステム開発子会社へと入社し、SEとしてグループ会社向け物流関連システムの開発案件に従事。その後PMOとしてプロジェクトの立て直しを経験した後、物流以外での経験を志向し、20223月にSHIFTへ入社。度の高いWebサイト再構築案件でPMを補佐するPLとしてシステム稼働まで粘り強く担当した後、現在は大規模開発プロジェクトにPLとして参画している。

目次

よりお客様の売上創出にインパクトを与える仕事がしたいと考えてジョイン

―――SHIFT入社前は、大手物流会社のシステム開発子会社で開発やPMOを担当されていたと伺いました。なぜ転職を検討されたのでしょうか?

野上:端的にお伝えすると、よりお客様の売上創出にインパクトを与えるような仕事をしたいと考えたからです。前職では、物流業務システムの改修がメインで、業務効率化にフォーカスしたものが多くて。

今後の自分のキャリアを考えると、よりお客様のビジネス価値向上にも貢献できる環境に身をおくことが必要だという想いが強くなりました。物流以外のプロジェクトにも挑戦したいと考えたのも大きかったですね。

―――いろいろな選択肢があったと思うのですが、そのなかでSHIFTを選んだ理由を教えてください。

野上:急成長している会社ということでSHIFTのことは以前から知っていたのですが、新たに挑戦できる環境を探すなかでエージェントの方からも紹介してもらい、真剣に検討するようになりました。

「売れるサービスづくり」のためのSHIFT独自の概念「DAAE」に興味を惹かれましたね。

先ほどのとおりお客様の売上創出に寄与したいという想いがあり、QCDの考え方に囚われない「DAAE」に共感もしましたし、自分の挑戦したいことが叶えられそうだと思って。

―――事業会社でPMを担う、という選択肢もあったと思うのですが、なぜそうされなかったのですか?

野上:事業会社だと、一つの業界を深ぼってプロダクトをつくっていくというイメージです。そうではなく、もっと幅広い業界を経験したいと思ったので、さまざまなクライアント案件があるSHIFTでキャリアを積んでいこうと。

それにSHIFTは事業の成長性も十分で勢いがあり、開発においてもチャレンジングな取り組みをしているという点も魅力に感じましたね。

ハード案件の後に大規模案件。波乱万丈のDAAEライフ

―――入社後はPLとしてどんな案件に入られたのですか?

野上:あるお客様のWebサイトの再構築案件に入ることになりました。それがけっこう大変な案件でして…。

私自身は途中から入ったのですが、工程が戻ったりしてスケジュールが大幅にビハインドになっていましたし、メンバーの入れ替わりもあって、最初から入っている人がほとんどいないという状況でした。

―――入社直後でそれはけっこうハードですね…

野上:チームの雰囲気も改善の必要性を感じたので地道に社内外メンバーとのコミュニケーションを積み重ねていって、関係性をつくりましたね。

どんな課題もとにかく考えぬくという点や、QCDに囚われないという点でDAAEをつねに意識し、チームメンバーとも協力しながら前に進めることだけを考えて。

なんとかみんなで最後までやり切って案件を無事にクローズまでもっていけた際は感慨深かったです。

―――その案件が終わった後はどうされたのですか?

野上:いまやっている大規模開発案件にアサインされました。4〜5年以上つづいている、月に数百人月レベルの規模で、お客様のプロパーに近い立場でプロジェクトを推進するPLとして参画することになりました。

大規模なので何チームにもわかれているのですが、私が担当したのはそのなかでも性能評価に関わるところでした。

―――月に数百人月って、相当大きいと思うのですが、野上さんはそれまでこの規模のプロジェクトは経験があったのでしょうか?

野上:はじめてです。自チームだけでなく、ときには百名以上の他チームメンバーの調整もしていく必要があったので、コミュニケーションの難度が飛躍的に高まりましたね。

特に私が担当していた性能評価のチームでは、通常は専用のテスト環境を立ててテストを実施していくのですが、案件都合により他チームと同じ環境でやる必要があって。

日中帯は開発チームとバッティングして正確なテストを実施できないので、時間帯をずらす必要がありました。そのあたりのチーム内外での調整が頻繁に発生したのが特に大変だったポイントです。

ただみなさまのご協力もあって、無事に性能評価のタスクは完了し、いまは別の運用チームに移動してアサインがつづいています。

信頼と評価を得るために、アウトプットを示すこと

―――野上さんは、お客様からの評価が高いと聞きました。どんなポイントが評価いただけているとお感じですか?

野上:自分ではなんとも……(笑) 。ただ最初の案件でもそうだったのですが、信頼を得るために、みえる形でアウトプットを出すように意識していました。評価いただけているとしたら、そういうところなのかもしれません。

―――アウトプットとはどういうものですか?

野上:例えば性能評価のところで、どういう方針で出すかが決まっていなかったところに対して、ツールや進め方について細かく資料に落とし込んで、お客様に提案していくような動きです。

―――適切に評価してもらうためにも大切なことですね。

野上:はい。ほかにもしっかりと進捗報告をすること。チームとしての成果も都度伝えたり、有事の際に迅速にエスカレーションしたりなど、細かい点をちゃんとフォローすることで、PLとして適切に活動している姿をみてもらうように心がけています。

またチームに対しては、繰り返しになりますがコミュニケーションを大切にしています。

「この人、何を考えているのかわからない」と思われないよう、自分が考えていることをしっかりと伝えてメンバーの疑問を解消することが大切だと思っているので。

―――なるほど。伝えるという点では、野上さんは技術ブログでの発信にも熱心だそうですね。

野上:書いているnote記事の内容としては、Web開発案件で学んだテスト関係の話や、ChatGPT関連のもの、あとはAIアプリを開発できるツールプラットフォーム「Dify」に関するものなどですね。

積極的に執筆する理由は、ITの先進トピックに対してキャッチアップしたいから。

そして、記事内容を読者に客観的に評価いただき、フィードバックを受けることで、社内外で先進技術に対してどのような評価をされているのか、具体的に何を期待されているのかなどを把握し、先進技術をより深く理解できるからです。

近い将来、DAAEのPMの中核メンバーとしてステップアップしていくためには、さまざまな先進技術の学びを通して、自身の技術力をより向上していくことが大事だと考えています。

ステークホルダーの能力を十二分に発揮できるようなPMになりたい

―――DAAEを推進するPMには、たしかに高い技術力が求められますね。

野上:はい。技術がわかっていないと、できること/できないことの判断が甘くなってしまい、結果として手戻りにつながるリスクが高まりますから。

一般的なPMでも技術力は求められるとは思いますが、DAAEの要素であるデザイン(Design)、迅速性(Agility)、組みあわせ (Assembly) 、経済品質(Economic quality) 、を実現するには、非常に高いレベルの技術力が必要になるかなと。

―――PLを務める野上さんの視点で、PMにはほかにどんなスキルやスタンスが必要だと思いますか?

野上:マネジメントをする立場として、自分が何を考えているのかを明確にほかのメンバーへ伝えることではないでしょうか。トラブルの原因は、往々にしてステークホルダー間の認識齟齬から発生しますから。

それからどのDAAEのPMたちも、困難を乗り越えてやり遂げる思いや、新しいことへの挑戦の思いが強いと感じています。役割に制限を設けず、自分から積極的に他チームに働きかける人も多いですよ。

そういったPMの姿勢をみていたからこそ、現在担当している大規模開発案件でも他プロジェクトチームに対して積極的にコミュニケーションをとりに行けたのだと思います。

考え抜いて、アウトプットをだす姿勢やセンスを身につけられたのも、DAAEのPMをみていたからです。

―――DAAEのPMを目指すにあたって、スキルアップってどうされていますか?

野上:そこは開発現場での経験が一番だと思います。もちろん、PMP®のような資格取得や、社内勉強会に参加するなど、能動的に知識を得る場に赴くのも大切だと思います。

―――トップガン検定(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内キャリアUP制度)のPMOスペシャリストにも合格されていますよね。最後に、野上さんが目指すPM像を教えてください。

野上:お客様が目指しているものを、「超える」ことができるPMですね。各々の役割をもつステークホルダーが個々の能力を十二分に発揮できるようなマネジメントを目指していきたいと考えています!

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)

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