プロセスやツールは自分で決める。品質保証の要を担うアジャイルQAリードという役割

2024/05/10

「品質保証という観点で、自分で仕組みをつくることができる。責任を伴う自由な仕事スタイルが非常に魅力的です」 

このように話すのは、アジャイルサービス部のQAリードとして活躍する平田です。 

SHIFTには、お客様の開発プロジェクトチームに入ってQA活動を進めるケースと、第三者的にガイド作成などのご支援をするケースがあります。前者において、現在は官公庁の大規模プロジェクトの品質保証に責任をもって従事している平田。

そんな彼も、前職ではフルスタックエンジニアだったとのこと。なぜQAという専門職に転身したのか、そしてSHIFTでは具体的にどのような取り組みを進め、どんな気づきを得ているのか。具体的に教えてもらいました。

  • アジャイルサービス1グループ 平田

    新卒で機械メーカーに入社し、インダストリーフリーでスクラム含むさまざまなシステム開発プロジェクトにフルスタックエンジニアとして活躍。その後2023年にSHIFT入社。現在は官公庁のWebシステム開発プロジェクトのアジャイルQAリードとして、担当案件の品質保証に責任をちつつ、各QAメンバーがバリューを発揮できるようにリーディングも担当している。

目次

フルスタックエンジニアからのキャリアチェンジ

――まずは、SHIFTのアジャイルQAの特徴や考え方について教えてください。 

平田:SHIFTに入社してまだ1年ほどなのですが、日々感じていることは、QAの専門職としてプロジェクトの初期段階から入って、品質保証の観点で貢献しているという点です。 

これまでもシステム開発の現場にいたのですが、品質保証の専任者は存在せず、エンジニアが実装もするしテストもするというスタンスでした。

どうしても品質保証の優先順位は下がりがちで、後から改善をせざるを得ない状況になっていきます。改善と聞くと聞こえはいいですが、結局は手戻りですからね。 

――テストが後手にまわっている点は、IT業界の大きな課題ですよね。 

平田:SHIFTではプロジェクトの初期段階で、どういうものをつくっていくのかに加えて「どういう風に品質を計測し、担保していくのか」を設計し、例えばテストの自動化などを織り込んでいくことになります。 

SHIFTがお受けするさまざまなシステム開発のなかでも、私はアジャイルプロジェクトのQAリードとして、担当案件の品質保証に責任をもち、またほかのQAメンバーがバリューを発揮できるようにリーディングしています。

――これまでのご経歴も、品質保証がメインだったのでしょうか? 

平田:いえ、もともとは機械メーカーでWebサービスのフルスタックエンジニアをやっていました。

それこそ、設計・実装・保守に加えてテストも自分たちでやっていて、先ほどお伝えした課題感を感じていました。

――なぜSHIFTへ転職されたのですか?

平田:フルスタックエンジニアとして開発のさまざまなフェーズを経験したうえで「もっと専門的なスキルを身につけたい」と考えたことが大きかったです。 

そのときはQAと決めていたわけではなかったのですが、いろいろと会社を見ていった際にSHIFTが目に止まって。すごく勢いを感じる会社があるなと。 

業績の伸びがすさまじく、大手企業にない成長曲線を描いていて、しかも年間平均昇給率が業界平均と比べても高い水準を維持しているということで、業績の伸びを待遇に反映してくれそうだと感じました。

そのときにはじめて「QA専門職も面白そうだな」と思い、SHIFTへの入社を決めました。 

フレームワークがしっかりしている点がSHIFTの強み

――入社後はどのような案件に入っているのですか? 

平田:ずっと官公庁のWebサービス開発案件に入っています。リリース前なのでまだ詳細はお伝えできないのですが、既存サービスのシステム刷新を進めており、アジャイル開発スタイルで月間30〜40名ほどのプロジェクトのQAリードを担当しています。 

――いわゆるウォーターフォールのQAと比較して、アジャイルのQAの特徴は何だと考えますか?

平田:基本的にアジャイルだと、1週間などの期間を単位にして各タスクを設定することになるので、効率が極めて重要になります。

だからこそ、いかにテストのところでも優先順位が下がらないようにするかをチームで意識してもらう必要がありますね。 

――大規模プロジェクトにおいて、特に注意されていることはあるのでしょうか?

平田:大規模アジャイル開発ということで複数のチームに分かれてプロジェクトを進めているのですが、チーム間の統制をとること、具体的にはプロセス品質のバランスをとることに特に意識を向けています。 

「このテストは自動化して各チームが自動でパイプラインを動かすことができる」とか、「このテストは全体で主導する」など、どういう手順/品質内容で開発していくかについて、チームでバラつかないように注意しています。 

――たしかに、そのあたりの自由と標準のバランスはむずかしそうですね…。ちゃんとテストできた/できていないの、最終成果物のバラつきが出ないようにするには、どうされているのでしょうか?  

平田:そこに関しては「品質保証のSHIFT」ということで、テスト観点表というものが用意されているので、それを活用しています。

このテスト観点表を枠組みとして各チームで定めたうえで、細かいプロセスなどについては各チームに委ねるようにしています。 

――実際に働いてみて感じる、SHIFTの強みはいかがでしょうか?

平田:いまお伝えしたテスト観点表のように、フレームワークがしっかりしている会社だなと感じています。

仕組みをつくるためのツールが整っているので、リリース前から「いいテストができている」ということをある程度確信し、安心感をもって進めることができるのがSHIFTの強みかなと思います。 

あと、人的リソースの投入が非常にはやく、得意だというところもすばらしいと思います。

人のアサインに関する問題はけっこう重要でして、一般的に、退任者が出てもなかなか人員補充がなされず、既存メンバーへの負担がつづいてしまうケースもあると思います。 

対してSHIFTでは、メンバーを積極的に採用していることもあって、企業文化としてプロジェクト間の人材流動性が高いです。

実際、いま入っているプロジェクトでも困ったらすぐにメンバーをアサインしてもらえているので、非常に助かるなと感じています。 

責任を伴う自由な仕事スタイルが魅力

――ほかのアジャイルチームメンバーとはどんなコミュニケーションをとっているのですか?

平田:基本的にはフルリモートなので、Slackでコミュニケーションをとりながらハドルミーティングルームをつくって、毎日そこでやりとりをしています。

QAリードなので各チームの外側にいるわけですが、どんな状況なのかを把握するためにも、毎日一定時間は各ルームに入って、コミュニケーション不足にならないようにしていますね。 

そのほかにQAメンバーとは、2〜3週間に1度のペースで1on1を実施し、日々の困りごとや意見などを聞くようにしています。 

――SHIFTのQAリードとして働くことの楽しさや魅力はいかがでしょう?

平田:自分で仕組みを決めることができるのが、最高に楽しいですね。QAリードは品質保証の観点でプロジェクトを俯瞰し、品質をリーディングしないといけないので、プロセスや導入ツール、自動化の場所など、自分で決めていく必要があります。 

――キャリアの観点ではいかがでしょうか?

その結果が、自らの成果として認められる。前職のフルスタックエンジニアのときは、いろいろな開発シーンに携わることができる反面、実装やテストに忙しく自分で仕組みをつくることにあまり時間を割けなかったので、 この責任を伴う自由な仕事スタイルが魅力だと感じています。 

平田:間違いなくキャリアアップになっていると感じています。特に前職では「一人でなんとかする」みたいなところが多分にあったのですが、いまは「みんなでなんとかする」というスタンスが非常に強く、マインド含めて成長できているなと感じています。

効率化/最適化に対して強い意識をもっている人が向いている

――どんな経験の方がQAリードとして活躍できると思われますか? 

平田:昨今だとアジャイル開発の経験が望ましいと思います。必須ではないのですが、アジャイル開発やスクラムの流れを知っていると、QAリードとして働きかけるべき箇所の勘所が備わるだろうと思います。 

あと、リグレッションテストや脆弱性テストなど、いろいろなテストのバリエーションを経験していることも強みになると思います。CI/CDの設計/導入経験もあるといいですね。 

――マインド面ではいかがでしょうか? 

平田:限られたリソースのなかで高い品質を維持することにこだわりをもてる人、効率化/最適化に対して強い意識をもっている人が向いていますね。あとは、自分からコミュニケーションをとれることも大事です。

自分で必要な事項を決めて、能動的にコミュニケーションをとり、やることを提案していく。黙々と一人で作業をするというよりは、みんなの協力を仰ぎながら進めていくタイプがよいかと思います。 

――最後に、今後平田さんが目指したいことを教えてください。 

平田:いま以上に大きく、難易度の高いプロジェクトにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。 キャリア面では、アジャイルコーチのような役割にも興味がありますね。

QAリードと直接関係があるわけではないのですが、アジャイル開発チームの外側から働きかけるという立場ではいっしょだと思っていて、同じようなスキルが役に立つのかなと思っています。 

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)