売上高1,000億、いや1兆円の事業を考える。経営直下、DAAE戦略部のビジネス職がもつべき視座

2024/07/12

次なるSHIFTの事業をつくるべく、日々プロダクト/サービスづくりを進めているDAAE戦略部。企業価値向上コンサルサービスから寄付アプリまで、さまざまなテーマで事業の種を仕込みつづけてきた同部署の部長・大倉 奨貴は次のようにコメントします。 

TAM1億とか10億円レベルのビジネスアイデアでは、『それ、SHIFTでやる意味ある?』っていわれますね。最低1兆円規模のマーケットで考えないと」 

そう、目指すは1兆円レベルの事業。そのために、DAAE戦略部のビジネス職は日々、経営者の視座に立つことが求められています。具体的にどんなことを考え、どんなアクションをとっているのか。メンバーに聞いてみました。 

  • DAAE戦略部 部長 大倉 奨貴

    大学卒業後、富士通PwCコンサルティングを経て、2022年9月にSHIFT入社。前職では、主に自動車メーカー、小売業の新規事業DX戦略~企画、実行の伴走支援に10年弱、30件超の案件に従事する。現在はDAAE戦略部 部長として、自社プロダクトの企画立ち上げやセールスマーケティング、資本業務提携先のバリューアップ、M&Aなどを通じた新規業務の推進などを担っている。 

  • DAAE戦略部 DAAEグループ 佐藤

    大学卒業後、博報堂に入社し、食や飲料、テーマパーク金融商品医療検査キットなど多岐にわたる領域のブランドプロモーションやマーケティング、DX戦略立案などのビジネスプロデュースに携わる。その後、2023年7月にSHIFTへジョインし、現在はDAAE戦略部のビジネス職メンバーとして、複数のプロジェクトのサービスづくりやプロモーション策定などに従事している。 

目次

多様なチームメンバー同士の創発。“総合力”で取り組む 

―――まずはおふたりの現在の業務内容について教えてください。 

大倉:一言で表現すると、経営陣が品質保証事業の次に狙うこと・やりたいことをカタチにする部署として、DAAE戦略部全体で取り組んでいます。

メインとして複数の自社プロダクトの開発を進めながら、お客様の新規事業との協業やM&Aや資本業務提携など決まったスコープはなく、SHIFTにレバレッジを効かせられるような知見/ノウハウ/サービスと幅広く武器をつくっていく仕事をしています。 

佐藤:私の方ではいま、日本発祥の国際医療NGOであるジャパンハート様と、「日本において“寄付”をより身近な存在にしていく」をミッションに、サービスづくりに取り組んでいます。

2023年12月から担当していて、現在夏のリニューアル公開に向けて動いています。 

また、お客様といっしょに開発した新規事業のプロモーション戦略立案の策定や、「EVAC」という自社サービスの広告運用に携わるなど、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます 

―――おふたりのお話を伺っていると、DAAEのビジネス職って幅広いですよね。 

大倉:経営層からさまざまなアイデアが降ってくるので、佐藤さんのように複数テーマをもってもらうケースが多くあります。

そのため「柔軟に何でもやってみる」「なんでも来い!」くらいのスタンスの人が、ストレスなく活躍しやすい環境かなと思います。 

そもそも、DAAE戦略部という組織自体がまだまだ立ち上がったばかりで、いい意味でピボットを繰り返しながら模索している組織なので、明日何をやっているかがわからないといっても過言ではありません。

そういったカオス/変化を楽しめることが大事ですね。 

―――そうなると、セルフマネジメント含めて高いレベルの人材でないと業務に耐えられないと思うのですが、どういうポイントで採用をされているのでしょうか? 

大倉:知識・経験よりは、いまお伝えしたマインドを重視していますね。あと、バックグラウンドはあまり気にしていません。むしろ、多様であることを重視しています。 

―――それはなぜでしょう? 

大倉:経営陣からの要求が多様だからです。M&Aや戦略的なテーマはもちろん、マーケティングや、セールス、あるいは技術的なテーマを求められることもある。

営業面に強い人が必要なときもあれば、技術に踏み込んだ意見が必要なときもある。 

求められることが到底ひとりでは応えきれないものばかりだからこそ、多様なチームメンバー同士の創発による “総合力”で取り組む必要があると考えています。 

―――大企業から転職されてきた佐藤さんは、実際DAAE戦略部での業務についてどんな感想をもっていますか? 

佐藤:いま大倉さんがいったように、部内には本当にいろんな方がいます。例えばデザイナーとひとえにいっても、広告代理店出身の人もいれば、Webプロダクション出身の人もいる。 

自分が当たり前に伝わると思っていた単語が、チームメンバーにとっては異なる意味で伝わってしまうということも多く、プロジェクトを進めていくなかでいい意味で想定外・常識外のアイデアが次々に出てくるのが刺激的で非常に面白いですね。 

一方で自由度がここまで高い環境がはじめてで、油断するとすぐに自分自身の思考が狭まってしまうなと感じています。

ゼロからの事業づくりなので、何をKPIにしていくかも含めて自分たちで考えていきます。

過去の自分の経験や思考の癖にとどまってしまってはいけないなかで、アイデア出し一つとっても大変だなと感じますね。 

大倉:DAAE戦略部は、次世代のSHIFTを支えるような大きなビジネスをつくるというゴールだけは置いていて、そこに対するアプローチは個々の得意領域や強みを活かして組みあわせていけばいいと思っているので、細かい管理はしません。

前職で培ったOSを活用してバリューをだしてもらえば、それがSHIFTにとって新しい武器になると考えています。

私自身、代表の丹下に「これやっていいですか?」って逐一相談していないですから。もちろん事業の方向性や進め方のアドバイスや結果とネクストアクションは報告しますけどね。

事業の見方が変わる魔法の言葉。「まず日本で一番高い山”を登ってみよう

―――話が遡りますが、おふたりがSHIFTという職場を選んだ理由についても伺いたいです。 

佐藤:前職の広告代理店では、営業としてコアクライアントへの提案活動などをしており、毎年プロモーション施策の企画やメディアプランを設計し競合プレゼンで戦っていました。 

年次を重ねて裁量も増えてきたのですが、次第にもっとカオスな環境で、プロモーション計画に入る前のプロダクト開発に関わっていきたいと考えるようになって。

また、より直接的にサービスや商品の売上に貢献できるような場所で働きたいと思っていたなかで、SHIFTを知り入社いたしました。 

―――実際に入社してみてのギャップなどはいかがでしょう? 

佐藤:思った以上にスピードがはやいです。自分のなかでは「確認や決定に一週間ほどかかるかな」と思うようなやりとりが、DAAE戦略部だと一日もしくは数時間のチャットのやりとりで進んでいく感じです。

とはいえ、そこで行われている会話量も決して少ないものではなく、密な議論が行われています。 

―――なるほど。大倉さんはいかがでしょう? なぜSHIFTに入社しようと思われたのですか? 

大倉:私は、代表の丹下と前職時代に会話する機会がありまして、そのときに「面白い経営者だな」と思ったんです。

抜群に頭のキレがいいことに加えて、私に対して「こういうポジションでこういうことをやってほしい」といった話ではなく、「多重下請け構造をぶっ壊すには」や「SHIFTの成長角度を高めるには?」をひたすらディスカッションするわけです。 

そんなビジョンの話だけをする点に惹かれて、丹下が思い描く世界の屋台骨として支える存在になったら自分の市場価値も高まるなと感じて、SHIFTへのジョインを決めました。 

―――実際に入社されて、丹下の近くで仕事をするなか、改めてどういうところがスゴいと感じられますか? 

大倉:アクセルの踏み込み方ですかね。例えば、DAAEがサービス開発に携わっている「まん福」(福利厚生型ふるさと納税サービス)の外販を拡大していこうという議論を年始にしていたときに、「まずは日本で一番高い山を登ってみようと」というところで、想像もしていなかった100万人規模の団体に営業しに行こうよ、という話題になったんですよね。 

なるほど、それにしても発想が斜め上だなと(笑)。実際に営業に行ってみると、一番高い山だからこそ、あらゆる課題があぶりだされてくるんですよね。 

そういったエピソードが日々あるので、個人的には事業の見方がすごく変わったと感じています。よく丹下は、単価×客数みたいに「シンプルな方程式に落とさないと事業は伸びない」といっていて。

つねに、どうしたら馬鹿でかいビジネスになるかを考えさせられています。

常識を変える、社会課題を解決する事業をつくる

―――SHIFTだからこそ叶えられるキャリアとしてはいかがでしょうか? 

大倉:SHIFTの成長曲線にあわせて成長できる。ここが一番かなと思っています。

いまはまだ大きなマネタイズに成功しているプロダクト/サービスがありませんが、これが直結してくると、さらに圧倒的な成長を実感できるようになると思います。 

―――ビジネス職って、いまどれくらいの人数がいるのですか? 

大倉:5名ほどですね。組織としてはまだまだ立ち上げフェーズで、一人ひとりの個人スキルに依存している状態であることは否定できませんが、徐々に拡大と成熟を両立させていきたいと考えています。 

―――少数精鋭なんですね。今後、どんな人材にジョインしてもらいたいですか? 

佐藤:よく大倉さんが「最終的に月に行ければいいから、行き方は任せる」といっている通り、それぞれの強みが発揮できれば手法は自由。

最終的な目標について認識が一致していて、そこに向けてひたすら邁進できる人であってほしいなと感じています。 

当社のタグラインにもある「その常識を、変えてみせる。」という、世の中に対して挑戦していく姿勢に個人として深く共感しているのですが、そういうビジョンやマインドをともにできる方とワクワクしながら働きたいです。

―――これから組織または個人的に目指したいことを教えてください。 

佐藤:世の中に認知されるような、代表的な社会課題解決プロダクトを実績としてつくっていく。ここに尽きると思っています。 

大倉:いまはまだ、すぐに成果を求めるフェーズじゃないので、いわゆるSHIFT流と呼ばれる大きなマーケットを探し、既存プレイヤーと切り口を変えて攻めていくという、種まきをちゃんとしていきたいなと思っています。

種まきを繰り返しているうちにベストプラクティスも見出せていくと思うので、そこから型化を進めていって武器にしていきたいと思っています。 

―――DAAE戦略部のビジネス職としてもっておくべき視点や考え方などがあれば、最後に教えてください。 

大倉:やはり、ビジネスを大きくするにあたっての思考ですかね。売上を1,000億、1兆円にしていくためにはどうしたらいいかという、丹下の思考をインストールすることが一番かなと思います。

チームとしては、まるで「ミニ丹下」のような人がいっぱいいるようなイメージですね(笑)。 

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです) 

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