一芸に秀でる者は多芸に通ず!DAAE戦略部のデザイナーが「事業づくりのプロ」を目指せるわけ

2024/07/01

SHIFTのなかでも、「売れるサービスづくり」を目指して、さまざまな自社プロダクト開発を進めているのがDAAE(ダーエ)戦略部です。

お客様のご支援案件が主であるSHIFTにおいて、事業会社としての顔をもつことから、社内で存在感を放っている同部。 

デザイン(Design)、迅速性(Agility)、組みあわせ (Assembly)、経済品質(Economic quality)に由来した部署名にある通り、スピーディーに事業を創造する専門部隊として、PMPdM、セールス、エンジニア、デザイナーなどさまざまなプロフェッショナルが在籍しています。 

「これ私がつくりました、ってはっきりといえるのはうれしいですね」 

このように話すのは、DAAE戦略部のなかでもデザイン領域で活躍するお二人。日々の業務内容について聞くと、一般的なデザイナー像と比べると役割を越境した活躍ぶりで、まさに新規事業の創出に向けたミニCEO的な立ち位置で動いていることがわかります。 

 今回は、そんなデザイナーであり「事業づくりのプロ」でもあるメンバーに、リアルなDAAE話を聞かせてもらいました。 

  • DAAE戦略部 DAAEグループ 渕上

    グラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、広告代理店や事業会社でクリエーティブディレクターとして、コーポレート、事業、プロダクト、サービスなどのブランディング、マーケティングに関わる戦略立案からアウトプットまで、一貫した開発に取り組む。マスからデジタル、 平面から立体、映像から空間まで、幅広いクリエーション経験をもとに、 課題に応じたソリューションをニュートラルな発想で提案・実行し、ビジネスの推進と価値の変革を提供している。

  • DAAE戦略部 DAAEグループ 上地

    大学卒業後、広告会社でブランディング、マーケティング、広告制作(パッケージ、Web、CM)など幅広く経験した後、 2022年10月にSHIFTへと入社。現在はDAAE戦略部所属のクリエイティブディレクターとして、中部電力ミライズ株式会社との「treev」プロジェクト中心に、SHIFTでの新規サービスの立ち上げや広報・IRまわりの支援など、多様な領域を担当/支援している。 

目次

いかに越境できるか、はみ出せるかがポイント

――今回はDAAE戦略部が誇るデザイン/クリエイティブ領域のスペシャリスト対談ということで、具体的なお話を伺う前にまずお聞きしたいのですが、お二人が考えるDAAEにとっての「デザイン」とは何かを教えてください。 

上地:冒頭から質問のハードルがものすごく高い(笑)。人によって千差万別だとは思いますが、DAAEの考え方で捉えると、クリエイティブとビジネスとテクノロジーの視点が必要な領域になります。 

渕上:一般的にデザイナーと聞くと、視点としてはデザインとかオペレーションとかをもっていて、また役割としてはアウトプットを創造/納品することが求められているかと思います。

いいデザインがつくれたら、それだけ仕事が増えていくので、基本的には「売れるデザイン/売れるクリエイティブ」をつくれる人が評価される世界ということです。 

一方でDAAEは事業会社としての考え方なので、視点としてはビジネスの領域になってきて、また役割もデザインそのものというよりかは、いかにそこから“価値”を創造できるかという部分が求められています。 

つまり、売れるデザインといった質や量の話ではなく、「売れるサービスづくり」に向けた能力とか行動が重要になってくる。ここがDAAE戦略部が考えるデザインの肝になるところだと思います。 

――そうなると、例えばPdMの役割も担う感じになりそうですね。 

渕上:おっしゃる通り、いかに越境できるか/はみ出せるかがポイントだと思います。部署としても、いい意味で細かいルールやかっちりした仕組みを設けていないので、越境しやすい環境だと感じています。 

上地:いかにユーザー視点をもって戦略的に進めていくかを考えるのも大事ですし、ブランディングも重要です。

実際にモノをつくるとなると、開発者側の視点をもって無理なデザインにならないように議論する必要もあるでしょう。 

役員直下の部署として、新規事業を100つくる

――お二人は現在、どんな案件に携わっているのですか? 

渕上:まだ入って半年ほどではありますが、メインでは「ワスレナイ」というSaaSの一元管理ツールの開発を行っています。

UI/UXといったデザイン面はもちろんのこと、機能拡張の企画やLPのリニューアルなど幅広く携わっています。 

ほかにも、同じく自社開発している動画採用ツールやジャパンハート様の案件などに入ったり、デザイナー採用/デザイナー評価の仕組み化などにも取り組んでいたりします。 

上地:DAAE戦略部って基本的には自社事業の創出が主な活動になるのですが、そのなかで私は珍しくクライアントワークがメインになっていまして、中部電力ミライズ様の新規事業であるEV充電事業「treev(ツリーブ)」の開発支援に携わっています。 

ほかにも、「情シスキャンプ」という新規サービスの立ち上げや、渕上さんと同じくジャパンハート様の案件、あとはSHIFTの広報・IRまわりのお手伝いや採用支援などもやっています。 

――幅広いですね! お二人とも中途入社ということで、SHIFTを選んだ理由についても教えてください。 

渕上:私のキャリアとしては広告業界が長く、ブランディングやマーケティングを中心に、マス広告から空間デザインまで幅広くやらせてもらっていました。 

新規事業の立ち上げにも数多く参加する機会を得て、その面白さを知ったと同時に、事業創造にはクリエイターが必要だと実感しました。

チャレンジングな環境に惹かれて、IT系の事業会社に移り、そこでも事業推進に貢献できていたと思います。 

その一方で、やったことのないことに挑戦したいという想いが強くなってきて。これから組織をつくっていくフェーズといった、ベンチャー的な環境を求めていたところ、出会ったのがSHIFTです。 

役員直轄の部署として100の新規事業を生みだしていくというメッセージにワクワクしましたし、急速な成長を求められる環境や、経営層と近い距離でその思想を学べる機会はほかにないだろうと思って入社を決めました。 

上地:僕も新卒からずっと広告業界だったのですが、よくある話として、最後の見える部分ばかりを担当することも多く、真の意味でユーザーに価値を届ける仕事がしたいと感じていました。

やるなら一からサービスをつくり、しっかりと自分でそのブランドに責任をもちたいと考えていたなかで、DAAEのことを知り、ここだ!と思って転職しました。 

「これ、私がつくりました」をはっきりといえるうれしさ 

――入社して、実際にデザイン領域を担当してみていかがですか? 

上地:想像以上に裁量が大きいと感じています。広告会社にいたころはある程度組織が階層化されていて役割も明確にわかれていたのですが、DAAE戦略部では一人で担当する範囲が広く、自分ができないテックやビジネス領域の部分はほかのメンバーと会話し、必要に応じて巻き込んで進めていきます。 

しかも、いったん仕組みをつくることができたら、とにかくはやい。例えば先ほどお伝えした「情シスキャンプ」に関しては、デザインを2日でつくり上げました。 

――爆速ですね! 何がその秘訣だったのですか? 

上地:去年くらいから粛々と業務の合間でつくり進めてきたデザインシステムが一旦できあがったので、それを最初に使ったのが「情シスキャンプ」だったんです。

もちろん、デザインがはやくできたからといって開発もはやまるわけではありませんが、一定の成果が出てうれしかったですね。 

渕上:そういうところも含めて、いい意味で、本当にこれからなんだなというのが入社してわかりました。

まだ組織として整備されていなくて、その分いろんな余白があるんだなと。いままさにいろんな型化を通じた仕組みづくりを進めているところで、個人的に学びとやりがいを日々感じています。 

――SHIFTだからこそ叶えられるキャリアって、どんなものだとお考えですか? 

上地:裁量が大きいので、「これ、私がつくりました」をはっきりといえるのはうれしいですね。

いまメインで入っているEV充電事業の案件だと、それこそブランディングから入って、ロゴもつくって、ガイドラインもつくってといった感じで、かなりの上流部分を自分で握ることになるし、一方で下流の部分を自ら担当することもあります。 

しかも、かなりの短期間でそれを進めていくわけで、2022年10月に入社してからすでに3つの案件に入らせてもらっています。

各案件ともフルで頭を使うので大変ではありますが、すごく刺激的で充実感のある体験ができるのではないかなと思います。 

渕上:複数分野を越境していくという観点で、これまで培ってきた実力を「事業創造」という形で実際に試せる環境だと捉えていただけるといいかなと思います。

とにかく、自分でやるしかないですね。しかも上地さんがおっしゃる通り、立てる打席も多いので、ほかの会社よりも圧倒的に多くの経験と成長を得ることができると思います。 

引きつづき、売れるサービスづくりに邁進していきたい 

――お話を伺っていると、一人ひとりがミニCEOみたいな感じですね。 

渕上:そういうところはあるかもしれませんね。一人ひとりが何かしらのスペシャリティをもっていることが前提にはなりますが。もちろん、絶対にCEO的な視点がないといけないというわけではありませんが、多くのベンチャー企業がそうであるように、会社やプロジェクトに対する自分ごと化がしっかりとできているメンバーばかりだと感じています。 

上地:一芸に秀でるものは多芸に通ず、といいますからね。必要なタイミングで必要な人を見つけて、相談して、どうつくっていくかをちゃんと自分で考えて、周囲を巻き込みながら自分でも手を動かす。まわりを見ていると、自分の頭のなかでしっかりとイメージをもてているかどうかは、けっこう大事なんじゃないかなと思いますね。 

――最後に、これからお二人の目指していきたいことを教えてください。 

渕上:いろいろとありますが、基本的には、自分にとっての未経験にどんどんとチャレンジしていきたいと思っています。

プロダクト開発の領域に関しては、これまでがっつりとやったことがないので、いいチャレンジだなと感じています。 

今後については、DAAE戦略部として新しい収益の柱になるようなサービスやプロダクトを立ち上げたり、いまあるサービスをいい感じでマネタイズさせたり、それが実現できるような組織をつくっていきたいと思います。 

上地:すみません、全部おんなじです(笑)。いろんな得意分野をもつ人と協力しながら、引きつづき、売れるサービスづくりに邁進していきたいと思います。 

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです) 

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