SHIFTグループの従業員を対象とした社内制度「トップガン検定」。
合格すれば対応する上位職へのアサインが確約され、「役割や給与をあげていきたい」、「市場価値を高めたい」といった希望をもつ従業員にとって、トップガンはなくてはならないものとなっています。実際、2024年新卒入社メンバーの受検申込み率は100%となっています。
これまでのトップガン検定は品質保証PMやPMOのキャリアラインがメインとなっていましたが、2024年にアジャイルQA系統のキャリアを伸ばす入り口となる新検定が誕生。
それが今回ご紹介するトップガン検定の‟アジャイルQAエンジニア”です。
近年日本でも需要が高まっているアジャイル開発について、これから学びたい人を対象に基礎的な知識、マインドが身につく内容になっています。
今回は、検定の概要から勉強のコツまで、検定製作者に話を聞いてみました。
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品質プラットフォームグループ 平岡
2022年10月に入社。介護施設向け記録ソフトを販売する会社でインストラクター兼PMとして、日本全国300以上の事業所への導入を主導。SHIFT入社後は、アジャイルやPMO関連の検定開発、社内の企画業務に携わる。現在は社内プロジェクトライフサイクル活動の運用支援を主な業務として担当。スパイスからカレーをつくることに熱中していたが、一周まわって市販のカレールーの美味しさに気がつき、最近はスパイスとルーの融合を模索中。
目次
トップガン検定:アジャイルQAエンジニアの概要
―――アジャイルQAエンジニアのトップガン検定について、まずは概要を教えてください。
平岡:「アジャイルQAエンジニア」は、2024年にリリースされた最新の検定で、「テストエンジニア」と「スクラムマスター」の間のキャリアラインです。
アジャイルQAのなかでもエントリーレベルとなっており、上位ロールとしてQAリード、QAコーチが控えています。
本検定に合格するためには、IT未経験で入社する方にとっての登竜門となる「トップガン(テスト設計者)」の検定科目も合格が必要です。
それに加えて、専門科目である「アジャイルQA 知識」「アジャイルQA スクラム実践」をクリアすると「アジャイルQAエンジニア」合格となります。
合格することで、「アジャイルソフトウェア開発に関する基本的な知識があり、QAエンジニアとしてスプリント内のQA活動を滞りなく行える人であること」を証明することができます。
なお、「トップガン(テスト設計者)」に合格しないと「アジャイルQAエンジニア」が受検できないなどの制限はなく、同時合格を狙うことも可能です!
アジャイルQAエンジニアを通じて身につくこと
―――今回、どうしてアジャイルのトップガンをつくろうと思ったのでしょうか?
平岡:もともとSHIFT全体でアジャイル開発に力をいれており、お客様からのニーズも高まっていたので、アジャイル人材を増やしていこうという動きがありました。
新規採用だけではなく、同時に既存従業員の育成も行う必要がありましたが、有志によるアジャイル系の勉強会以外に、育成の仕組みを構築しなくてはと…。
そこで部内で話しあい、「アジャイルのトップガンをつくってみよう!」となったのがはじまりです。
―――検定受検者にとってのメリットはなんでしょう?
平岡:これからの時代、お客様に価値貢献をしていくにはアジャイル開発の知識は必須になると思うので、それを学べるというのは大きいと感じます。
これまでの日本は世界的に見てもアジャイル開発が浸透していなかったのですが、近年は増加傾向。
「アジャイルの手法がまったくわからない」というエンジニアは市場から取り残されてしまうかもしれません。
―――検定に合格することで身につくスキルも詳しく教えていただけますか。
平岡:そうですね、アジャイル開発のベースとなっている「スクラムガイド」と「アジャイルソフトウェア開発宣言」の考え方を正しく理解できるようになる、という点でしょうか。
世の中にはこれらのベースとなる考えが正しく理解されていない、手法だけアジャイルっぽい“なんちゃってアジャイル”がわりとあって。
アジャイル開発では「自分の領域はここまでだから」と線引きをせず、短いスプリントのなかで「どうやったら目的を達成できるのか」をチーム全員でつねに考え、コミュニケーションをとっていきます。
必要な情報は自らとりに行き、変化していく要件や目的に対して柔軟に対応していく。これはSHIFTのクレドに通じるところでもありますよね。
このようにアジャイル開発ではチームで物事を進めていくので、テスト実行者やテスト設計者として優秀というだけではダメで、しっかりとチームで目標達成するためのベースの考え方が身についているかどうかが大事なんです。
そこの考え方が身についているかを測るためのものが今回の検定という感じですね。
実際の試験問題では、知識を問うものと「こういう事態がおこったとき、あなたはどう動きますか?」という実践的な問題があります。
いま時点で自分は何をすべきか、そしてチームにはどんな内容を報告するのか、もっというといますぐ報告するのか翌日のデイリースクラムで間にあうのかなど…、ベースの考え方がないと正解できないようになっています。
―――前向きなマインドはお客様にも求められるところですよね。合格後の想定キャリアとしてはどのようなものがありますか?
平岡:テストのエキスパートになる道ももちろん残っていますが、アジャイルの手法や考え方に共感する方は、QAだけでなくアジャイルコーチやスクラムマスターなど、アジャイル開発のスペシャリストを目指すことが可能です。
先ほどいった通りアジャイルをやりたい企業は増えていますが、日本のアジャイル人材はまだ少なく希少性が高いので、市場価値も高いですよ。
―――合格に向けて、勉強のコツがあったらぜひ教えてください。
平岡:受検する方のレベル感にもよるので一概にはいえないのですが、未経験の方におすすめしているのは、まずは大枠をとらえることです。
いったんいろいろな情報に触れ、そこからわからないところを具体的につぶしていき、最後は応用できるように頭になじませていく。この繰り返しですね。
―――どこまでいっても考え方が大事なんですね。それでは、最後に受検者へのメッセージをお願いします!
平岡:アジャイル開発のベースの考え方がしっかり根づいている環境であれば、前向きにチームで対話をしながら一丸となってモノづくりができるはずです。
そういったやりがいを感じられる環境で働けることが個人的には非常に魅力的だと考えています。
「楽しくチームで成果をあげたい」「楽しくモノづくりをしたい」という方はぜひこの検定を受けていただいて、自分自身が前向きに業務に取り組める人材として、チームに貢献してもらえたらうれしいです!
受検者を支える万全のサポート体制
最後に、トップガン合格を目指す人に向けて、運営や過去の合格者による施策についてご紹介します。
1.トップガンナイト
毎月1回、オンラインでトップガンに関する最新情報や、合格者の声をお届けしています。実際に受検をするかどうか悩んでいる人は参加してみるといいかもしれません。
2.トップガンサポート
検定の制作や採点をしているトレーナーからサポートが受けられるプログラムです。GPTの活用に関するアドバイスや科目別のサポートなど、いくつかのコースに分かれています。
トップガンサポート参加者の合格率は、参加してない人と比較すると1.5倍!検定別では最大で3倍ほど。おすすめのサポートプログラムです。
3. スター社員講座
トップガンシリーズ、品質道場の2種類があります。トップガンシリーズではある科目に集中して学習アドバイスが受けられ、品質道場では実際の業務で必要な情報を提供する場になっています。毎回100名以上参加する人気講座です。
まとめ
考え方、マインドが非常に重要なアジャイル開発。その考え方は開発現場以外でも役立ちそうですね。少しでも気になった方は、ぜひ入社後にチャレンジしてみてください!
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)