「年功序列は一切なし。やる気、実力のある人がキャリアアップできる……というと聞こえのいい言葉になってしまいますが、真実なんです(笑)」
熱を込めてこう話すのは、SAPサービスグループに在籍するふたりのメンバー。成長欲求を満たす場所を求め、数多ある会社のなかから新卒でSHIFTを選びました。
入社4年目の伊藤は、自ら課した目標よりもはやくマネジメント職につきました。3年目の髙橋は新卒社員としてはじめて「SAPコンサルタント」という肩書をもち、視座高く業務に取り組んでいます。
その裏には、彼らのたゆまぬ信念と努力をつぶさにみつめ、期待を込めて押し上げてきた上司たちの存在も──
社会人となってからのスピード感あふれる道のりについて、本人たちに語ってもらいました。
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SAPサービスグループ 伊藤
1998年生まれ。2021年、SHIFTに新卒入社。SAP導入事業におけるテスト実行者からキャリアをスタート。3年の間に上流工程やマネジメントも徐々に任されるようになる。同一プロジェクトに事業会社側とプライムベンダー側として参画し、両方の立場による考え方や価値観の違いを知る経験を積む。現在は、ソフトウェアテストだけではなく、移行工程のプロジェクトでマネジメント経験を積みキャリアの幅を広げている。
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SAPサービスグループ 髙橋
1996年生まれ。2022年、SHIFTに新卒入社。SAP導入事業におけるデータ移行チームのマスタ担当者としてデータ移行作業や運用業務を経験。現在は、SAPジュニアコンサルタントとして、子会社ロールアウトプロジェクトの会計領域を担当。
目次
いちマネージャーとして、SAPコンサルタントとして。実力が認められ、任された重要ポスト
──まず、現在の担当業務とこれまでの歩みについて教えてください。
伊藤:SAP導入関連の品質保証テストやインスペクション、データ移行といった各種プロジェクトのチーム管理をしています。まとめているのは大体5~7人のメンバーですね。
マネジメントには、新規案件の立ち上げメンバーにアサインされたことをきっかけに、入社1年目から関わってきました。
テスト実行や設計のプロジェクトからスタートし、3年目のいまでは開発の基本設計や要件定義など上流工程に触れる機会も。
自らの技術の幅と比例して、任される範疇や業務の解像度はどんどん高くなり、「5年以内にマネジメント職につく」という入社当初の目標を前倒しで実現できました。
髙橋:私はSAP ジュニアコンサルタントとして、今年からスタートしたプライム案件に参画しています。お客様は大手専門商社。
すでに活用されているSAPを子会社にも導入し、運用までを支援するプロジェクトです。会計領域を担当し、主にカスタマイズ作業やアドオン開発の要件定義などを行っています。
その前は、製造業のお客様のプロジェクトを1年半担当していました。移行チームのいち作業者としてアサインされた後、取引先マスタを担当するチームへ異動。関連する業務を自ら拾いながら課題解決に向け取り組んでいました。
1つ上の先輩がこんなにも活躍している──刺激を受け、腹に決めた「やる覚悟」
──おふたりとも、新卒3年目、4年目とは思えないスピードでポジションアップしていますが、ご自身のどんな点が評価につながっていると思いますか。
伊藤:自分では非常に答えづらい質問ですが(笑)、おそらく「どんどん成長していきたい」という私のスタンスと評価が相関しているんじゃないかと。
新卒時にSHIFTを選んだ理由のひとつが「成長性」。定量的な考えを重んじているカルチャーだと会社説明会で聞いたとき「納得感のある説明をしてくれる先輩が多そうだ」と感じました。
現場で教えられても吸収しやすく、成長できる環境なんじゃないかと期待がもてたんです。
髙橋:私は、入社直後に「自分がやるんだ」という覚悟を決めたことが評価に大きく作用しているように思います。
SHIFTが掲げるクレドのひとつ、「我々はビジネスの世界におけるアスリートである、脳で汗をかけ」という言葉に触発されたのもありますが、実は1年先輩の伊藤さんの存在がものすごく大きくて。
目標に社内検定取得やアワードの受賞を取り入れ、成長スピードを向上
──日々どんなことを意識して仕事に取り組んでいますか。
伊藤:経験したことのない領域の業務であっても「どうにかして成し遂げたい」という思いは強くもっています。
いつどんなことを任されても対応できるように知識を増やす、能力を磨くといった準備は怠りません。
いま自分が思う課題は、経験が足りていないこと。SHIFTは中途入社の従業員が大半で、お客様からは「経験豊富なメンバーの集まり」だとみられることが多いんです。
経験不足をカバーするためにも、やはり勉強は必須なんですよね。 先輩たちの言動から学ばせてもらうだけでなく、座学を通して業務の全体像を把握することも大切です。
これまでにない新たな切り口の発想や提案を生み出したり、メンバーをフォローできる機会にもつながるので。
髙橋:まったく同感ですね。つねに背伸びしながら仕事をしていくため、現場では「いわれたことを鵜吞みにせず、自分の頭で考える」ことを意識していますが、並行して勉強を積み重ねていくことは欠かせません。
社内検定制度も、いわば経験不足を補えるツールですよね。自分の力を「試す」「まわりに知ってもらう」という意味でわかりやすい目標になると思い、特に「トップガン」は入社当初から意識して取得してきました。
伊藤:新卒1、2年目だと、形に残る成果を出すのは難関。私も「トップガン」やSAP関連の一般資格をなるべく多くとりましたね。
意欲的な姿勢は、新人賞やSHIFTER賞といった社内アワードの受賞にも影響していると感じます。
髙橋:話が少し逸れますが……昨年、SHIFT AWARDの授賞式を含む「SHIFT FES」にはじめてリアル参加したんですが、いろんな意味で興奮しました(笑)。
従業員が7,000人を超える(※2024年2月末時点、SHIFT単体の人数)規模の会社で、代表や役員の声を直で聴ける機会は貴重でしたし、何よりも伊藤さんが全社で一人だけが受賞できるSHIFTER賞を受賞されたのも、同じグループの一員としてとても誇らしかった。社内の士気を高める、いいイベントだと思いました。
正当に評価される。だから、未来のキャリアに希望がもてる
──あらためて、SHIFTの強みって何だと思いますか?
伊藤:私が入社する動機になった「定量化する」「根拠を示す」カルチャーは間違いなく強みのひとつですね。
例えば、品質保証テスト。定量化しながら業務を標準化し、独自のフレームワークを武器に急成長を遂げてきました。
また、プロジェクトが順調に運んだり、問題が早期発見されている背景には、根拠をもとにした報告体制の徹底があります。
さらに、ひとを大事にする土壌があるのもSHIFTの強みかと。 とにかくマネージャー層とメンバーの距離がすごく近いんです。
私たちの動きを上司がしっかりみてくれているし、業務のことで相談しても、しっかりと論理立てて説明すれば、必ず解決に向けて動いてくれて。
さらに、直属のグループ長のみならず、場合によってはさらに上の部長とも直接話すことができるんです。とてもフラットな職場だと思います。
髙橋:業務だけでなく、キャリアについても「こんな方向に進みたい」と伝えたら、それに沿ったプロジェクトにアサインされるのも心強いですよね。
懇親会など業務外のイベントでも、マネージャー層が率先して参加しているのも率直にうれしいです。「メンバーのことを理解してくれようとしているんだ」と感じて。
伊藤:つねに上司が見てくれて、意識的にかかわりをもってくれる環境は間違いなく、モチベーションの向上につながっていますね。
成果を出せば評価してもらえるし、がんばれば、必ずキャリアアップできる。そんな信頼感、安心感があります。
引きつづき貪欲に業務領域を拡大し、若手社員のロールモデルへ
──最後に。今後やっていきたいこと、目指していきたいことについて教えてください。
伊藤:大きくわけてふたつあります。ひとつは、現場の技術を知り尽くすマネージャーを目指す。そのために、上流から下流の工程、具体的には導入から移行、ユーザー教育まで幅広く対応できるようになりたいです。
そしてゆくゆくは20~30人規模のプロジェクトを管理する。それが現時点の目標ですね。
ふたつめは、ロールモデルとなって後輩たちを育成していくこと。これは上司からも期待されていることでもあるので、積極的に取り組んでいきたいです。
髙橋:私も、新卒社員としてはじめてSAPコンサルタントというキャリアを歩みはじめているので、コンサル志望者のロールモデル的な存在になれたらいいなと思っています。
社内ではまだ歴史の浅い事業なので、ナレッジを貯めていくことも意識しながら。
そのためにもまずは、目の前のことを一つひとつ確実にこなしていき、自分ができる領域を広げていきたいですね。
──伊藤さん、髙橋さん、本日はお忙しいなか、ありがとうございました!
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)