グループ長を支えつつ、メンバー一人ひとりと向き合って気持ちよく仕事してもらう。そしてグループ全体のパフォーマンスを最大限にあげていく――。
現場を大切にするSHIFTにとって「グループ長補佐」は要の役職のひとつ。具体的にはどんな面白さと苦労があるのか?そしてどんな人が向いているのか?
通信・ネットメディアサービス部に属する3人の“グループ長補佐”に、ざっくばらんに語ってもらいました。
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人材・教育サービスグループ グループ長補佐 天野
大手人材サービス会社でポータルサイトの開発、運用を経験。その後2回の産休育休を経て学校向け広報支援システムの開発運用部署でマネージャーを経験し、シェア拡大に貢献。子育てがひと段落ついたタイミングで、新たな挑戦のためSHIFTへ入社。入社後はPMとして複数のプロジェクトを経験後、現在はグループ長補佐としてラインマネジメントに従事。趣味はドライブ、旅行に行くこと。
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人材・教育サービスグループ グループ長補佐 西尾
新卒でSIerに入社して約10年、ノンバンク領域の金融システムを手がける。2022年11月にSHIFTにジョイン。品質保証エンジニアとして業務に関わった後、2023年からグループ長補佐に。
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通信サービスグループ グループ長補佐 長友
開発ベンダー、独立系中堅SIerにてシステム開発案件のPM、企画提案、構成管理、PMOなどを担当した後、約100名規模の組織運営を担当。その後、大手アパレルのデジタルマーケティング部署を経て、2020年にSHIFTにジョイン。大手通信キャリア企業を含む複数のサービスマネージャー※を担った後、2023年9月からグループ長補佐となる。
※複数案件を管理し、滞りなくサービス提供ができるよう責任を担う立場
目次
グループ長補佐の役割。多彩な経験が糧になる
――グループ長補佐の役割は何か、教えてもらえますか?
長友:その名の通りグループ長を補佐する役割で、プロジェクトそのものではなくグループ内のメンバーをマネジメントする。メンバーが気持ちよく業務できるように力を尽くすのが大きな仕事ですね。
私は通信・ネットメディアサービス部「通信サービスグループ」に属して、通信やネット、放送領域のお客様を支援する約400名のうち、約半分のメンバーを管掌しています。
――天野さんと西尾さんは、長友さんとは違って「人材・教育サービスグループ」のグループ長補佐をされている?
西尾:はい。私たちのグループのお客様は大手人材サービス企業や、塾や検定試験などの運営をしている教育関係企業などです。
グループメンバーは約250人ほどで、私と天野さんに加えてあと2人の計4人のグループ長補佐で手わけしています。
――具体的には、グループやメンバーのために、どういった仕事をされているのでしょう?
天野:大事な仕事のひとつは案件へのアサイン調整です。お客様のニーズと、メンバーそれぞれの適性と希望を踏まえたうえで、ベストな人材にプロジェクトに参画してもらう必要があります。
加えて新たな案件を提案したり、担当するアカウントの管理をしたり、といったことも手がけています。
西尾:私たちのグループは、先ほどいったようにグループ長補佐が4人いますので、得意領域によって仕事をシェアしています。
私は、アサイン含めたラインマネジメントに加えて、新規領域の取引先を増やす提案活動に力を入れている部分が大きい。
グループの強みを広めて、取引先ひいては売上を増やすのもグループ長補佐の仕事のひとつですからね。
一方で、人と向き合うのは私よりも天野さんが得意なので、その領域をお願いする機会が多いです。
天野:スキルシェアができるのは、複数人のグループ長補佐が連携できているメリットかもしれません。
西尾:裏を返すと、グループ長補佐の仕事が、思いの外、幅が広いともいえます。もとより100人以上のメンバーの方々、一人ひとりバラバラの個性やスキルのもち主です。
彼らと向き合って、もてる最高のパフォーマンスを発揮してもらい、また幸せな働き方を実現してもらうのはただでさえ大変ではありますし。
アサインのむずかしさと、アサインのすばらしさと
――大変な仕事だと思いますが、これまでの経験が活きた印象的なエピソードはありますか?
西尾:私は過去にラインマネジメントの経験がなく、むしろ「これまで経験がなかったことに戸惑った」面が大きいですかね(笑)。
――それはどんなシーンだったのでしょう。
西尾:SHIFTは人の教育や育成に積極的なこともあって「個々人のキャリア思考に沿ったアサイン」が基本。それだけに、思った以上に一筋縄ではいきませんでした。
考えてみればSHIFTはエンジニアを中心に多様なバックボーンをもった方が多いので、当然なんですけどね。むずかしさは感じましたよね。
――そのむずかしさをどう乗り越えられましたか?
西尾:いまも苦労しています(笑)。ただ戸惑いながらも、しっかり一人ひとりのキャリアビジョンや個性を見据えたうえで、組織としてなぜお願いしたいと考えているのか、本人にとってのメリットも明確に示しつつ丁寧にお話するようにしています。
天野:アサインの調整は苦労が多いのですが、だからこそコミュニケーション方法や、人との向き合い方でいろんな挑戦ができる。
結果として、自分のマネージャーとしてのスキルがあがる実感がありますので。
――たとえば、この1年で具体的にアサイン時のコミュニケーションを、どう磨かれました?
天野:ちょっとしたことばかりです。 問いあわせがきたら、とにかくクイックレスポンスで返す。
はやさだけではなく、できる限りオンラインでも顔が見える形でコミュニケーションをとって話す…といった具合。
積極的に採用していることからもわかりますが、SHIFTには毎月、新しい方がどんどんジョインしてきます。
アサインよりも前に、「ちょっと聞きたいことがある」「誰に何を相談していいかわからない」と戸惑っている方もいると思うのです。
なので、できるだけオープンに、何でも気軽に相談できる関係をまずつくるようにしています。
――そうしたご苦労の結果、得られる仕事の面白さというか、グループ長補佐をしていて感じる醍醐味はどんなところにありますか?
天野:アサインの結果、適材適所が叶い、それぞれの現場で活躍しているのを聞くことですね。
「迷ったけれど、行ってよかった」「楽しく仕事できている」といわれると、自分のこと以上にうれしい。責任をもってアサインした人間じゃないとわからない喜びがある気はします。
――長友さんは、どんなときにグループ長補佐として面白さを感じますか?
長友:2つあって「メンバーの成長を感じたとき」と「お客様の期待値を超えたとき」ですね。
1つ目に関しては、おふたりもおっしゃっていましたが、本人の希望通りとはいかないケースもある。育成の意味もありますしね。
しかしその結果、本人から「あの経験が活きた」「成長に役立った」といった声があがったり、お客様からお褒めの言葉をいただくこともある。多方面に喜ばれる感があり、それはとてもうれしいです。
――2つ目の「期待値を超える」というのは?
長友:踏み込んだ提案が功を奏したときなどに感じますね。たとえば、以前、「テスト設計を頼みたい」を依頼があった。
資料をみると「これはテスト設計以前に課題が多々あるな」というシステムだったんです。
そこで「トライアルでいいので1つ、インスペクションからやらせてもらえないか」と提案しました。するとすぐに成果が出て、お客様から「すべてのインスペクションを任せたい」と受注いただけたのです。
急遽、インスペクションに長けたメンバーにも入ってもらいプロジェクトを進めました。
結果としてお客様にも喜ばれ、またメンバーにも「システムの内側をよく理解したうえでテスト工程も担えて自信がついた」といわれたのはうれしかったですね。
――なるほど。お客様だけではなく、メンバーにとっても「期待値を超える」仕事になったわけですね。
長友:ええ。そういったいろんな角度からの醍醐味が、グループ長補佐の仕事にはある気がします。
――西尾さんはどんなときに醍醐味を感じますか?
西尾:私は新規領域の提案の部分で、スピード感をもって提案と獲得ができたときが、とても気持ちいいなと感じます。
直近だと商談の依頼があって、翌週には資料をもって提案。その翌週には案件がスタートしていました。私だけではなく社内の体制、他部署の協力も含めてスピード感あふれる仕事ができ、成果もスピーディに出る。それは快感だし、「SHIFTの強みだな」とも感じています。
ただ提案活動に入れ込みすぎて、人向き合いを天野さんに任せすぎているきらいはあるのですが(笑)。
天野:適材適所ということで(笑)。
――どんな人が、グループ長補佐に向いているのでしょうね?
西尾:提案の話はしましたが、主ミッションはメンバーの成果や給料をあげることだと思うので、利他の心が必要なのかなと。
長友:そうですね。メンバーがいかに気持ちよく仕事できるか、というところが大事ですからね。その結果、仕事の効率があがって、組織としても大きな成果が出せる。その順番を間違わないのが大事だと思います。スキルよりも、人に向き合う気概こそが大切かもしれません。
天野:たしかに。自分もメンバーも、「多面的に広い視野をもてるようになること」を目指していける人が仲間だといいなと思います。私もそうありたいと思って、日々挑んでいます。
長友:私たちも自分を磨きつつ、もっと強いグループ、組織にしていきたいですね。