小学生の子をもつパパ・ママ従業員に人気のイベント「シフトモKids サマースクール」。
親である従業員といっしょに出勤し、退勤時間までお子さんをお預かりする間に多様なコンテンツが用意されています。
イベント参加者は年々増加。4年目となる2024年の参加者は、延べ250名にものぼります。
そんな一大イベントですが、多様なコンテンツを対応する講師や、サポートメンバーは、一部外部ゲストを除き、社内メンバーが業務の合間をぬって対応しているとのこと。
本記事では前半に実際のサマースクールの様子と、後半では運営のコアメンバーとして奮闘する広報IR部の寺園と森の思いをお届けします。
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採用開発グループ 下村
2020年6月入社。採用関連業務に従事。2024年3月に採用開発グループに異動し、はじめてのコンテンツ制作に日々奮闘。
目次
サマースクール2024について
従業員の小学生のお子さんをオフィスでお預かりして、仕事体験をしたり、遠足に行ったり、宿題のお手伝いなどをする夏休みプログラム。
参加人数は年々増え、今年は毎日20~40人弱のお子さんが参加していて延べ参加人数は約250人に。1日だけ参加する子、毎日参加する子などさまざま。
運営のコアメンバーは3人に加え、部署に関係なく有志メンバーが業務の合間にお手伝い。シフトを組み、日々大人6~8人で子どもたちを見守っている。
サマースクールに潜入!遊びながらアジャイルと生成AIに触れた子どもたちの様子
大人気のシフトモKidsサマースクール。運営メンバーの熱い思いをお伝えする前に、まずは気になる実際の様子をご紹介します!
多彩なプログラムは、毎年SHIFTグループのトレンドを意識してつくられていて、今年はアジャイルや生成AIにちなんだものも目を引きます。
というわけで今回は「アジャイルカードゲーム(※)対決/生成AIでオリジナルカード作成」というプログラムに実際にお邪魔してきました。
※SHIFTアジャイルサービス部の有志が中心となって考案されたカードゲーム。
会場となる新宿オフィスのカフェスペースに入ると、20人ほどの小学生がいました。
私が到着したときはまだお昼休憩中で、パパ・ママと思われる従業員と過ごしている子や、お友だち同士でおしゃべりに夢中の子など、ワイワイとした楽しい雰囲気でした。
講義がはじまると、まずはアジャイルサービス部の従業員からアジャイルについて簡単に説明。子どもたち向けに、宿題やかけっこに例えるなど工夫されています。
一通り説明が終わったらお待ちかねのプレイタイムです。最初は1、2年生がアジャイルカードゲーム、3年生以上がオリジナルカードづくりにチャレンジします。
カードゲームをしているグループの様子を見に行くとルールがババ抜きに変更されていて、小さい子でもすぐにプレイができるように配慮されていました。
各グループに従業員が1名つき、改めてゲームルールを説明します。
いざプレイがはじまると、みんなとても白熱していました!一位抜けした子からは渾身のガッツポーズと雄たけびも(笑)。
負けてしまった子もゲームが終わってすぐに「もう一回!もう一回!」と、楽しんでる様子が伝わってきました。
次にオリジナルカードづくりの様子を見に行きます。 まずはワークシートに希望の色、形、ポーズなどのイメージを書き出し、それを生成AIに読み込ませるようです。
子どもたちのワークシートをのぞき込んでみるとそこには「角がはえてる」「お母さんっぽい」・・・。子どもの恐れを知らない、いや自由な発想に思わず笑ってしまいました。
イメージ通りの画像が出力されないときは「この条件を変更したらどうかな?」「こういう条件追加してみる?」と、試行錯誤しながら理想に近づけていきます。
イメージ通りの画像が出力されたら大歓声!「すごい!!」「これにする!」と大興奮です。完成した画像は印刷して子どもたちにプレゼント。自分で一生懸命考えてつくったオリジナルカード、いい思い出になりそうですね。
どこからも楽しそうな声が響いていて、子どもたちにとって遊びながらアジャイルや生成AIに触れられる素敵な時間になっているのかなと感じました!
正解はなし!自分の好きを見つけてほしい
ここからは、広報IR部の寺園と森にサマースクール運営について話を聞いていきます。
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広報IR部 寺園
2021年3月入社。3つの放送局勤務後、フリーランスに。広報未経験でSHIFTに入社。媒体側の視点を活かしたコンテンツ制作などを行っている。
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広報IR部 森
2021年4月入社。広報歴15年。SHIFTへの転職で社外広報から社内広報へシフトチェンジし、従業員だけでなく、グループやファミリーも巻き込んで、SHIFTのエンゲージメントを上げるために奮闘中。
―――運営として大事にしていることは何でしょうか?
寺園:代表の丹下もよくいっているのですが「自分の好きを見つける」ということです。
いろいろなコンテンツを用意しているので、子どもたちが「楽しい!好き!」と思えるものをひとつでも見つけてもち帰ってくれたらと思っています。
森:「みんなでいっしょに同じことをやること」に重きをおかないようにしています。
興味やスピードは人それぞれなので、なかには用意したコンテンツがあわないことも。その場合でもできる一人用のコンテンツをいくつか用意しました。
今回は、“自分の好きなこと(本など)を書き出してみよう”ということで、自分が“スキ”と感じるものは何か、そしてどうしてそれが好きなのかをしたためる用紙をつくりました。
スキなものやことを考えることで、自分についても改めて考える機会になったらうれしいです。
寺園:この前も、1年生の子が 「何をしたらいいかわからない」と泣いてしまったんです。恐らく学校などで与えられるコンテンツを上手にこなしている子ほど、正解の出し方がわからないと混乱してしまうのかなと。
そんな子たちに「正解なんてないんだよ、何でもいいんだよ!」って提示してあげられる場にできたらと思います。
―――「正解はない」、すごく大事なポイントですね。ほかに今年ならではのテーマや特長は何かありますか?
寺園:プログラムに関しては、SHIFTグループのトレンドを意識してつくっていて、2024年はSHIFTグループが注力しているアジャイルや生成AIにちなんだものも用意しています。
あと、2024年は外部ゲストの方にもたくさんきていただいてます。
例えば立命館大学歴史都市防災研究所とのコラボ企画で、教授や院生とともに麻布台周辺のフィールドワークをしたり、まん福※のご縁で上越市の方がお米に関するオンライン授業をしてくれたり。
※ SHIFTが提供する企業向け福利厚生型ふるさと納税サービス
今後も、社内だけでなく外部の方との交流は進めていきたいです。
―――そのなかで特に目玉となるコンテンツは何かありますか?
寺園:いえ、あえて目玉となるようなものはつくっていません。1日しか参加しない子もいるので、いつきても「今日楽しかったな」って感じてほしいと思っています。
愛のあるスクール運営を大事にしたい
―――参加人数を考えると、少人数での運営はかなり大変だと思うのですが、特に苦労した点や、悩みはありますか?
寺園:業務量の多さもありますが、それに加えて自主性などを大事にしたい半面、安全性などを考えると、どこまで子どもの行動を制限するのかという点も悩みますね。
学童や保育園などであればいろいろな行政の基準もあると思うのですが、会社は子どもを預かるための空間ではないので、どこまで介入するかという線引きがむずかしいんですよね。
森:1年生から6年生までいるなかで、どの学年にセンターピンを置くのかというのもむずかしいですよね。
全体に向けての伝え方にしても、あまり上の子にあわせると下の子が理解できないかもしれないし、下の子にあわせすぎると上の子が…と悩みは尽きません。
―――外部に企画・運営を任せることは考えてないのでしょうか?
森:一部ゲストをお呼びすることはあってもすべてを外部へお任せすることは考えていません。
心のこもった愛のある運営を大事にしているのと、社内広報として社内のエンゲージメントを高めることがミッションのひとつでもあるので、大変さはありますがそこは手放せないです。
―――講師に立候補している従業員も多いですよね。業務の合間をぬっての対応になると思いますがそのモチベーションはどこからきてると思いますか?
寺園:大きくいうと社会貢献の一環として捉えられているのかなと。これから未来をつくっていく子どもたちに何かを伝える=自分の行動で未来に貢献できる。そこに意義を感じてくれているんだと思っています。
また、「業務以外の自分の居場所」といってくれた従業員もいて、うれしかったですね。
―――サマースクールを運営する醍醐味を改めて教えてください。
寺園:一番は、みんなが毎年成長していく姿を見られることですね。最初はみんなの輪のなかになかなか入れなかった子が、率先してお手伝いをしてくれるようになっていたり。
思春期だった子が笑いかけてくれたり、逆に小さいときはずっと手をつないでいた子が、次にきたときは恥ずかしがってもうつないでくれなかったり。
小学生のときにサマースクールに参加した子が中学生になって、今回は運営を手伝う「ジュニアクルー」として参加してくれたんですが、言動などから成長を感じてうれしくなりますね。
毎年きてくれる子は名前も覚えますし親戚のような気持ちです(笑)。
森:そういう意味では、日々の生活で培われたものを、私たちが一瞬だけ見せてもらっていているような感じですね。
「私たちが何を提供できたのか」というのは、もう少し先になってみんなから聞けたらいいなと思います。
―――最後に、シフトモKidsの今後の展望をお聞かせください!
寺園:2024年の夏も本当に暑くて、子どもたちの外での遊び場について悩まれているご両親も多かったのではと思いますが、「SHIFTグループで働いていていたから夏休みに子どもたちに価値ある体験をさせてあげられた」と思ってほしい。
これは、立ち上げ時からずっと大切にしている思いです。
こうした思いを届け「SHIFTグループっていい会社」だなと思ってもらえるような活動を今後もしていきます。
森:関わる方が多くなっても、シフトモKidsの思いをきちんと伝えられるように、コンテンツのブラッシュアップはもちろん、インフラまわりの整備なども図り、企画全体をもっと成長させたいと思っています。
―――寺園さん、森さん本日はありがとうございました!
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)