こんな仲間たちが、テスト設計を牽引!各領域の凄腕テスト設計者たち 

2024/02/01

テスト設計者は品質保証サービスを支える重要な仲間です。

そんなテスト設計者のなかから凄腕の方々が、本記事に登場!

各領域のテストには、どんな特徴があり、そしてどんな想いをもって、凄腕テスト設計者のみなさんは日々奮闘しているのでしょうか。 

目次

SHIFTのテスト設計について 

私たちはこれまでの多種多様なテスト業務の知見から確立した独自の方法論とナレッジを有しています。それらをもとに、不具合が発生しやすいポイントを狙い撃ち。 

加えて自社開発した、総合型ソフトウェアテスト管理ツール「CAT」による効率的なテスト管理を武器に、開発とテストの分業化を推進することで開発会社がテストを内製化することによる様々なデメリットを解消しています。 

2024年8月期 第1四半期決算説明資料P.54より引用

※以下、所属部署は2024年1月時点

金融領域:金融や法律の知識まで身につけ、社会の根幹を守っています

保険・証券サービスグループ T.Y.

前職の派遣業務で品質保証の分野を知り、縁あってSHIFTに2014年に入社。テスト実行、設計の基礎に触れた後、主に金融関連業務に携わり続ける。特に長く経験しているのは個人向け株式取引系WEBサービス。主な業務はタスク管理、テスト設計レビュー、障害分析による品質評価など。直近では、アジャイル開発のテストも軌道に乗せることに成功。 

間違った数字を表示してしまうと致命的。特に私が関わる証券業界の場合、それを見てユーザーが瞬間的に株の売買を行うことがあるので責任重大です。

証券業界に限らず、金融領域ではシステム上で数値計算することが多いため、テスト設計では数字まわりに気をつかいます。またテスト設計のスキルとは別に、専門知識が必要。

専門知識がないと、業界特有のフローや計算などが理解できず、付加価値の高い提案ができないばかりか、テストに抜け漏れが出てしまいます。

そのため、私の場合、2022年に証券外務員の資格を取得しました。また、金融領域のテスト設計者は、法律に敏感でなくてはなりません。たとえば、法律が変わることで、システムにいくつもの変更が生まれます。

だからこそ、法律までアンテナを張る必要があるんです。金融システムで事故が発生するとニュースになりかねません。それぐらい社会の根幹となるシステムを、私たちのテストで守っている義務感がありますね。

流通領域:複雑化するPOSシステムに挑み、世界中の買い物を支えています

流通サービス1グループ S.K.

スポーツ用品の小売業界から一転、未経験でIT業界へ転職。テスト実行・設計に従事後、2年で内部結合テストの管理を任され、知見者として要件定義や設計書作成に参画するまでに至る。これまでの経験を活かしつつ、違う分野の品質検査や管理を学びたいと考え、2020年2月にSHIFTに入社。

調べて、勉強して、テスト設計をする。グローバルに展開する衣料系のお客様のPOSシステムを担当するうえで、とても大切にしていることです。店舗がある国にあわせたテストをする必要があり、各国で税率も異なります。

記載ミスもある要件定義書をうのみにするのではなく、まずは自分でたしかめる。そうやってテスト設計をする「前提」を大切にしてきました。

POSレジの進化はめざましく、その用途も扱える金種も増え、テストは複雑化する一方です。不具合を出さない設計書を作成するためにやっているのは、運用の妄想(笑)。

スタッフが店舗でレジを使用する流れなど、めちゃくちゃ想像してパターンを組んだり、因子水準をつくったりしています。 もともと細かな間違いを見つけるのが好きという性格が役立っているのかもしれません。

私たちが不具合を取り除いたPOSシステムが、訪れたことのない国でつかわれていたり、買い物を支えていたりすると思うと不思議な気分ですね。

ネットサービス領域:テスト設計を通して、お客様の想いが見えることにワクワクします

コマース・決済サービスグループ KT.

地域の総合商社から一転、未経験でIT業界へ。サービスの「最後の砦」となる品質保証の役割に惹かれ、2020年4月にSHIFTに入社。入社後からこれまで1つの案件にてテスト実行・設計の経験を積み、テストリーダーとしてテスト計画や設計書作成を行いながら、現在は10名のメンバーを統率している。

「便利になったね」という笑顔を生むサービスに関わりたい。そんな想いで入社した私が向きあうのは、不動産情報サービスを行うお客様。生活に直結する分野の品質を守ることに、大きなやりがいを感じています。

テストを行うのは、部屋探しサービスに加え、不動産会社など、お客様の取引先に向けたいくつものWebサービスです。

膨大な量の情報を、密に連携させてユーザーに提供するので、仕様は複雑。確実に品質を担保するには、抜け漏れなく、誰にでもわかりやすいテスト設計が欠かせません。

一筋縄ではいきませんが、もともと、何かを読み解く過程が大好き。

テスト設計をするうちに、お客様がサービスに込める想いが見えてきて、ワクワクするんです。お客様にとっても、いまの案件は一大プロジェクトなので、絶対にやり切りたい!

最近では、新たな設計者の育成にも注力しています。テスト設計をSHIFTの強みとして、さらに伸ばす一助になれたらうれしいです。

ERP領域:当たり前のことを当たり前に、そして丁寧にやることが大事

ERPサービスグループ K.A.

SIerにて、鉄道関連のシステムの設計から開発、テストまで一連の流れを経験。一度IT業界を離れたのちに2015年4月SHIFTに入社し、パッケージシステムのテスト設計、実行に従事。SHIFT ASIA立ち上げ後数年は、テスト設計の品質向上のため、テスト設計書レビュー等でフォローをしていた。

システムをつかうユーザーは当然バグがあるとは思っていません。だから絶対に迷惑をかけちゃいけない。そのような気持ちでテスト設計をしています。ERPのテストは、大きくわけて2つ。

ERPパッケージの開発に対するテストと、企業が既存のERPパッケージを導入する際のカスタマイズに対するテストです。

業務内での画面のつかわれ方、データの流れまで強く意識してテスト設計をしていますが、どんなテスト設計でも、その先には必ずテスト実行があります。

こだわっているのは、テストが正しく実行できるかどうか。特に手順をキッチリ書くことを大事にしています。

手順がわかりやすければ無駄な時間を省け、テスト1件あたりのスピードが上がって、1日により多くのテストを行えます。

いわれれば当たり前のことかもしれません。しかし、当たり前のことを当たり前に、そして丁寧にやることがテスト設計をするうえで何よりも大事なことだと思っています。

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)