ライフステージの変化にあわせたキャリア形成のHow To~サステナブルに、自分らしく働く方法~ 

2023/12/21

本記事では、SHIFT主催のウェビナー「ライフステージの変化にあわせたキャリア形成のHow 」の内容をお送りします。

株式会社パソナ(以下、「パソナ」)のキャリアアドバンテージ事業本部・白石氏 (国家資格キャリアコンサルタント)と、ライフステージの変化を機に、SHIFTへの転職を決めたエンタープライズサービス部の八木が登壇。

女性エンジニアを取り巻く環境の変化や、ママエンジニアのキャリアヒストリーなどをご紹介します。

女性の転職市場と思考整理のヒント 

ウェビナー前半では、パソナでキャリアコンサルタントとして活躍をされている白石氏をお迎えし、キャリア形成のHow Toについてお話ししていただきました。 

白石:ITエンジニアに関しては、今後ますます需要が高まると予想されます。DXの推進やWeb3.0への注目、2050年問題などを背景に、引きつづきニーズは衰えることなく、高い求人倍率を保っていくでしょう。

このように転職者が優位な状況がつづいているため、各企業の人事制度や福利厚生面を含む働き方改革が進んでいますよね。貴社の事例はありますか。

SHIFT人事:上記スライドの通り、当社にはライフステージの変化に応じて利用できる制度または仕組みがあります。

特に「時間」を有効につかえるよう、時短勤務制度が設けられていることはもちろん有給休暇を時間単位で取得できるので、「子どもの参観日のため1時間だけ抜けます」といった家庭の都合にあわせた働き方をしている従業員が多くいます。

白石:貴社はシチュエーションにあわせた制度や、家庭を大事にする従業員が多い印象です。 

一方、ライフステージの変化はキャリアを考え直したり、仕事と家庭のバランスをとりながら、どうキャリアを構築するのか目標を再設定したりするきっかけになります。 

今日はその際に参考となる、思考の整理法を2つご紹介できればと思います。  

1. Doing(何をすべきか)前にBeing(どうありたいか)を考える

白石:例えば現職で悩みがある場合、その問題を解決するためには何を、いつまでに、どのような行動を起こす必要があるのかを考えてしまうのではないでしょうか。 

しかし思考の整理においては、Doingを優先して考えると、視野が狭まり、本当に自分が必要としていることが見えにくくなる場合があります。そのため、先にBeingを考えることからはじめることをおすすめします。 

自分の判断基準や価値観を明確にすることで、より適切なDoingが見つけやすくなります。Being(どうありたいか)をベースに、Doing(何をすべきか)を考えていく。実際に文字として書き出してみる、というのが非常に大事ですね。 

 2. Will Can Mustのフレームワークを使った棚卸し 

白石:定期的に自身のWill、Can、Must を洗い出してみて、重なりの部分(満足度の高い仕事)がどれぐらいあるのかを確認してみることをおすすめしています。重なり部分が少ないとき、環境をどう変えるべきか考えるタイミングかもしれません。 

なかには副業やボランティアという形で、理想の姿に近づく方もいますが、思い切って転職をして環境を変えるという手段もあります。

定期的に思考の整理や棚卸をすることで、とるべき行動を考える機会をもってもらえればと思います。 

女性エンジニアのキャリア変遷リアルヒストリー

ここからはSHIFTの八木がスピーカーとなり、女性エンジニアのキャリア変遷、リアルヒストリーをお伝えしました。

SHIFTのエンタープライズサービス部で、社内のSAP人材育成を担当する八木。SIerへ新卒入社したのち、日系のコンサルティングファームでERP導入コンサルタントとして活躍。

ライフステージの変化をきっかけに転職を考え、3年前SHIFTへ入社しました。2人の子どもを育てるママエンジニアです。

SHIFT人事:まずはこれまでの経歴を教えてください。 

八木:1社目は銀行系のSIerに勤めていました。いくつかの案件を経験するなかで、プログラム開発よりもシステム導入のコンサルに携わりたいと思い立ち、転職。

コンサル会社に入社後は、忙しいながらも充実した日々を送っていました。

2015年に第一子、2020年に第二子の育休から復帰しますが、2回目の育休後は環境がガラっと変わり、かなり負荷が高い状態にありました。

というのも、育休直前にマネージャーに昇進し、責務が増えたこと、業務で担当する製品が変わったことが重なったのです。

そこから本格的に“働き方を変えたい”と転職活動をはじめますが、そのタイミングでSHIFTがSAPメンバーの教育担当を募集していたのです。

このポジションであれば、これまでにSAPコンサルで培ったスキルを活かすことができる。と同時に、社内向けがメインで、作業がコントロールしやすいため、理想としていた残業の少ない働き方が叶う会社だと思ったのです。

また、過去に参画した案件で、テスト不足によってリリース後に炎上したという経験があり、SHIFTの品質保証の活動を通して、少しでもSAP案件の炎上を防ぎたいという思いがありましたね。

SHIFT人事:実際にSHIFTへ入社してみてどうでしたか。

八木:SHIFT入社後のモチベーション変化をグラフにしました。自分のなかではけっこう平坦にやってきたと思っていましたが、図に起こしてみるとけっこうアップダウンがありますね。

入社後はこれまでの経験を活かし、安定的に業務を進めることができました。しかし、3つの案件を同時に進行するための時間配分に苦労したタイミングで、モチベーションが低下。

そこから少しずつ回復しますが、最初にモチベーションがぐっと高まったのが新人賞を獲得したとき。3つの案件のうちの1つである社内検定をリリースしたことを評価してもらい、うれしかったですね。

その次の期には、携わっていた案件が中止になったり、ときに残業対応が発生する事案があったり。

つねに平坦とは決していえませんが、年間AWARDで”縁の下の力持ち賞”大賞を獲得することができた際には、踏ん張ってきてよかったと思えました。社内向けの取り組みに対しても、こうして称えてもらえることは、誇らしいです。

モチベーションのアップダウンはありますが、週1回のペースで上長と1on1を行っていたり、毎朝の朝会でメンバーと話をしたりすることも大切な時間です。

助けてほしいときは上司に相談をした際、すぐに動いてくれたこともありました。相談していいんだな、と思える環境です。

また、家族を巻き込むイベントが設けられていることもモチベーション向上に繋がっています。夏休みに行われる従業員の子ども向けイベントや、ワーケーション企画など、社内のイベントを子どもと共に楽しむことでリフレッシュしながら、豊かな時間を過ごせています。

SHIFT人事:助けてもらえたというエピソードがありましたが、SHIFTには「おせっかい」のカルチャーがあるので、それも関係しているのかなと思いました。 八木さん、お話ありがとうございました!

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トークセッションの最後には、SHIFTの人材マネジメントツール「ヒトログ」をご紹介しました。 SHIFTでは、従業員のいまを450の指標で可視化するツール「ヒトログ」を活用しています。 

本人が望む成長スピードを実現するため、本人の志向を定期的にヒアリングし、丁寧にすりあわせを実施。

例えば、育児に集中したいときはゆるやかな成長を選択し、子育てが落ち着いたタイミングでは成長のギアを上げるなど。 
 
キャリア形成とライフステージに寄り添い、従業員の個々に向き合って仕組みで解決しています。 

質疑応答 

最後に質疑応答タイムへ移りました。寄せられた質問のなかから、いくつかをご紹介します 。 

───さまざまな働き方の制度が整っていると思いますが、実際に子どもが発熱したときに仕事を抜けるときなど、制度利用がしやすい雰囲気でしょうか。 

SHIFT人事:私自身子どもがいて、何度も同じシチュエーションに立ち会ったことがあります。個人の主観もありますが、気兼ねなく抜けられています。 

八木:子どもがいる従業員が同じチームにいますが、問題なく抜けられています。 

SHIFT人事:家庭の事情をくみとってくれる風土があるのかなと思います。また、社内にパパママコミュニティがあって、子育てに関する悩みや習い事なさまざまな情報が飛び交っていますよ。 

───八木さんへの質問です。転職時にマネージャーやシニアコンサルタントなどの役職が外れることに抵抗はありませんでしたか? 

八木:役職に伴う負荷を軽減することも転職を考えた1つの理由だったので、特に抵抗はありませんでした。前職でマネージャーへのチャレンジについて打診をされたとき、時期尚早かもしれない、という想いも正直なところありました。

一方で、その先のキャリアを考えた際、市場価値を高めることに繋がるとも思い、受け入れたんです。当時の決断は、先のキャリアの選択肢を増やすためのもの。

マネージャー職への固執はなく、自分の働き方を優先したい、そういった軸をもってSHIFTへ入社することを選択しました。

───現在は東京拠点ですが、地方に拠点を移した場合、現在担当している仕事をそのまま継続することはできるでしょうか? 

SHIFT人事:入社後に地方へ引っ越した従業員はいます。最寄りの拠点に配属変更し、その居住地から引きつづき同じ案件に参画いただいている事例もありますので、ご選考に進まれる場合には予めご相談ください。 

このあとも、たくさんご質問いただき、多くの参加者にSHIFTという会社へ興味をもってもらえたかと思います。

SHIFTではライフステージの変化にあわせて、従業員が望む働き方を実現できるよう一人ひとりに向き合うカルチャーが強い会社です。この記事を読んだあなたが理想としている働き方が、SHIFTで叶うかもしれません。 

SHIFTに興味をおもちいただいた方、ぜひ一度カジュアルにお話をしてみませんか。 
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(※本記事の内容および取材対象者の所属は、イベント開催当時のものです)

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