憧れて入社したアパレル企業だったけれど……

―――まずは前職のお仕事について教えてください。

I.M.：前職はアパレルの店舗販売員でした。入社直後から売上をあげていたことを認めていただき、入社から3ヶ月で副店長になり、店舗のレイアウトを考えたり、メンバーのマネジメントをしたりしていました。

―――もともとアパレルの販売員を目指そうと思ったきっかけは何でしたか？

I.M.：服がとても好きで、大学時代にアパレルのアルバイトをやっていました。もっと突き詰めたい気持ちが大きくなり、アパレルを仕事にしようと決めました。

前職の会社には、中学生のころから好きなブランドがあったのではじめから第一志望で考えていて、大学2年次にインターンに参加したり、実際に選考を受けたりしても意思は変わらず。そこでありがたく内定をいただけたので入社を決めました。

―――早期から販売員としてのキャリアを形成されていましたが、転職を考えたきっかけはどんなことでしたか？

I.M.：実は、入社数日で「この会社にはずっといられない」と感じてしまいました。社内であるできごとをきっかけに、ネガティブな発言が目につくようになってしまって。

ただ、思いをもって入社した会社だったので、売れる店舗づくりには精いっぱい努力をし、副店長や店長を経験しました。ですが社内の風潮も相まって、毎日売上をあげることにどんどんプレッシャーを感じるようになってしまいました。

―――憧れを抱いて入社したにも関わらず、入社直後に大きなギャップがあり、ショックだったのではないでしょうか。

I.M.：そうですね。会社の雰囲気は、就活サイトでの口コミを見て覚悟はしていましたが、予想をうわまわった印象でした。

―――転職活動の軸としていたことは何ですか？

I.M.：まずは、仕事と休日のメリハリをつけて働くことです。前職は年間休日が少なく、シフト勤務のため2日以上の連休がありませんでした。

休日でも、お客様対応をしたり、市場調査に行ってレポートをまとめたりと、あまり休みがないような働き方だったので、ここを変えたいなと。

それからもう一つ、自分の市場価値をあげられるかもポイントにしました。いざ転職活動をはじめたときに求人の必須条件に当てはまるようなスキルがなく、自分の市場価値はないと感じてしまったんです。スピード感のある自己成長をして、スキルを身につけることは優先的に考えていました。

―――自分のキャリアの土台となるような仕事がしたいと思ったんですね。どんな業界や職種を見ていましたか？

I.M.：最初は、元々興味のあったWebマーケティングの仕事で探していましたが、即戦力を必要とする求人ばかりでした。そんなときに、転職エージェントの方から、「女性エンジニアは市場に不足している」と聞いて、IT業界も見るようになりましたね。

―――率直にIT業界に対してどんなイメージをもっていましたか？

I.M.：コードを書くことができるなど、スキルをもっていないとできない仕事だと思っていたので、正直、自分はIT企業で働くことは無理なのではないかと感じていました。

―――そんななかでSHIFTと出会って、最終的に入社を決めた理由は何でしょうか？

I.M.：説明会やHPの資料などで、どんどん成長している会社と知り、自分もスピード感のある成長ができそうと感じたことが大きかったです。 また、明確な評価制度もあって、自分の頑張り次第でキャリアアップができそうと感じることができました。

前職は給与が低かったのですが、それよりもさらに下がる企業がほとんどだったなかで、SHIFTは給与アップもしつつ、休日などの条件もよくなることも決め手の一つでした。

想定よりもはやく任されたリーダー業務。メンバー全員が気持ちよく働けるように

―――現在はどういった案件に携わっていますか？

I.M.：動画配信アプリの案件にはじめはテスト設計者として参画し、現在は同じ案件でテストリーダーとして案件の管理をしています。チームは全体で4名で、参画から1年半ほど経過しています。

―――入社から1年ほどでリーダー業務を行っているんですね。これまでに成長を実感したエピソードを教えてください。

I.M.：現在の業務につながりますが、当初の予定よりもはやくに案件の管理を任せていただいたことです。社内事情による急な体制変更でしたが、お客様から「I.M.さんなら問題ないですね！」と快諾いただけたそうで、案件管理を行うことになりました。

―――予定よりはやくというと、目安の期間が決まっていたんですか？

I.M.：明確に決まっていませんでしたが、上長と「ゆくゆくはチームの管理業務をやっていこうね」という話はしていたので、長い目で見て半年から一年くらい先に任されるのかなという感覚でした。そんな矢先に、案件管理の打診だったので、自分なりに頑張ったことが認められたのだと感じました。

―――お客様からの快諾もうれしかったのではないでしょうか？

I.M.：そうですね！普段から、観点出しという管理者が行うようなテスト項目を見つける業務をやっていたことが、認めていただけたのではないかと思います。

観点出しは、仕様を深く理解することが必要になるので、お客様にいろいろ質問していくのですが、そこで見つけた仕様の検討漏れを伝えた際に、「ありがたいです！」といっていただけていました。

―――実際に管理者をやってみてどう感じましたか？

I.M.：引き継ぎをしっかりしていただけたので、すごく難易度が高いというより、これまでやってきたことの応用で、少し上のことをできるようにしていく感覚です。むずかしいことを取り組むことにやりがいを感じるタイプなので、前向きにできていて、いまも楽しくやっています！

―――楽しみつつやりがいも感じられていて素敵です！I.M.さんが働くうえで大切にしていることはどんなことでしょうか？

I.M.：前職での辛い経験を活かしてチームメンバーが嫌な気持ちになることをできるだけ減らしたいと思っています。業務の期日を優先しなければいけないこともありますが、相手の気持ちや事情を考慮しながら進めたいと考えています。

―――まわりへ気配りをしながら仕事をする意識は人よりも強いように感じます。

I.M.：たしかに、人一倍強いかもしれないですね。現在の案件は、自分より年上のメンバーが多いので、指示をする際の伝えかたは心がけています。お客様の希望に沿って品質を担保することを大前提に、お客様も含め、チームメンバー全員が気持ちよく働けることを大事にしています。

ITの知見がなくても成長できた。チームも自分もより高いレベルを目指す

―――SHIFTで働く魅力はどんなところですか？

I.M.：SHIFTには定期的にハラスメントに対する予防策として、どんな行為がハラスメントに該当するか理解を促すe-learningがしっかりあります。実際チーム内はお互いを信頼し合うような雰囲気がありますし、そうした仕組みからも、働く環境が守られていると感じます。

また、未経験でも成長実感を得られるような仕事を任せてもらえることも魅力です。入社当時はITのことは何もわからないような状態でしたが、まわりの人が優しく対応してくれて。そこに自分がしっかり向き合っていけば、成長も感じられますし、任される仕事も変化していきます。

―――e-learningは毎回内容がアップデートされて実施されていますよね。働く環境での魅力をあげていましたが、実際にI.M.さんのまわりはどういう方が多いと感じますか？

I.M.：できないことや何かむずかしいことがあったとしても、その原因は何なのかを一緒に考えてくれる方が多い印象です。全員が一緒にやっている感覚をもっていると思います。

―――今後、挑戦したいことはありますか？

I.M.：いまは少人数の案件で、一つひとつ着実に業務をしているので、より人数が多かったり、複数のプロジェクトが並行したりするようなチームでも、管理ができるようになりたいと考えています。

―――そちらに向けていま取り組んでいることやこれから取り組みたいことはありますか？

I.M.：いまのチームをより高いレベルにするために動いていきたいと思っています。もっとお客様の品質を上げられるようなことや効率化ができないかだったり、実行をやっている人に設計にもチャレンジしてもらえるような教育ができないかだったりですね。

―――チームへの貢献意識の高さが伺えます。それでは最後に、未経験からIT業界にチャレンジする方へメッセージをお願いします！

I.M.：私自身、まったくITの知識がない状態でSHIFTに入社しましたが、いまは案件の管理を任せていただいています。

不安やわからないことは誰しもあると思いますが、わからないことは聞ける環境があって、親身になってくれる人もたくさんいるので、ちゃんと吸収していけば不安に感じることなく、スキルが身についていきます。未経験だから…と思わず、興味があればチャレンジしてみてほしいです！

（※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです）