SHIFTのキャリアUP制度「トップガン」(※)にはいくつかの種類があります。
なかでも新卒を含めたIT未経験で入社する方々にとってまず目標にしたいのが、テスト設計に関するトップガン検定(※)。今回の記事では2021年に新卒入社し、3ヶ月後に同検定に合格したH.K.に話を聞きました。
「石橋をたたいて歩くタイプです」と語る彼は、2023年にはさらに上位のテストPLに関するトップガン検定にも合格。入社3年目、着実に歩みを進める彼のトップガン検定合格体験記をお届けします。
※キャリアUP制度 「トップガン」およびトップガン検定はSHIFTグループ従業員を対象とした社内制度です。
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サービス&テクノロジー本部 品質サービス統括部 産業流通・通信サービス部 通信サービスグループ H.K.
2021年4月新卒でSHIFTに入社。研修後に現在の部署に配属され、テスト実行業務を経験したのち設計業務を担当。案件を経るごとに、お客様への説明を行うなどより責任ある業務も担当するように。休日はゲーム三昧。
目次
2021年、新卒入社。3ヶ月でテスト設計のトップガン検定を受験
───H.K.さんは2021年に新卒で入社されていますが、自己紹介を兼ねてなぜSHIFTへの入社を決めたのか教えてください。
H.K.:もともと大学は農学部で昆虫について学んでいました。研究者になるつもりはなかったので就職活動をすることに。周りの友人は銀行やコンサルティング会社を志望するなかで、私がIT業界に興味をもったのは、手に職というかスキルが身につきそうだと感じたからです。
なかでも独立系であればしがらみなく立ち回りやすそうだなと思いつつ、規模が小さすぎるベンチャー企業は不安でもありました。そんななかSHIFTはベンチャー気質もありながら、成長しつづけるビジネスモデルで安定感があるなと思ったんです。
当時SHIFTが実施していた、「TheATAMAコース スピード選考会」を受けたところ、すぐに内定をもらい、そのまま入社を決めました。
───入社後についてと、トップガン検定受検のきっかけを教えてください。
H.K.:入社後はまず2ヶ月間の新卒研修を受けました。そこで社会人としてのマナーや基礎知識はもちろん、テスト業務に関する見積もり・テスト設計・テスト実行・お客様への報告書作成など一連の工程を学びました。
3ヶ月目には現場配属で、すぐに案件へとアサインされる人もいるのですが、私の場合はもう1ヶ月の研修期間をいただくことになり、そこで基本情報技術者試験 やトップガン検定の勉強をしましょうと。新卒入社ということで社内からの期待もあり、トップガン検定の受検は自然な流れでしたね。
ただ問題を解くだけでなく、核となる考え方を習得する
───1ヶ月間、どんなふうに勉強を進めましたか?
H.K.:パワーポイントやエクセルのスキルについては、社内で展開されている教材で反復練習しました。一方で受検科目のなかでも最も重要で難易度も高いと感じたテスト設計については、ただ問題を解くことだけでなく、テスト業務の核となる考え方を理解するよう努めました。
農学部からIT業界に踏み込んだ私は、「テストとはこういうものだ」というそもそもの部分さえも知らないわけです。大切なのは、なぜこのテストをやることで品質が保証されるのかについて、自分のなかで腹落ちさせられるか。
そのうえで、システムやアプリケーションの挙動が論理的に正しいかどうかを判断していく必要があります。
仕様書から「こういう機能があるべきだ」ということを考えるわけですが、例えば「このボタンには“完了”というテキストがないといけない」というのは見たままなので初心者でも比較的気づきやすいのですが、「完了ボタンを押したら、利用者のアカウントステータスが“手続き中”にならないといけない」というシステム内部の動きを想像してテストをつくることがむずかしく、練習が必要になります。
教材一覧。実際に手を動かすものから動画や理解度テストなどがある。
───その結果、見事、入社3ヶ月でテスト設計者としてのトップガン検定に合格されたんですね。合格後、何か変化はありましたか?
H.K.:まず驚いたのは、周りの人からすごく褒めてもらえたことです。ミーティングや定例会の場でも取り上げてもらえてうれしかったですね。受検して当然、合格して当然なのかなと思いきやそうではなかったとわかりました。
実際の業務としては、まずテスト実行者として案件にアサインされたのですが、1ヶ月後にはテスト設計者としての業務も加わりました。そこでの成果も評価してもらい、給与は入社して約半年、はじめての昇給のタイミングで年収が想像以上にあがりましたね。
テストPLとしてのトップガン検定も受検。「リーダーシップ」のむずかしさ
───その後さらに上位のテストPLとしてのアサインにつながるトップガン検定も受検されていますが、これもきっかけはなんだったのでしょうか?
H.K.:これも当然、受検するものだと個人的には思っていたんです。ただ、前述のテスト設計に関するトップガン検定に合格してしばらくして受検申込をしていたものの、多忙な案件にアサインとなり勉強する暇がなくて。
受検科目は一つずつ受けることもできるので、合間をみつけて徐々にクリアしていきました。最後の1科目を受けて全科目合格したのが、2023年の6月です。
───特にむずかしかった科目はありますか?
H.K.:私にとっては「リーダーシップ」が課題となる科目でしたね。リーダーの資質として関係者間の調整や、メンバーのモチベーション向上などがあげられますが、こうしたほうがいいということがぼんやりとはわかっていながらも、その背景まで言語化することが足りず合格できなかったこともあります。
合格できなかった場合はフィードバックはもらえるものの、模範解答はないんです。だから自分で考えぬくしかない。私の場合は教材だけでなく、本を読んだりもしましたね。リーダーといってもタイプがいろいろあるので混乱しながらも自分なりの考えを、言葉でしっかり伝えられるように心がけました。
あとはテスト設計も、システムの複雑性が増した内容になるので設問も自然とレベルアップしますね。仕様書の量が多く読解に時間がかかりますし、理解できないままでは回答時間が足りなくなると感じました。
合格はしたが、結果に関わらず上司は日々の私を見てくれている
───こちらも合格して何か変化はありましたか?
H.K.:今回は、上司から「受かると思っていたよ」という反応をもらいましたね。期待してもらっていた裏返しかもしれません。
案件のアサインについては、新しいプロジェクトにアサインされてすぐに合格していまに至るので、タイミング的に「トップガン検定に合格したから、この案件ね」という風にはなっていません。
ただ、合格前であったにもかかわらず今回のトップガン検定合格レベルに適したような案件に入らせていただいています。数十名の中規模案件における中間ポジションのような立ち位置で、お客様との窓口も務めます。
その意味ではトップガン検定合格だけが一つの指標ではなく、上司は日々の業務の取り組み方や成果をしっかり見てくれているなと感じますね。
例えば案件で問題が発生したときに、相談してすぐに具体的な解決に動いてくれたというのも、実際に過去ありました。目をつぶってなんとか進めて、という対応ではなかったことが、会社への信頼にもつながっています。
───今後はどんなキャリアを目指していきたいと思っていますか?
H.K.:まずはPMになりたいですね。いまは小規模案件のPMをそろそろというタイミングです。私は石橋をたたいて歩くタイプで、大きな目標をたてるというよりは着実に進んでいきたいタイプ。次に合格を目指すトップガン検定としてはPMOに関するものもありますが、まだ挑戦するのは先のことかなと感じています。
まだ社会人3年目。これからも順調にステップアップしていければと思っています。
※キャリアUP制度 「トップガン」およびトップガン検定はSHIFTグループ従業員を対象とした社内制度です。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)