「お客様にとって、何がベストな施策か」
そんな会話が、社内のそこかしこで聞こえることに感動したと話すのは、2022年11月に入社したS.K.。取材時点で入社半年しか経っていない彼は、SHIFTへのまなざしもフレッシュです。
新卒でパッケージ系のSI企業に入社し、人事・給与計算システムを開発する部門でSEに配属。現在までずっと、ERP領域に関わりキャリアを積んできました。
いくつかの悩みを抱えながら彼はSHIFTにたどり着きました。その内容を赤裸々に追いながら、やっと彼が「自分らしく働ける」と感じたSHIFTの魅力について迫ります。
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サービス&テクノロジー本部 品質サービス統括部 エンタープライズサービス部 ERPサービスグループ S.K.
前職までさまざまな業界・業種への人事給与会計システム導入を経験。システム切替を伴うプロジェクト経験は約100社に上る。これまでの数多くのシステム導入経験を活かし、導入プロセス標準化の推進にも携わってきた。2022年にSHIFT入社後はPM/PMOとしてシステム開発・導入プロジェクトのマネジメントを担当。
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23歳
新卒でERPパッケージベンダーに入社
様々な業界・業種の多数の企業へ人事給与会計システムを導入 -
31歳
業界大手の給与アウトソーサーに転職
システムを作る側から使う側へ。ユーザーの立場での導入を経験 -
33歳
結婚。2年後に第一子、さらに2年後に第二子が誕生
仕事に気合が入り、この頃からプロジェクトマネジメントに挑戦 -
42歳
SHIFT入社。SAP会計案件のPMOを務める
現在はPMとして物流系システム構築案件をマネジメント -
43歳
第三子が誕生予定
SHIFTの柔軟な働き方に安心感を抱けたから出来た選択
目次
年次があがるにつれて感じた、「売上」重視への違和感
大学卒業後に上京し、新卒で大手パッケージ系SI企業に就職しました。ERPソフトを開発・販売する会社で、お客様の業界はさまざま。私は主に人事、給与を計算する部門で、8年間SEとして働きました。
入社当時はまだ2000年代だったので、箱からサーバーを出して電源を繋いで……という時代。私のキャリアは、地道な作業を担うところからスタートしたのです。
年次が上がるにつれて、お客様の課題を聞き、解決策としての要件定義を担うように。さらに慣れていくと、お客様先に営業と一緒に同行して提案をしに行くことも。どんどん視座が上がっていく体験をしました。
このころから会社の方針で、SEの私も「売上」を追いかけることを強く求められはじめました。いつのまにか、お客様の課題解決より、何よりも売上達成だけが重視されていったんです。
売上はもちろん大事だとわかってはいるものの、もっと自分が世のなかの役に立っていると実感できる仕事がしたくなり、転職を決意しました。
DXが引き起こす業界構造の変化。冷静に見極めるSHIFTに惹かれた
2社目は給与関連の業務をお客様から委託される会社に転職。前職で販売していたソフトを活用している企業だったので、即戦力として働けました。
この会社には10年ほど勤め、はじめの5年は新規獲得の仕事を、後半の5年は前職とは別のシステムの導入チームに入りました。主に1万人以上の従業員がいる会社で採用されている、ERPソフトです。
こちらのソフトに関して私はあまり知識や経験がなかったので、知識のある仲間を束ねる管理職として動きました。
入社当時はまだ給与に関する業務を外部に委託している企業はほとんどなく、日本では2割ほど。外部委託を効率的に活用する考え方がまだ浸透していなかったんでしょう。海外では7割ほどの企業が給与関連業務を外部委託していたので、日本企業でも同じ水準になるぐらいもっと外部委託を増やそうと、息まいていたんです。
しかし人事領域にもDXの波がきたとき、給与管理システムを自社でもとう、情報は外に出したくない、という動きが強くなってきたんですよね。お客様側からしたらそうですよね。10年勤める間に時代の変化を感じ、目標を見失ったような気がして。
この件で痛感したのは、「自分たちが目指すべきゴールはここだ」と狙って、そこだけしか見ないでいると、環境や時代の変化にのまれ、次の一手が打てなくなるということ。
その点、SHIFTは冷静に社会を見つめ、自分たちをどう役立てられるのかを見極めながら変化し、その都度成長してきた会社です。
テスト設計や実行の業務だけでなく、もっと上流のコンサル領域に入っていこうとすることも、時代の流れを見てのこと。同時に新しい技術に対しても積極性を感じます。とにかく、すごく輝いて見えたんです。
この先どんなに環境が変わろうと、柔軟に変化をしつづけられる組織だと感じ、入社を決めました。できるだけ長く働いていたいという想いもあったので、定年を70歳としている点も後押ししましたね。
社内政治は、ない。根性論ではなく、論理的な会話ができる
SHIFTに入社してはじめて任されたのは、会計ソフトの導入を行っているベンダーさんを、PMOとして支援する案件でした。
実は私が入った時点でプロジェクト開始から半年が経過していたのですが、予定より大幅に進捗が遅れている状況でした。お客様側のPMをサポートする形で、役割を全うしようと努めました。
例えばメンバーの進捗管理や、お客様との課題整理、テストの計画、成果物は何をつくるのかをとりまとめて、遅れをどうにか取り戻そうと手を尽くしました。初案件でこんなにスケジュールがシビアで刺激的なことは、なかなかレアかもしれません。
あまり慣れていない「会計」の案件で大変でしたが、SHIFT独自の品質保証フレームワークがあったから乗り切れましたし、最終的にはお客様にも非常に喜んでいただけました。
ただ入社したてはSHIFTがどんな過去の事例をもっているのかもわからない状態。そこで進め方を上長に相談したことがあったんです。するとその業界に知見のある隣の部署のメンバーを紹介してくれました。そのメンバーの方はプロジェクトの大変さを理解して、積極的にアドバイスをくれたんですよね。
このとき、SHIFTは横のつながりが強く、部署の垣根がないのだと感じました。同時に決して根性論ではなく、論理的に順序だてて「これはできる、これはできない。どうしたらできる」など、建設的な話ができる人が多いということも。
面倒な社内政治もないし、足の引っ張り合いもない。みんな個人の評価よりも、会社としてどうすべきかという視点で会話ができる。すごくフラットです。
どんな場面でも「お客様にとって、これがベストな施策だよね」「こうしたらうまくいくよね」という会話がされていて、冗談抜きで感動しました。こうした社風があるからこそ思いきり働けますし、「ああ、ようやく自分らしく働ける会社に出会えたな」と感じています。
SHIFTらしいPMとは何か。その正体をつかみたい
これまで勤めてきた会社と比較してSHIFTは「たとえ失敗しても、前向きにとらえてくれる会社」「チャレンジを喜んでくれる会社」だと思います。自分が正しいと思うことで、かつ上長が納得できるなら、やりたいようにやらせてくれる風土があります。
なかでもERPサービスグループは、さまざまな知識や技術が集まり活用できる場です。だからこそ、何歳になってもチャレンジできる。刺激が絶えないことは幸せなことです。
私は自分の知らないところで新しい技術が生まれて、みんながそれを活用しているのをただ見ているだけなのは嫌なんです。つねに最前線で学びつづけたい。
とはいえ、まだSHIFTでの経験は浅いので、「SHIFTらしいPM」とはなんぞや、を知っていきたいですね。SHIFTのPMとして大切にしなければいけないことって、きっと何かあると思うんです。
その「らしさ」を把握できたのなら、今後は若いPM候補の方に伝えていくことも、私がすべきことのような気がします。
年齢関わらずにチャレンジできる仕事だと思うので、そうしたレイヤーの人にどんどんチャレンジしてほしいですね。
外部協力:櫻井 朝子(執筆)
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)