真のビジネス課題を見出し提案ができる環境で、10年先の未来を手にした私

2023/07/27

転職について考えるタイミングは、ひとそれぞれ。なかでも仕事で成果を出しつつある20代中盤から30代前半の方は、キャリアの方向性に迷うことも多いのではないでしょうか。

本記事の主人公K.Yもその一人。

彼女は大手SIerのPLからデザイン系のプロデューサーに転身した後、「システムを越えて、ビジネス課題を解決できる経験を積みたい」という就職活動をしていたときの気持ちを叶えるためSHIFTに入社しました。

現在はローコード開発のプラットフォームサービスを展開するお客様に対して、PMOとして参画。プロジェクト品質の改善に留まらず、組織改善における仕組みづくりも手掛けているといいます。

きっと、なりたかった自分に近づけている。そんな彼女の転職前の葛藤と転職後の成長、今後の未来について迫っていきましょう。

  • 品質サービス統括部 ネットサービス部 プラットフォームサービスグループ K.Y.

    2020年1月入社。新卒でSIerの金融システム部門に配属され、設計・開発からプロジェクトマネジメントを経験。2020年にSHIFTへ入社し、ECサイトや情報サイトのQA案件にPMとして従事。現在はPMOとして組織改善のプロジェクトに携わっている。人と協力したり、一緒に何かを成し遂げるのが好き。

  • 22歳

    新卒でSIerのSEとして入社

    文系学部出身だが、IT業界へ飛び込む。金融系システムの部署に配属される。

  • 26歳

    デザイン会社へ転職

    デザインを通してビジネスに貢献したいと思い転職。

  • 27歳

    SHIFTに入社

    入社後は短期のテスト案件を担当するチームに配属され、SHIFTの業務を理解。

  • 29歳

    医療系サイトのPMを担当

    テストだけでなくビジネスやお客様の開発課題とも向き合う。

  • 31歳

    組織改善のプロジェクトにPMOとして参画

    長期的な視野も踏まえ課題と改善案を模索し、試行錯誤の日々。

目次

SIerのPMとして、ビジネス課題に向き合えるのは、遥か先の将来

新卒入社したSIerで金融システムの担当として4年間働きました。開発経験を経て上流工程を担当。最後の2年間はPLとして、開発工程を一貫してマネジメントする業務を担っていました。

技術難易度も高く、大規模案件のPMをこなす先輩を見ながら、自分もこれからプロジェクトマネジメントの経験を長く詰んでいく。そんな想像に少し違和感を覚えたことが記憶に新しいです。

「この方向性で本当にいいんだっけ…」

SIerのPMでも、お客様の課題とは向き合える。しかし、大規模なインフラシステムということもあり、自分が担えるのは開発機能の範囲内で収まる課題がほとんど。ビジネスとしての課題やニーズと向き合うのは大分先でした。

キャリアの方向性に迷うなかで、元々デザインを通じて企業や地域の活性化に貢献することに興味があり、デザイン系のプロデューサーに転身。1年半を過ごしましたが、自分の力不足を実感しました。

「これからどうしよう…」

そう考えて浮かんだのは、お客様の課題やニーズを汲み取り、ビジネスに貢献できる解決策を提案できる人になりたいという元々もっていた思いでした。

仕事をするなら影響力が大きい方がいいし、時代に則した専門性を身につけて、変化に対応できる人でありたい。技術トレンドの変化が激しいIT業界に飛びこんだ就活時代の気持ちが、ふつふつと蘇ってきたのです。

とはいえSIerに戻っても前述のとおり、なりたい姿への道は長い。「近道」を模索すべく、「年齢に関わらず、ビジネス課題や、開発プロジェクトをはみだす課題に対する価値提供がしたい」とエージェントに相談。

SHIFTも紹介企業の一つにありました。『候補リストのなかで、一番興味が湧かない…』。これが正直な印象でしたね。

テスト領域は、自分の経験を活かせるイメージはついても、望むような経験を積めるイメージはありませんでした。

ですが、実際に選考過程で話を聞いてみると、少しずつイメージが変わっていきました。

第三者検証の立場で、お客様の窓口として対等に話すので、下請けの立場でする仕事ではないこと。 お客様の課題・ニーズを分析し、どう貢献できるかを提案することに向き合う仕事だということ。

「経験を活かせる、やりたいこともできる環境かもしれない」。

それでも、内定承諾を伝える直前まで悩みました。 背中を押してくれたのは、竹を割ったような性格の面接官の人柄でした。

彼は入社後に上司となる予定の人物。やりとりのなかで、「考えや想いをぶつけ合う。妥協のないコミュニケーションがお互いの成長をつくる」、そんな関係を築けそうだなと感じたんです。

第三者の視点。テストの領域を超えて「プロダクトの成長」に目を向ける

SHIFTに入社後、医療情報システムのテストPMとして参画。コロナが追い風となりプロダクトの利用者が急増し、リソース不足に陥っていたところで、SHIFTにお声がけいただいたのがきっかけです。

プロダクトマネージャーやエンジニアと比べ、QAは仕様に詳しくなる。だからこそ、ただテストをするだけでなく、仕様検討時に考慮すべき点については問題提起を実施。

他にもユーザー視点でUIの観点で指摘するなど、上流工程からの参画を積極的に行っていました。

当初の期待値である「テスト」においては応えられている。そう感じる一方で、「これだけではいけない」という焦りに近い気持ちを抱えていました。

お客様の本質的な「課題・ニーズ」は何かを考えつづける日々。何度も上司と対話し、もがきながら辿り着いた問いが「プロダクトがどうなればビジネスは伸びるのか」という至極シンプルなものでした。

そこからは、開発スピード向上に目を付けました。開発現場はプロダクトマネージャーとエンジニアとQAの分業が進んでおり、情報がシームレスに連携されず、フラストレーションが溜まる悪循環に陥っていました。

改善に向けて、情報共有の場を設け、ファシリテート役を担うことで相互理解が進みましたね。

「テストの自動化に力を入れたい」という想いに対して、本質的にどうすれば不具合は減るのか、手動テストの工数を減らすことができるのか。

自動化の導入やノウハウに留まらず、永続的につづく推進体制の構築、品質の啓蒙活動も行いました。

プロダクトの売上や開発戦略、ビジネス課題を視野に入れながらプロジェクトを推進。それらが実を結び「SHIFTさんが管掌するプロダクトを増やしてほしい」というご依頼をいただいたときは本当にうれしかったです。

2年後、SHIFTがQAを担当したプロダクトは1つから3つに。配下メンバーは1人から5人に拡大していました。

「これまでの活動は間違っていなかった」と感じると同時に、課題解決の方法を一つ体得できたことがうれしかったですね。

求めていた環境で、打席に立ちつづけた。転職という意思決定に間違いはなかった。

実際に入社してみて、採用面接のときに聞いていた話が腑に落ちました。お客様のパートナーとして、課題とニーズ、コスト、想い、ときには将来のビジョンとも向き合い、想像以上にやりたいことを実現できています。

それを可能にしている背景には、全開発工程の経験や、SIer時代に経験した数々の案件の土台があったからこそ。

振り返ると、SHIFTに入社してたった3年半で規模の大小はあれど、7つのプロジェクトをPMという立場で経験。

お客様に恵まれ、打席に立ちつづけることができた。間違いなく、「なりたい姿への近道を実現できている」と感じます。

別の切り口では、「竹を割ったような性格」をもった上司から的確なアドバイスをもらえますし、考えが間違っていなければ、本当に力強く、背中を押してもらえています。

ストレートなコミュニケーションっていいですよね。 こういったカルチャーが、なりたい姿に近づけている裏返しかなと感じます。

なりたい姿に向けた「キャリア」は、決して一つじゃない

未来のキャリアはラインマネージャー、コンサルタントどちらにも挑戦してみたい気持ちがあります。

キャリアにおいて、マネージャーなのかプレイヤーなのかという二択は命題だと思いますが、選択肢があることへの豊かさを感じています。

人によってはアドホックのスペシャリスト、テスト自動化のアーキテクト、インスペクターなど技術面でキャリアを伸ばしていく人もいますしね。

こういった多様性をSHIFTが実現できているのは、「人」を大事にする考え方が背景にあるからだと思っています。

ミッショングレード制を取り入れていて、キャリアラインごとに役割が明記、評価指標も異なる。人の数だけ可能性がある。そんな思想があるのかなって。

ありたい姿に向けたキャリアは一つじゃない。それを気づかせてくれたSHIFTという会社で今後も学びを深め、チャレンジをつづけていきます。

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)

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