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SHIFTのあゆみ

1. 製造業向けのプロセスコンサルティング事業

創業者である丹下は、前職で製造業向けの業務改善コンサルティング事業を立ち上げた。
製造業において命題であった、新製品の垂直立ち上げのため、製造リードタイムの短縮を実現させるコンサルティングだ。製造工程を可視化・細分化し、インプット/アウトプットを整理することで、製造プロセスのボトルネックを解消。さらに、標準化・自動化でオペレーションを徹底的に最適化する。この手法を「プロセステクノロジー」として確立した。

実際にお客様の製造現場に行くと、ベテランの職人に業務が集中し、そこがボトルネックになっていることが多いということがわかった。そこで、ベテランの職人の業務を傍らで見ながら、それをとにかく可視化・細分化すると、業務の大部分は手配や作業であることが判明。さらに分析してみると、ボトルネックになっていた業務の多くは過去の実績から標準化できることがわかり、ベテランが本当に集中すべき専門性が高く、判断が必要な業務は2割ほどに集約された(=属人化した熟練ノウハウの形式知化)。
約8割の業務が、標準化・数値化により判断を減らし、曖昧さをなくすことで、ベテランから若手に業務をシフトできるようになったのである。さらに、オペレーションの最適化を追求(=オペレーションの徹底的な最適化)。これにより製造リードタイムの大幅な短縮を実現してきた。この手法を用いて、ある携帯電話の金型製造プロセスでは、従来45日かかっていた製造工程を、45時間にまで短縮したこともある。

2005年のSHIFT創業当初は、こうした丹下の前職でのノウハウをいかした業務改善コンサルティングを主力事業としながら、その他にも、BtoCサービスを中心とした多くの新規事業を創出し続けてきた。

2. ソフトウェアテスト事業との出会い

転機が訪れたのは2007年。大手EC事業を営む某企業より、ソフトウェアテスト工程における生産性向上を目的とした、業務改善コンサルティングの依頼を受ける。どんなに費用をかけても、不具合が止まらない、アウトソースしているソフトウェアテストの見積金額の妥当性が分からないというものだった。
100名前後いたテストエンジニアの業務をヒアリングしてみると、テスト業務(少なくとも、このお客様先で実施されていたもの)には、確立された手法も、共通解もなく、個人それぞれの判断に全てが委ねられているというのが実情だった。
ヒアリングを進めるうちに、ソフトウェアテストに係る業務も、かつてモノづくり(製造業)の世界で経験した「属人化した熟練ノウハウの形式知化」「オペレーションの徹底的な最適化」という手法が有用であると気づく。
テストすべき観点を標準化し、テスト工程のプロセスを改善。さらにCAT(Computer Aided Test)というソフトウェアテスト管理ツールを作り、テスト管理効率を大幅改善するなど、あらゆるテスト工程の改革を推進し、成果を上げた。

これらの経験から、ソフトウェアテスト事業に勝機を見出し、2009年より事業をこの一本に絞るという決断をする。

3. ソフトウェアテスト事業の可能性

ソフトウェアテスト事業を開始して数年、ブルーオーシャン市場の中で独自のビジネスモデルを確立したSHIFTは、Webサービス、モバイルゲームやその他アプリケーション、さらにはエンタープライズ領域でのERPパッケージソフトなど、幅広い業界における製品・サービスを対象に事業を展開。急成長を遂げてきた。

2014年、東証マザーズに上場。

その前後で国内拠点も計5ヵ所に増え、M&Aなどによる国内外の子会社・関連会社も含めると、グループ会社は9社にまで増えていった。

4. ソフトウェアの「テスト」事業から
「品質保証」事業へ

2014年の上場前後で、エンタープライズ領域へ本格的に参入。当初は、システムインテグレーターをお客様として、開発の下流工程でのテスト業務を中心に案件が増加。徐々に、上流工程で不具合を未然防止する「仕様書インスペクション」や「テスト戦略策定」の仕事の依頼を受けるようになった。実績と信頼を積むことで、プロジェクトマネージャーの補佐として、品質を軸としたPMOを行うケースが増加していった。

単純な「ソフトウェアテスト」から「品質保証」事業への展開が始まったのである。

同時に、SHIFTに加わる仲間も徐々に変化してきた。
例えば、大手開発会社やコンサルティングファームで大規模プロジェクトのマネジメントをしていたような、経験豊富なメンバーの参画である。次第に、お客様もシステムインテグレーターからユーザー企業に変化し、金融・流通をはじめとしたエンタープライズ領域へ急速に事業が展開、連結売上高は100億円を超えるようになった。

5. SHIFTの今後
(売上高100億円企業から1,000億円、1兆円企業へ)

世の中の情勢も受け、SHIFTに求められる役割は次第に変わりつつある。

例えば、QCDコントロールを行うために開発プロジェクトにPMOとして参画するなど、ユーザー企業とともに品質を改善するケースが増加してきた。また、開発とテストの分業化が、品質向上だけではなく、開発エンジニア不足の改善にもつながっている。
つまり、SHIFTが介在することにより、品質に対するこれまでの開発現場の常識が変わり、そこに価値を感じてもらえるケースが増加してきた。

業務改善コンサルティングをコアコンピタンスとして、主要事業をソフトウェアテストから品質保証に昇華させてきたSHIFTは、世の中から必要とされる会社であるべく、“無駄をなくしたスマートな社会”の実現を目指し、常に自己変革を続ける。

そして、かつて製造業で世界を席巻したように、IT業界でも“Made in Japanの品質”を浸透させることで、「すべてのソフトウェアにMade in Japanの品質を」届けることがSHIFTのコーポレートビジョンである。

SHIFTの躍進は、まだ始まったばかりである。

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