ひとり情シスから、1万人のインフラを支えるチームへ。発想力で難題を乗り越える日々

2024/08/08

社内インフラの企画設計、構築、運用を行う、インフラ運用グループ。メンバーのなかに「話しかけやすく、相談しやすい」と評判の人物がいます。 

2023年5月に入社した西川です。 

13,000人を超える従業員が在籍するSHIFTグループ(2024年2月末時点)。この大所帯に加わりわずか1年あまりで、確固たる社内リレーションを築きました。 

「担当案件のほかに、代表や役員、事業部の部長といった上層部直下の仕事や、規模の大きな案件もあって楽しいですよ」 

屈託のない笑顔で、こう話す西川。大小さまざまな組織で経験を重ねてきた彼に、SHIFTの“情シス”を選んだ理由と、この場所で働く醍醐味について聞きました。 

  • インフラ運用グループ 西川

    CSSI業務に12年、小規模から大規模のシステム構築、テスト、運用、保守を担当。その後情報システム部門へ転職し8年、少人数での社内システム担当や、BtoBBtoC向けのシステム担当を経て、2023年5月にSHIFTに転職。 

目次

SIerから事業会社の“ひとり情シス”へ。手を動かし、できることを増やしてきた

──まず、これまでのプロフィールについてお聞かせください。 

西川:大学卒業後は中小のSIerに就職。入社してしばらくはカスタマーサポートを担当していました。

お客様の質問にただ回答するだけでなく、企業や店舗などにおもむいて機器のセッティングや故障対応まで行う、広範囲な業務。現職とはだいぶ違うポジションからキャリアをスタートしました。 

その後、異動して、大手企業のインフラの基本設計から構築、運用、保守を担うように。激務でしたが、いまに活きる技術をたくさん身につけることができました。 

視点を変えたい、と2社目は大手メーカー系のSIerへ。ネットワーク系のほか、電話交換機のようなアナログ案件など幅広い業務を経験したものの、想像以上にお客様への提案が通らなくて、もどかしい思いもたびたび。 

ある日、事業会社に勤める友人に「提案をする側より、される側になりたい」と漏らしたんです。

そうしたら、「じゃあ、うちの部署に欠員が出るけど、くる?」。これは渡りに船、と転職することにしました。 

──事業会社ということは……それから情報システム部門(以下、情シス)のキャリアを? 

西川:はい。はじめは自社サービスを担当していたのですが、徐々に情シスの業務も並行するようになりまして。 

この会社が展開していたサービスはBtoB、BtoC両方をカバーしていて、システムは24時間365日稼働。

その運用だけでもなかなかハードだったんですが、一方で情シスの仕事の面白さにも気づき、どんどんのめり込んでいきました。 

4社目も事業会社です。自社サービスの運用と“ひとり情シス”を兼務でこなすのは以前と同様でしたが、オンプレミスからクラウドへの移行や事務所移転など、次々と大きな仕事を任され、充実した日々を送っていました。 

──なのに、転職を決意した理由は? 

西川:もともとは業績がよく、成長性の高い企業だったのですが、ある出来事をきっかけに、株価が暴落。業績悪化し、従業員がどんどん辞めていきました。

当然、情シスの予算も大幅に削減。「これ以上、自分ができることはない」と悟り、転職先を探すことにしたんです。 

スピード内定で「決断がはやい会社」と確信。面白そうな取り組みも入社の動機に

──あらためて、SHIFTに入社した決め手を教えてください。 

西川:まず、選考がずば抜けてはやかったこと。他社は内定まで4~6回の面接を要しましたが、SHIFTはたったの2回。

これまでの経験から「大企業は動きが遅い」という認識でしたが、グループ従業員1万人クラスの会社で、このスピード感……とても魅力に映りましたね。

同時に「何事においても、決断がはやい会社なのでは」という期待が一気に膨らみました。 

2つ目は、経験が活かせそうだと思ったから。面接時に、VPNの切り替えや新規拠点の立ち上げ、オフィスの移転を予定していると聞き、胸が躍りました。

すべて経験している仕事でしたし、何よりも面白そうだな、と。特にVPNの切り替えは前職で頓挫してしまったこともあって、「今度こそやり遂げたい」と強く思いました。 

──では、いまはVPN切り替えのプロジェクトを? 

西川:はい、晴れて担当になれました(笑)。VPNのソフトをつなげるOA機器が老朽化しつつあるため、その切り替えに取り組んでいます。

部署にもよりますが、SHIFTはリモートワークが基本。VPNのパフォーマンスや保守性の向上はとても重要だと考えています。来期中のリリースが目標です。 

そのほか、保守切れしているオンプレミスサーバーのリプレイスや社内監視カメラの管理見直しなどを任されています。

そのほかにも、各部署の部長やメンバーが直接相談にきて、突発案件が入ることも日常茶飯事です。 

はじめから完璧を求められない。だからこそ想像力や発想力、冒険心が宿る 

──かなりお忙しそうですが、入社後のギャップはありましたか? 

西川:正直なところ、ほぼありませんでした。グループ長の中澤からいわれた通りすぎて、逆に驚いているくらいです(笑)。

もともとルーティンワークよりも不意の対応が好きなタイプ。他部署から相談がくると「よしきた!」と気合いが入ります。 

採用時に感じたスピード感も予想どおりでした。例えば、オフィスの移転。通常かかる時間の1/4ぐらいで完了させました。

正直いってかなり苦しいスケジュールですが、気負うことなく仕事ができているのは、完璧を求められていないから。 

SHIFTは急成長企業のため、変化しつづけています。途中で方向転換することは珍しくありません。「つくり直すぐらいなら、まずは60%のものをつくろう」というのが私たちの定石です。

メンバー側としてはアップデートが前提のリリースなので「失敗を恐れずに前へ進んでもいいんだ」と少し気楽に構えられます。 

──そのほか、インフラ運用グループで働く醍醐味は何でしょう? 

西川:SHIFTグループ1万人超のユーザーに対して「できること」を自らで考え、行動に移せることですね。 

対象の人数が多ければ多いほど、つくるシステムの難易度は高いですし、影響度も大きくなります。

こうした壮大な試みについて、誰かが決めたことをただやるのではなく、「具体はメンバーに委ねる」のがこの会社のカルチャー。

個人的には、想像力を働かせながら、これから起こりえることを予測し、プランを組み立てていくプロセスが一番楽しいです。 

当然、神経を使う場面もあります。だからこそ新たなシステムを導入し、しっかり動いたときの達成感、従業員に喜ばれたときの充足感は、何物にも代えがたいですね。

コミュニケーションを大切にすれば、仕事はもっと楽しくなる

──西川さんが仕事で心がけていることは? 

西川:とにかく、コミュニケーションを大切にしていますね。仕事の半分を占めるのが、社内メンバー、協力会社といったステークホルダーとのコミュニケーション。

特に「こちらからいいっぱなしにしない」「相手を敬う」の2点はいつも意識していることです。 

ここまで、仕事で楽しいと思える瞬間をいくつかお話しましたが、もうひとつ。相手と会話のキャッチボールがスムーズにできていると、充実感を覚えます。

やりとりのなかで双方に納得感が醸成されれば、お互い気持ちよく仕事に取り組めるので。 

──そういえば先ほど「各部署の部長からも直接相談される」とおっしゃっていましたが、それもコミュニケーションを重視しているから? 

西川:そうですね、普段からグループの一次受け的な存在になろうと努めています。例えば、オフィスに出勤するときは、できるだけ多くのメンバーと話して、自分を知ってもらうように。

人間関係を広げれば広げるほどぞくぞくと相談が寄せられるので、大変は大変なんですが、結果的に自分が楽しめる仕事も見つかる。そう思ってやっています。 

大規模なシステムを少人数、短納期でつくりあげる経験は、間違いなくキャリアの強みに

──最後に、採用候補者に向けてメッセージをお願いします。 

西川:SHIFTのような大企業でシステム構築や運用を経験すれば、間違いなく今後のキャリアにおいて強みになるということです。

代表の丹下はつねづね「うちの会社を大企業というな」といっていますが、従業員数としては同等なので。 

さらにいうと、規模に対して、私たちの部署が少人数・プロジェクトが短納期という難題にも向きあえる。

一つひとつ乗り越えるたびにスキルアップしていき、未来の可能性をぐんぐん広げていけることでしょう。「やりたい」と手をあげれば、実現しやすいカルチャーもあります。 

私の話に少しでも共感いただけた方、ぜひ門を叩いてみてください。 

──西川さん、本日はありがとうございました!  

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)