インドでプログラマーとしてキャリアをスタートし、日本へやってきたP.S。技術派遣として働くなかで芽生えたのは、「PMとしてキャリアを積みたい」という思いでした。
PMのキャリアラインが明確に存在すること、外国籍を歓迎する選考体験から入社後も働きやすそうと感じSHIFTに入社。そして掲げた目標は「一年でPMOになる」こと。
いかにして彼は目標を達成したのか。その実現を支えたSHIFTの体制と、目標までの道のり、PMOとしての成長について語ってもらいました。
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産業流通サービス部 流通サービス1グループ P.S.
インド出身。大学卒業後、日本に興味があったことから2016年に日系企業に入社し、ソフトウェア開発に携わる。2019年に来日し、大手人材派遣会社で技術派遣としてプロジェクトに従事。2020年SHIFT入社。複数案件の要件分析、複数テスト(E2E/UAT/Live testなど)の計画・設計・実施・運用・リリースまで全てのテスト工程を担当。引きつづきPMOとして活躍中。
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22歳
日系企業のインド支社に入社
Webアプリケーション開発担当
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25歳
来日
日本企業にてWebアプリケーション開発担当
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26歳
SHIFT入社
流通領域の品質管理リーダー
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27歳
流通領域のPMO
上流工程へ参画
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29歳
流通領域のPMO
複数の案件でプロジェクトを成功に導く
目次
プロジェクトマネジメントの領域でキャリアアップを図りたい
───大学卒業後、入社したのは日系企業のインド法人だったそうですね。
はい。綺麗な街並みと四季を楽しめる日本が好きで。将来は日本で働けたらなと思って日系企業に入りました。
しかし、インド法人ではオフショア開発のメンバーとしてのキャリアしか伸ばせないことに気づいたんです。そこで2019年に来日し、技術派遣として働きはじめました。
───業務内容に変化はありましたか?
私の立ち位置は開発チームの1メンバーでした。
PM業務に興味があって来日したものの、業務範囲が細かい技術や一部のモジュールに限定されて、プロジェクト全体を把握する仕事には恵まれなかったのです。
扱う技術も主にEJBフレームワークやOracle JDeveloperなど。インドで働いていたときにはJava Spring MVC、Sitecore、JavaScriptといった新しい技術に触れることができていたため、「自分のキャリアが進歩していない」と感じるようになっていきましたね。
───来日後、キャリア形成が上手くいったわけではないんですね。
そうですね。ただそのころ、タイミングよくメンバー2人を私がマネジメントすることになりました。進捗管理などを通してスキルの向上を実感したため、本格的にPMの領域でキャリアアップしようと考えたのです。
会社には希望を伝えたのですが、難しいようでした。そこで、転職活動をはじめたというわけです。
アクションに迷いを生まない。職級定義が成長を後押し
───SHIFTへの入社を決めた理由は何でしたか?また、転職活動にあたり、何を重視しましたか?
重視したのは、①PMとしてのキャリアを歩めること、②外国籍に優しい環境であること、③私の英語力が活かせること、という3点です。しかし、日本での職務経験が短く、PM経験も少ないという理由でご縁をいただけず。
しかし、SHIFTだけは違っていました。希望すれば、入社後にPMの経験を積むことができるといわれたのです。人事の対応も際立っていました。会社概要や業務内容を丁寧に説明してくれたうえ、PMやPMOになった人の実例を挙げてくれたので、キャリアプランを明確に描くことができたのです。従業員の成長スピードがはやいことも、この会社の魅力だと思いました。
外国籍エンジニアとの面談をアレンジしてくれたのもSHIFTならではでした。その人が手がけたプロジェクト規模、マネジメント人数、多国籍チームで英語で仕事ができること。日本語のスキルアップも可能なことなど、具体的に話してくれたので、入社後の自分をリアルにイメージできました。
もう一つ、SHIFTに惹かれた点があります。それは、テスト業務に携わることで、ソフトウェアビジネスを俯瞰的に理解できるということ。広い視野をもって仕事に取り組めることも、入社の決め手になりました。
────PMとしてのキャリアを求めて転職されましたが、入社時に具体的な目標は立てましたか?
2020年10月に入社し、テスト業務を担当したのですが、「一年でPMOになる」という目標を立てました。そして、約一年後の2021年9月に目標を達成してPMOになりました。非常にはやいキャリアアップを実現できたと思っています。
日本で仕事をするには日本語も必要です。インドの経験がそのまま通用するわけでもなく、前職のマネジメント経験も不十分。普通なら5年はかかると思っていましたから。
────なぜ、一年で目標を達成できたのだと思いますか?
PMについての職級定義が明確で目標達成に向けたアクションに迷う必要がなかったからです。目標設定を年に2回、上司と行うのですが「年収と職級はこのくらい」と目標を掲げると、上司は「それならこのタスクを行う必要がある」と具体的なアクションを提示してくれるのです。
さらに逆算することで、中間面談までには「こういったことができる状態を目指そう」。週次の1on1では、上司が進捗確認を通して、目標達成に向けて伴走してくれます。
ありがたかったのは、プロジェクトメンバーが全員フレンドリーだったこと。心理的安全性が保たれており、気軽に何でも聞くことができる環境は成長には不可欠です。採用時に感じたフレンドリーでオープンな雰囲気は、いまも変わりませんね。
日本語と英語を用いて、PMOとしての初プロジェクトを完遂
────PMOとしてご自身の成長を実感したのはどんなときですか?
某流通企業のグローバルロールアウトプロジェクトの一員として、インドのローカル決済ゲートウェイの統合プロジェクトにPMOとしてはじめて参画したときです。
たくさんのインターネット・バンキング口座を用いてUATを行う必要性をお客様に伝えていました。しかし、現地の日本人IT担当者は、「現在の情報だけでは必要な口座数を手配できない」と。
言語の壁と同時に、プロジェクトマネジメントの壁にも直面した瞬間だったと思います。
そこからは、過去事例や定量データを用いてUATの重要性を表したドキュメントを作成。不足分のリソースを調整するために、各国の関連部署との調整など。上司のサポートを受け、プロジェクトマネジメントの勘所を掴みつつ、一つずつ前に進めることに注力しました。
エスカレーションと並行しながら、担当者と粘り強く話し合いをつづけ、最終的には現地チームに必要な銀行口座を確保してもらうことができましたね。それ以降も課題が挙がるたびに調査と提案を繰り返し、なんとか期限通りにリリースすることができました。
────はじめてのプロジェクトで大きな手応えを感じたのですね。
はい。お客様と直接やりとりができた初めてのプロジェクトでしたから。日本語や英語を用いてプロジェクトを成功に導けたことは大きかったです。
本プロジェクトは9ヶ国からメンバーが参画しており、問題が起これば多くの国やチームに影響がおよびます。即座に原因を特定し解決策を考え、提案することが求められるのです。課題に対してスピーディーな対応ができるようになった点も、いまの自分を支えてくれています。
実際、各国から類似の質問をいただくことも多いんです。だからこそ、「一目でわかる」ドキュメントを準備して。そうすれば、現地から質問が来たときも、タイムリーに解決できますから。プロジェクト完了後、こうした対応やコミュニケーション力をお客様に評価していただけたのはうれしかったですね。
誰も取り残さないコミュニケーションの網で入社後もサポート
────いま、日本で転職を考えている方にメッセージがあればお願いします。
外国籍エンジニアが日本で働くうえで壁となるのが言語です。SHIFTは外国籍の方も多く、英語を使って仕事ができるのがいいですね。私の場合、現在の案件では社外とのミーティングは英語、ドキュメンテーションも9割が英語です。
社内の打ち合わせは日本語が主なので、日本語のスキルアップも可能です。上司や同僚ともフレンドリーに話ができますしサポートが必要なときは非常に協力的です。
一年ほど前からメンターメンティ制度も導入しています。これは入社したてのメンバーに先輩側からコミュニケーションをとるというもので、入社後2週間を目安に、1日2回、5分程度のクイックコールで会話をします。
普段からチャットでコミュニケーションがとれますし、仕事だけでなく、銀行口座の開設や引越し、マイナンバーカードなど、外国籍メンバーに多い悩みを相談することができます。
日本でPMとしてのキャリアを伸ばしていきたいなら、SHIFTへの入社をオススメしたいですね。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)