決算発表まるわかり!営業改革とNative AI戦略が描く、新たな成長軌道 ——2026年8月期 第3四半期決算

2026/07/30

2026年7月15日(水)、SHIFTは2026年8月期 第3四半期決算を発表しました。 

売上高は前年同期比21.2%増と順調に成長し、AI関連売上も全体の約19%を占めるまでに拡大しました。 

また、通期売上高予想を1,600億円へ上方修正。営業改革による大型案件の拡大とAI関連事業の成長を背景に、2027年度には売上高1,900~2,000億円を目指しています。 

本記事では、第3四半期決算のポイントと、「Native AI時代」における成長戦略、そして事業拡大を支える採用強化の取り組みを紹介します。 

※ニッセイコムを除く 

目次

営業改革が成果創出フェーズへ――大型案件とAI案件が拡大

SHIFTがこの1~2年にわたり取り組んできた営業改革が成果として表れはじめています。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.4

売上高は前年同期比21.2%増と順調に推移しました。

なかでもAI関連事業の成長が顕著で、AI売上は第2四半期の約25.5億円から今期は約79.2億円へと飛躍的に上昇し、前四半期比で3.1倍に伸長。

AI売上総利益率も約43.0%と高い水準を維持し、SHIFTの成長を牽引する事業へと成長しています。

SHIFTでは月額プロジェクト単価とプロジェクト数を重要なKPIとしていますが、いずれも継続的に成長しています。特に注目すべき点は大型案件の増加です。 

従来は小規模案件を得意としてきましたが、今後はSIerにとどまらず、お客様の経営課題を解決し利益貢献まで支援するサービスインテグレーターを目指し、さまざまな施策を進めてきました。 

その結果、月額3,000万円以上の大型案件が売上構成比の約20%を占めるまでに拡大。しっかりと大型案件が取れる体制、営業力、デリバリー力が備わってきました。

さらに、案件終了後も継続的に提案することで売上の減少を抑制し、リピート率も向上。新規案件の獲得だけでなく、既存のお客様との取引拡大により安定的な成長基盤を構築しています。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.17

営業組織については、トップアプローチ営業、アカウント営業、フォローアップ営業と3つの役割を明確化した体制へ変更。

生産性向上を重視し、人員を大幅に増やすのではなく営業力の強化に取り組んできました。 

現在181名体制ながら、営業1人当たり年間5.6億円の売上を創出。一般的なSIerでは約2億円程度とされるなかで、約3倍の売上を作れるような営業のケイパビリティを構築しました。 

また、小型案件の獲得や既存案件の深耕を担うフォローアップ営業の強化にも注力しています。

フォローアップ営業は、大型案件の合間を埋める案件獲得や、稼働率向上に向けた営業を担う重要な役割を果たし、安定した売上基盤の構築に貢献しています。 

フォローアップ営業については、再現性の高い営業モデルを構築できています。既に仕組み化が進んでおり、現在98名体制ですが、来期に向けては倍程度まで増員する計画です。

コンサルティング事業――上流支援の拡大で、顧客数・顧客単価が伸長

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.19

総合コンサルティングと業務・専門特化型コンサルティングを合わせた国内市場は約1.7兆円規模とされています。

SHIFTはこの市場において、ITコンサルティング(RFP作成・プロジェクト支援)およびPMO・推進支援領域でのシェア拡大を目指しています。 

今年に入り、コンサルティング領域の売上成長が加速。その背景として、特に3点が挙げられます。 

1. 現場経験を活かした上流支援

SHIFTはこれまでテストや開発の現場で培った豊富なノウハウを蓄積。

現在では、その知見をRFP(提案依頼書)の作成や業務改善などの上流工程にも活用できるようになり、コンサルティングサービスの競争力が高まっています。 

2. 中小企業向け需要の取り込み

大手コンサルティングファームは大規模案件への対応が中心となる傾向があり、中堅・中小企業が気軽に相談できるパートナーは不足しています。

SHIFTは企業規模を問わず幅広いサービスを提供するため、こうした需要を着実に取り込んでいます。 

3. AI活用コンサルティングへの需要拡大 

AIソリューションを活用した業務変革・生産性向上への関心が高まるなか、「AIを活用したサービスを構築したい」といったお客様からの相談も増加中です。

SHIFTはこうしたニーズに対応し、AI活用を含むコンサルティングサービスを提供することで、新たな成長機会を創出しています。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.21

これらの強みを背景に、SHIFTは上流戦略企画領域へのシフトによる単価向上と顧客基盤の拡大を両輪に、コンサルティング事業の成長を加速させていきます。

AIモダナイゼーション――レガシーシステム刷新市場で存在感を拡大

AIモダナイゼーションは、取り組み開始から約半年で受注残高28.3億円を積み上げるなど、順調に拡大しています。その背景には、主に以下の3つのポイントがあります。 

① 中堅企業向けの一気通貫支援が評価 

大手SIerでは人材不足、中堅ベンダーでは技術力不足といった課題があるなか、SHIFTはAIを活用したリバースエンジニアリングによって、既存システムの課題を可視化するサービスを提供。

システムの現状を迅速かつ正確に把握できることから、お客様から高い評価を得ています。

参考:SHIFT DQS for リバースエンジニアリング

② システム可視化から保守運用まで支援を拡大 

AIモダナイゼーションによるシステム可視化を起点に、保守運用まで支援できる点もSHIFTの強みです。

ブラックボックス化したシステムを可視化することで、明朗会計な見積りで保守コストの適正化を実現。その結果、すでに約10件の案件を獲得しています。 

③ 公共系を中心とした大型案件の獲得 

高い技術力とコスト競争力を強みに、公共分野を中心とした大型案件の入札でも成果を上げています。AIモダナイゼーション領域における実績と提案力が評価され、着実に案件獲得が進んでいます。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.25

SHIFT DQS for リバースエンジニアリングの提供スキームが順調のため、解析済ソースコード量は2026年8月期第2四半期の1億STEPから2億STEPへ倍増しました。 

オポチュニティを受注から実行に繋ぐ専属体制の構築を強化し、非常に高い技術力をもつストラテジックアーキテクト(ST)人材の採用を強化し、受注率の向上とさらなる売上成長を目指します。

テスト――AI時代でも高まる品質保証ニーズ

AIの普及によりソフトウェア開発の進め方は大きく変化していますが、品質保証・テストの重要性は変わらず高く、SHIFTのテスト事業も堅調に成長しています。 

1. AI活用の拡大に伴い、テスト需要が増加

企業のAI活用に伴うシステム開発件数の増加により、品質保証・テスト需要が急拡大しており、SHIFTへの外注が堅調に増加しています。 

2. AIでは代替しにくいUAT領域を強化

AIは単体テストなどの領域では高い効果を発揮する一方、UATの自動化は依然としてむずかしい領域です。SHIFTはUAT支援に強みを持もち、AIも活用しながらテストカバレッジを拡大することで、高付加価値な品質保証サービスを提供しています。 

3. 全社品質管理ニーズの高まり

大規模案件を中心に、AIを活用した全社的な品質管理体制の構築を求めるニーズが高まり、SHIFTの品質保証の実績が評価されています。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.28

SHIFTは、AIを活用したテスト実行自動化サービス「ネムラナイ」の提供を開始。特にWeb領域において高い効果が確認され、導入が着実に進んでいます。 

2026年6月からはテスト設計領域にも拡大しました。

テスト設計は「何を、どこまでテストするか」を定義する品質保証の中核工程であり、ハードウェア、モバイル、Webなど開発環境を問わず活用できる点が特徴です。

AI BPaaS――社内AI活用の成果を社外向けサービスへ展開

AI BPaaSでは、社内業務のAI化による生産性向上と、そのノウハウを活用したサービスの拡大を進めています。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.32

SHIFTグループでは、バックオフィス業務へのAI活用を推進。特にオペレーション業務の効率化が進み、110人分の工数削減を実現しました。

今後もさらなる自動化を進めることで、生産性向上とリソースの最適配分を図っていきます。

引用:2026年8月期第3四半期決算説明資料P.34

AI BPaaSサービスでは、情報システム領域を中心に事業を拡大。

自社サービス「ワスレナイ」を起点として、PCのセットアップやセキュリティ設定、問い合わせ対応、監視業務などの運用支援を提供し、すでに約20億円の受注を獲得しています。 

また、AI BPaaSとして新たにAI定着化支援サービス(FDE)の提供も開始。2026年1月の立ち上げ以降、35社・3.8億円の実績を積み上げています。 

社内で4,400体以上運用しているAIエージェント「天才くん」で培ったノウハウを活用し、AI活用の定着支援から業務生産性向上、さらにはAI開発支援まで一貫して提供することで、お客様への提供価値を段階的に高めています。

参考:ワスレナイ

参考:天才くん

事業成長の中核を担う積極採用ポジション

今回の決算説明会では、SHIFTのさらなる成長を実現するうえで重要な役割を担うポジションとして、「営業職」と「AIモダナイゼーション領域のストラテジックアーキテクト(ST)」が紹介されました。 

 ■ 営業職  

お客様の経営課題を起点に、SHIFTグループの多様なアセットやソリューションを組み合わせながら、事業成長に直結する提案をリードします。 

10億円規模の大型案件に携わる機会や、大きな裁量のもとで経営者視点でビジネスを動かす提案を通じて、圧倒的な市場価値の向上を実現できます。 

営業系新設ポジション セールスエキスパート採用情報 

■ AIモダナイゼーション ストラテジックアーキテクト(ST) 

企業のDX・AI活用を構想段階からリードし、レガシーシステム刷新やAI活用戦略の実現を推進する、AIモダナイゼーション事業の中核ポジションです。 

高度な技術力とビジネス視点をあわせもち、お客様の経営課題に向き合いながら変革を実現する役割を担います。 

AIモダナイゼーション事業 採用情報 

最後に:AI時代の成長をともにつくる仲間を募集

SHIFTは営業の仕組み化、AI企業への質的転換を着実に進めています。 

いま私たちが求めているのは、変化を恐れず新しい仕組みを構築できる人材です。 

次の時代の事業を構築したいと考える人にとって、SHIFTは最適な環境です。 

少しでも興味をおもちいただいた方は、ぜひ募集職種をご確認ください。 

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