
「前職で会計のプロフェッショナルを目指すこともできましたが、結婚というライフステージの変化に直面したことで、これからはワークライフバランスをとりやすい業界で働きたいと思って。SAPエンジニアになり、税理士法人で培った会計や税務の知識がいま役立っています」
多忙な税理士法人を飛び出してSHIFTへの転職を決めた諸石は、上記のように語ります。妊娠した際に上司に働き方を相談したところ、産休・育休の取得や在宅勤務など必要な配慮も受けられたといいます。
諸石にSAPエンジニアとしてのキャリア形成、SHIFTで働く魅力を詳しく聞きました。
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ERPサービス2グループ 諸石
税理士法人に入社後、法人・個人事業主の月次会計と決算申告を担当。税務・会計業務と並行し社内用Salesforceの一部システム管理を担う。2023年4月にSHIFTに転職。現在、前職で培った会計知識を活かしながら、SAP関連のテスト業務に携わる。
目次




「会計×IT」を模索してSAPエンジニアにたどり着く
――まずは、経歴を教えてください。
諸石:前職では税理士法人にて会計・税務業務を中心に担当しており、Salesforceなどの社内システムの管理にもたずさわってきました。
システム管理についていえば、仕様追加のための要件定義やタスク管理、不具合対応を行っていました。
もちろん、前職で会計のプロフェッショナルを目指すこともできましたが、結婚というライフステージの変化に直面したことで、これからはワークライフバランスを考慮しやすい環境で働きたいと思うようになりました。
そのためには、業界から見直す必要がありました。
大学時代、そして前職でプログラミングをしていたこともあり、転職先として自然とIT業界を考えるように。
なかでも、経験を活かして会計領域に関われるようなエンジニアになりたいと考え、SAPエンジニアの道を検討しはじめました。
――なぜSHIFTを選んだのでしょうか。
諸石:未経験でSAPエンジニアを目指せるという求人を見て、口コミサイトでSHIFTの評判を確認したところ、教育体制が確立されていると高評価されていて。
また、評価軸が明確であるとも書かれていましたね。個人の努力を評価する社風で、モチベーションを維持しやすいとも。SAPにはふれたことがなくても、IT業界でのキャリアを描きやすいのではないかと期待しました。

手厚いフォローのもと、「できることが増えていく」喜びを知る
――SHIFT入社後、どのような業務にたずさわってきましたか?
諸石:入社後、まず担当したのはSAPのテスト設計とテスト実行です。その後は、SAPのシステム移行プロジェクトに参画しています。これらを通して、SAPのSD(販売管理)やFI(税務会計)領域を中心にかかわりました。
テスト設計では、主に基本設計書を作成してきました。一方、テスト実行では、基本設計書に記載されている内容が実行されているか確認します。
特に、私はシステム内で権限が正しく設定されているか確認する「権限テスト」を担当しました。SAPの実機をさわってトランザクション行動を実際に打ち込み、権限エラーが出ないか確認する作業です。
システム移行については、SAP ECCという古いシステムから、SAP S/4HANAという新しいシステムへのデータ移行業務を担当しています。
既存のSAPの標準保守サービスが終了することを受け、SAP S/4HANAへ移行するお客様が多いですね。こちらのプロジェクトは1月末に無事終了しました。
――すばらしいですね!次の案件は、すでに決まっているんですか?
諸石:はい。次も同じお客様からご依頼をうけた別案件で、チームリーダーを務めることになりました。
SAP関連のプロジェクトにたずさわってみて、SAPエンジニアとして働くには座学が必要だと痛感しました。SAPには特徴があり、多様な角度からシステムを理解することが求められるためです。
私の場合は、独自のキャリアUP制度「トップガン」(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内制度)の教材やコンサルティング資格の取得が勉強に役立ちました。
――研修制度も、SAP関連の知識習得に役立ちましたか?
諸石:入社後の研修は、私が想像していた以上に充実していました。その研修では、受講者は約1ヶ月かけて実務に必要な知識やスキルを身につけていきます。
SAPに特化した研修もグループ内では用意しており、こちらは1週間以上かけて実践的なスキルを習得できるように設計されています。
プロジェクトに本格的に配属されたあとも、上司やチームリーダーから継続的かつ手厚いフォローがありました。
実務でも感じることですが、学んだだけ知識が増えますし、努力しただけスキルが身につきます。「できることが増えていく」という感覚は、得がたいものです。SHIFTに入ってよかったと思えました。

「ライフスタイルに合わせて働ける」「前職の知見を活かせる」
――そのほかに、SHIFTに入ってよかった点はありますか?
諸石:ライフスタイルに合わせた働き方が可能な点です。
私は現在妊娠していますが、本番環境へのデータ移行など出社での作業が必要となる際にも、「妊婦が満員電車にのるのは大変だろうから」在宅勤務を特例として認めていただきました。
5月からの産休・育休についても「本当に休むの?」という雰囲気は一切感じることはありませんでしたね。
つわりのため数日お休みをいただくかもしれないと申告した際にも、「問題ないですよ、休んでください」といっていただけて安心しました。人員を確保できるSHIFTならではの配慮の形だと思います。
そのほかにも、体調に合わせて成長していけるよう、目標を決める場面でもフォローしていただいたことがあります。時間をかけて、私の話を丁寧に引き出していただきました。
これはグループ全体の特徴になりますが、明るい人が多いと思います。体調がすぐれない期間には連絡をくださるなど、仕事のこともライフスタイルのことも、なんでも相談しやすい雰囲気がありますね。
自分の努力を見ていてもらえる安心感があります。
さらに、他業種での経験を活かして成長できるため、IT業界未経験者でも活躍できる点も魅力です。
私の場合は、税理士法人で培った会計や税務の知識が、SAPの財務管理モジュール(FI領域)で役立ちました。
SHIFTにはリファラル採用制度があるのですが、私自身も会計領域で働く友人に、SHIFTのことを薦めているほどです。
育休から復帰後は、奥深いSAPを着実に極めていきたい
――転職を検討した理由が、「ワークライフバランスを考慮しやすい環境で働きたい」とのことでしたが、それはSHIFTに入社して達成できましたか?
諸石:そうですね。以前より、自分の時間をかなりとりやすくなりました。残業に関しては、月10時間あれば多いほうでしょうか。
夫とコミュニケーションをとる時間を確保できるようになりましたし、転職の効果が期待以上に発揮されているなと思っています。
――よかったですね。5月からは、仕事からいったん離れて家庭と向き合う時間が訪れると思います。考えも変わるかもしれませんが、今時点でのキャリアの目標はありますか?
諸石:そうですね。やはりリーダーのようなマネジメントをするポジションを目指したいです。
SAPは私が思っていた以上に複雑で奥深いシステムで、数年単位でプロジェクトにたずさわったからといって、すべてを理解できたとはいえません。
SAPの複雑さを理解できた瞬間に、「もっとSAPのことを学びたい」と思うようになりました。プロジェクトをマネジメントできるくらいに、SAPへの理解を深めたいですね。
入社後はじめて配属されたプロジェクトで、ロールモデルにしたいと思う方に出会えたこともリーダーを志す要因の1つです。
その方はプロジェクト内の雰囲気づくりがとても上手で、その方の存在もあってコミュニケーションが活発化していました。
また、コンサルティング領域にも挑戦してみたいですね。前職から、お客様と直接やりとりすることにやりがいを感じていたので。
そのためにいくつか資格をとるなど、上司と話し合いながら目標設定を進めていきたいと思っています。

――本日は、お忙しいところありがとうございました!
※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです