経理経験者の視点で、プロジェクトの円滑な進行を支援。年収は1年間で前職を上回った

2025/03/18

30歳という年齢を「未経験でキャリアチェンジできるラストチャンス」ととらえた本記事の主人公、德永。彼は経理領域を飛び出しSHIFTでSAPエンジニアになりました

SAPにはさまざまな領域があって、そのうちのFI領域(経理モジュール)で前職の経験が活きていますお客様がシステムを導入して何を実現したいのかがイメージできるからです」

入社するまでSAPについてはよく知らなかったという德永。自分にとってほんの少しだけ高いハードル乗り越え、その結果、年収も前職を上回った彼に、その躍進の背景を聞いてみました。

  • ERPサービス2グループ 德永

    新卒でコンテンツ制作会社に入社後、カスタマーサポートと経理業務に従事。退職後1年間オーストラリアでのワーキングホリデーを経て、施工会社にて事務全般、現場管理業務等を経験。子どもが生まれワークライフバランスを考えるようになり一念発起し2021年7月にSHIFTに転職。業界未経験入社だが、日々キャッチアップを行い、お客様に寄り添うサービス提供ができるよう精進している。

目次

「未経験者として転職できるラストチャンス」と思った

――まずは、経歴を教えてください。

德永:新卒で入社した会社でカスタマーサポート部門に配属されたあと、半年間の業務を経て経理部門へ異動。約3年間、経理業務を担当しました。

2社目ではハードな業務環境に置かれ、キャリアを見直すきっかけになりました。

もちろん、経理のプロフェッショナルを目指すこともできましたが、転職を考えていたときに30歳を迎えていたので、「未経験の業界に飛び込むなら、いまがラストチャンスかな」と。

経理業務で培ったスキルを活かせる職種か、IT業界へのチャレンジを検討していた折に、SHIFTが経理経験者を対象にSAPエンジニアを募集していて、興味をもちました。

IT業界未経験者にも門戸を開いている点、努力次第で昇給できる点に魅力を感じて、「自分でもやれるかな」と期待したのを覚えています。

――当時から、SAPに興味があったのでしょうか?

德永:いえ、転職活動中に知った程度です。ITツールをさわった経験も、1社目で会計ソフトを使っていただけでした。

内定通知をスピーディーにいただけて、「未経験なのに求められている」実感があってうれしかったですね。

――入社前に不安はありましたか?

德永:いえ、従業員規模から大企業といえるSHIFTには、教育制度が確立されているだろうと期待していたため、特に不安はありませんでした。

テスト実行・設計やデータ移行。経理経験者ならではの視点を評価してもらえる

――入社後の業務について教えてください。

德永:1件目のプロジェクトでは、テスト実行者としてアサインされ、設計書に従ってテストを行っていました。

2件目のプロジェクトではテスト設計者というポジションで、どのようにテストを進めるべきか検討するようになりました。

それ以降の案件では、テストから離れてデータ移行作業に従事しています。

古いシステムからデータを抜き出して新しいSAPへ入れる作業なのですが、お客様に確認したうえで手順やスケジュールを確立し、間違いがないように進める必要があります。

ただ、データ移行のスケジュールを決めても、前工程が遅れたら都度スケジュールを立て直さなければいけません。

私がスケジュールについてお客様に説明することもあり、お客様の理解を得られるように丁寧にコミュニケーションをとるように気をつけています。

――前職の経験が業務に活かされていると思ったエピソードはありますか?

德永:SAPにはさまざまな領域があって、そのうちのFI領域(経理モジュール)では勘定科目や仕わけなど、簿記で扱う用語が頻繁に出てきます。

もともと経理担当者だったのでこういう用語は理解できていて抵抗感がなかったですね。

また、経理経験者だからこそ、お客様が「システムを導入して何を実現したいのか」をイメージしやすいですね。

それを踏まえた視点でプロジェクトのスケジュールを立てた点は、上司から評価されていると思います。

親切なメンバーに囲まれて「ほんの少し高い」ハードルを越える

――先ほど、SHIFTの教育体制に期待していたとおっしゃっていました。実際に入社してみて、充実度は期待値を上回りましたか?

德永:研修は想像以上に充実していました。IT業界に必要な知識を浅く広く身につけられるイメージでしょうか。

ただ、実務では研修で習わなかったスキルを求められる場面が多々あります。業務に対してむずかしさを覚えることもありました。

しかし、部門内には面倒見のよい先輩が多く在籍しています。ある先輩は、参画するプロジェクトが異なる場合でも親身になってアドバイスをくれます。

上司からは1on1の機会を定期的に設けていただくなど、質問や相談がしやすい雰囲気がありますね。

普段は在宅で勤務しているので、チャットベースでコミュニケーションをとるときには、相手に意図が伝わるよう慎重に行っています。

チャットで相談しにくいことは、飲みの場でフランクに聞いてしまうこともあります。

――そのほかに、SHIFTに入ってよかった点があれば教えてください。

德永:SAPにまつわる認定試験を受験する機会をつくってもらえていることも、SHIFTに入ってよかった点の1つです。

私の場合は、自分から手をあげなくても日ごろの仕事ぶりをみた上司からチャンスをいただけました。

案件の割り振りも、実力に見合うかどうか考慮していただけていると思います。

私は特に案件の希望を伝えていませんが、上司は「いまの自分にとってほんの少しハードルが高い」案件へアサインしてくれるので、継続的に成長できている実感を得られます。

実務と検定試験を通して、SAPエンジニアとしての基盤を固める

――仕事ぶりに見合う評価が得られているという感覚でしょうか。

德永:そうですね。昇給に関していえば、上がるスピードが非常にはやく驚いています。SHIFTに入社して1年程度で、前職での年収を上回りました。

自分の努力が給与に反映される点はモチベーションの維持に役立ちました。

昇給した要因としては、独自のキャリアUP制度「トップガン」(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内制度)に合格したことが考えられます。

「これに合格すると昇給のチャンスが得られるよ!」と先輩から教えていただきました。

――合格に向けて、かなり勉強したのではないですか?

德永:それが、当時の業務内容と試験内容がかぶっていたんです。なので、仕事に勉強に…と忙殺されることはありませんでした。

その後アサインされた案件でも、勉強した内容を活かせる場面が多かったので助かりました。

――自身の成長を実感できますね。 

德永:その通りです。はじめて案件にアサインされたときは、お客様と会話するのも怖かったほどでした。

それが、いまではSAPの基礎知識が身についているので、案件が変わっても落ち着いて対応できています。

お客様からの質問にも答えられるようになりましたし、万が一プロジェクト参画時点で知らないことがあっても、徐々にキャッチアップしていけば対応できると思えるようになりました。

日々が新鮮。海外拠点での案件など、視野を広げていきたい

――現在の業務では、どのようなところにやりがいを感じていますか?

德永:チームメンバーに指示を出して動いてもらう機会が増えたところです。自分で段取りを考えて、誰かに実行してもらう。

もちろんプレッシャーは感じますが、考える作業はもともと好きでしたし、納期内に無事業務を終えられると安心します。

スポーツのように、みんなで一丸となって目標達成に向けて頑張っている感覚もやりがいにつながっています。

特に年末は、年明け以降すぐ作業に移れるよう準備が必要なこともあって忙しかったですが、とても充実していました。

案件が変わるたびに関わる人が変わる点も、新鮮な気持ちで業務に取り組める要因ですね。経理では、同じメンバーとルーティンワークをこなす日々だったので。

――今後の目標を教えてください。

德永:SHIFTはアメリカにも拠点を開設したので、SAP案件が海外にもあるなら、ぜひ携わってみたいと考えているところです。

あと数年は実力をつける期間が必要だと自覚していますが、夢が広がりますね。PMとしてのふるまいも身につけたいと思っています。

――本日は、お忙しいところありがとうございました!

※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです