「お客様第一」を貫きたい。志半ばでの退職から、新境地で躍動する実力派PMのいま

2024/08/09

金融BA・PMグループ、通称「タイガーチーム」。

銀行のIT担当役員、証券会社の経営企画部長、大手SIerの熟練PM、グローバル企業の品質部門統括者など錚々たる経歴をもつ面々が集結し、重要なお客様のもつ難易度の高い課題に取り組んでいます。 

中国出身の陳は、2023年9月にSHIFTへ入社。メーカー系SIや外資系クラウドサービスで金融系企業を担当した経験が買われ、タイガーチームに配属されました。 

「入社した当初は、ベテランの男性社員が多いチームで驚きましたが、女性も少しずつ増えてきています。売上偏重ではなく、個人の事情を考慮したうえで案件にアサインしてもらえる点が、ありがたいです」 

新サービス「欠陥分析サービス」の立ち上げメンバーとなり、わずか1年足らずで目に見える成果をあげた陳。

なぜSHIFTに転職したのか?仕事に対するモチベーションの源泉は……東京から新潟に移住したプライベートの様子も交えて、幅広く話を聞きました。 

  • 金融BA・PMサービスグループ 陳

    1991年生まれ。日立製作所6勤務。生保業務システムの上流工程から下流工程、DX推進やソリューション提案、維持保守領域のプロジェクトマネジメントなどを手がけてきた。外資系企業への転職を経て、20239SHIFT入社品質コンサルタントとして多彩な案件を手がける

  • 26歳

    新卒で日立製作所に入社

    生命保険業務システムの設計から開発DX推進やソリューション提案、維持保守領域のプロジェクトマネジメントなどにかかわってきた

  • 31歳

    外資企業に転職

    転職して間もなく、組織的なレイオフに遭遇し再度転職活動をはじめる

  • 32歳

    SHIFT入社

    品質コンサルタントとして、サービスの立ち上げからビジネス拡大に貢献 

目次

開発、ブリッジSE、テストリーダー、法人営業……経験を積んできたが……

──まず、これまでのプロフィールについてお聞かせください。 

陳:中国の大学で日本語を学んだあと、1年間営業職に従事しました。その後、日本へ留学したのは「語学を活かした仕事に就きたい」という思いが募ったからです。

地方の国立大学大学院に進学し、再生可能エネルギーについて研究しました。 

大学院修了後はメーカー系SIに就職。研究していた再生可能エネルギー分野に力を注いでいたこと、グローバル企業だったことに惹かれました。

日本語だけでなく、英語も使えるポジションにつける可能性があると考えたのです。 

配属されたのは金融事業部。生命保険会社のシステム設計や開発、運用保守を担当。

アメリカ、ベトナム、中国の案件を推進するブリッジSEやテストリーダーも経験しました。3年目からはPMとして、新規のお客様の開拓やDX推進に取り組みました。 

5年半勤務したのち、外資系クラウドサービスに転職したのは「クラウドに移行することで、本当にオンプレミスの課題を解決できるのか」、自分の目でたしかめたかったから。 

法人営業として金融のお客様を6社担当し、クラウドの浸透に邁進していました。しかし、5ヶ月目に入ったとき、自分を含む入社1年未満のメンバー全員がレイオフの対象となってしまい、志半ばで退職。

急遽、転職活動をはじめ、そこでSHIFTと出会いました。

「お客様第一」がモットー。貢献できる取り組みなら、何でもやる

──キャリアにおけるターニングポイントは? 

陳:メーカー系SIでテストリーダーをしていたとき、当初3週間を予定していたテスト期間が、要件定義書策定が遅れた関係で1週間に短縮。

間にあわせるために、手を尽くし完遂させたことが、いまの自信につながっています。 

通常は、開発が完了したシステムに対してテストスクリプトを作成し、自動テストを行いますが、このときはとにかく時間がありませんでした。

そこで、お客様と相談して開発と並行しながら開発環境でスクリプトを作成することにしたんです。 しかし、テスト環境ではなかったため、まったくうまくいかず。

結局、自動はあきらめ、手動でテストを実施することにしたのですが、完了できるかわからないほど、かなりボリュームのあるテスト。

メンバー全員がスケジュール調整しながら最優先で取り組み、何とか1週間ですべて完了させることができました。 

みんなで知恵を絞り、やり切った達成感、お客様からの信頼獲得……一生忘れられない案件ですね。 

──陳さんが普段仕事で大切にしていることは何ですか? 

陳:つねに“お客様第一”を意識して行動しています。とにかくお客様の役に立ちたい、よりよい関係を構築したいという思いが強いです。 

前職の外資系クラウドサービスで法人営業を担当していたときは、お客様向けに「クラウドプロフェッショナル」資格取得の講座を開きました。

クラウドを導入しても根強い抵抗感がある方に対して、心理的ハードルを低くするための試みで、お客様からは大変好評でした。 

そのほか、デモをつくって製品に触っていただく機会を増やすなど、啓蒙活動を積極的に。

こうしたイレギュラーな取り組みは、一時的には赤字になりますが、お客様に貢献できるだけでなく、大きな成約につながる可能性が広がります。 

「欠陥分析サービス」の新規立ち上げ・拡大をリード。期待を上まわる支援に、追加受注も

──数ある企業のなかから、SHIFTを選んだ理由は何だったんですか? 

陳:ソフトウェアテストを主力事業として成長してきたIT企業という存在が珍しく、目を引きましたし、かつてテストリーダーを務めていた自分との親和性が高いと感じました。 

コンサルティングや開発工程の提案など、多岐にわたる事業領域も魅力に映りましたね。上流工程にも関わっていけそうな期待感もあり、入社を決めました。 

──あらためて、いまの担当業務について教えてください。 

陳:今年1月から本格始動した「欠陥分析サービス」の新規立ち上げリーダーとして、サービス拡大に力を注いでいます。 

システムの開発から運用保守までに発生した障害データの分類・分析を実施し、「どのプロセスで欠陥が生じたのか」「システムに不足点はあるのか」などをあぶり出し、改善策を提案するのが、本サービスの流れ。社内のSQF(SHIFT品質保証標準)チームとともに、標準化を進めながら展開しています。 

発案したのは金融BA・PMグループのメンバーですが、通信サービス企業や公共事業など業界を問わず幅広いお客様に活用いただいています。

先日は大手SIerのお客様へ最終報告をしましたが、大変好評で、2案件の追加注文をいただきました。 

──すごく順調な滑り出しのようですが、お客様に評価されている理由はどこにあると思われますか? 

陳:例えば、公共システムの場合、10年以上にわたる大規模な開発になります。途中途中で小規模な維持保守が施されていることもあり「欠陥が出やすいのに、見落としやすい」。

強化テストをやるにしても、すべてはできないし、絞ることもむずかしい状況です。 

「欠陥分析サービス」は障害データを徹底的に分析したうえで、よりよいシステムにするための手立てがみえる。その点がもっとも喜ばれています。 

私たち提供側は、より精度の高い分析レポートを作成するためにはどうしたらよいかをみんなで議論しています。

心がけているのは、ひとつの手段にこだわらず、さまざまな角度から問題点を洗い出すこと。ときに「こんなに仕上がりのよいレポートが作成できると思わなかった!」と私たち自身の期待を超えることも(笑)。 

ビジネスは「1度サービスを提供したらおわり」ではありません。継続や他部署の契約獲得につなげていけるよう、つねにお客様の期待を越える支援を目指しています。 

メンバーの意向が反映されたアサイン。だから、前職までの経験も活かせる

──この「欠陥分析サービス」では、陳さんのどんなスキルや経験が活かされていると思いますか? 

陳:いま、チームメンバー2人のマネジメントを行いつつ、営業に同行してお客様へ直接サービス概要を説明させてもらっているのですが、そのあたり、法人営業の経験がかなり活かされているように感じます。

前職も同様に、マネジメント業務と並行して、ものすごい数の提案活動をしていたので。 

本人の意向に沿って、アサインしてくれるのがSHIFTのいいところ。上長としっかり話しあって、納得したうえで案件に取り組める。

決して売上偏重ではないんです。上長も同僚も思いやりのある方ばかりです。 

──そのほか、SHIFTの印象は? 

陳:日系企業っぽくない、独特な雰囲気がありますね。例えば、会社をよくするための意見とか単なるつぶやきとか、チャットが活発ですし、定期的な技術交流会もある。

部活動もしっかりとやっていて、驚きました。ちなみに、私はゲームの部活に入っています(笑)。 

生活をエンジョイしながら、確かなキャリアパスを進んでいきたい

──最後に、今後やっていきたいことを教えてください。 

陳:仕事に関しては、まず、PMとしてのスキルを磨きたいです。まだ経験が浅いため、よりよいPMとは何なのかを追求したい。将来的にはコンサルティング業務やDX推進にも携わりたいですね。 

企画から完成まですべてに関与しながら、お客様との関係構築を図り、自社のビジネスに貢献できたらいいなと思っています。さらにいうと、グローバルな案件も……やりたいことは山ほどあります。 

SHIFTは、既存のお客様を大切にしながら、新規開拓も積極的に進めているので、さまざまな案件に入れる可能性を感じます。

チャレンジングな環境のなかで、まだ経験していない領域にもどんどん挑んでいきたいです。 

プライベートでは、昨年末、夫とともに東京から新潟に引っ越しました。同僚のすすめでスノーボードをはじめたところ、見事にはまり、インストラクターの資格をとりました。

ペットは犬2匹、猫1匹。インストラクターとしても活躍し、ペットたちに充実した日々を過ごしてもらうために、引きつづき、仕事に邁進していきたいです! 

──陳さん、本日はありがとうございました! 

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです) 

この記事のタグ