toC向けのサービスやプロダクトを展開するお客様を支援している通信・ネットメディアサービス部。クロスセルによる案件拡大が目立つ、社内でもアクティブな部署のひとつです。
いったいどんな人材が、どのようにその領域で活躍しているのでしょうか?
同部に所属する若手メンバーの2人に、リアルな現場の雰囲気と、同部“ならでは”といえる点を伺いました。
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人材・教育サービスグループ 金城
新卒で楽天に入社し、テスターのあと営業職を担うも「やはり、ものづくりに携わりたい」と感じ、2023年9月にSHIFT入社。品質保証エンジニアを経験後、現在はWebディレクターとしての役割も担う。
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人材・教育サービスグループ 山本
2022年4月、新卒でSHIFTに入社。現在の通信・ネットメディアサービス部 人材・教育サービスグループに配属され、品質保証エンジニアとして活躍。2年目にして品質保証PMになる。現在は提案書の作成なども担当し、さらなる上流工程へのキャリアアップを目指し奮闘中。
目次
入社後は、スピーディに役割が発展
――通信・ネットメディアサービス部、そして人材・教育サービスグループにはどのような案件や業務があるのでしょうか?
山本:通信・ネットメディアサービス部は、お客様が一般消費者向けに展開しているサービスに関して、品質保証を中心とした支援をしている部です。
案件は、人材マッチングサービスや予約システム、ポイント管理システムなど本当に幅が広いですね。
なかでも人材・教育サービスグループは、その名の通り人材・教育系、さらには介護といった産業にも特化しています。
――具体的には、お二人はどんなお仕事をされていますか?
山本:私は学習塾事業を手がけるお客様のもとで、品質保証PMとして案件管理者を任せてもらっています。
約1年半担当させていただいていますが、最近は大規模なリリースを終え、さらなるサービスの価値向上のために、テストのみならずシステムの仕様や開発プロセスの改善提案まで踏み込んでやらせていただいているところです。
金城:私は以前、山本さんの下で品質保証エンジニアを務めたあと、いまは大手人材サービスの支援に、Webディレクターとして参画しています。
要件定義から入って自分でアプリをつくり、リリースまで推進支援する役割です。
――SHIFTはテストから派生して多彩な領域へのクロスセルが盛んですが、みなさんはまさにその先鞭となっている感じですね。
金城:通信・ネットメディアサービス部が、クロスセルに積極的なのはたしかですね。
山本:そうですね。支援するサービスやプロダクトの先にはエンドユーザーとしての一般消費者がいるわけですが、私たち自身も一消費者としての顔をもっています。
そうした視点を活かすことで、さらなる提案にもつなげられるという利点があります。
部全体にも「新しい領域に踏み込んでいこう」「お客様のニーズをひろって、提案していこう」という機運が高いですね。
手をあげれば、手を動かせば、広がる
――山本さんは新卒入社2年目でPMに、金城さんは品質保証エンジニアからWebディレクターに、おふたりとも早期にジャンプアップされています。その経緯を教えてもらえますか?
山本:私の場合は、自ら手をあげました。入社当時は品質保証エンジニアとしてプロジェクトに参画していたのですが、将来的にはお客様課題を自ら見出し、解決の提案ができる人材になりたいと思っていました。
品質保証エンジニアながら向き合う担当者の方がボードメンバーに近く、課題感をつかみやすかったことから、成長の糸口が見えつつあったんです。
上長に「精一杯努力するので、最短で引き上げてもらえないか 」と伝えて、まずは次のステップである品質保証PMを担当させてもらったという流れですね
――もともと部署内に、そうした自発的な声を積極的にすくいあげるムードというか、カルチャーがあるのでしょうか?
山本:はい、部内にもそうした空気を感じますね。
――金城さんも、Webディレクターになったのは自ら手をあげて?
金城:私の場合は違うんですよ。品質保証エンジニアとして手を動かしているうち、テストの設計など、やや上流工程の業務に魅かれる自分に気づきました。
もしかしたら、ディレクションなどが向いているのかも、と思っていたときに上長から「ディレクターをやらないか」と誘われたのです。結果として予期していなかった挑戦ができて、感謝していますね。
――ところで、おふたりは同じプロジェクトを手がけていたこともある。お互いの印象をうかがえますか?
金城:ちょっと気になりますね、それ(笑)。
山本:金城さんがうちのチームにきてくれた第一印象は「コミュニケーション力がものすごく高い人がきてくれたな」でしたね。
金城:本当ですか? 当時は品質保証の基本からあまり知らず、「教わりにきました!」みたいな感じだったと思うのですが……。
山本:私からいろいろお願いする立場ではありましたが、金城さんは一を伝えれば十、返ってくることに驚きました。
そのうえで「何か足りないことはありますか?」と「おかしいところがあればフィードバックをください」とひとこと必ず加えて、アウトプットしてくる。
PMになって日が浅く、プレッシャーも強く感じていた自分にとって、本当に心強い存在でしたね。
金城:山本さんの教え方がとても丁寧だったおかげだと思いますよ。塾講師をされていたと聞いて納得しました(笑)。
リモートワークで週数回しか顔をあわせなくても、「これはテキストで説明を」とか「ここは文章では伝えづらいからミーティングを開きましょう」といった具合に、絶妙なんですよね。
――積極的にコミュニケーションをとる同士だから、自然と伝えやすく、伝わりやすいのかもしれませんね。
山本:その意味では通信・ネットメディアサービス部全体が、前向きなコミュニケーション、対話が当たり前にある気がします。先に述べた提案力が高いことにもつながっているのかもしれませんね。
――そのように部門のカルチャーとフィットしているおふたりが、それぞれ意識しているクレドや、個人的な行動指針はありますか?
金城:2つあって、「ふてくされない」ことと「客観的な視点をもつ」ことです。
SHIFTのクレド「ふてくされない、素直に受け入れる 」のとおり、たとえ間違ったことを指摘されたり、失敗したとしても、まず受け止める。
そのうえで、次の「客観的な視点」をもって何がまずかったのか振り返って改善につなげたいな、といつも思っています。それが成長の近道だと感じているので。
――「ふてくされない」も「客観的な視点をもつ」もいうは易しですが、実際はむずかしいですよね。
金城:一度、痛い目にあったから、かもしれません。前職時代、上長や先輩に耳の痛いフィードバックをされた際、「はい」「わかりました」と口ではいいながらも、きちんと理解できていないことがままあったんです。
そのせいでミスが大きくなって、周囲に迷惑をかけた……。実のところ、非を認めたくない自分もいたのかもしれません。
しかし、SHIFTにきてからガラリと変わりましたね。「ふてくされない」というクレドに言語化されていたことが影響したと思います。
それにいっしょに働いていている先輩方、同僚の方たちが尊敬できる方ばかりなんです。指摘されたら、自然と素直になれる。
むしろ周囲と自分の差分をなんとか埋めなくては、といつも焦っているくらいです。
――山本さんは、何か仕事の流儀があるとしたら、何でしょう。
山本:「筋を通す」ことですね。上司にいわれてから、心がけるようになりました。
当たり前のことですが、「自分自身が疑問をもったまま、お客様や後工程の人に成果物を渡さない」とか、「本当に自分がもつ最大限の力を発揮できたか自問自答して仕事にあたる」とか。
コミュニケーションを細かく、丁寧にしているのも、筋を通したい意識があるからかもしれません。
提案力がある。その背景にあるのは部内に根づいたカルチャー
――おふたりは、通信・ネットメディアサービス部の強みはどこだと思われますか?
山本:私の上長がよくお客様にいっている言葉に「うちは人がいいです」というのがあるんです。
同業他社と比べて、優秀な人材が多い。その「優秀さ」「人のよさ」って、スキルだけじゃなくて、コミュニケーション能力の高さや、成長意欲なども含めてかなというのをなかにいても感じるんですね。
金城:部の強みとしては、提案力もありますよね。そのエンジンは「徹底してお客様目線で行動する」マインドが根づいているからなのかなと思っています。
たとえば、あるお客様のWebサービスのコードが極めて古い言語を使っていて、このままサイト運用をするといつ止まってもおかしくない状況だった。
それに気づいたメンバーが「このまま放置したらお客様の不利益になる。通るかどうかはまったくわからないけれど特急で提案書を書こう」と動いていた。「さすがだな」と同じ部ながら、心動かされましたね。
山本:そのうえで、互いを当たり前のように助けあう風土も強みかなと思いますね。いま部には1,200人ほどいるのですが、部会などはすごく盛り上がり、社内のチャットツールで現場の疑問や課題を書き込むと、即レスが入る。
若輩者の自分がはやくからPMをやれているのも、こうした先輩方の知見を借りられているからだと思うんです。同時に、自分の知見もまた誰かにシェアしたい思いも自然に芽生えます。
――そんな通信・ネットメディアサービス部にはどんな人が向いていると思いますか?
山本:自分のチームに入ってほしい観点でいうと「学びたい」「伸びたい」上昇志向がある方ですね。
お客様の課題も、自分の課題も、そういう意識があるから見つけられる。また解決のために、自然と動けるんだと思っているので。
金城:私は「素直な方」が向いているかなと感じています。周囲の同僚の方々の存在、また研修制度や検定制度など学ぶ環境は整っているし、お客様との接点も多い。
そうした環境のなかで、自分が成長できるかどうかは、素直に刺激を受けて、すべてを自分の糧にできるか否かだと思うんです。
そういう方がいっしょにいてくれたら、とても心強いし、またひとつ私たちが強くなれる。ひいてはお客様にとっても、大きな利益になると思います。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)