「泥臭い合意形成力」こそAI時代の武器。メガベンチャー・外資ベンダーを経て確信するPMの真価

2026/03/05

「このままAI時代に取り残されるのではないか」。

大規模プロジェクトのPMを務め、調整業務に奔走する。そんな日々を送りながら、ふといいようのない焦りを感じたことはないでしょうか。

国内屈指のSNSプラットフォーム企業、世界大手のクラウドベンダーなどを経てSHIFTのAIモダナイゼーションサービス部に入社した江口は、「AI駆動開発の最前線こそ、泥臭いPM経験が武器になる」といいます。

AI時代にPMが発揮できる真価とは。SHIFTが提供する「AIネイティブ」な環境の魅力とともに、PMとしてのキャリアを更新しつづけるためのヒントを探ります。

  • AIモダナイゼーションサービス部 テクノロジーマネージャー 江口

    20代で独立系SIerにて受託開発を経験後、30代の約10年間はフリーランスPMとして活躍。40歳を機に組織だからできる仕事と裁量を求め正社員へ転向。LINEでのバックエンドエンジニア、AWSのソリューションアーキテクト、総合商社の子会社である医療系スタートアップで開発部長を歴任。2024年11月SHIFTに入社。現在はAIモダナイゼーションサービス部にて、PM兼テクノロジーマネージャーを務める。

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目次

フリーランスPMとして感じた限界と組織での裁量。メガベンチャー・外資などを渡り歩く

――江口さんは20代は独立系ソフトウェアベンダーでSESや受託開発を経験し、30代の約10年間はフリーランスとして活躍されました。組織に縛られず生きていける実力があるなか、なぜ再び組織に戻ろうと思われたのですか?

江口:さまざまな経験ができたのはよかったのですが、フリーランスのPMだった私にくる仕事の多くが炎上案件でして。時間の切り売りによる単価の限界も感じていました。

「正社員とフリーランスの市場価値が逆転する」と感じて、組織の大きな裁量のなかでマネジメントへ舵を切る決意をしました。

――その後、国内屈指のSNSプラットフォーム企業や、世界大手の外資系クラウドベンダーを渡り歩かれていますね。

江口:はい。前者ではまず大規模サービスの終了業務を担って、その後に別サービスのモダナイゼーションやオフショアメンバーの管理などエンジニアリングマネージャー(EM)の業務を経験しました。

その後、外資系クラウドベンダーから「BtoCメガベンチャー経験者を採用したい」と声をかけていただきました。

お客様のクラウド移行支援やハンズオン形式の講師なども務め、数多くのクラウドアーキテクチャやマイクロサービスの成功・失敗事例を学ぶことができました。

前職となる医療系スタートアップは総合商社の子会社で、開発部長としてAI駆動開発の環境づくりとしてDevinやCursor、Claude CodeなどのAIツール導入を推進しました。

ここでAI活用の手応えを感じましたね。実際にメンバーに使ってもらい、開発効率が劇的に変わるのを目の当たりにしたんです。「これからの時代、AIを使わないという選択肢はありえない」と確信しました。

年収、やりがい、そして「AIへの本気度」。SHIFTを選んだ理由

――そんななかでSHIFTへの転職を決めた理由は何だったのでしょうか?

江口:正直にいいますと、家族の将来を考えて転職軸の1番は年収でした。2番と3番が仕事のやりがいと働く環境ですね。これらが整っていれば仕事内容にこだわりはありませんが、SHIFTはこれらすべてがマッチしました。

やりがいについては、SHIFTのAIモダナイゼーションサービスの立ちあげタイミングで入れるのは大きなチャンスだと感じまして。

採用もできる、大きくなる組織のコアメンバーとして入れること、お客様のモダナイゼーションの標準化をつくっていくという事業内容も魅力でしたね。

――「AIに関わる仕事かどうか」は大前提だったのですか?

江口:はい。過去の企業ではいざ生成AIを使おうとしても、セキュリティやコストの壁が大きく、全社導入には至らないこともありました。

一方でSHIFTは、「AIネイティブなSIカンパニー」と謳い、経営陣が本気でAI活用に取り組んでいる。

実際に、ノープロンプトツール「天才くん」やクローズド生成AIチャット環境「GAI-Chat」のような環境が当たり前のように整っていました。

「どう使い倒して利益を出すか」を求められる環境。この本気度に、私は賭けてみたいと思いました。

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AI駆動開発×標準化(DQS)がもたらす、SIerの常識を覆すスピード感

――入社後、実際にAI駆動でのモダナイゼーション案件に携わって、何を感じましたか?

江口:一言でいえば、「SIerの常識が崩壊するスピード」を感じました。

先日登壇したイベントでもお話ししましたが、これからの開発体制は劇的に変わります。従来はPMがトップに立ち、その下に複数のSE、さらにその下に大勢のプログラマーが連なるピラミッド型でした。

しかしSHIFTが目指すのは、PMと少数のAIエンジニア、そして「AIノード」と呼ばれる24時間365日稼働するエージェントが協働する体制です。

人間が稼働していない間も、AIノードであるDevinやClaude Codeが設計を読み解き、コードを生成し、テストを実行する。従来なら1ヶ月かかっていたドキュメント作成や実装が、数日で終わってしまう。

いまや、お客様やPMの「人によるレビュー」が一番のボトルネックになるという、逆転現象が起きているんです。

――AIは便利な反面、出力が不安定だったり、品質にバラツキが出たりする懸念がつきまといます。SHIFTだからできるAIモダナイゼーション、その強みはどこにあるのでしょうか。

江口:高品質・高生産性を実現する独自のシステム開発フレームワーク「SHIFT DQS(Development Quality Standard)」がある点です。

SHIFTには、コンサル出身の経営陣や技術スペシャリストたちが磨き上げてきた、標準化された手順書とテンプレートがあります。

AIにDQSを徹底的に読み込ませることで、出力のブレを最小限に抑え、誰がAIを操作しても「SHIFT品質」のアウトプットが出る仕組みになっています。

開発標準自体は大手SIerにもあると思いますが、SHIFTでは年間5,000ものプロジェクトが走っておりDQSがつねにアップデートされつづけています。

個人のスキルに依存せず、組織として高い品質のアウトプットが出せる仕組みを整えている。これがSHIFTがもつ一番の武器だと感じています。

――お客様の反応はいかがですか?

江口:驚かれていますね。これまではMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordで資料をつくり、ウォーターフォールで進めていたのが、我々が入ることでスピード感が一変します。

ドキュメントがなくて困っている場合にもAIを使うとスピードはやく成果物を出せますから、「レビューが追いつかない」といううれしい悲鳴をいただくこともあります。

いままでは、「工数(人月)」を売るビジネスだったのに対し、AI駆動開発は、「価値(スピードと品質)」を売るビジネスです。

お客様にとっても、はやくシステムが刷新されることはビジネス上の大きなメリットになります。この三方よしの関係をつくれるのが、SHIFTのAIモダナイゼーションのおもしろさです。

未整備な道をブルドーザーのように切り拓く仲間へ

――いま特に仲間になってほしい「大規模プロジェクトを経験したPM」のなかには、AI時代にこれまでのPM経験は役に立つのかと不安を抱えていらっしゃる方もいるかなと思うのですが。

江口:技術を理解したうえでの「泥臭い合意形成力」こそが、AI時代にもっとも価値をもつと考えています。

たとえば、現在担当している大手SIのお客様の案件。ある基盤に古いフレームワークを使っていることからすぐに対応が必要なのですが、必要な改修費用と予算が合わず非常に困難な状況です。

日本のIT構造の限界を感じましたね。ブラックボックス化したシステムに対して技術の深い部分を理解している専門家がいなかったり、ビジネス側の人たちが技術的なリスクを正確に把握できていなかったりする。

こうした「放置された時限爆弾」のようなシステムは、氷山の一角だと思います。

だからこそ、いまSHIFTのような存在が必要なんです。

こうした難題に対し、AIを使って工数を圧縮しつつ、「どこまでを今回の予算でやりきるか」「何がビジネス上の価値か」を整理し、知恵を絞ってお客様と合意点を見つける。

この「技術的な裏づけをもって、人と交渉するスキル」は、厳しい環境で揉まれてきたPMにしかできないことです。

AIは爆速でアウトプットを出しますが、お客様の懐事情やビジネスの優先順位までは汲み取ってくれませんから。

――PMにしかできない仕事はある、と。一方で「責任は重いのに評価されない」と感じているPMも多いように感じます。

江口:そうですよね。PMはプロジェクトの全責任を負っているのに、会社の硬直的な評価基準のせいで給料が上がらないのはよくあることです。

SHIFTには、PMがもっと評価されるべきだという考えがあり、そのための評価基準も整っています。「AI駆動PM」として、これまでの経験を武器に、さらに待遇も追求したい方には最適な環境だと思います。

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――最後に、転職を考えているPMの方々へメッセージをお願いします。

江口:AIについては「会社が禁止していて使えない」という方も多いでしょうから、業務で使えていなくても問題ありません。

重要なのは、「AIを活用したい」という意志のもとプライベートで少しでも実際にさわっていること、そしてこれまで培ってきた現場での経験です。

AIはあくまでツールであり、それをどう使うか、どうプロジェクトを成功させるかは、みなさんのPMとしての腕にかかっています。

私はよく、いまのSHIFTを「迷路のような、未整備な道」と表現します。15,000人規模の大企業でありながら、中身は驚くほどベンチャー。

ルールが固まりきっていない場所を、ブルドーザーのように自分で道を切り拓きながら進まなければなりません。

「そんなSHIFTで、社会的に意義のある仕事がしたい。お客様の事業に貢献したい」という気概のある方と、ぜひいっしょに働きたいですね。

――まずは江口さんとお話ししてみたい、という形でも大丈夫でしょうか?

江口:もちろんです。キャリアの悩みを抱えている方は多いでしょうから、一度カジュアルにお話ししたいですね。面接という堅苦しい形ではなく、まずは相談からでも大歓迎です。

――本日はありがとうございました!

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)

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