SHIFTのソフトウェアテスト事業は、Webサービスやゲーム開発といった領域からはじまりました。
そこから、より市場規模が大きくミッションクリティカルな基幹システムが多い金融、流通、産業など、エンタープライズ領域への本格参入を牽引してきた歴代のリーダーたち。
それぞれの領域を切り拓き、成長、そして拡大を担ってきた彼らは、どのような日々を駆け抜け、バトンを繋いできたのでしょうか。いまなお突き進むリーダー5名が胸の内を明かしてくれました。
※所属部署・役職は2024年1月時点
目次
開拓期走者:菅原 要介 「岩盤のどこを叩けば穴が開くのか」
要望に対するすべての答えは「できます!」
岩盤のどこを叩けば穴が開くのか。オポチュニティがあることはわかっていたから、エンタープライズという岩盤のあちこちを叩きまくっていきました。
元也さん(現取締役)など、創業メンバー総出で乗り出し、テスト案件を受注していったのは2012年前後。未知なる業務や経験したことのないテストの連続に悪戦苦闘したのは事実です。
しかし、あのころはお客様の要望にはすべて「できます!」と答え、エンタープライズで「できる部分」をとにかく増やすことに全力を注ぎましたね。
新旧の融合が成長角度を変えた
格闘を繰り返し、体力がつけば、できることが増えるもの。SHIFTは粘り強く体力をつけ、次に取り組んだのが知見者の採用でした。
いつの時代もバットを振り切るのがSHIFT。期初に社外へ向けて発表するその年の業績目標を下方修正してまで、知見者を採用することに。そして入社したのが現上席執行役員の細田さん達です。
創業メンバーが開発とテストの分業化をエンタープライズ領域のあちこちで提案し、土壌をつくりました。そこに知見が加わる。成長角度が変わったのは、この融合があったからだと思います。
託したのは、伸ばせると思ったから
適任者にどんどん任せた方がいいというのが私の考え方。細田さんは、SHIFTの常識にとらわれない方法論でも、すっと受け入れる柔軟な人です。
そのような細田さんを見て、さらにエンタープライズ領域を伸ばせると思ったから、この領域を託しました。新しい人材が入り、SHIFTが新しいことをできるようになる。これはすごくいいことだと思うんです。
SHIFTには、頭の柔らかい優れた方達が入社してくれています。そのような人達がいまも昔も集まるから、SHIFTは強いんですよね。
成長期走者:細田 俊明 「人を信じて大きな仕事を任せる」
SHIFTの文化が領域拡大の要因
SHIFTのエンタープライズ領域は広がる。そんな未来は、入社時から描けていました。
しかし、「本当にSHIFTはこの領域に対応できるのか?」と当時は疑念を抱かれるのもしかたがない。だから結果を出し、信頼を勝ち得ていくしかなかったんです。
組織づくり、採用に改めて取り組みましたが、その重要な意思決定をSHIFTは私に任せてくれました。普通の会社ではありえません。人を信じて大きな仕事を任せてくれる。
このSHIFTの文化が、エンタープライズ領域を広げたひとつの要因であることは疑いようがありません。
いろいろな工程を担えれば、SHIFTは勝てる
組織をつくり、人を採用していく。これが私のアプローチ方法です。テストだけでなく、いろいろな工程を担えれば、SHIFTはエンタープライズ領域で必ず勝てる。
そう確信していたため、4つのグループを編成し、技術推進部(当時)やコンサルティング部を立ち上げました。そして、知見や業界との繋がりがある人の採用に注力し、お客様のかたい扉をこじ開けていったんです。
どんな期待にも応えられる会社。そんなふうに見てもらえるようになり、SHIFTのフェーズをまた変えられたのではと思っています。
安心してバトンを渡せるようなリーダーが増えている
マトリクス組織となり、エンタープライズ領域に縦の組織(アカウントビジネス推進本部)が生まれました。
そのすべてを統括していますが、安心してバトンを渡せるようなリーダーが増え、うれしく感じています。そして、グループで1万人にまで仲間が増えました。
いまIT人口が減っているにも関わらず、マーケットは広がりつづけています。1万人の一人ひとりが自分の強みを磨き、力を発揮できれば、グループでやれることはますます増えるはず。みんなで個の力を高め、さらに上を目指していきたいですね。
成長期・拡大期走者:髙松 宗剛 「インパクトある結果を」
ひっくり返すため、地道に
ひたすら走りまわり、瞬発力で案件を獲っていく。まさに地道。エンタープライズ領域の開拓は、この一言に尽きます。
この領域のバトンを引き継いだ2017年ごろも、エンタープライズにおけるSHIFTの知名度はまだまだ。ネットメディア系のお客様が多くを占める社内でも、目立たない部門でした。
この状況をひっくり返すために、プリセールスとして1日中走りまわり、月30~40件の提案書もすべて1人で制作。エンタープライズ関連の炎上案件に入り込み、何とか爪痕を残すようにしていました。
インパクトのある結果がデカイ一撃に
結果が出ればデカイ一撃となるのが、エンタープライズの案件。売上数億円というインパクトのある結果を出せるようになり、社内で注目を集めていったことを覚えています。
エンタープライズ領域を切り拓くために、依頼がきた案件すべてに対応し、1日中忙しかったことは少なくありません。
しかし、細田さん達とともにSHIFTのフェーズが変わるキッカケをつくれたため、やり切って本当によかったなと思っています。
目指すべき場所はもっと先
エンタープライズの領域は広がりましたが、私たちが目指すべき場所はもっと先です。
SHIFTのサービスを提供してお客様の事業課題を解決し、日本中のムダをITで省いていかなくてはなりません。その使命を果たすために存在しているのが製造・基幹事業統括部です。
これらの統括部の仲間は、同じ目標を追いかける「チームメイト」。誰かにエンタープライズのバトンを託すよりも、まずチームメイトとともに、お客様のDXに貢献し、日本全体の生産性を上げていきたいと考えています。
拡大期走者:島川 知 「大切なのはSHIFT愛の醸成」
予想外の転機も、不安や恐怖は感じなかった
これまでのSHIFTとは違う、SIerのような雰囲気を放つ組織。各業界に精通した方が加わり、猛烈な勢いで拡大するエンタープライズ領域に、そんな印象を抱いていました。
だからこそ、当時ゲーム開発支援を主とするエンターテインメント部門を率いていた私に、いまの部門のバトンを渡されたことは、まったくの予想外で驚いたんです。
とはいえ、どこの業界でもビジネスの拡大に必要なのは「お客様」「求められるもの」「届ける力」の3つ。エンターテインメント部門での試行錯誤のなかで、このシンプルな法則に気づいたので、未知の領域への不安や恐怖は感じませんでした。
豊富な経験に、SHIFT愛を重ねてほしい
SHIFTを好きになってほしい。いまの組織は人生でも業界経験でも大先輩の方が6割以上を占めるので、大切なのは「SHIFT愛」の醸成だと思っています。
豊富な経験に、仲間との繋がりや思想の理解から生まれる、会社へのポジティブな気持ちが重なれば、いままでにない発想ができるはず。それが、流通業界とネットサービス業界のお客様を増やすことにも繋がっていきます。
メンバー間で気軽に知見を共有できる時間を設けるなど、シナジーを生まれやすくする取り組みを進めているところです。
バトンは、SHIFTのコアコンピタンスが芯までしみ込んだ人に
いつになるかはわかりませんが、この部門を次に引き継いでもらいたいのは、SHIFTのコアコンピタンスが芯までしみ込んだ人です。
いま、私の入社時には想像できないような規模になったSHIFTには、あらゆる主義主張が共存しています。もちろん、多様性のある環境はSHIFTの大きな魅力。
ですが、特にお客様と向きあう縦組織のリーダーは、創業メンバーから脈々と受け継がれる想いを、高い純度で語れる人が適任のような気がしています。
この業界で勝つ方程式が見えたころ、安心してこの組織を任せられる方に、バトンを渡せたらうれしいですね。
拡大期走者:宮田 一平 「仲間とともに、やり切る」
いつも刺激をくれたのは「仲間」
もう、いつも全力疾走。入社したのは、SHIFTがエンタープライズ領域に挑みつづけていた2016年。金融領域の経験がなかった私は、SHIFTとともにとにかく走り、リーダーを引き継いだいまも、それは変わりません。気づいたら規模が大きくなっていた感じです。
ただ、どの時代も私を刺激していたのは「仲間」。知見のある仲間が加わるたびに、SHIFTの金融・公共領域はアップグレードし、規模も拡大していく。その感覚が、私のモチベーションになっていたことは間違いありません。
大きな変貌により、金融や公共の人達が仲間に
SHIFTは細田さんをはじめとした経験豊富な人達の入社を節目に、エンタープライズのさまざまな仕事ができる会社へと変貌しました。
この変化があったからこそ、金融や公共の世界で活躍していた方達が、いまジョインしてくれています。私達の強みは「人」。経験豊富な仲間が加わり、多彩な機関に直接アプローチできるようになりました。
細田さんからこの領域を引き継ぎ、組織を牽引する役割ですが、私にとって知識を有する仲間は先生。働きながら教えてもらえることは大きな喜びです。
どこまでやってもいいのがSHIFT
日本のITを変えたい。入社時に抱いた想いは、着実に実現できていると感じています。金融・公共領域のDXに対して、私たちが支援できることはまだ山ほどあります。 そうしたことに日々取り組めているんです。
この先、金融機関からも公共機関からも形を変えて課題は出てくるでしょう。時代にあわせ、ITの力でその課題を解決する存在でありたいんです。
どこまでやれるかわかりませんが、どこまでやってもいいのがSHIFT。仲間とともに、やれることはすべてやり切りたいですね。
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)