
5年前、家族で東京から仙台へ移住したA.T.。SHIFTには1年前に入社し、現在はPMとして活躍しています。
移住前、東京の大手IT企業で15年、PMとして予算が億単位という大規模案件に複数、携わってきました。仙台移住後に転職をしますが、案件の規模感などに物足りなさを感じはじめます。
「自分の求める仕事のやりがいを、この地で実現したい」と短期間で複数回、転職をしたA.T.が、もう東京へ戻ろうかと迷いはじめたころ、出会ったのがSHIFTでした。
葛藤のなかで見つけた、SHIFTで働くということ。A.T.が赤裸々に語ります。
-
サービス&テクノロジー本部 金融サービス部 公共・決済サービスグループ A.T.
岩手県出身。仙台の大学卒業後は、東京のIT企業に入社。主に銀行基幹系システム開発プロジェクトでSE・PMとキャリア構築。PMとしての最大マネジメント規模は250人月。
目次
「配慮はしても、遠慮はするな」。大規模案件で培ったPM力を活用
―――SHIFT入社後に携わった仕事について教えてください。
A.T.:ある業界のレガシーシステムの刷新プロジェクトで、テストチームのPMとして要件定義から参画し、品質保証の支援として全体テスト計画の作成、個別テスト計画骨子の作成を行いました。
このプロジェクトは数十億円規模と大規模で、私たちSHIFTのテストチーム以外にもPMO、アプリチーム、インフラチーム、移行チームなど多くのチームが参画していました。
現在は別のお客様先のシステムリスク管理部門の方々と、システム開発プロジェクト計画の審査、システムリリース前の審査に取り組んでいます。
審査するタイミングは、開発部門がプロジェクトの企画を完成させた段階と、リリース前。PMとしての経験を活かして、第三者の視点で仕様書や実際のシステムを確認し、品質に問題はないか妥当性を審査する仕事をしています。
それぞれの段階で、やるべきことが漏れているのを見つけたり、よりよい方法を提案したりといったことでお客様に感謝されるのは、やりがいの1つです。
それから審査業務が増えるに伴って、業務の属人化が課題として顕在化した際には、誰でもできるような形に整えたこともあります。
―――SHIFTでのプロジェクトはどれぐらいの規模なのでしょうか。
A.T.:数十億円規模のプロジェクトです。以前、東京で働いていたころは、数億円規模だったので、さらに上まわりましたね。もともと東京で働いていたころに培った、大規模案件をマネジメントする力を発揮できるようになったのはうれしいです。
それにSHIFTに入って大きく変わったのは、お客様から「品質のプロ」として期待されていることでした。
私が所属するチームには「配慮はしても、遠慮はするな」というカルチャーがあります。
いまは「品質のプロ」としての期待がありますから、正しいと自分が思ったり、お客様のためになると考えたりしたことは素直にいえるし、それがお客様にも響くんです。これはSHIFTに入って、はじめて感じたやりがいですね。
―――話が少し遡りますが、仙台に移られてから、どんなキャリアを描かれてSHIFTにジョインしたのですか?
A.T.: 仙台では、ベンチャーから大手まで、いろんな企業を転々としました。
自分が求めていたやりがいのなかに案件の規模感という条件もあったけれど、リリース目前でも品質に徹底的にこだわるというような価値観にマッチする会社がなかなかなかったことが転々とした理由かもしれません。
ずっと銀行の勘定系システムという、特に品質に厳しい分野で成長してきたので、やはり品質にはこだわりたかったんですね。
その点、SHIFTの品質に対する姿勢はしっくりきました。十分な品質確認がないまま、納期優先でリリースへ進みそうなシーンでも、いったん立ち止まって、現新比較での品質担保活動を行うよう提言したこともあります。
メンバーのなかには品質マニアのような人もいるし、話していて面白い。品質って奥が深いと入社して、あらためて感じました。

地元仙台の金融機関にも、SHIFTがもつソリューションを届けたい
―――現在は仙台にいながら、東京のお客様を相手に大規模案件に携わっている。これからのキャリアについてはどうお考えですか?
A.T.:東京のお客様だけでなく、仙台の金融機関に対してもSHIFTがきっと役に立てることがあるはずと思っています。
SHIFTの品質保証サービスや統合型ソフトウェアテスト管理ツール「CAT」を利用いただくことで、品質を保ちながらシステム開発の負荷がぐっと減る。そうして生産性が高まれば、人材不足解決への一手となり、お客様の事業や組織改善に貢献できるでしょう。
新参者のSHIFTに扉を開けてもらうことは容易なことではありませんが、東京の金融機関へのご支援実績をもとに、なんとか話を聞いてもらおうと活動中なんですよ。
最初は営業のメンバーにも手伝ってもらって「ローラー作戦だ!」といって、金融機関をはじめ仙台の大手企業に片っ端から電話をかけて。それから社内の人脈をつかって、話を聞いてもらえるきっかけづくりをはじめています。
たとえば、自治体に人脈のある方や、金融機関に勤めていた方をはじめ、アカウントマネージャーたちと協力して地道にやっていますね。 人のつながり、というのは非常に大事です。
話を聞いてもらえる機会ができたら、実際、反応がとてもよく、可能性を感じているところです。
受注できれば、地元企業への貢献にもつながりますし、仙台在住のPMにとってもキャリアを広げるきっかけになります。私自身、アプローチする企業様の「課題を捉えて、適切な解決策を提案する」という動きを繰り返すことで、ビジネスアナリストとしての力も養えるかなと。

やりたいことは、どんどんやれる。まわりもどんどん協力してくれる
―――いま伺った業務の内容は、PMとしての仕事の領域を超えていませんか?
A.T.:そうかもしれませんね。私が仙台の地元企業を新規開拓したいなと思って、主体的にやりはじめたんです。
最初は、仙台で仕事をつくるにはどうしたらいいだろうと考えて、求人情報を出している企業なら、私たちが入る余地があるんじゃないかと。エージェントに人脈がある人はいないかと、社内ネットワークで探しまくったりもしました。
実は、これはSHIFTらしいんですが、何かをやりたいと声をかけると、人がさっと集まってくる。
自分の好きなように人脈も辿っていけます。もちろん知らない人でも、みんなマインドが高いので、計画に共感してもらえれば、どんどん協力してくれます。
最近では、同じく仙台で活躍する別領域のアカウントマネージャーから手伝ってほしいと声がかかることもありますし、むしろ営業しようとするプロジェクトマネージャーは珍しいと重宝されています。
まさか入社したときには、自ら新規開拓に挑戦するとは思っていなかったけれど、想定外を楽しんでいますよ。
キャリアを広げる大きな可能性がある
―――いまのA.T.さんの目標は?
A.T.:ちょっと小さい目標でかっこ悪いのですが、1日に1つ何か達成感を得る、かな。そのためにまわりにも働きかけています。
昔は1日10%成長する!とかいってガンガンやっていました。でもUターン転職をして、仙台に戻ってから5年くらいは、ずっと苦しみましたね。家庭とのバランスや物理的な制約などがあるなかで、自分の思い描くベストな働く環境とはなにかを考えぬくなかで、目標は変わってきました。
小さくてもいいから、毎日、何か1つプラスにしていくことを目標にしようと。もし制約がまったくなければ、東京へ戻ろうかとなるだろうけど、家族との将来もありますから。
―――A.T.さんが仙台で、SHIFTで働くことをおすすめするとしたら、どんなことですか。
A.T.:成長できる環境があること。SHIFTにはいろいろな商材やサービスがあり、さまざまな業界のお客様を支援しています。携われるシステムの幅も、扱える技術の幅も、関わるプロジェクトの規模の幅も広がります。
東京の案件にアサインされつつ、自分がやりたいことをどんどん切り拓いていけるところも魅力的。仙台にいてもキャリアを諦める必要がない、ともいえますね。
私のように「想定外」を楽しめる人にもおすすめしたいです!(笑)
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)