
テスト自動化やCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の導入などを司るチーム、それがDevOps推進グループです。
同グループで組織マネジメントからプリセールス、案件上流工程での技術サポートまでをプレイングマネージャーとして担っている景山 洋行。彼は学生時代からのプログラミングやITの知識とスキルを活かし、国内大手メーカーでPMとして、予算数億円規模の開発案件も担当してきた人物です。
「とにかく自分たちでやってみる。そのカルチャーを土台に、技術力や開発力が飛躍的に高まる環境が整っています」
景山は、DevOps推進グループについてそう語ります。
多様な業界にお客様をもつSHIFTだからこそ、他ベンダーでは経験できないようなさまざまなプロジェクトに、開発技術のエキスパートとして参加できるのです。具体的にどんな技術を扱い、どのようなプロジェクトがあり、どんなメンバーが活躍しているのか質問を投げかけてみました。
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サービス&テクノロジー本部 技術統括部 DevOps推進部 副部長 景山 洋行
2018年4月入社。メーカー系大手SIerを経て現職。前職ではSEとして証券会社向けITシステムの開発、保守運用、先端技術R&Dなどに従事。エンジニアとして多くのインフラ構築とアプリ開発の経験・技術を積み、PMとして予算数億円規模のシステム開発案件を複数担当。SHIFT入社後は各種の自動化案件にPM/PL、エンジニアとして参画。現在はテスト自動化・CI/CD・RPA・ローコード開発などに関するサービス/組織マネジメント、プリセールス、案件上流工程での技術サポートなどを担当。
目次
※本記事では、DevOps推進部直下のDevOps推進グループを「自動化チーム」と表記します。
開発・運用における自動化・効率化を推進しお客様のDXを支援
SHIFTにはIT技術に特化した専門組織として500名以上のエンジニアを擁する「技術統括部」があります。そのなかでITシステムの開発、テスト、各種運用オペレーションの自動化、アジャイルプロセスの導入や推進サービスを担っているのがDevOps推進部です。
主に前者を担当しているのが私たち「DevOps推進グループ」で、部署名(DevOps推進部)と部門名が似ていてわかりにくいことから、社内では通称「自動化チーム」と呼ばれています。
「DevOps」「自動化」という名前のとおり、テスト自動化、CI/CD導入、RPA導入、ローコード開発など、ITシステムの開発・運用における自動化・効率化サービスを標準メニューとして提供しています。
また近年は自動化・効率化だけでなく開発そのものを請け負うプロジェクトも増えており、技術統括部の他部と連携して開発サービスの標準メニュー化も進めています。
もともとは「ソフトウェアテストといえばSHIFT」の技術組織ということで「テスト自動化」のみをサービス提供していました。そこから、同様の自動化技術を利用する「RPA」、テスト自動化を組み込むための「CI/CD」、さらにはソフトウェア開発自体も、という具合にサービスを拡大してきました。
品質を担保しつつも効率アップやスピードアップを求めるお客様や市場のニーズに対して、一般のSIerや開発ベンダーが得意ではない領域や我々の強みがある領域で応えてきた結果だと思います。

自動化に関わるあらゆる案件が集う。「運用」を最先端技術で実現
先ほどお伝えしたとおり、私たち自動化チームの活動領域は多岐にわたるので、担当するプロジェクトにもさまざまなものがあります。
同部のアジャイル推進グループ(通称「アジャイルチーム」)と連携して、スクラムチームの一員としてアジャイル開発に伴走していく場合もあれば、数十人〜100人以上の大規模なウォーターフォール開発プロジェクトにおいてQAチーム・テストチームとして工程単位で稼働する場合もあります。
自動化チームが携わる案件数の比率としてはアジャイル開発が1だとしたら、ウォーターフォール開発が2倍くらいでしょうか。前者については製品・サービスのデリバリースピードの維持と品質向上を、後者についてはプロジェクト全体のコスト削減を、それぞれ求められることが多い印象です。
いずれにしても、お客様から直接ご相談をいただく一次請けの案件が非常に多く、より上流工程からプロジェクトに携わることができる点が、SHIFTならではといえます。
ちなみに、自動化と聞くとシンプルな開発作業をイメージされるかもしれませんが、お客様が抵抗なく使いつづけられるようなアーキテクチャまでつくり込むのは、相当に難度が高いものです。
アプリケーション開発と同様ですが、少しの画面や手順の変更に対して自動化スクリプトが動かなくなったり改修量が膨大になったりしないよう、保守性を考えた構成、構造にする必要があります。
またつくりっぱなしではなく運用しつづけられるようにするためには、定期的な自動実行、実行結果のビューや通知、それらを統合管理するプラットフォームが必要です。
こういった基本的な部分をカバーしつつ、最先端の自動化技術をはじめ、CI/CDなどいまどきのモダンな開発を支えるプラットフォーム技術を扱える点が、自動化チームの魅力であり、むずかしさであり、やりがいでもあると思います。
自動化サービスを扱うSIerやベンダーは他にもありますが、とりあえずサービスをつくっただけでお客様への導入実績がほとんどなかったり、実働できるエンジニアがほんのわずかだったりします。その点では会社として長年専門的に取り組んできたSHIFTが圧倒的だと考えています。
自動化に関わる案件の相談は業界・業務・技術によらずすべて私たちのチームに寄せられます。だからこそ「できないことは自分たちで調べ、知恵を絞ってやってみる」という風土が自然と醸成されており、業務理解力・技術力・開発力が飛躍的に高まる環境が整っていると感じています。
テックリードとしての牽引力と、アーキテクトとしての視点を養う
自動化チームには、さまざまなバックグラウンドをもつソフトウェアエンジニアやシステムエンジニアが集まっています。
前職での経歴としては「自動化やCI/CDを扱ってきてこの領域が得意だ」という人ももちろんいますが、アプリ開発・システム開発で着実に経験と技術を積んできたものの自動化経験はほとんどない方も多いです。
みな、何かしらの得意領域で積み上げられた技術力を有しており、それにもとづくテックリードとしての牽引力とアーキテクトとしての俯瞰的な視点を養うことで、自動化チームで活躍されています。
たとえば前職が大手SIerにて主任クラスを務めていたあるメンバーは、とにかく幅広く技術知識やトレンドを把握していたこともあって、現在はテスト自動化だけでなくCI/CD領域で活躍し、お客様からも高く評価されています。
そのメンバーはCI/CD領域のサービス立ち上げを推進し、営業同行から導入・構築まで担当していたりします。一般的に大手SIerだと分業が前提になりますが、そこまでトータルでできるのは本人のやりがいにもつながっていますし、すばらしいなと感心しています。
また前職が独立系の小さな開発会社だったメンバーは、さまざまな作業や技術に率先して取り組んでいた自走力を活かし、アジャイル開発現場での実力を評価されています。自ら進んで社外イベントの運営・司会を務めて有識者とのコミュニケーションを重ねることなどで、ますますスキルを向上させています。
担当するプロジェクトはもちろん、社内外でやりとりをする人のバリエーションが非常に豊富な点も、自動化チームの魅力の一つだと感じます。

SHIFTならではの開発サービスを発展させていきたい
我々には「自動化」「アジャイル」サービスの領域で他社を圧倒する実績があります。今後もそれらが強みであることは変わりませんが、SHIFTとお客様の成長をさらに加速させるため、それらの強みを活かした「開発そのもの」を請け負うサービスを発展させていく方針です。
これまでの開発実績では大手SIerと比較するとまだまだ負けていますが、「自動化」「アジャイル」の技術と経験を活かすことでよりよいサービスを提供できると考えています。
とにかく優秀なエンジニアの数が足りません。ご自身の技術を突き詰めていきたいという方は、ぜひ我々と一緒にSHIFTならではのシステム開発サービスを育てていきましょう。
外部協力:長岡 武司(執筆)
(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)
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