手をとりあい、笑顔で、突き抜けていく。コンサルティング部トップが語る「優しさ」の哲学 

2023/06/19

「迷ったら動く、迷ったら発言する」

「こけてもいい。こけたら速く立ち上がろう」

コンサルティング部の部長である山崎陽一が、メンバーに対してよくかける言葉です。

山崎は外資系大手システム開発会社、証券会社や保険会社のIT戦略部門で、大規模プロジェクトを手がけたのち、「自分がイメージするコンサルキャリアが整った」と2018年、SHIFTに入社。部長として部全体を統括しています。

同部の特徴は、SIer出身者が60%ともっとも多く、次にコンサルファーム出身者が35%、事業会社から5%とつづく。出身の多彩さは強みのひとつでもあります。

山崎の入社時、30名程度だったコンサルタントは、現在約250名にまで増加。担当企業も産業・流通・金融・公共・エネルギーと多種多様な領域に拡がり、社数も数倍に増えているといいます。

なぜ、たった4年で未経験者の多い組織が、これほど急成長を遂げられたのでしょうか。業界におけるコンサルティングのニーズが伸長している、大きな潮流の後押しだけではありません。そこにはSHIFT独自の理由もあります。

「未経験でも3ヶ月あれば成長できる」と断言する山崎が、成長を支えるSHIFTらしい考えや環境、コンサルティング部の未来像を語ります。

  • サービス&テクノロジー本部 デジタルサービス統括部 コンサルティング部 部長 山崎 陽一

    外資系大手システム開発会社、証券会社・保険会社のIT戦略企画部門にて多数の大規模プロジェクトを経験。SHIFT入社後は、金融事業ビジネスユニットの責任者、コンサル部に異動し現職。好きな言葉は、「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」。

目次

製品にしばられない。むしろ新たにつくったっていい 

真の課題を見つけに行く。私たちのコンサルティングスタイルを表現するなら、このひと言に尽きます。お客様がITを活用して実現したいことや理想のDXが叶った未来像を実現する。シンプルですがそのためには、お客様の悩みを徹底的に聞くことが何より大事です。 

いろんな方にインタビューを実施して、ときには課題を定義しなおすケースもあります。あくまでもお客様の事業の成功を目的としているため、システム導入や開発で解決できないとかんがえられれば、業務フローや組織体制の見直しなど別の方法を提案することも。 

つねに真の課題、本質を見極めるという姿勢が私たちのDNAとして根づいています。 SHIFTは自社製品・サービスを売ることよりも、そのまえにフラットに課題に向き合います。それがSHIFTのコンサルティングの醍醐味です。 

どんなソリューションを提案してもよく、世にある製品を活用しても解決できなければ、私たちが「新たなプロダクトやサービスをつくればいい」というスタンスなので、むしろワクワクできますね。 

さらに現場に裁量権があり、圧倒的スピードで進められるのも強みです。通常、大手企業では決裁や稟議に1~2週間かかってしまうところ、SHIFTでは数時間で決裁できます。 

私自身、入社したころに驚いた体験があります。やりたいことがあり社長の丹下に許可を得ようと話したら、「それで、やってみて、どうだった?」とすでに実行した前提の言葉が返ってきたんです。 

許可をもらおうと思っていたともいえず、慌てて「いま準備中です」と答えました(笑)。それだけ現場を信頼して任せてくれているんだと実感しました。非常にSHIFTらしい話ですね。 

教え合うから、成長できる。絶対評価が支える助け合う環境 

入社したときにもうひとつ驚いたのは、「本当によく助け合う会社だ」ということ。SHIFTの協力し合うことで、人も組織も成長するという社風に感心しました。コンサルティングファームといえば、個人がそれぞれ個人商店として働いているイメージがあるかもしれませんが、SHIFTではむしろ反対です。急速な成長を支えたのは、まさにこの助け合う力だと思います。 

例えば社内のコミュニケーションツールに誰かが悩みや課題を投稿すると、一気にコメントが集まります。中途入社のメンバーはバックグラウンドが多彩なため、どんな特殊な悩みでも、だいたい誰かが答えられるんですね。「教える力」ともいえるかもしれません。私はここに力強さを感じています。SHIFTの魅力ですね。 

これは人事制度が、絶対評価であることも影響しています。周囲に関係なく、自分が成長すれば必ず評価される。他者との競争は不要ですし、むしろ協力し合ってお互いが成長できればWin-Winの関係です。 

絶対評価は、評価する側にとってもよい制度。相対評価のように順位づけする必要がないので、全員が成果をあげているなら、全員によい評価を付与できます。頑張っているのに全体とのバランスをみて低い評価をつけなければいけないというストレスがありません。 

純粋に個人の活躍や成果が評価される環境だからこそ「助け合う力」が育ち、個々の成長のスピードを加速させ、結果的に組織としても成長しつづけているんですね。 

誰もがぶつかる壁を可視化。壁を越えれば給与にも還元される仕組み 

私は、本人に成長したい気持ちと努力、この2つがあれば誰でも必ず成長できると思っています。では、どう努力すればよいのか。その点は本人の志向性を確認しながら1on1の場でこまめに対話しています。 

メンター制度で先輩から学んだり、実際の案件内でシニアコンサルタントからアドバイスをもらったり、勉強会も多く、上・横・斜めの人間関係のコミュニケーションのなかで、孤独せず助け合って学ぶ環境もさまざまに整えています。 

自己成長のための、 “特殊な”仕組みがキャリアUP制度「トップガン」(※SHIFTグループ従業員を対象とした社内制度)でしょう。コンサルティング業界には検定がないから創ってしまおうと、能力開発室とのコラボで企画し誕生しました。 

どんなに優秀でも壁にぶつかることはあります。何に行き詰まっているのかを分析して可視化すると、ある傾向が見えてきました。そこで検定では同様の悩みについて、合宿形式で学ぶ機会を設定。 

仲間と学ぶ、これも助け合いです。合宿後は検定の最終試験としてロールプレイングを実施します。この独自の検定に合格すると個人の能力に応じて、挑戦したいプロジェクトにアサインする権利が得られます。その結果、お客様に貢献し成果を出せば、年収も上がるという仕組みです。 

SHIFTでは半年ごとに昇給の機会があり、成果を出せばストレートに給与に反映されます。ユニークなのは、SHIFTではコンサルタントごとに単価が決まっていることです。 

個々の年収は単価によって決まり、お客様にとっては誰に依頼するかで費用も変わります。メンバー本人にとっては自身の能力の可視化のひとつといえますから、やりがいにつながりますよね。 

自己成長のベースになるのは「やりがい」「給与」「人間関係」の3つの安心だと考えているので、さまざまな仕組みで安心を得られるように心がけているのです。 

私は、絶対にみんなの味方。メンバーの絶対的な安全地帯でありたい 

「困ったり、辛いことがあったりしたときは、いつでも話してほしい。私は絶対にみんなの味方だから」と、私は1on1でメンバーに必ず話しています。 

そして「どんなときもあなたの味方をするから安心しなさい。私があなたの安全地帯になるから」と宣言しています。 

中途入社のメンバーは、やはり最初は不安の塊です。でも成長するには、積極的に打席に立つことが重要。失敗を怖れていては打席には立てません。さらには立ったとしても最初からいきなりホームランを打たなくていい。三振でもいいから、とにかく打席に立ってバットを振ろうと伝えています。 

だから「発言するかどうか迷ったらいう。動くかどうか迷ったら動く」ともよく話しています。失敗して、こけたっていいんです。こけたらすぐ立ち上がればいいのだから。 

「もう失敗したくない」という気持ちは成長につながります。こうして打席に立ちつづけたメンバーは、失敗を繰り返しながらも3ヶ月もあれば部内の中心的な存在に成長を遂げますね。  

これまで多くのコンサルタントを見てきましたが断言できます。そして成長を支えるための、私のもっとも重要な役割が、メンバーの安全地帯であることだと思っているんです。 

フリスビーに飛びつく犬のように、無理難題にも果敢にチャレンジ 

「みんなで助け合って、明るく、さらりと、突き抜けていきたいね」とメンバーにはよく話しています。SHIFTはありがたいことに、お客様からいろんな相談をいただきます。 

DXをテーマに難易度が高いプロジェクトも多々あるので、なかには無理難題が飛んでくることもあります。しかし難易度がどんなに高くても、フリスビーに飛びつく犬のように、果敢にチャレンジしていきたいですね。もちろん楽しくキャッチしていく感覚です。そんな冒険心をみんなにもってほしいです。 

世の中の変化への対応力は、SHIFTの強みのひとつ。他社には到底支援できないプロジェクトであっても、SHIFTの土台にある標準化、型化といった考え方で、私たちが積んできた経験と知識があれば、必ずできるという自負があります。 

「明るく、さらりと、みんなで助け合いながら」。これが私たちの目指す、SHIFTのコンサルティングの在り方です。個人がスキルを磨き、それぞれが強みを活かして助け合いながら、これまで以上に多くのお客様の様々な課題解決の支援をしていきたいと考えています。 

外部協力:新川 五月(執筆)

(※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです)

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